S Lake Fishing Diary2006 March.21

 

 

このDiaryを制作している現在(2006年3月26日)、私は大変複雑な心境で制作している。なにかトラブルにあったわけではないが、大変複雑な心境である。

 確かに今回の3月は惨敗だった。水の水位が自分が予想していた水位よりも低く、魚の行動パターンが読めずにいた。こんなに貧果のS湖の釣りは初めてだった。最初に釣行した4日は1日中、釣りをしたが何も反応がなく終了。その次の12日は10時過ぎから天気が荒れ、お昼を待たずに終了。19日も何の反応も無く終了したが、この時期からS湖の釣果の報告もしだいに耳にするようになってきた。水位の影響なのか、バックウォーターなどの流れが流れ込んでいる場所よりも、湖の中心あたりでの釣果があがっているようだ。

 そして、この報告を頭に入れ、3月21日の祝日にS湖へ釣行した。この日はお昼からの釣行だった。そしてS湖の中心部のポイントで釣りを開始したが日増しに強くなる風、風の影響による強い波が釣りの障害になり、午後の3時には釣りを中断することになった。

 お茶を飲みながら一息を入れ、S湖の水の流れを観察することにした。風の影響で水はどちら方面へ流れ、どこで巻き返しているのか。というのを観察する。その観察の結果、あるポイントが有望であると考えた。

 そのポイントは大きなワンドの中に岬の馬の背がある場所で、左右から小さい沢が流れ込んでいる場所である。そして風の影響でS湖の水流の巻き返しの流れが入り込んでおり、沢の流れと対流をおこしていると推測できた。これだけの条件がある場所は他にはなかった。

 さそっくタックルをセッティングをして釣りを開始した。(ロッド AbuGarcia ディプロマットDCC−AL862 リール AbuGarcia アンバサダー5600D5 FW ライン バリバス ゲーム10lb ルアー リョービ サクラマススペシャル18グラム シルバー)

 しかし、今回のDiaryの冒頭にも書いたが、大変複雑な心境になる出来事がこのあとに起こる。

 さっそく第一投を開始。が、思いっきりバッククラッシュをしてしまった。よく見るとブレーキの調整をし忘れてしまい、かなり緩く設定してあった。初歩的なミスである。これでは真っ当に投げれるわけがない。そう思いながら、バッククラッシュを直そうしたが、かなりの重症であった。直すのを断念することにした。あまり長い時間ルアーを水中に放置すると、ルアーが根がかりを してしまう。最初にルアーを回収することにした。右の脇にロッドを挟み、ラインを手でたぐり寄せることにした。そして、早めのスピードで回収していた矢先、ロッドティップが小刻みに動いた。最初はルアーがラインに絡まったと思ったが、明らかにヘッドシェイクだった。 なんと魚がかかったのである。すぐさまロッドを置き、前日にテレビで見た大間のマグロ漁のような感じでラインをたぐり寄せた。 こんな事で釣れてしまっていいのか、と心から思った。物心をついた頃か釣りをしているが、魚が釣れていないでくれと思った釣りは初めてである。

 グローブをしていたためか、魚はすんなりと引き寄せる事が出き、簡単にランディングに成功した。すこし細いが、顔立ちの良いサクラマス38センチだった。先程も書いたが、物心をついた頃から釣りをしているが、魚が釣れたが、あまり嬉しくない状況は初めてである。写真を撮る時も何か複雑な心境であり、何枚か撮ったらすぐにリリースをした。その後も日没までキャストしたが、何の反応もなく釣りを終了した。その後の帰りの車中でも複雑な心境のままだった。

(細身だが、顔つきの良いサクラマス38センチ。)

 

 この話は今後も私の釣り人生で笑い話とあつかわれるだろう。いや、そうに違いない。このS湖は何か印象に残る釣りが多い。これからもそんな話が起こるのだろうか。S湖は本当に不思議な場所であると実感する出来事であった。

 追伸。この文章を書けば、この複雑な気持ちは少しは楽になると思ったが、そうでもないと言うことを今現在実感している、、、、、。

 

 

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