7月×日…『漫画ピンクタイム』の、おがともよしのオメコシーンを修正してると、大学の同期で、俺を本苦界に引き込んだ張本人(先に遠山企画入社)、今村がハゲ上がった面を(かつては澁澤龍彦気取りだったサングラス姿も、今じゃ殿山泰司まがい)。「カンビールなら冷えてんぜ」「すいませんねえ。じゃあ1本…」年1回は転職する癖のある男で、今はお茶の水で勤務と(遠山企画もだった)。「けど、中国人にゃ参る。この前仕事してホント懲りた。外見は似てるが、全く違う人種だヨ!」子連れ中国人女性と結婚直後は、まるで逆の事を言ってたが、倦怠期か?入れ代わりに、『漫画ピンクタイム』&『Mate』のDTP担当、悠社の石野真子のはとこ風姉ちゃん。「お邪魔しました───っ!!」と、元気のいいアニメ声を残し去る(本妻タイプ?)。締切日なので、ミヅチフウカに電話。下描きはアップしたと。けどそれは、もう半月も前にOK出してたはず。自主的に描き直してたと。話の通じない漫画家が増えた。橘孝志にも電話。留守電で、呼び出し音の後に「そのままお待ち下さい」と再コール。FAXはそのまま送れ、電話はもう1回かけろでプツン。阿宮美亜のトコもだが、これってNTTの陰謀だろ?かけた側に余計な電話代を使わせるのみ。留守電機能がないなら、最初から受信するな(しかも橘が愛知で、阿宮が長野)。説明書に罠が? 帰りに、東京駅で105円のチョコを買うと、ピッタリ金出したのに、商品を1度渡せと。見れば狭いKIOSKのド真ン中に、ミニレジみたいな物が。お陰で手間を喰い、店頭大混雑。スイカ利用者を狙っての設置と(後に従業員に確認)。現場労働者と客の都合を全く無視した、反社会的銭ゲバカルト企業JR東日本の面目躍如(無料水飲み場を潰し、その数倍もある自動販売機を何台も設置したり)。将来、JR東日本が起こす惨事は、JR西日本の比ではなかろう。大宮の辺で、『海野十三敗戦日記』(中公文庫・本体743円)読了。『スタジアムの戦後史 夢と欲望の60年』(阿部珠樹・平凡社新書・本体740円)に。 7月×日…九紋竜の単行本、『熟女緊縛相姦』(マイウェイ出版・本体857円)の見本が届く。まぁまぁ。次にすぐ取りかかろうとすると、売れ行きを見たいのでチョット時間をと。仕方ないが、予定していたおがともよしのカラーは既に入稿済み。中止の場合は、松文館に売り込むか?(高田編集長ヨロピク)好善信士がニコニコしながら原稿持参。案外この手が、家族や恋人に暴力を振るう(せめてニコニコ顔は止めて、凶悪顔で頼む)。夜、事務所で『あの戦争は何だったのか 大人のための歴史教科書』(保阪正康・新潮新書・本体720円)読了。左右に偏らないと公言しながら、終始保守反動にベースを置く著者にしては、切れが悪い。開戦は避けられなかったと言っちゃおしまい。帰りは『ある魂の履歴書』(中島和夫・武蔵野書房‘88)をずっと。余り有名じゃないが、この人の本はどれも面白い(講談社の文芸畑の元編集者。作家を突き放して描写してる点に好感)。 8月×日…『Mate』、ペイントロボの原稿が入りそうにない。う〜む…(暑いとより腸の具合が悪化?)。同誌のモアの吉田婆ちゃんの連載、「体験的在日韓国人損得論」、絶好調(婆ちゃん、今度雄出版から、熟女系の増刊号出すと。”ハゲ熟女が編集する人妻エロ劇画誌”、続くといいが)。そういや“北朝鮮のスパイ”との噂もあった、十六女十八女は今何を? 夜,中央公論“ナベツネ”新社前の試写室、「メディアボックス」で、『イエスタディ、ワンスモア』(監督・トニー・トー・‘04香港・9月公開)。上映前、珍しくBGMを流してなかったので、『秋風秋雨人愁殺す』(武田泰淳・筑摩書房‘68)に集中。が、すぐに試写室の技師が携帯を。声が筒抜け。入場料払ってたら怒鳴り付けるのだが。 8月×日…『熟女H告白』のオメコシーン修正。扇蘭丸、さとうしんまる、香坂ツトムと3本やったらグッタリ(日に3本が限界で、4本やるとノイローゼに。ロリ系なら5本は可能)。昼飯、今日は神保町を避け、東西線で早稲田へ(約15分)。まず「ブック・オフ」早稲田店の雑誌コーナーへ。がっくり。追加はなかった(実は一昨日の夜来たら、『映画秘宝』が105円で19冊も。無論即買い占めたが、重くて翌日ギックリ腰になりかけた)。あきらめ、「キッチンオトボケ」でメンチ定食(500円)。ほんの少し残ったみそ汁の器を倒す。寡黙だが身のこなしの素早いお姉さんが、お盆をサッと交換。更に新しいみそ汁まで。ありがたかったが、ビール(中ビン)も飲んでたので、出腹ガボガボ。が、俺はここでみそ汁を残すような恥知らずじゃない(さすがに御飯は少し…)。帰社、みそ汁っ腹で窓際で仕事中の、蟹空解太にハッパ。馬鹿星が、アチコチのゴキブリホイホイを交換。そういや丸1年間、漫画屋を混乱(爆笑?)の極致に叩き込んだ奴も、9月一杯で辞める。こういう知的障害者を、殴ったり蹴ったりしつつも、1年間ジッと耐え雇い続けた組織に、国はなぜ補助金を出さない? 11月(GUN)と12月(矢島Index)のアップルコミックスの題名が決定。『秘密の華園』と『キャッ!すごい』。ペイントロボにまた電話。相変わらず好転しないと。う〜む。夕方、久々にやす○から電話(知らん読者も多いか。90年代の“カリスマ女子高生投稿者”。岩手出身。ムッチ〜や夜逃げ屋の恭の同期)。「菜摘ひかるさん死んだって、本当なんすか〜?」「もう2〜3年たつぜ」「え〜!ちん太さんはここ1年位の話だって…」「まだちん太とつるんでんのか?」「エヘ。また同人誌を」「奴、まだ処女か?」「聞けませんよ、怖くってそんな事…」今度、ま〜旦那あたりも交えて宴会する事に(かなりの年齢サギして、まだ撮影会等こなしてると。たくましいな、元女性投稿者は。秋田の小桃といい、東北女のパワー恐るべし) 8月×日…朝の上信線、根古屋の辺で『USAカニバケツ 超大国の三面記事的真実』(町山智浩・太田出版・本体1480円)読了。ボーッと外を眺めてると、歴史に残る愚映画、『かまち』(監督・望月六郎・‘04日本ヘラルド他)に登場した、烏川にかかる木橋が。主演のLoadの谷内伸也もまた、日本大根役者史に、サンゼンと輝き続けよう。(つづく) |