このメッセージは、実際に社会福祉法人天祐会で実践していること、また法人の考え方等を踏まえて掲載しております。社会福祉法人天祐会は、例えどんな試練があったとしても、法人理念でもある「ご利用者第一」を貫き、正論で突き進んでおります。つまり、誠心誠意「ご利用者」のために動くということです。

ここで言う管理職者とは、日本という国であれば総理大臣をはじめとした大臣クラスの方、社会福祉法人で言えば、主任クラスより上の役職者と思われます。

〜 管理職者としての心構え 〜

管理職者とは、何ですか?「天下りの皆様の第二の憩いの場」ですか?「先生!」と呼ばれる場所ですか?・・・・・・
昨今、行政における不祥事が取りざたされていますが、これらは、生ぬるい湯につかりすぎて金銭感覚等が麻痺してしまっている公務員の皆様方のことでしょうか?

社会福祉法人従事者は、準国家公務員として位置づけられております。では、公務員とは何ですか?公務員とは「公僕」、つまり、「公衆に奉仕する者」「公衆」とは、国民のことです。政治・経済をはじめとした政策等の中で、この「公衆」がどこかに置き去りにされておりませんか?

社会保険庁の問題でもそうですが、本来は、このような不祥事を一番把握していなければならないのはこの「管理職者」ではないでしょうか?少なからず、立派なデスクにドスンと座って、退勤の30分まえから帰宅の準備をし始めるのが管理職者ではないということです。

では、管理職者とは何をすべきなのでしょうか?

天祐会では、管理職者に対しては次のように指導しております。また、管理職者も実際に、ひとつひとつ「生きた学問」を学びながら実践しております。
「やってみせる」、「やらせて見ている」、「一歩下がって見守ってる」、この3つのキーワードを常に念頭に置き、管理職者は日々動かなければなりません。管理職者は、何もせずにひとつの場所にじっとしていては意味をなしません。つまり、給料ドロボウとでも言いましょうか・・・・・。

まずは、参考までに当法人のいち管理職者の1日の動きから説明していきましょう。

時間

スケジュール内容等

4:30

起床

昨日までの相談内容等に対して与えたヒントや指示等を確認

朝食

昨日までの未確認事項のチェック等

現場を回った際には、必ずその場所にいる職員には、声をかけ、心地よく前向きに仕事に取り組めるように気遣いをする。また、個々に悩み事やその他の相談を必ず聴くようにする。ここで言う「きく」とは、「聞く」ではなく、耳をきちんと傾けて相手の立場に立って、また相手のラインに合わせて話を聞いてあげるということ。管理職者だけが一方的に話をして事業所を回ることが本当の巡回ではない。

全事業所巡回

一通り巡回し、事業所各々の意見を必ず聴いた後に昼食をとるので、14時近くに昼食をとる場合もある。

昼食・休憩等

午前中に巡回して気になったことや相談があったこと、また、各々の職員の意見をまとめあげる。

本日の確認事項、または相談事項等がないか各事業所への連絡。相談等がある場合は、内容確認後、対策等を考案

午後の巡回

午後からの巡回は、午前中に各事業所が行った事務処理等、確認をする。
また、処理方法等がわからないと相談があった場合には、全部、管理職者で行うのではなく、ヒントを与える。

休憩

一通り巡回後に一息いれる

本日の事務作業他、昨日からの継続的な事務処理等を行う。(デスクワーク)

管理職者自らが処理しなければならない期限付きの事務処理等を行う。

職員が退勤する前後は、「ご苦労様でした」と心地よく明日も仕事ができように気遣いを必ず行う。

職員が今日一日心地よく仕事ができたかどうか表情を確認しながら「ご苦労様でした」と声をかける。

最後の事務処理、明日の確認事項または、サービスの質向上、効率的な法人運営方法の考案等

本日の業務終了

静かになったときに、集中して法人の将来をきちんと考える時間を設ける。

5:00

5:30

6:00

11:30

12:00

12:30

16:00

16:30

17:30

18:00

19:30

これが、いち管理職者の1日のスケジュールとなっています。ここで、巡回が多いように思われますが、1日必ずこれらを行うには、きちんと意図があるのです。では、この意図とは、なんでしょうか。先ほどの「やってみせる」、「やらせて見ている」、「一歩下がって見守ってる」というキーワードをもとに後ほど説明していきます。

基本的に、管理職者とは「頭にくることがあっても」、「どうしようもない低レベルの問題」であったとしても

ではなく

で、話を最後まできちんと聴いてあげなければなりません。

また、この世の中には、人間の感情として「そろばん感情」と「人間感情」が存在しています。これらの言葉を聞いただけで、理解できる方は、どんな仕事においても管理職者として、あるいは長として向いていると思われます。ここでは、あえてこれらの感情の説明はしません。

「やってみせる」とは・・・

やってみせるとはどういうことでしょうか?大きく分けて二通りあります。
一つ目は、部下に対してヒントを与え続けても尚且つ処理ができない場合です。

よく大きな組織の中で、上から指示だけ出して「まだ、できないのかばかやろ〜。そんなことも」という言葉を聞くことがあるかもしれませんが、部下からしてみれば「現場もしらないくせに何言ってやがんだ、この馬鹿社長〜!」と思っているかもしれません。

部下が上司に対して相談して、上司はヒントを与える。それでもできない場合は、上司が「やってみせる」ということです。

ここでのポイントは、管理職者がいかに部下の処理している仕事を理解し把握できているかということです。お役所仕事のように、いかに自分のところに責任が来ないようにするかといった体質では、到底成り立たない話でしょう。よって、公務員における役職者など必要ないのではないかと感じますが・・・・

二つ目は、何かを打開していくときに、上司が率先して自らの体を使って突き進んでいくということです。その姿ほど部下にとって安心できるものはないと思います。

「やらせて見ている」とは・・・

やらせて見ているとはどういうことでしょうか?呼んで字のごとく、失敗を恐れずにとにかく自分で一度トライさせるということです。そして、それをしっかりと見ていてあげることです。

この見ていてあげるとは、確認をすることにもつながります。隣に座って、ただ”じっと”見ているのではなく、離れていて見ていないようで見ているということです。つまり、知らない振りしているかもしれないが、あなたのことはちゃんと見てますよ、確認していますよ、認めていますよ。というメッセージをきちんと伝えることです。

「一歩下がって見守っている」とは・・・
この一歩下がって見守っているとは、「やらせて見ている」ということに似ていますが、この「見守っている」ということが一番のポイントとして挙げられます。この「見守っている」の中には、たくさんの意味があります。

一つに、「例え失敗しても次に失敗をしないよう考えてアイデアを出し、工夫をすればよい。失敗しても最終的には、管理職者が責任をとるから思いっきりやってみなさい。」と、人財でもある職員を育てるための、また、意欲を持たせるための気遣いが挙げられます。これは、最初から失敗をしろということではなく、事を処理する前から、「これはダメだ、あれはダメだ、あ〜でもない、こ〜でもない」と言っていたら、いつの間にか時代が過ぎ去ってしまうため、とにかく恐れずに一度は行動にしてみなさいということです。

そして、管理職者がいつでもフォローできるのだから、自分の自信につなげるためにも、おもいっきり突き進んでみなさい。」ということなのです。人間、失敗しないかぎり成長はありません。お役所みたいに、新しいことが生じると「さて、先送り」、「昇進に響くからわずらわしい問題はなるべく起こさないように」といった風潮だと世の中変わるわけがないでしょう。

以上、3つのキーワードの説明をしましたが、先ほど述べた巡回の意図とは何かを、これらの3つのキーワードから読み取れるように説明すると、つまり

「部下の話をきちんと誠心誠意、聴いてあげる」ということです。

この「聴く」についても、社会福祉法人天祐会情報公開サイトの「労務管理」ページで説明しております。社会福祉法人天祐会は、すべてにおいてひとつひとつ意味があるものとなっており、それらが集約されてはじめて天祐会の意味を成すようになっているわけです。

管理職者にとって、次に必要な課題としては、「経営観念」というものがあります。この経営観念は、措置時代から展開してきた福祉事業者にとっては、理解できない一面があるかもしれません。しかし、介護保険制度というものが施行され、福祉サービス事業者の競争化社会が到来し、福祉業界内でもM&Aが実際にはじまっています。

国や行政は、財政が悪化すれば悪化するほど事業所には「自助努力で」というようにメッセージを送りますが、その反面、自助努力をすればするほど、そこに規制をかけてきます。自助努力とは、例え財政が悪化したとしても、「ご利用者第一」という理念をまげず、ご利用者が満足できるサービスを提供することだと私どもは考えます。よって今の福祉業界、福祉行政または福祉財政は「一歩進んで、二歩三歩下がっている」のが現実ではないでしょうか。

さて、経営観念についてですが、福祉事業の経営ほどわかりやすいものはないと思われます。それは、入ってくる収入が大まか定まっているということです。介護度によって収入が定まっているということです。ここで、なぜ「・・・ほどわかりやすいものはない」と述べたかというと、つまり、誰にでもわかることだとは思いますが、今ある財源、または入ってくる収入の枠の中で運営していかなければならないということです。いたって簡単なことだとは思いませんか。

もっと、わかりやすく言うと、100円しか持っていないのに1,000円のものを買おうとした場合に買えますか?買えませんよね。それを「先送り」という大義名分をたてて買っているのが、国の財政なのです。「先送り」とは、100円出して、900円の赤字国債を発行して、国民の皆さんに「あとは、頼んだね」といわんばかりのメッセージを送っていることではないでしょうか。福祉の業界にもこのような事業所があるのではないかと感じています。今では、行政が主体の福祉事業を、指定管理者制度を利用して外部に委託しているケースが現に増加してきています。

これらは、今、盛んに国民からたたかれている職員の厚遇給与の問題が係わっていると読めますよね。つまり、入ってくるものがほぼ定まっているにも係わらず、職員の厚遇給与が福祉事業者としての経営を圧迫しすぎているということです。ですから、この件についても、社会福祉法人天祐会情報公開サイトの「労務管理」の中で高コスト低サービスは行ってはならないと述べているわけです。(ただ低コストというわけではございません)

この経営観念は決して難しいことでも何でもありません。その世の中の情勢をきちんと見極めその情勢にあった経営をしていけば、なんら問題がないということです。よって、誰でもわかるように「当たり前のことを当たり前に行う」ということなのです。そもそも、経営観念がないお役所が事業所経営すること自体が無計画だと思ってしまいます。

管理職者へのメッセージとしては、少し話がそれてしまいましたが、少しでも天祐会のことを知っていただきたいという願いから、本ページを作成してみました。
最後になりますが、たくさんの従業員をかかえている事業所の皆様へのメッセージです。

表面が「自由」であれば、裏面は必ず「責任」であること。

表面が「権利」であれば、裏面は必ず「義務」であること。

そして、人が人を支援する事業を行う福祉事業者は、これらの考え方を持つことが絶対条件だと思います。それは、人様の大切な命をお預かりしてご利用者が満足できるサービスを提供しなければならないからです。

これらの作成されたページの内容については、決して個人を中傷するものではございません。また、私どもは、宗教団体や政治家等でもございませんのでご了承ください。