下々の者へ(その651)

成年マークなんてこの世に存在せず、セブン以外のコンビニにもほとんど入荷、部数も今の3〜4倍あって、投稿ハガキもレンガ一個分、つまり200通位来てた時代の話じゃ。盛者必衰のことわりを表わす。当時から既に吉田婆ちゃんと、「いつまでもこんなボロい状態続かないよね」と話してたが、当事者としてはも少しゆっくりと衰退に…との希望的観測(願望?)もしてたが、一水社のタコ多田と言うか、脳卒中同然のエロ漫画業界。撤退や部門廃止の版元は今後も増加の一方だろうから、ネーム貼リしか特技のない、中高年元漫画編集者の失業は急増しよう。先月で東京三世社を首に、いや自主退職した飯田センセも、職安通い開始と。もう半年もすると、Gジャンの襟を立てたヒョットコ口のホ−ムレスが、九段は祥伝社前の首都高下あたりで眼に出来るかも(エロ漫画拾って神保町で売るのだけは止めてくれ)。飯田センセにゃ、一日も早く拾い喰い生活に慣れといてもらわないと(俺もすぐ後塵を拝するので)。面の皮厚くして居座る手もあるが、かつては主流派だっただけに、パチスロやDVD関係の稼ぎ頭の若手の冷たい眼に、いつまで耐えられやら…。今日は何もせずにただボーッ。いいよたまにゃこういうのも。『近松秋江全集・第五巻』(八木書店’93)を半年振り位で読了。『狂った関係』(監督・野口博志・’57日活)の後半でも観ながら寝るか(トロい演出が郷愁を誘う珍品)。 (04.11.3)

下々の者へ(その652)

御苦労、しおん。年末にゃまた下仁田ねぎ送る。で、実家の寿司屋はまだ健在?ときたま中野の「タコシエ」に行ったりすると、改札で待ち合わせた、俺、DONKEY、やす○が、豪雨の中駆け付けると(タクシーだったと)、あんたが自転車にカッパ姿で出前してるのと遭遇、苦笑いしてたっけ。カウンターに座ると同時に、珍しく約束時間に遅れた、菜摘ひかるが素早く到着したのにもビックリ(信条に反した事なので、焦ったのだな)もう7〜8年前?すさみネタで漫画屋周辺で一世を風靡したチャコセンセ。長い仕事関系だったが、表面上はともかく、終止しっくり行かなかった。一言で言えば、互いの眼高手低ぶりが見え過ぎたとでも言うか…。それゆえ打ち切れず、だらだらと。不健康だね。生乳も「凡人回想録」をな。点丸カッコ類を飛ばすとムレ肉をぶっ飛ばす。中野と言えば、エゴン・シーレのフアンで、P・Nもそれをもじってた、段・玲児もおったっけ。ちなみに菜摘は、近辺に仕事場借りてるとも言ってたような。明日の行動を思案中。 (04.11.6)

下々の者へ(その653)

都合で今夜も東京泊り。明日は飯田さんの送別会だから、3日連チャンと言う事に。年取るとやっぱ、自分の、ソレも自室でないと落ち着かないが、致し方ない(早朝に、美術館等に行けるのだけは助かるが)。米帝の満州国、イラクでジェノサイド開始。天皇からマッカーサーにあっという間に乗り換えた、日本人を普遍的存在といつまで錯覚したまま、他国民を殺しまくる?(パレスチナのゲシュタポ、イスラエルをパシリに)。今年の年賀状は、絵をいトうにでも頼むか?(頂いた人にだけ返事を)。さて初老男はもう一仕事。 (04.11.9)

下々の者へ(その654)

『記録』の原稿進まず。当然。NECO放映の、日米映画&NTV製作、新東宝配給の『脱衣室の殺人』(監督・澤賢介・’58)他6本を観たり、『渚ゆう子 ベスト30』(東芝EMI)を聴いてちゃな。かの6本は“犯罪捜査シリーズ”と称するらしいが、各々60分足らずながら、都内ロケ及び当時無名だった新劇畑の役者の、若き日の姿が満喫出来る(上野山功一、森山周一郎、玉川伊佐男、森川信、山田康男、久里千春他)。キネ旬刊の『日本映画人名事典』の男優&女優篇の項目、例えば上野山や森川、玉川の出演作リストは入ってない(久里は明記。偉い)。スタローンが喰うために出た、ポルノ的存在だったのだろう。同書の監督篇でも3〜4人調べたが誰も。中でも『女の決闘』の金子敏なんて、結構シャープだったが。産業的絶頂を迎えてた邦画界の徒花が、いかなる経緯で花開く事になったのか、回顧録類は出てないの?(嵯峨善兵も出てるから、日共系新劇組織の資金稼ぎ的面も?)。生きてたかB.テン。相変わらずのデブ?(でっかいだけだったか?)。肩が凝って外出する気も起きない。昼寝しよう。 (04.11.14)

下々の者へ(その655)

水呑み百姓の血なのだろうが、今日みたいな日は憂鬱。が、出社すると出来のいいカラーが2本入稿。即コニコ。関係者へ。『Mate』の見本誌、今日発送。もう一誌の事は余り考えないようにしつつ、『熟女H告白』の本文活版投げ。8時過ぎから『記録』をカリカリ。見本誌出来たら、富岡市役所の横田亮一君にも届けなきゃ(『AMENITY』最新号も一緒に)。残りの仕事は明日の午前中だな。肩凝りが…(血圧は安定してるのに)。(04.11.15)

下々の者へ(その656)

「凡人回想録」アップ。馬鹿星のせいでネタには困らない(仕事じゃ大困り)。今週は、『記録』の原稿で結構疲れた。台風や中越地震で全く役立たなかった防災無線を、いつもの倍の2Pで書いたのだが、一般読者に分かりずらい構成にしちゃって、何度か書き直した。編集部の“七色の声の人妻殺し”、大畑センセには迷惑を。題名は柔な大畑案を却下し、俺が命名。「公務員の無料カラオケ、防災無線を片っ端から爆破せよ!!」。今月末発売。新宿の「模索舎」にはあるって噂。500円もするが中身は過激。デンマークの女王にも、聞かせてあげたい富岡市の気違い防災無線。「ヤマダ電機」で2万ちょっとのコンポってのを。3年位前に買ったばかりのパナソニックのカセットが、CDの音をはじくので。で、買った「MD STEREO SYSTEM SA−PM300MD」、またパナソニックじゃん。せめて4年は持ってな。生乳、凡回の新データは?『バーナビ−警部』でも観ながら寝るか。 (04.11.20)

下々の者へ(その657)

各草が、勤勉にデータを送ってくれてるのに、校正して出す暇がない。済まぬ。実は金曜日はちょこっと夕方時間があいたのだが、読みかけてた『落城記』(野呂邦暢・文春文庫)が面白いのでつい(窓際の机で執筆中の漫画家が約1人。魚貝類関係の筆名の方)。毎週末のプールは900メートル泳ぐのが長い習慣だったが、先週から100メートル増やす。初老男の冷や水。帰りに「With」で『WiLL』創刊号。目端の効くバタ屋のカゴの中と言うか、昔の夜店の古雑誌売りの商品のよう(同判型の雑誌を勝手に何種類も製本して売ったと。つまり、『諸君!』『新潮45』『噂の真相』をミックスしたような、こういう雑誌も有り得た訳だ)。日垣隆、岡留安則、向井透史のコラムなら立ち読みで済むしな。半年の命?(人様の事よりテメーの事心配しろ)夕方昼寝してると、富岡市の気違い防災無線の臨時放送に叩き起こされる。交通安全何んとかで、夜の外出は目立つ服装をしろだと。富岡警察署だ。裏金豪遊オマーリ共に説教されたかねえ。横尾忠則の事を書いた『BOOKiSH』って雑誌、来週発売と(未見)。「公務員の無料カラオケ、防災無線を片っ端から爆破せよ!!」掲載の『記録』も同じ頃(よく見たら480円)。両誌共に並の書店にはない。前者が「東京堂」「アクセス」、後者が「模索舎」。群馬県じゃ入手不可能か?『ミス・マ−プル』でも観ながら寝るか。 (04.11.27)

下々の者へ(その658)

新札の樋口一葉は、レンタル落ちビデオの役者の顔の様にのっぺり。確かに平板なのは日本人の顔面の特徴だが、アバタ面の夏目漱石だって新渡戸稲造だって、陰影付けて西洋人フェイスに。明白な女性差別である。役者と言えば富岡出身で一番有名な、黄門様こと東野英治郎の実家は、元造り酒屋で今も酒店を。時々行くが、最近客の影が薄いだけでなく、商品棚がスカスカ。一時のダイエーみたいで、人事ながら少し心配(富高のOB)。B.テンは今どこに住んでるの?来年もまだ漫画屋があったら、秋にはやりたい漫画屋読者集会。ズンジョさっきアップ。予想通りいトうのダントツ人気。彼を嫌うメンバー(隕石3号、エチゴヒロミ)が揃って、ふじたじゅん、春風サキ好きで、『塾女H告白』の投稿者でもあるというのが微笑ましい。明日は高崎の市立美術館にでもと考えてたが、豪雨かよ。コタツに入って伊藤整の『大平洋戦争日記』でも読むか、あるいはビデオで『嵐の孤児』の続きでも観るか?あ、何か忘れてると思ったら、『書評のメルマガ』の「版元様の御殿拝見」をすっかり。月曜か火曜でも大丈夫かなあ…。ネタは決まってるんだが。内田良平、三原葉子、郷英治と、シリーズ中ではキャステイングが充実、下らない脚本にも耐えられそうな、『機動捜査班・東京午前零時』(監督・小杉勇・’62日活)でも見物しながら寝るか。 (04.12.5)

下々の者へ(その659)

前から知ってはいたが、焼そばの暖め直しくらい不味いものはない。外出した愚妻が作っのをいため直して食べたら、一日中胸焼け(朝方、「モクロー通信」の発行人として、南陀楼綾繁が写真入りで、『赤旗』に紹介されてたのを見たせいも)。新人さんの持ち込みはいつでも大歓迎。『Mate』で今月、来月と2人の新人さんがデビュ−。3人目になってね(来社の際、超ミニスカだと採用率が高いと言うのは伝説)。内田良平、例の一作で、柄にもなく三原葉子に男の純情を捧げてる(郷英治に喰われるはず)。広島と言えば当然『仁義なき戦い』。それも映画より、阿宮美亜が『漫画エキサイト号』に連載した、パロディエロ劇画を連想しちゃうのは職業病。すいませんねえとりオバン。『塾女の恥ずかしいH告白』読んでね。『記録』の「奇書発掘」を書く予定が(車谷長吉の平凡社新書、『反時代的毒虫』を)、プール疲れのせいもあり、一日中ビデオを。読書は一切せず。また迷子老人とかで、今井清二郎式気違い防災無線の臨時放送が。大名盗人役人のカラオケは今日も健在。田舎じゃ税金に寄生してる連中が多いせいや、かくなる言動のせいで東京以上に友達は少ないが(本等を見て向こうから寄って来ながら、後ずさりして去る奴も時々。どうでもいいが)、一人だけ物好きが。奴の話じゃ俺の富高時代、ハンドボール部の顧問で、生徒に暴力を振るうのが趣味の小◯と言う教師がいたが(新聞種にもなった。偶然だろうが戦時中、高瀬豊二に十手を用いたリンチを加えた、小林金蔵と同性)、彼が某高校の校長になったのは知ってた(呆れたが)。その子分で宇◯美と言うチンピラ教師もいたが、そいつまで校長になったと聞き呆然。親分以上のクズで、同級生を殴るので抗議した俺に、「オメーだけは殴らねえよ!!」と公言したのを昨日の事の様に思い出す。ゴロツキでも校長になれる群馬県。ましてや市役所職員が現行犯逮捕された女子便所覗きでも、公務員の守秘義務違反野郎でも、驚いちゃいかんな。さて『ブルックリン74分署』でも観ながら寝るか(どこからも忘年会の誘いがかからず寂しい。こんなに素直で誰からも愛される性格なのに…)。追記。高瀬豊二は有名な地元の共産党の活動家。故人。詩人としての才能は、伊藤信吉などの比ではない。必ず再評価されよう。小林金蔵は富岡警察署の特高刑事。高瀬は甘楽農民新聞社発行の自伝で、同時代の官憲から同志まで、その感性溢れる文章で全て実名で記し、圧倒的な感銘を呼ぶ事に成功。この手のタイプの人は、独裁政党の中では絶対に出世しないし、当人にその気もなかったろう。(04.12.11)

下々の者へ(その660)

群馬のうどんこ系は焼きもちが有名だが、お好み焼きに近い物ならじり焼きが。前者は固目のあんこなしまんじゅうに近いが、後者は平べったくして油で。いずれも砂糖をつけて食べた(しかも醤油で溶いた物)。今考えると凄いが、これが普通のおこじはん(おやつ)で、農繁期には婆ちゃんが作ったこれらを、畑に居る父ちゃんや母ちゃんに運ぶのが、俺や妹の大事な仕事だった。図工の時間にクレヨンでこういう様を描くと、戦車や戦闘機を題材にするよりウンと先生がほめてくれたが(何せ小松崎茂のフアンだったから)、今となれば納得。『ズ−・ニ−・ヴ−の世界・ゴールデン・ズ−・ニ−・ヴ−』(CD文庫)をBGMに「凡人回想録」アップ。「新・嫌われ者の記」にも着手しとかないとやばいか。で、みやえつ。“めっちゃ好き”なんて古語、無理して使うから目尻の小じわ大じわが逆に目立ち、ハガキが減る。年寄りは年寄りでいんだよ。ガキから見ると、若作りした中高年ほどインチキ臭いものはない(忘れた?)。御歳暮の下仁田ネギ、今日発送。車のネギの臭気、3〜4日は抜けないだろう。寸胴な下仁田ネギこそネギの代名詞だったので、32年前上京した際は、カモシカのような東京のネギには驚いた。あとざるそば。群馬じゃほとんどうどん。それも煮込み。住み込んだ目黒の「熊沢牛乳店」は四谷生まれの奥さんが良く出来た人で、従業員にも家族と全く同じ物を食べさせたが、急用の際にはそばの出前を。慣れるのに大分時間を要した(現金くれて定食屋にもよく通った)。可愛い娘さんも居たが、もうおばさんだろう(彼女が俺に付けたニックネームは、“お塩山”)。いずれにしても、ここらほど粗食な地域もないと。正直に言うが、上京後どんな貧乏してた時も、群馬での食生活よりましだった。お前の家だけだろって?いや、当時は弁当だったし、農家じゃ他人宅ヘもズカズカ出入りしたので分かるのだ。今は知らない。さて『ハートビート』でも観ながら寝るか。 (04.12.18)

下々の者へ(その661)

編集は基本的にペテン師でないと勤まらないが、年末は特に痛感。今ズンジョをカリカリやってるが、ハガキの正式締め切りは27日。けど間に合わないので、昨日(24日)までの10数通で、16字×665行を埋めねば(当然、全ては使えない)。で、驚くべき事に今まで3通使っただけで、430行をクリア。我ながら軽い頭脳と口先、及び筆致といささか赤面。本当に関西は漫画家が多い。既存メンバーもだが、新人も。1月売りの、『Mate』に1作目が掲載される某君も西宮方面。エロ劇画時代から。秋にはやりたい漫画屋読者集会。“嫌われ者忘年会”に関しては、幹事の南陀楼綾繁が、自分のハテナ日記にレポートしてるので、そちらを(漫画屋HPの扉の、塩山芳明検索を押すと、どこでもトップ近くに奴の日記が表示される。近くリンクも張るが)。仕事の合間に、ステイーブン・ソダバーグ監督の、『エデンより彼方に』。珍しくわざとらしく画面をいじりまわさないので、落ち着いて見物…と思ったら甘かった。ヒロインの相手を含め、登場する黒人が全てス−パー人格者。NHKのドラマでの、知恵遅れキャラの描写と同一。これは単なる自己保身で、少数者を尊敬する振りして馬鹿者扱いする、最低行為。本当に駄目な監督。ま、日本の記者クラブ所属の養殖記者は、全部これだが。共産党のビラまきでまた逮捕者と『赤旗』。裏金を黙認して欲しい検察や警察が、必死で創価自民党の糞まみれの肛門をベロベロ。世田谷4人殺しも、ドンキホ放火も迷宮入りじゃ?1万人警官増員だそうだが、カラ領収書が人数分増えるのみ。検察や警官のみ泥棒が罪に問われない法治国家が何処にある?北朝鮮にしか民主国家面が出来ない国は悲しい(米国や韓国も内心はせせら笑いしてるはず)。さてまたズンジョ。次は駱駝って野郎。あ〜あ…。 (04.12.26) 

下々の者へ(その662)

盆地の甘楽富岡地方は元々霧が発生しやすいが、昨夜のそれは俺から見ても半端じゃなく、視界約15メ−トル。愚妻の転がす車は撮影中のスモークの中、あるいは鮭の精液に濁った、石狩川を縦断するがごとくであった(ジョン・カーペンターの傑作、『ザ・フオッグ』を、帰郷後11年たつのに、こんな夜はなぜか毎回思い出す)。林哲夫、南蛇楼綾繁、遠藤哲夫他の、愛読する各種ネット日記が正月休みとかで退屈。いくらタダでやってるとはいえ、卑怯な感もやや。始めたからには事切れるまで書くべし。ちゃんと見取る権利が読者にはあるはず。だってその証拠に、週に1〜2回、書き手が都合のいい時だけ書いてる日記は、99%退屈でしょ?(勿論俺はンな馬鹿らしい真似はしない)。向井逸史はその点偉いよ。今月オープンしたばかりの、「シネマテークたかさき」へ初めて(どうでもいいが、ド百姓な館名。「高崎達磨シネマ」「八木節名画座」「白衣観音パレス」等、いくらでも思いつくが)。上映作品は『父、帰る』。当日1700円。3時過ぎからの回、定員約60名で全客9名。普段からなのか、雪のせいかは不明。座席、映写状態は合格。フイルムにはやや雨。もう1本の『永遠のモータウン』もだが、封切り後半年たった作品を(つまりDVD発売と同時)、この値段で商売に結び付けるのは、並の苦労じゃあるまい。けど、好きでやってるのだから、県や市に安易にすがるなよな。天下り糞役人が胸張るような小屋なら要らない。共産党のビラ配り弾圧、この種の報道じゃ昨今定評ある『東京新聞』も含め、後追い記事が出ない。『赤旗』によればその“住人”とやらは、形だけの抗議の直後、携帯で「PC(パトカー)呼べ」と叫んだと。立川の件で明確に無罪判決が出た直後の居直り的大弾圧。裏金腐敗公安警察の横暴には、赤だろうが右翼だろうが、抗議の声を上げるべし。そういう人間にしか、北朝鮮や中国は批判出来ない。珍しく原稿書きのない冬休み。DVDを買い込み一日中。今さらだけど、ビデオを観る気が失せるね、画面の質が違い過ぎて。そう好きではないが、さっきまで黒沢清の『ドッペルゲンガ−』を。素材は陳腐だが何故か見せちゃうパワーが。演出力なのだろう。『アカルイミライ』よりよっぽど楽しめた。BGMはジョン・ハート。さて『光る眼』でも久々に観ながら寝るか。追記。「シネマテークたかさき」は、時間をずらした1本立て興行。(04.12.30)

下々の者へ(その663)

新規開店の「ブック・オフ」にはなるべく行くようにしてるが(南蛇楼綾繁の地元、千駄木店のみは全くその気がなかった。日本軍通過後の南京で、処女探しするような愚行)、昨日も暇なので、10日ほど前にオープンした、川口東口店を目指す。が、案内に小型店とあったのを思い出し、ここ1年程行ってない、埼京線戸田新曽店へまず。中型店。約2時間。20冊前後で収穫としては並(筆頭は105円コーナーでの、双葉社の復刻版、小松崎茂の『地球SOS』)。午後3時。既に4〜5センチの雪。この時点で、上信線最寄り駅への女房の車での出迎えは断念。たださすがに赤羽で京浜東北に乗り換えるのはわずらわしくなったので、次の次、浮間船渡駅前店へ(昼飯は、戸田駅ガード下の、「むつみ屋」で650円の醤油ラーメン。清潔で従業員の感じも良かったが、麺が無意味に固くて、量も少なすぎ。熱燗が飲みたかったが、何故か日本酒はない)。小型店で従業員は2名。女性が本にやすりかけてましたが、他店同様に口元に防具等はなし。肺病になりかねない。マスク他を経営陣に団結して要求すべし。ここも20冊弱で並の成果(105円棚で3冊見つけた、早川書房のボリス・ヴィアン全集の状態は非常に良かった)。大宮に5時過ぎに到着。あさまに乗るが、上越、東北両新幹線は車両故障で大混乱。15分ばかり遅れて高崎着6時。上信まで律儀に車両故障。地元駅着20分遅れ。丁度7時。積雪12センチ程。この中を右手のバッグ、左手の二重の紙袋で、約40冊の古本を吊るした50男が、エッチラオッチラ。道はすっかりアイスバーン化、恐いのなんのって。けど、今夜の2年参りの客を当てにして、貫前神社門前に出店した、テキヤの皆さんよりはマシと歩を進める。昇り坂を『八甲田山』の高倉健の気分で制し、やっと下りに。左手の普段はさえない山林がすっかり雪化粧、やや幻想的(食生活同様に貧しい上州の景色に彩りを添えるため、ここらは霧が?ちなみに雪は東京より少ない)。ようやく村へ。実家の脇を抜けると、愚妻や豚娘が馬鹿笑いしながら鍋料理を喰らってるのが見える。デイケンズの小説に、こんな下りがあったなと思い起こしつつ、30分の雪中行軍で足元にこびり着いた泥雪他を払ったが、人の一生はこんな事をしてるうちに終わるのかと考えると、言い様のない寂寥感に襲われるのであった(塩の字の体験的「ブック・オフ」優良店ベスト3。行徳店。前橋石倉店。早稲田店。同、ワースト3。荻窪店。赤羽店。蕨店)。さて、『告白』の続きでも観ながら昼寝でもするか。(05.1.1)

下々の者へ(その664)

無駄話に書き忘れたが、「新・嫌われ者の記」昨日更新。無駄話と言えば今日分、正しくは“写真系小学館文庫”を誤植。どうでもいいが。生乳、そろそろ凡回の新データを。 (05.1.8)

下々の者へ(その665)

3回も離婚(持てるんだな。ケッ!)、しかもアル中、更には喰いっぱぐれて、年金暮らしの老いた両親の元に娘共々寄生と、50にもなりやがって、人間的にはクズと言うしかない友成純一だが、書く物は相変わらずさえてる。近刊、『人間・廃業・宣言』(洋泉社)も、一気に読ませる。語り口にも角が取れ、一種の名調子。アウトロー気取りだが、この人の書き物にいつも感じるのは、真っ当、正当、保守本流の雰囲気。塚本晋也への過大評価以外はほぼ同感。映画評価を丁寧に整理する手際は、対極なようでいて70年代の佐藤忠男の様に、分かりやすくて親切。四方田犬彦みたいなゲス野郎の、俺様自賛ヒョ−ロンなんか未だ読んでる馬鹿は一読、目を覚ますべし。今月の『記録』はこれにするか?一日休んだだけじゃちっとも疲れが取れん。なのに午後から1年振り位で、八高線は群馬藤岡駅近くの「ブック・マーケット」藤岡店へ。地元の富岡にもあるこのチェーン、妙に従来の古本屋を意識、小川町に出店しすぐ撤退したり、無理して高崎駅構内に構え、無料立ち読み所にしたりと(ペイしとらんだろ?)、どうも経営方針が場当たり的だが、尊敬する点も。値段シールのノリの質だ。「ブック・オフ」のそれの様にへばりつき、丸善のはがしっこシリーズを塗らないと、きれいに取れないと言う事が絶対ない。カッターの先でスルリ。B・Oも見習うべし(ちくま文庫も大丈夫)。20冊程買った中に、『証言―群馬における教育弾圧の記録』(煥乎堂)が。300円。地元の古本屋だとベラボーなので助かる。俺の富高時代の校長、藤生宣明の組合嫌いというか、反共振りも半端じゃなかった(小林、三木、宇佐見他の暴力教師は、その突撃隊だった)。当時の同級生が、今は藤岡の市長と。全く記憶にないが、今井清二郎ほど傲慢でない事を祈る。八高線、電車の間隔が90分も空く事が(上信線よりひどい)。市内見物。富岡の様に盆地でないためか、息苦しさがない。九段会館風の味のある建物が。ズンズン進入。旧藤岡農協。何かの映画でロケでもして、姿形を残して欲しいものだ。高崎の「タワーレコード」で買ったDVDで、久々に『スターシップ・トウルーパーズ』でも観ながら寝るか(1回目は夫婦と、中高生の子供との4人で楽しく観た)。 (05.1.10)

下々の者へ(その666)

「奇書発掘」をカリカリ。予定どうり友成純一の『人間・廃業・宣言』(洋泉社)を。巷間伝えられるように、自分がされるのはともかく、他人をほめるのは退屈。つい前書きが長くなる所だが、そこらの冗長さは南蛇楼綾繁に批判されたばかりだし、グッと耐えて本論へ(嫌々人様の本をほめる際は、必ず装丁から入る癖があるのを発見)。木、金と東京泊まりで肩が凝る。まだガキに金のかかる時期なので、タコ多田のように脳溢血になる訳にも。そういや久々に多田や吉田婆ちゃんと、大久保の韓国料理屋で一杯やったのだ。その盛り上がらない宴会の件は、次回の「凡人回想録」で。婆ちゃんのスタミナは相変わらずで、逆に励まされた。来週中には新雑誌の表紙も決定せなあかんし、泊りが増えそうでウンザリ。更に月末には、先の南蛇楼他がやってる「BOOK MANの会」とかの集まりで、一席ぶたねば。題して「エロ漫画原稿の運命」。勿論何の準備もしてない。お礼はタダ酒のみとの話だから、まあ気は楽。その他にも色々あって目まぐるしいが、世の中は何とかなるものさ(謎なのは、忙しさと反比例する収入減。初老男の動きが鈍ったせい?)。仕事の合間に『ヘンリー&ジューン』を15分。正月休みからずっとこんな調子。馬鹿らしくて1回でそれ以上観られない。特にアナイス・ニン役の巨顔女優、マリア・デ・メデイロスの大根振りは凄まじい。プロデユーサー、あるいは監督の愛人か何かとしか思えん(中止すりゃいいのに、DVD代が勿体なくてつい…)。その点、昨夜の試写会での『ウイスキー』は、前評判程ではなかったが、まあまあ。むかついたのは、本作にもNHKが出資してるらしい点。国内で集めた金を自分達で山分け、残りは邦画にではなく海外にポン。日本映画で国内の政治問題等に触れられちゃ、テメ−達のゴキゲンな地位が危ないとの自己保身。だから安倍や中川レベルのボンクラ二世に舐められる。連中は、テメ−達の事前検閲的振舞いが問題になってるのに(思想ではなく)、イデオロギー論争に持ち込み、逃げ込みを計ろうとしてる。エビ・ジョンイルも渡りに船と加担、逆転ホームランを画策。思想的には二世ボンクラに近い『週刊新潮』&『週刊文春』は、来週の誌面で従来の反エビ・ジョンイル路線との整合性をどうつけるか、楽しみ。けど発言がコロコロ変わる中川、噂どうりアル中は相当進行してると見た。今年の年賀状、少し残ってるので、希望者には返信用封筒に切手貼って送ってくれれば上げます。さて、『フアイト・クラブ』でも観ながら寝るか。いや、『爆弾を抱く女怪盗』の方が? (05.1.15)

下々の者へ(その667)

「昔と違って、今のお前の原稿は稿料分の価値ねえよ!」と、最近はあのヨイヨイタコ多田にさえ言われちまってる、「新・嫌われ者の記」をカリカリ。一昔前なら、ほざき終わらぬうちに号泣させてたが(かつての阿宮美亜の得意技)。軽い頭痛。昼寝しそこなっちまって(お陰で、『鬼畜大宴会』と『アヴァロン』を観終える)。DVD、綺麗でいいが、一度取り出しても記憶を消させない裏技はないの?昔から幕の内弁当や五目飯、おかめそばと言うように、バラエテイに富んだ食い物が好きで(読書や映画も複数併読&併見主義者)。仕事が終わりそうにないので、明日も外出できそうにない。スキミングで話題の富岡のゴルフ場。泊まりの翌日愚妻に尋ねると、「それどこじゃないのよ!!」。何とその夜の10時頃、裏の川向こうの空き地の枯れ草がボーボー燃えて、消防車が何台も来たと(帰宅後も確かに数台がウロウロ。タバコの投げ捨て?)。東京泊りの日は、昔から事件が色々と。さて、『機動捜査班・東京暴力地図』(’62日活)でも観ながら寝るか?いや、『クレヨンしんちゃん・嵐を呼ぶジャングル』の方が?悩んでると眠れなくなるんだよ。今夜のBGMは、ライトニン・ホプキンス(この発音で可?)。(05.1.23)

下々の者へ(その668)

来月売りの『Mate』、「エロ漫画家の読者時代」は小桃が担当。97年が初投稿と。8年前か。白髪になるはず。懐かしの常連がゾロゾロ登場(米沢牛霜降り以外は全く忘れてたよ)。かもいけ、4コマ仮面、ムッチ−…全員子持ちか?(サニーも?)そういう意味じゃ頭は悪いけど(勿論“馬鹿星”よかマシ)、FRIENDLYも凄い(ハガキ職人界の鬼姫?)。昨日の「漫画屋無駄話」は良く理解出来ない。3カ所に間違い。まず、点が丸に。続く書名のトップに“『”が一つ抜け。最後に俺が言葉の誤用。金曜は昔からこう。打ち手のやくる〜とも書き手の俺も週末で多忙なせい。馬鹿星の仕事にすりゃ解決じゃんよ。来週から早速。

南蛇楼綾繁のハテナの日記は常に愛読してるが(漫画屋もリンク)、最近は女房の内澤旬子の同じハテナの日記の方が面白いとの声。先の「BOOKMANの会」の宴会でも俺がその点に触れると、「特に近頃は…」不満そうだが渋々認める(女房は単身インド旅行中ながら、かの地より頻繁に更新)。一文にもならないンな事で張り合う中年夫婦にも呆れ果てるが、ここは波風の二つや三つ立てるのが社交儀礼とポツリ。「かみさんこの前、インド野郎にナンパされたって書いてたじゃん。あしらったってあったけど、ひょっとしてそいつと楽しんだ後、ホテルで更新したなんて考えん?」「ヒヒヒヒ…んな物好きなインド人も…」一見は鷹揚な対応をしたが、俺は見逃さなかった。元々新派の柳永二郎の様に小さくて陰険な眼をしてるが、俺の暴言の直後、「ギラリ!!」と南十字星並に輝いたのだ。翻訳すれば「やっぱり…」。既に帰国したらしいが、この件をめぐって繰り広げられたはずの、血みどろの夫婦喧嘩の報告は一行も記されてない。日記愛好家にあるまじき心の狭い態度には、一友人としては失望を禁じ得ない。南十字星に向かって反省しなさい。

腰痛。いやSEXじゃないよ。にわかには信じ難い事情で、大量のマニア雑誌を入手してね。原稿書きの間に一部を整理。50年代から80年代にかけての、好事家の変貌が一望出来て興味深かった。本誌及びバックナンバーどころか、保存用と普段用なのか、同一誌が2册ある号も多く、人の業の深さを痛感。けど残された人には、単なる厄介な紙束なのだろう。俺の蔵書もまた同じ運命のはずだ。『私立探偵 濱マイク 02』でも観ながら寝るか。いや、『機動捜査班・港の掠奪者』(’62日活)の後半の方が? (05.1.29)

下々の者へ(その669)

いきなり音楽(塚原哲夫)で一服盛られ、もうろう状態の所を強引な演出で94分間、襟首を掴まれ引きずり回された雰囲気。終了後もしばしの虚脱感。「新文芸坐」の朝一番の回で観た、増村保造監督の『暖流』(’57大映)の事だ。増村作品はかなりの本数を観ており、本作もテレビで短縮版を。が、甘かった。ブランコシーンは黒沢明監督の『生きる』での志村喬が余りにも有名だが、左幸子の方が上。形容詞としての“泣ける”はともかく、涙腺への刺激度と創作物の完成度は全くの別物と考えるが、歳のせいもあり、この下りにはつい落涙。白髪とハゲ頭の目立つ7割方埋まった場内の観客も、無駄口一つ叩かず素直に圧倒されている。いい環境でいい映画。1週間の疲れが吹っ飛んだ。ブニュエル監督がメキシコ時代に撮った、『嵐が丘』を連想。色物として登場の丸山明宏、当然とはいえ顔面がモロやおい漫画。荒木一郎にも似てたのね。併映の『くちずけ』も決して悪い水準じゃないけれど、かすんじゃって(同じく塚原哲夫担当の音楽は抜群。CDは出てるのかな?)。

久々の純粋休日。けど先週から始めた、戦後のマニア雑誌の整理が大変。50〜80かと思いきや、何と21世紀初頭まで。う〜ん…。終了までしばらく週末の古本屋歩きは無理そう。みやえつよ、エロ親父にゃとりかぶとでも喰らわせちゃ?看護婦にセクハラされてる病院側も困ってるんだし、医者も眼をつむるよ。で、人妻熟女コミックとなる、今月20日売りからの『にっぽん話題スクープ』の読者欄は、小桃オバンの担当。隕石3号以外もハガキよろしく。コンビニでも買える。

帰りの上信線で草間弥生の『沼に迷いて』(而立書房’92)。無論面白かったが、作中登場するニューヨークの吝嗇な芸術家って、自分の事?美術関係の人って有名になればなる程、洋の東西、性別を問わずに他の分野に比べて、けちん坊になるのはなぜ?そういや先の『暖流』、吉村公三郎監督の戦前版(’39松竹)も、旧「文芸坐」のオールナイトで。佐分利信は当然戦後版の根上淳より陰影はあったが、全体のトーンは焼き魚定食であり、ホイコ−ロ定食大盛りのようにギラついた増村作品の方が俺は好き。さて『ハートビート』でも観ながら寝るか。(05.2.6)

下々の者へ(その670)

Q、やさ定まったらまた連絡を。久々に新宿で一杯やろう。アリス嬢、巨乳はまだ垂れとらんだろうな?おばねえちゃんは関西だっけ?タエ様こと、富岡多恵子の『難波ともあれ ことのよし葦』(筑摩書房)は、当然ながら楽しかった。たまってる小説もかたずけよっと。初期の詩集も読みたい。ヨリ様(笙野頼子)共々、毎月新刊出して(点数のみ吉本隆明を見習ってさあ)。

今月の『記録』の「奇書発掘」は、『女が映画を作るとき』(浜野佐知・平凡社新書)だ。古い付き合いなので、ネタには困らない。そういや16日に、新宿で本書の出版記念パーテイが。タコ多田と出席予定(会費は確か7000円)。浜野監督によれば、「新書でパーテイとは珍しい」と誰かに言われたと。放っとかんかい。2度とこんな機会はねんだから。平凡社新書ついでに同時期に出た、解放同盟幹部、山下力の『被差別部落のわが半生』を超ボロクソ。また荻編集長に手直し求められるか?(我々はあらゆる言論弾圧に絶対に屈しないぞー!!←むかつく執筆者)。

50年代からつい2〜3年前までの、つまり半世紀に渡るマニア本の整理が、なかなかはかどらない。新しいSM関係本から売却、対象を絞るしかあるまい。俺の父ちゃんと同世代の人の欲望の軌跡に、めまい、呆然、そして無常感を。中でも、60年前後、大阪は阿倍野にあった、天星社刊の『奇譚クラブ』の表紙イラストはポップで、額に入れて飾りたいくらい(何故か目次に絵描きの名前はない)。この頃、絹川文代さんはSMモデルとして各誌で大活躍(勿論、脇毛付き)。お元気なら、母ちゃんと同じ70代か…。さて、『うる星やつら』(TVシリ−ズ・Vol・17)でも観ながら寝るとするか。 (05.2.12)

下々の者へ(その671)

佳作だったと編集部に呼び出され、巨乳揉まれんように。騒音元には必ず抗議を。無論トウロウの斧なのだが、精神衛生上非常に良い。防災無線のない自治体になら、もう10万くらい住民税払ってもいい。物売りも右翼もむかつくが、身銭でやってるだけまし。糞泥棒役人の説教が一番腹立たしいとは、多くの騒音被害者の声。安倍のようなボンクラ世襲政治家が、同じ穴のムジナを批判する事で、次期首相候補などと呼ばれる、低次元な我が人民の政治意識に乾杯!みやえつも描いてる『スーパーコミック』、遂にモアの吉田婆ちゃんの手から離れると(口先で同情)。飯田、吉田、多田(?)…田がいつ山に?さすがに揺れに飛び起きる…じゃなく一瞬布団の中で眼を覚ましたが、すぐまた寝た。

今月から“新”を外した「嫌われ者の記」をカリカリ。明日はどうしようか。積極的に外出する気になれない。また倉のマニア雑誌の整理か…(愚妻は早く売り払えとうるさいのだ。俺が死んだら困ると。馬鹿女はあらゆる文化の敵)。とはいえ、余り文化づいても馬鹿臭い(寄付とか昔から大嫌い)。特例で、今や一水社にもないらしい、山崎邦紀編集長の伝説の女装誌『CROSS DRESSING』2冊は(余りの返品に、確か3号目は出なかった記憶)、浜野佐知監督の出版記念パーテイで再会した、山崎の友人のポルノ研究家の姉チャンに上げる約束を。で、昨日発送したが着いたかな(1冊1000円位にはなったろうに)。愚妻の言うとうり、早く始末して銭にしよっと。「漫画屋無駄話」にも書いたけど、『ロッテ・レ−ニャ・ワイマール文化の名花』(ドナルド・スポトー・文藝春秋)が馬鹿面白い。この名著が今なら「日本特価書籍」でたった1300円(同書店評論家の俺が言うのだから確か)。顔もクリソツのベッド・ミドラ−が映画化権を取ったと訳者後記にあるが、結局映画化されなかったのか?(同書は92年刊)さて、『何故彼女等はそうなったか』(監督・清水宏・’56新東宝)でも観ながら寝るか。 (05.2.19)

下々の者へ(その672)

1週間前の『東京新聞』文芸欄の匿名コラム「大波小波」が、松文館の裁判闘争断固支持とのエールを。たかがエロ漫画だからこそ、権力者は一点突破して来るのだとの要旨は、日活ロマンポルノ以来の正当な理屈で特に新味はないが、「こんなどうでもいい事に税金を?」という、昨今の同紙らしい民間人感覚だ。問題なのはこういうケチのつけようのない正論が、わざわざ匿名コラムに何のひねりもなく掲載される点。社説や署名コラムな欄はともかく、かつての、少なくても70年代までの同コラムなら没のはず。今の担当者や執筆者は完璧に勘違いしてる。ちなみに今日の投稿欄「ひろば」には同コラムへの反論。“「表現の自由」神聖視するな”とのリードで、自由には責任が付随するはずと、言われんでも分かってる田舎の小学校校長の朝礼風説教後、のたまう。わいせつコミックを歓迎してる人がどれだけいるのか。女性は嫌悪感示すだけだろうし、男性も自分の子供に読ませたいとは思わないはずと。更に叫ぶ。人間には羞恥心が必要だ。人間を動物に堕落させる自由など人間社会では絶対に認めるなと(京都市伏見区・桑田英伸・公務員・27歳)考えは自由だが、かなりエキセントリックな兄ちゃん。前半はまだしも、勝手に女性総代まで務めちゃあかんよ。刹奈や橘孝志、小桃は家畜か?(生乳や毒イチゴはばい菌?)。自分の言葉に興奮、遂には意味不明の妄言まで。野郎は自分で用いるためにエロ本を買うのだ。何で子供に?(あんたの趣味?)すり替えもいいかげんにしろ。人間社会云々となると、もはや気分はゲッペルス(原文はもっと過激だったと推測)。こういう自己陶酔気味の役人が、どんな部署で勤務してるか非常に心配。傍迷惑で説得力ない投稿する暇あるなら、自分の課で空領収書でも発行されてないか、冷静に調べてみな。納税者によっぽど感謝される。同紙投稿欄の選者は以前に比べてまともになってるが、ポルノ問題になると『赤旗』並に時々大爆発。同紙名物の低能フエミニスト、国保良江記者のシンパでも?

漫画家よりAVギャルのがよっぽど近道…なんて言っちゃあかんな。人間はより困難な事にこそ挑戦したがる生き物だし。先週、今週と出掛けてない。仕事や古本整理のせいもあるが、寒さもな。雪の浅間から吹き下ろす空っ風の強烈さと言ったら…。錆びた西洋ガミソリで、頬をスライスされるようだよ。さて、『アブ・ハンター』なるSM誌の整理でも(サン出版からこんなの出てたんだ。全く知らなかった)。 (05.2.27)

下々の者へ(その673)

産めよ増やせは前大戦中並の現国家中枢の要請ゆえ、大丈夫じゃ?みやえつオバン、また小桃と同じ雑誌で仕事とか。ハンコ漫画家や露出狂を安易に起用するから、すぐ廃刊になるって事が、未だ理解出来ぬ馬鹿編集者の種は尽きまじ(小桃、CM5月号で「エロ漫画家の読者時代」の続編を。あ、やっぱ俺も馬鹿編?)。人生、時にあきらめも肝心。桜井よしこ、俺は買ってる。思想信条は異なるが、保守主義者として筋が通ってる。国家を客観的に眺める理性がある。左右を問わず、ここが一番重要。個人情報保護法や人権擁護法案は踏み絵。官僚統制に諸手を挙げるような連中、つまりNHKやナベツネを筆頭とする記者クラブマスコミの大半は、右だ左だじゃなく、自分達の米びつが心配なだけ。エロ本屋のように、身銭で世間をしのいだ経験ねえし(産経は米びつの右側、朝日は左側を心配してるが、最終的にはタッグ)。ここらの大手マスコミの品性を、池田大作は良く見極めてる。思想は大儀だけじゃなく、実践面からも判断せにゃ(一水会と暴力団系右翼を一緒にしても空しい)。春の雪のせいで足元の温度も緩んだ感じ。もう一息。

先週2日泊まり込んだお陰で、久々の純粋休日。ボー…。古本や本棚の整理。伊藤整の『大平洋戦争日記』読んだり、死ぬほど退屈な『最後の誘惑』の残りを観たり(技術的に完璧だから余計に腹立たしい。前半のマグダラのエロシーンは臨場感あるが)。『宇宙大怪獣ギララ』でも観て眼を清めるか?このDVD、2000円チョイで「ブックマーケット」富岡店で買ったが、同チエーン、相変わらず場当たり的経営姿勢。この店鋪ではもうポイントカードが使えなくなったと。「このたまった800円分は?」「使える店鋪もあります」呆れ果てて文句言う気にもなれず。行動範囲の広い俺はともかく、地元民は詐欺に遭った気分だろう。全店全廃でない点も姑息。全国に300店を展開する、「ブックオフ」に次ぐチエーンとは思えぬデタラメ振り。高崎駅構内店は?(僻地の店鋪しか使えなかったり)。経営陣の人格品性が偲ばれる(古本屋界の堤義明?)。明日は高崎に映画見物にでも。「スズラン」の地下で売ってるキムチも切れたし、「美好弥」のだんごも喰いたい。「シネマテークたかさき」で『犬猫』かな。BGMは青山ミチ。 (05.3.5)

下々の者へ(その674) 

高崎駅前の「タワーレコード」でアキラを3枚。『小林旭 コンプリートシングルズ』の2枚組CD2セットと、アニメ『AKIRA』のDVD。1万円チョイしたが、女やギャンブルしない俺には安いもの。そういや高崎駅構内の「ブックマーケット」、突然閉店。800円分もあるポイントカードどうするねん?本当にデタラメなチエーン。富岡店も長くねえか?旭、「波止場の無法者」がいい(映画は駄目だったが)。1600円弁当だが、左から順に高くなり、一番右が1300円だった。その左隣ゆえ当然1000円だと。田舎者だましの店側の巧妙な陳列?(新幹線20〜21番線ホームの、真ん中あたりの屋根付き大型弁当ショップ)。『Hot wax』、渡哲也の主演シリ−ズの解説文が凄く良かった。『無頼・殺せ』はこうだ。“ラストはゴーゴークラブ。なんとフラワーズが登場。かっこいいインストを演ってると睦五郎が「ナツメロ演らせろ」と訳のわかんないこといいます。まあヤクザですからね。それでフラワーズが「君恋し」を演ります。かなりいい感じ。そこに五郎が登場。全員ぶった切ります”。ちょっとノロマな文体がいい。日活狂は何度も観てるので、睦のブルドック面や、“ギュ〜ン!!”と唸る黒ドスを思い浮かべたり、「君恋し」を口ずさみつつ、感涙にむせぶのだ(一人だけのボロアパートで、「他の席が空いてるじゃねえか!!」と絶叫、バスの中で隣席に松原智恵子に座られた気分になってる奴がいたら、完璧に気違い。このシーンは『無頼・人切リ五郎』ですが)。とりオバン、どうせなら自分の熟女水着写真載せろ。水明&アリス、毎度御苦労(昨今愛想いいでげしょ?)。
 
『記録』の原稿をボチボチ。2時間かけて3枚半。残り1枚半は明日。読者欄書きに比べると凄い遅い。地の文て疲れる。今月は目黒考ニの『笹塚日記 うたた寝篇』(本の雑誌社)。ほめてもらった事のある人の本をけなすのは、結構手間どる。来週あたり配信されるのだろうか、『書評のメルマガ』連載、「版元様の御殿拝見」、今回は割と面白く書けたような(洋泉社の巻)。『記録』の発行元、アストラの七色の声の人妻殺し、大畑センセから、お愛想で「書き下ろし加えて、塩山さんの書評本出しましょう!」と言われてるが、この調子じゃとても(万一書けたとしも、その頃まで同社が果たしてあるのかどうか…)。さて、『無頼・黒ヒ首』でも観ながら寝るとするか。 (05.3.12)

下々の者へ(その675)

厚い壁で出来た、しかもただ同然の官舎でブルジョワ生活を送ってる高給裁判官にゃ、一日中自宅で仕事せざるを得ない、物書きを始めとする自営業者の苦痛など理解出来ないのだ(騒音が“同志”泥棒役人以外の民間業者なら、分かった振り位はしたかも。そのうち必ず、司法関係者の空領収書による税金横領も明らかになるはずだが、どんな言い訳を?今から楽しみ)。拙著2冊、ヤフオクには良く。サイン本も多く、“セックスに強くなりたい”とか下手なマジックで。一生の恥って奴だな。リンク、最近またいじった。持ち込みで採用されるのは多く見て10人に1人だが、再持ち込みで採用されるとなると、100人に1人じゃ?中途半端な絵で、つまり穴埋めで採用され、1度原稿料もらい、人生誤る漫画家は昔から多い。誰が悪い訳でもないが…。今漫画界を目指すのは、70年代に邦画界に飛び込むのと同じ事という認識は、最低でも持っておきたい。ダ−松の追っかけ熟女のとりオバン、水着写真はもっと股間のアップを(垂れた乳、ぶよついた尻こそが今の前衞エロスじゃよ)。

またもや『Hot wax』。今回は疑問点を2つほど(本当は大した問題じゃないが、マニアの業でね)。1つ。『無頼より・大幹部』の解説で、“初期のポスターみると「実録大幹部」となっていますが、当初はそういうタイトルだったようですね”と。俺の記憶ではそうではなく、ロマンポルノに転換後の日活が、東映の『仁義なき戦い』以下の実録路線のヒットを見て、そう改題して再公開したのだ(73〜74年?)。全国的にではなく、都市部の立地条件のいい小屋のみだったような。2つ。松原智恵子への過大評価。確かに信じられないレベルの大根なので、逆に何かを読み取りたい気持ちも分からないではないが、やはりそれはケツの青いガキの思い込み(そう自意識のありそうな人でもないし、あそこまで言われると、当人が一番赤面するのでは?)。歌と同じく、ただ単に下手糞で、作品の完成度を引き下げてるだけ。せめて渥美マリクラスの女優であれば、小澤啓一は日活の増村保造になれたろうに(粘っこくてシーンごとに落ちのあるような演出、似てるでしょ?)。ただ白けさせてるだけの松原をあそこまで持ち上げるのは、彼女がブレヒトの異化演技を物にしてると言うのに等しい。異化で思い出したが、小澤栄太郎が千田是也とケンカ、俳優座を退団した際、「イカだかタコだか知らんが…」との名台詞を吐いたのを思い出す。背景は不明だが、映画出演じゃ手抜きばっかだった千田に比べ、小澤は立派だった(文章もいい)。ちなみに松原智恵子の歌は、『ロッテ歌のアルバム』で一度だけ聴いた。会場もテレビの前の我が家も静まり返った。既に下手な歌い手は腐る程居る時代だったが、常識を遥かに超えていた。しかし本人は一生懸命。黙るしかないではないか。玉置宏さえ困惑してる風に見えた。彼女はインテリなのかも。さて、『怪人ドクター・フアイブスの復活』でも観ながら寝るか。(05.3.19)

下々の者へ(その676)

大丈夫な訳ねえだろう。超おまぬけなこと言っちゃあかん。けどペストやコレラ、エイズと違い、いくらでも治療方法あるから。どうせ人間1回は死ぬんだ(あと実のエロオヤジ、不死身というか、子供等が死に絶えるまで生きる気か?待たれる生命スワップ医療技術)。朝8時から仕事。疲れやすい初老男の薄汚れた肢体。昨夜、原稿書きの合間に、開店したばかりの、「ブックオフ」浦安店へ。悪くはなかったが、ほぼ同時期開店の、高崎中居店程ではなかった。久々にぺがさすに電話、熟女物の依頼。この畑を引退の花道にするしかないのか?文相応なのかも。ブツブツブツ…。 (05.3.29)

下々の者へ(その677)

今月のズンジョでも書いたが、当然あんたも御存知、例のM子も福祉関係らしいよ(特に深い意味はない)。下げマンえつこと縁を切るラストチャンス?とりよ、死んだ前夫よか、肝硬変寸前で黄疸面しとったすぎうらあきと、もう死んだの?(ならみやえつ真っ青な下げマン度)。15年生きる奴もいりゃ、翌日死ぬ奴もいんだろ。『嫌われ者の記』の続編出す度胸のある版元は、この時世、なかなかない(売れ行きは無論、創価自民党体制下、連中の圧力による名誉毀損裁判での賠償金高額化で)。印税のダンピングには素直に応じるつもりなのに。模索で思い出したが、「模索舎」に最近行っとらん。『貧乏人新聞』、新しいの出てないの?

今日も倉のマニア本整理。サン出版の『SMコレクター』を6〜7年分。表紙の変転に編集者の逡巡があらわ。昔から冷たい体質の社だし、馘首された奴も何人かいたろう。中身よりそういう事が興味深い。これで99%終了。結論。久保書店の『裏窓』は有名だが退屈。ケチな会社で原稿料かけなすぎ(資料的な価値があるのは、『あまとりあ』くらい)。同じく後に檸檬社に発展する、文献資料刊行会の『風俗奇譚』も同様な理由、及び過剰なホモ趣味でついてけない(乗馬スタイル女への執着も面白くはあるが、編集者が思う程じゃ)。説教臭いし。やはり今見ても圧倒的なのが、大阪の天星社が発行していた『奇譚クラブ』。表紙、本文レイアウト、挿し絵(宮西計三、吉田光彦風が腐る程)、編集スタンスと独壇場。前出2誌が大阪でと思いかねないハイカラ振り。深い背景があるのだろう。でも全部売っちゃお。あらゆるエロ本に俺は一切興味がない。カーペンタ−監督の『透明人間』、噂以上の面白さ。新東宝タッチの安っぽさがたまらん。『記録』の原稿は先送りして、もう寝るか(今回は中公文庫版、中川一政の『うちには猛犬がいる』)。  (05.4.9)

下々の者へ(その678)

GUTSよ、『Mate』6月号じゃ編集者失格級の大ドジ踏み、本当に済まない。顔を洗って出直す。来週あたり、「嫌われ者の記」も更新予定。高崎、行き付けの居酒屋が、次々と閉店、困惑。最近行くのは、「義乃」「いち蔵」「やま平」「キリンビヤホール」くらい(いずれも西口)。誰かいい店教えて。ロドリゲス映画は、1本観りゃ充分な気が。昨秋以来、ダムが決壊したような返品が続いてるが、謎なのが版元が倒産しない点。いくら何んでも、そろそろ過去の利益は大半吐き出したはず。グラフ誌の中には、1万部を切ってる物さえあると。完売しても赤字。漫画も地獄だが、グラフはスーパー地獄と。引退時、完璧に間違えたな。さて、『神楽坂まちの手帳』と『映画秘宝』でもめくりながら帰るとするかな(冷えて来た)。 (05.4.21)

下々の者へ(その679)

すいません、山川さん。あなたの事を全く思い出せません。ペンネームが別に?吉田婆ちゃんは当然元気ですが、仕事が激減、ちょっと大変。スタジオディグの孫請けしたり、『Mate』で「体験的在日韓国人損得論」なんてヨタコラム書いたり。ま、3枚にさばいても死にゃしません。げっぷしながらでも買っちゃうアキラ狂(自らを馬鹿と思う醒めた眼も忘れぬ所が可愛い)。儲からんよもう漫画産業は。俺なら他を当たるね。高崎には「本だらけ」なる古本屋もあるらしいが、場所がわからない。飯屋から洋品屋に至るまで、駅ビルに出店してるあらゆる店はクズである。下げマン悦子、今のうちに切り捨てないと。つまらないしな、最近は特に。それと草1号、テメ−も気が効かねえな。深夜にデータ送るな。自宅で俺が受けちゃったろう。転送出来ねんだよ俺は。連休明けの明るい時間帯にワンスモア。手間かけさせるな。

疲れた。某阿呆漫画家のせいで、昨夜は事務所泊り。朝一番で大日本印刷の守衛所に原稿を届けたら、同じ境遇の編集が何十人といるらしく、訪問メモに版元名がズラリ。帰りは飯田橋まで歩く。駅の反対側ほどじゃないけど、結構いい家が。法政大学出版会、ここにあるのか(倉庫?)。けど「版元様の御殿拝見」向きではないなとテクテク。それからの事は内緒だよ(実は単に帰宅、昼寝を)。さて、『吸血髑髏船』(’68松竹)でも観ながら寝るかな。 (05.5.4)

下々の者へ(その680)

高崎の「ほんだらけ」、御親切にどうも。ただ地図見ても良く分からず、まだ行ってない。覗いたら必ず報告を(店名の冒頭、漢字、それともかな?)。『小林旭 コンプリートシングルズVol・3』、4と共に「タワーレコード」高崎店で入手。当然、愚曲も多かったが、3の2枚目2曲目、「東京の子守歌」(作詩・星野哲郎/作曲・北原じゅん)に痺れ、今朝も3回続けて。今日は愚妻が外出中のため、市中心街のプールまで自転車で(約30分)。勿論その間、何度も「東京の〜」を口ずさんだり口笛で吹いたのだが、おかしな事にサビ部分が、誰かの曲と重なるのだ。初老男の記憶は曖昧で、なかなか思い出せなかったが、500メートルばかり泳いだ時点でやっと。曲名は自信ないが、沢田研二の、“ああ〜夜の〜海を〜君を〜乗せて〜♪”という奴(『ホットミルク』斎藤O子編集長がジュリ−の大フアンで、毎年コンサートへ行ってた)。

発情期は男女を問わずにそんなもん。井垣社長もさすが。絶対に辞任しないと。100人位何だってこったろう。ま、大元帥、昭和天皇だって退位しなかった国情だし(お陰で子供は苦労してる)。みやえつよ、オメの旦那、神経ねんじゃ?(昔、訳の分からん電話の対応された時から感じてたが)。無事に退院出来るに超した事はねえが、万一の場合は、若いのと再婚すりゃいんだから、そうクヨクヨすんなよ(するって!!)。

『記録』の「奇書発掘」をカリカリ。今回は大分遅れてて、荻編集長に先週どやされてしまった(立場逆転)。「版元様の御殿拝見」も同様。50男に月刊5誌体制はきついな。前者のネタは、『北海道警の冷たい夏』(曽我部司・講談社文庫)。後者は桃園書房。さて原稿の続きを(先週の日曜の用水路の泥上げで、痛くて仕方なかった腰の痛みが、最近やっとやわらぐ)。すいかが喰いてえが、贅沢だなまだ我が家じゃ。 (05.5.14)

下々の者へ(その681)

「本だらけ」高崎店、何だ「ブックオフ」高崎貝沢店の近所じゃん。電気代けちってるのか、店内がやたら暗い。値段的には、100円コーナーのない「ブックマ−ケット」と言った所。70年代物が割と安定してる(3年やってようやく少し勘が)。ブス処女おたくの王道だな(しみじみ)。別に大物と言う訳じゃ。松島利行と言って、元『毎日新聞』の学芸部記者。あの連載の一部は、数年前に講談社から出た著書、『日活ロマンポルノ全史』に収録。胆嚢摘出手術をね。こないだ本を読んでたら、金子修介監督も『ガメラ』シリ−ズ演出中に同じ手術をしたと。尊敬する監督だけにちょっと嬉しかったり(何が?)。おっと忘れるトコだった。前出の松島氏は、たのしい事務所のま〜旦那の親父。あなたの絵はエロ向きじゃない、と思う。さて『フロスト警部』でも観ながら寝るか。 (05.5.24)

下々の者へ(その682)

昨今の小林旭フアンは、池田大作の誰が書いたかも知れぬトンデモ本を闇雲に買わされてる、駆け出しの創価学会員の心境では?経済観念の喪失。昨夜も「タワーレコード」高崎店で、『小林旭マイトガイトラックスVol・1〜3』、DVD『東京の暴れん坊』、ついでに『仁義なき戦いサウンドコレクション』を買ったら、16000円程吹っ飛んだ。まずは字幕が素晴しすぎる、『東京の〜』を20分ばかり満喫。気分がめいったらいつもこいつを観よう(誰か書いてよ、近藤宏論)。で、CDへ。1のコロムビア篇、随喜の涙が風呂一杯(自分ではなく、オナゴに流させてみろ。無理か…)。他の2種類は売っても、これは絶対永久保存。“花の〜パリ〜い〜の〜モンマルト〜ルで〜♪”。

好きこそ物の上手なれは、例外中の例外と、脇の下と性器に毛が生えたら悟るべし。どういう関係の仕事?差し障りない程に教えて。慎太郎、青島より無能で仕事もしなかった…という事で、歴史に名を残す訳だ。おおよその時給も試算してちょ。都議選で大いに参考になるよ。さて、『東京の〜』の続きでも観ながら寝るか。今日は茨城方面に外出したのでクッタクタ…。  (05.6.5)

下々の者へ(その683)

革マル派、及びシンパが自分以外の人間を無限に見下す、痴的創価学会員レベルのクズ野郎揃いなのと同様、小林旭狂に女に持てる奴あ見た事ねえが、『東京の暴れん坊』において、既にスタッフがそういう自覚を持ってたと痛感せざるを得ないのが、同作における近藤宏の性格描写。旭&ルリ子がダンス踊る雨降る夜に、屋外で形態描写をまじえた1人ダンス。ここで泣かない奴が、田舎でも都会でも女に不自由しないのだ。近藤宏が死んで早や13年。顕彰碑は立たないのか?(馬鹿が…)。『都会の空の用心棒』の主題歌を今聴いてるが、悪くない。ひょっとしてこれ、東京のガラス業者組合が協力した奴?だとすると、今でも週2回は前を通る、専大付近にビルが。有名な九段下ビルの近所。実に目立たない、けどしっかりそこにある、妙なビル。あ、また最後に「東京の〜」の主題歌が。初老男にゃもはや随喜の涙の水分不足。どうでもいいと言いたいけど、忘れられない、近藤の戦前風アニメタッチの声。九段といやあ、「小諸そば」の同地区支店のおばちゃんのアニメ声も、実に持って半端じゃない。せめてもう20年若けりゃにゃ。  (05.6.5)

下々の者へ(その684)

ここはエロ本屋の出店なんだから、雑誌名をキチンと書かなあかん。文章は常に具体的であるべし。不思議と女の子はエロ本、母親に隠さないらしいと、『ロりタッチ』を編集してて、初めて知った。父親だと話は別でしょ?(なら結局は男と同じか?)。群馬県に帰って10余年。あちこちの温泉行ったが、肌を刺すような湯は草津だけだった(硫酸て程じゃないが)。ただの銭湯だったらしいから当然か(一番近場の磯部もやっぱ?美少年趣味の大手拓次も忍び泣きかな)。「三朝庵」の近所に住む、幼い子を持つ母親は助かってるはず。あそこの柔らかいそばなら、歯が生えたての子供にも、親が1度噛む必要がないので(「そばの粥が食えるか!!」と、突き返すような、ひねたガキもいる可能性)。けどあそこ、清潔で愛想もいいし、いつも空いてて、近所にあれば便利だと(俺は行かないが)。早く下げマンみやえつを切り捨てないと、CMも廃刊。後釜見つけてはいるのだが(小桃の旦那のチンポ借りたら)。今夜は「凡人回想録」を。少し昼寝しよう。今月の『記録』は新潮OH!文庫の、筑波昭の大久保清のドキュメントを(書名度忘れ。文庫も編集部に行ってるので。親本は草思社刊、『昭和四十六年、群馬の春 大久保清の犯罪』)。彼の自作の詩を数行引用した後の一行、“群馬では強姦殺人魔も詩人である”は、割と決まったのではと、密かに自惚れているアホな50男。  (05.6.18)

下々の者へ(その685)

昨夜30行ほど打って、送信しようと思ったら画面が固まり、矢印も操作インポ。こういう際のデータ、保存出来ないの?よく覚えてないが、「昨今のオメーの顔色は、パンチョス石綿さんが亡くなる前とそっくり」と俺が言い、タコ多田に「縁起でもねえ」と反論された様な下りを書いた記憶。パンチョスは多田と同様、脳卒中で1度倒れながら、禁酒し得なかった人だ(手に後遺症が残った所も多田と同じ)。「とうとう酒にまたドクターストップかかりまして。まだ死にたくないし、先週から1滴もやってません」締め切りどうり、『漫画バンプ』の原稿を持参したパンチョスは茶褐色の顔色を。翌週にいきなり亡くなった(4〜5年前)。

パート極右知事石原、出勤しなくも俺は人並以上の仕事をと。なら平職員は週に1度の出勤も不要じゃ?その程度の皮肉もかませなかった、都庁記者クラブの超腰抜け記者共、奴が1度は廃止すると言った記者クラブ、残していただいた義理、ちゃんと返してるな。奴の出勤状態、なぜ今まで報じなかった?(田中金脈問題同様、「とっくに知ってた」と偉そうにほざくか?俺でさえ知ってた)物書きの身でありながら、しかも国士気取りでありながら、最も共産主義的な愛国心の強制、エロ本弾圧、石原王朝の野望と言う、恥知らずな真似しか出来なかった不逞の輩に夢見る、日本の一部右翼(大部分?)も実に情けねえ。池田大作を神と崇める気違い共と握手した野郎の、一体どこが愛国者なのよ?(まだ“国賊”共産党の方が…)。慎太郎はソ連に生まれりゃ、ソルヅエニイツイン、見事にいじめぬいてた側ろう。とはいえ、俺は奴の人物論は買ってる(江藤淳が自殺した際の追悼文など、生来の態度の悪さがいい味出してた)。でもそれは、奴の全存在の1%位か。ガンで闘病する者もいれば、死と好んでダンスする多田みたいな命知らずも(毎夜のカジノ通い&酒&毎週末の競馬プラスパチンコ)。世の中色々。さて、オーテイス・レデイングでも子守歌に寝るとするか。  (05.6.726)

下々の者へ(その686)

研修中に辞めちゃう奴も結構いるんだろう?レデイコミの編集、1度やりたかった(タコ多田もさせたかったと、今でも時々)。最盛期、まだロリ物に勢いがあった頃で、目先のきく編集は皆そっちを(バンバン儲かった)。取り残されたエロ劇画家、及び編集者が、主に仕方なく従事(サン出版あたりはそうでもなかったが)。“描く奴、編集する奴、読む奴、全員馬鹿”との声も。絶滅の早かった一因だろう。「キッチンオトボケ」、明大裏の店舗は、どう見ても昭和30年代前半からのツヤだったが。カウンター、全責任はオヤ公(尾山泰永)に。大口叩く割にドジで。早く何とかしろい!!

ズンジョないのでまた純粋休日。事務所の段ボール箱に1個たまってた、映画のチラシ類の整理を(昨日宅急便で自宅へ)。普通のチラシより、4ページ位ある監督の特集上映の物が楽しい(森崎東のとか)。東京近郊住まいの本好きは置き場所に血を流してるようだが、広い土蔵のある俺は余裕しゃくしゃく。古い『キネマ旬報』など実家の2階に段ボールで何箱も。以前養蚕をやってたせいか、ここらの家は元々が倉庫っぽい造り。マジで本の預かり業を始めようかしら?

その本馬鹿の1人、南陀楼綾繁の女房でイラストレータ−の内澤旬子に、昨日すずらん通りの「アクセス」でバッタリ。無駄話の中で、旦那のハテナ日記が単行本化されるのはめでたい。その際は直後に削除された夫婦喧嘩の下りも、必ず復活をとリクエスト(夫は本に関してなら今後もボランテイアでみたいな発言を。しかしすぐフリーになる身で何て妄言をと、妻に同じくハテナ日記で猛然と噛み付かれ、夫は満ソ国境警備の関東軍のように全面敗走した)。その際、また俺が軽口を。「亭主の書斎での理想論と、女房の台所での現実論が、居間で正面衝突したトコが面白いんだよ」(言ってて、古い女性観に元ずくまずい例えと察知したが、既に遅かった)。「台所の女房としてじゃなく、イラストレーターとしてです!!」とピシャリ。台所じゃなく、ペン先やスクリーントーンを擬人化するとかすればよかったかなと内心反省しつつも、約束の畠中店長との3人での喫茶店行きもわざとらしい理由で中断、革マル派の襲撃を受けた、明大反帝学評のようにすたこら逃亡(焼き火箸のような内澤理論で心臓を刺された後、先祖伝来の畠中家の麺棒で頭をぶたれるような恐怖でパニックに。塩の字のその情けない下りは、ハテナの内澤日記でどうぞ)。そう言えば、眼鏡姿が内澤似の店員が「田村書店」に。頭が切れるだけじゃなく、凄い正直者で、俺が間違って600円なのに500円玉2個出したら、喫茶店「ブラジル」の前まで追いかけて来て、400円返してくれた。ありがとう。  (05.7.2)

下々の者へ(その687)

やおい系美術館として有名な「弥生美術館」にこの前行ったら(内藤ルネ展)、途中の東大農学部の畑に立派な桑畑。甘楽富岡地方では、80年頃までは最も見慣れた景色だった。けど今は養蚕農家もトキのような存在。当然桑畑も絶滅状態。東京のド真ん中で、かつての上州の想い出に浸るとはな。内藤は『薔薇族』の表紙でも鳴らしただけに、そういうムードの男性客チラホラ。去年行った時に比べ、女性スタッフの対応がゾンザイだったのと、ポスターの販売してなかったのは残念。

嘘つきの男は女性に持てる場合が多いが(俺は小学校の時から、正直で素直とほめられたよ)。今度、ボクちゃん(母親命名の大久保清の愛称)の生地、群馬八幡付近等、訪ねてみようかと(近所の工業団地にも2体ばかり埋めた)。辞める前にゃせめてボーナスはもらわんとな。

『フロスト警部』他のビデオを観ながらただゴロゴロ。この主演俳優の手足の動きも、ルネっぽいと言うか、男色家っぽいね。午後1時30分頃、俺はよく九段方面から神保町に向かうが、「東西堂書店」付近で全身でそう主張してる中年男性もよく見る。「富士屋」で買い物でも?今、『キル・ビル』チラチラしながらこれを。映画館でも観たが、屈指の“ながら映画”なのは事実。今はなき「新宿昭和館」で見物した愚作、『修羅雪姫』でも睡眠薬代わりに寝るか(WOWOWで続いて今夜)。 (05.7.16)

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「嫌われ者の記」をカリカリ。もう50行。取り上げる漫画家、傾きがちなので注意しないと。けどこういうの嫌がる人も当然いるし。漫画は下らないけど、伊集院808はその点貴重だった。行方不明になっちゃったが、コトブキは後継者になれたろうに。昔から何の魅力も感じた事のなかった三田佳子、最近観た『赤いダイヤ』(監督・小西通雄・’64東映)で唸る。根性悪で生意気なキャラが、匂い立つような色っぽさ。大映の増村保造監督に、加虐的女性像を描いてもらえば代表作になったろうに(丸ポチャじゃないから相手にされなかった?)

下げマンは不滅じゃ?ここんとこロリ系の新人が来なくて困ってる。来る時は何故か集中。「富岡市民プール」、今日あたりからやってるはずだが。昨日も泳いだし、本でも読んで寝てるか。どうも覇気のない昨今。50年も生きてると、疲労も蓄積されるって。  (05.7.24)

下々の者へ(その689)

日々の漫画屋無駄話からのこぼれ話をいくつか。神保町に行く余裕のない日、愚娘に頼まれたコミケカタログを買おうと、駅周辺の本屋を歩く。絶対にあると思った「文鳥堂」や「深夜プラス1」にはなく、駅構内の「芳進堂」には山。コミケ事務局は大型書店しか相手にせず?過日小桃に厳命。「あんたのヌード、『にっぽん話題スクープ』だけじゃなく、『レモンクラブ』のなかくらでも公開せい!!」「えー!!じゃないと打ち切りとか?」「もちのろん!」阿宮美亜の極右エロ漫画集の仮題が決定。『エロエロ大帝国』。早く買わないと左右の抗議で回収か?(国は旧字になるかも)例によっての「富岡市民プール」通い(100円)。今年からゴムサンダル完備に(床のセメントがボロボロ)。んなのは個人で用意すればよろしい。下らんサービスより、一昨年までのように、ちゃんと7月1日から開けろよ、騒音市長、今井清二郎。削減すべきなのは、テメーや部下のベラボーな給料やボーナスだろって。さて、一杯やった後、石井輝男監督の愚作、『神火101・殺しの用心棒』(’66松竹)でも観ながら寝るか(竹脇無我みてなチンチクリン主演のアクション映画、よく松竹も撮ったね。真田広之と言い、ブラウン管ではともかく、スクリーンじゃ観るに耐えない)。(05.7.31)

下々の者へ(その690)

続こぼれ話。温泉帰りの小桃オバンと電話無駄話中、久々に漫画屋読者集会やろうかと(今のうちにやっとかないと…)。やっぱ11月5日あたりか。ハガキで申し込もう。18歳以上なら男女国籍学歴問わず。もう1つ事務話。残念な事に、馬鹿星が9月一杯で辞める。後任希望者は履歴書送れ。条件は読者集会と同様だが、一点のみ付随条件。大洋図書の、ベッチョ唇の藤田の、絶対に友達ではない事。奴を1年間雇い続けた俺とやくる〜とを、誰か誉めてやってくれ(求人広告出すか、5〜6年振りで)。

「版元様の御殿拝見」を書かにゃあかんのだが、どうも。花火がうるさい。高崎祭りにしては近すぎるような。とにかく早く静まってよ(上信電車も深夜運転と。貫前神社の2年参り以外でもこんな事を?)。昨夜、例によって駆け出しの創価学会員が、『人間革命』を何册も忘我の境地で買うような心理状態で、『小林旭コンプリートシングルズVol6〜7』を買ったついでに、『ROOSEVELT SYKES THE HONEYDORIPPER’S DUKE’S MIXTURE』も。凄く楽しい。益々書く気が失せる。『フロスト警部』でも観ながら寝ちゃうか?そういや前回愚作呼ばわりした、『神火101・殺しの用心棒』、後半は割と楽しめた。香港の海上生活者の描写が特に。あ、またノートパソコンが唸り出した。何で?爆発しなきゃいいけど…。CDはいつもどうり、高崎の「タワーレコード」。

「あの…あたし別に右翼って訳じゃ…」この発言の主が阿宮美亜と聞けば、エロ劇画好事家の多くが、へそで釜の中の石川五右衛門を茹でたろう。『エロエロ大帝国』のカバー打ち合わせの際の話。「旭日旗持った半裸の女子高生位じゃ甘い。背景に日本人のデモ隊が、中国や韓国、北朝鮮やロシアの国旗、ボーボー燃やす絵を入れたら?」への回答だ。やはり右翼も子供の成長と共にヒヨルのだ。右翼エロ漫画家には千載一遇のチャンスの世相なのに。俺だって思想信条には反するが、銭のため、異なる考えの尊重のため、そして自身の心のどこかにかすかに潜む、公式信条とは相反するうっせきのために挑発してんのに、退屈なアマと一瞬思ったが、彼女によれば、日本人はそういう行動に出るはずないとの確信のためと。俺には退屈極まる日本人特殊論で「ケッ!」だが、精神論は彼等の心の故郷だろうし、どうでもいいよ。それより、枯れ気味の絵柄の湿度、もっと増やせ。麦茶飲んで寝るか。  (05.8.6)

下々の者へ(その691)

愚作の山を築いた後で、その人間性を惜しまれて亡くなった、晩年の岡本喜八に比べると、よっぽどダンデイだった石井輝男監督(岡本監督、出しゃばり女房の腹話術人形みたいだったよね、ここ何年かは)。無論、『無頼平野』以降は撮らなかった方が完璧だったが。けどま、あんだけの反社会的エログロ暴力映画を量産しながら、80過ぎまで生きるのだから、恐るべし新東宝の血(スピリッツなんかじゃないぜ)。「七つの子」を聞く度に、杉浦直樹を真似て口笛を吹きたくなる、番外地フアンの中年男も多いだろう。“俺の故郷を汚す奴、消していこうか、どうせ明日は網走づとめ”(『網走番外地・望郷篇』のポスター、惹句より)。

その石井フアンとしても知られる脚本家、桂千穂も、ガンで長くないと『映画芸術』で告白を。脚本はともかく、この人の映画界へのうっせきが読めなくなるのかと思と、凄く寂しい(20年程前の『シナリオ』誌上での、井出俊郎との対談映画評は最高だった)。それでと言う訳ではないが、今月の『記録』はワイズ出版の『多重映画脚本家 桂千穂』。が、暑うてのう。やっとられんのう(WOWOWで放映中の、『新仁義なき戦い・組長最後の日』の影響)。梅津栄、両眼底なし無気味ローアングル。松原智恵子、よろけ大根。和田浩治、薄幸。小澤栄太郎、オットセイ。成田三樹夫、宮様やくざ。多々良純、エロ共産党員。尾藤イサオ、60年代の悲しきオカマ。三上寛、中卒の集団就職…何か調子が出んのう。 (05.8.15)

下々の者へ(その692)

懐かしい人から先週電話が。やす○だ。菜摘ひかるが死んだのは本当かと。相変わらずの天然ボケ。昨今またコミケに出没、DONKEYにもレイプ、いや撮られたと。人の事は言えないが、時の流れに比べると、人間は変化しない(ロリ系エロ漫画全盛時代の有名女子高生投稿者。小桃のほぼ同年令の先祖。出身も秋田の隣、岩手)。その小桃幹事長主催の、11月5日の漫画屋読者集会、既に申し込みが。南海アリス嬢だ(巨乳との噂)。ノーパンミニスカ、脇毛付きで参加予定の小桃に対抗、ノースリーブ&ノーブラで登場してくんないかな(参加辞退のハガキなど書かないように)。まだまだ募集中。

さっき「凡人回想録」アップ。いつもなら「富岡市民プール」(100円)行きだが、今日は前橋のデパート「スズラン」へ。地元書店の古本市があってね。都内に比べると高くてロクなもんない事も多いが、なら帰りに「ブックオフ」に寄ればいい訳で(最近開店した同店前橋西片貝店、すぐ左隣が「戸田書店」)。それより「美好弥」のだんご。もう半年くらい喰ってねえ。昨今神保町のゾッキ市場で売り出し中の、「煥乎堂」のそばにもあるし。大久保清、ここらでもナンパに励んだ。大久保で思い出したが、姉コン性ヒステリーの小泉の馬鹿が、官尊民卑打倒などと抜かしてたが、大久保が純潔教育の主張するに等しい。石原慎太郎同様、こいつくらい盗人役人に愛されてる奴はいない。給料ドンと下げたり、記者クラブ廃止したり、眼に見える実績残した、田中康夫しか口に出来ない台詞だが、食い物の恨みがある大マスコミ、せっせと姉コン小泉の提灯持ち。公務員の税金泥棒振りにに怒る前に、テメ−の親族を裏口からでも役人にしてえと思っちゃう、下劣な一部の日本人の根性に相通じる。黒沢清の『カリスマ』、凄く面白いね。 (05.8.21)

下々の者へ(その693)

糞ソフトマジックの負債、ほかしてあるが、こんな話を聞くと、少し欲が出たり。けど書類面倒そうだし。下げマンよ、今度暇な時に電話くれ(最近、東京地裁からも書類が)。正直と言うか、一時止まってたのに、再びソフトマジックの旧刊が「日本特価書籍」に姿を。菅野んとこのマガジン・フアイブ、いい時に逃げ出したが、全くの無傷とも思えぬがな(けど良く持ってると感心。昔、エロ劇画誌は、村祖俊一を起用するとだいたい廃刊に。俺の『漫画ストレート』も。同社、彼の単行本出したが大丈夫?)。上下で1000ページ近い、『推理作家の出来るまで』(都筑道夫・フリースタイル)読了。つまらなかないが、一折り分ある履歴書読まされた気分。ここまで知りたい作家じゃないが、途中で止めるのもアレでズルズル。嫌ですね、貧乏症って。今日は「富岡市民プール」に行けなかったが、今月で終わりだし、悲しいが来年までお別れだ。  (05.8.28)

下々の者へ(その694)

昨日は某漫画家のお陰で出勤。今日は早朝から村主催の堤防の草刈り2時間。50男も情け容赦なくこき使わられる。当然昼寝も2時間。目覚めりゃ3時過ぎ。ひでえ週末。ふとWOWOWを観ると、緊張感溢れる画面、そして上手い役者がゾロゾロ。15分ほど過ぎてようやく見ずらいので有名なプログラムを。『シービスケット』。2時間20分を一気に。2時間持つ映画はめったにないのに、大した技量。両親の描写不足以外は満足。特に、初めてビス君が秋枯れの中を疾走する場面は、何でもないのに感動的。お陰で何も出来なかったけど、いいや。ただ糞プログラムでの煽り、“明石家映画館《涙が止まりま篇》にはむかついた。馬鹿が。で、小泉の馬鹿の尊大さも、石原パート知事並だね昨今。奴隷根性溢れるマゾ国民にゃ、この方が受けると?ニッポジンワッカリマセーン!!(日本人の皮を被った、出生が北朝鮮、育ちが韓国、現住所が中国で、妻はロシア人の某非国民談)。は〜、また明日から仕事か…。  (05.9.4)

下々の者へ(その695)

満員の東映試写室のあちこちで、失笑が漏れたのが、『仮面ライダー THE FIRST』。演出(長石多可男)、脚本(井上敏樹)、いずれも学芸会レベル以下。役者もだが、『かまち』に比べりゃよっぽどマシ。つまり、演出の技量でどうにかなったのだ。こんな馬鹿共の暴走を許した、プロデユーサー(白倉伸一郎)も重罪。中でも頭に来たのが、冒頭での懐かしの名主題歌を、途中で切った事。何様?初期『仮面ライダー』への冒涜の極致。忘れてたが、「嫌われ者の記」を今日更新。  (05.9.7)

下々の者へ(その696)

昨日、ちょうど20年振りで神保町の喫茶店、「さぼうる」へ。ざわついてて嫌いな店なので、自分からはまず来ないが、相手に指定されれば仕方ない。前回の相手は、東京三世社の『SMセレクト』で一世を風靡した、仙田弘。同社の『ザ・写真』が発禁になり、社長、営業部長、編集長が豚箱入りした際だ。『漫画バンプ』『ロリタッチ』を請けてた頃で、くれぐれも用心をとの話だった。SM物の凋落後、仙田氏は三世社を退社、編プロ社長として活躍中。長くお会いしてないが、元気だろうか?(最近同社を辞めた、飯田センセの上司だった。本当に世話になりっぱなしで…)。

昨日の相手は南蛇楼綾繁。仕事絡みのうれしい話だった。悲観論者の俺は、どう転ぼうとまずガッカリしない神経に歳と共になってるが、上手く運べばいいな。青春18キップの消化に、明日(つまり今日)高崎の古本屋を歩きたいと言うので、簡単にレクチャー(一般の古本屋は、「みやま書店」「赤坂堂書店」で充分。歩きで行ける「ブック・オフ」は、新前橋と前橋大島の店鋪のみ等)。ただ、チェコ通の彼に大事な事を言い忘れた。「高崎シテイギャラリ−」で、操り人形など100点を展示した、「デバドロアルフア・マリオネット展」がよりによって、今日から開催されてるのだ。新聞で読んでたのに、初老男は他人の都合まで頭が回らない。居酒屋「なにわ」で、エンテツ(遠藤哲夫)旦那に、「52歳か…。まだまだ若い!!俺が3度目の結婚した時だもん」と説教される。エンテツ爺ちゃんみたいな超精豪と一緒にされても…。セドロー旦那(向井透史)と“不良番長シリーズ”の話をした際、「内藤誠が監督したのは片っ端糞つまらん!!」と持論を展開したら、眼でイエスと言ってるのに、柄にもなく口ごもってたのはなぜ?(畠中店長すいませんでした。来週、阿宮美亜の『エロエロ大帝国』、すみやかに届けます)。

明日は予定通り地方区も比例も民主党に入れた後、高崎に出て「高崎シテイギャラリー」→「シネマテークたかさき」と歩こうかと(今日はプールに行けなかったし)。本当に明日は、上野の不潔なホモサウナで、池田大作の膝にもたれた、フケセン小泉が高笑い?ニッポジンノ美意識ワッカリマセーン!!(富岡は群馬5区。小渕“アンパンマン”優子の楽勝と。ペッ!!)。下げマンみやえつよ、ソフト・マジックの件、俺も泣き寝入りせず、弁護士事務所に書類送ったよ(負債額、20万弱)。(05.9.10)

下々の者へ(その697)

お通しの不味い飲み屋の食い物が全てペケなのと同様、数日を残すのみの馬鹿星の暴走に歯止めがかからない。南海アリスに使い先の道順を教えろと言ったら、一緒についてったという超白痴振りについては無駄話で既に触れたが、昨夕、冷蔵庫を空けると500ミリのペットボトルがチョコンと2本並んでる。やくる〜とのかなと思ったが、馬鹿星に昼間、薬局に行ってもらったのをふと。テイッシュが切れたので、1本買いに行かせた。その際、「あそこ、デケーペットボトル安く売ってるから、お茶2本頼む」と言った。それがこの結果。物の大小の基準には個人によりやや違いはあろうが、いくらでも近所の自販機で買える物を何故俺が?…とは、みやたえつこ宛の宅急便の送り状に銀行口座書いたり、南蛇楼綾繁宛の郵便物の、第三種郵便物認可と印刷してある漫画屋の封筒のすぐ下に、わざわざ手書きで第三種と書く下等家畜は気がつくはずねえか(理由を問うと、悪びれずに言ったものだ。「何となく…」)。

BGMはPROFESSOR LONGHAIRの『ROCK‘N’ROLL GUMBO』。「凡人回想録」か…。いいや、明日か明後日で。明日は早起き、「シネマテークたかさき」で、『ライトニング・イン・ア・ボトル』でも観た後、古本屋めぐりでもするか。そういや、昨夜は上信線の高崎駅でゴロを巻く。従来はJRで売ってた定期、駅の分離で独自販売。そりゃいんだが、半年分を137540円で買ったら、馬鹿でかくて定期入れに入らない。自宅でハサミででとも考えたが、気違いじみた料金取ってるのに、客の都合も考えずにと超むかついたので、乗り込む。「んな馬鹿でけえせんベえみてな定期、自分達の都合だけで売り腐りやがって…」とネチネチ。運の悪い若い駅員、上役と相談、新幹線定期と同じ大きさに切ってくれた(ありがとう)。そばの中年駅員は、「そんな馬鹿呼ばわりしなくもよかんベ。それでいいってお客さんもいんだしよ」「そりゃ非常識な上信きゃ知らねえ人。こんな糞たけえ運賃取ってんだ。もっと客の事考えて商売しろ!!」。まだ不服そうな中年駅員。気持ちは分からなくもない。彼が入社した頃は、国鉄ほどではないにしろ、甘楽富岡地方では、上信の社員と言えば一種のエリート。ところが今じゃ大赤字で、近隣市町村から何十億もの援助を受けてるドコジキ鉄道。しかし、線路の切り替えのように、かつてのエリート意識は簡単に捨てられなない。「あんな白髪のアバタ野郎に…」と、昨夜は「和民」あたりで若手駅員とやけ酒?ちなみに昨今は余りに上信が高いので、近所では車で信越線の磯部駅まで出る人も多数。上信の運賃に比べれば、ガソリンなど水のような物と。俺は女房の運転テクを全く信用してないので上信組だが、JRとで毎月12万以上の交通費かけ、今井清二郎富岡市長以下の盗人ブルジョア市職員に加え、上信の赤色金万社員のためにも東京から小銭せっせと運んでるのかと思うと、ゲッソリ。  (05.9.917)

下々の者へ(その698) 

『ム−ラン・ルージュ』に我を忘れたり、『シカゴ』への過大評価や、超卑屈な『パッチギ!』全面賛歌と、昨今の『週刊文春』誌上での小林信彦の映画評は老害の極致だが、最後のチャンスに賭けてみた。悪評高い『奥様は魔女』を悪くないと。で、「新宿ミラノ座」に出掛けて、公衆便所で脱糞後に紙がないのに気ずいたと言うか、地獄を見た。そのレベルたるや、『仮面ライダー THE FIRST』が傑作に思えたほど。キッドマンの出演料でまず予算の9割が抜かれ、残りで一応撮ってみましたって感じ。そもそも魔女がほうきで空飛ぶ場面もロクにないのだから凄い。男優がどうのこうのと言う次元じゃない。話もマトモに繋がってない。小林信彦は、もう昔話以外は信用してはいけない。勿論多くの客は聡明で、定員1200名近いのに、2割位しか埋まってなかった。近くのお母さん連れの小学生の女の子が、終映後も呆然(キョトーン)。トラウマにならねば良いが(大混雑だけど、『チャーリ−とチョコレート工場』にすりゃ良かったね)。プロデユーサーがまともなら、とても市場に出て来るはずのないフイルムクズ。10000人首にしても駄目だよソニーは(ただ昔話っきゃ存在価値のない奴って、エロ漫画界にも約1名おらん?)。

ズンジョをカリカリ。今月、ハガキ少なく困り気味。2ヵ月分の読了本一覧で埋めたりと、例によって姑息。内容は下らないが、長文で便利な品川区の守備表示、休んじゃあかん。何のためにお前のようなカス野郎にプレ当させてると?下げマンみやえつ、あんたまだ漫画屋で何か仕事してたっけ?(思い出せない)。で、2票差で民主党の代表選に負けた菅、慎太郎んトコ並の厚顔馬鹿息子で10票、出しゃばり女房で3票減らしたの、当人分かってんの?彼の演説はなかなかだが、いかれた家族で墓穴掘ってる。ちなみに、俺と同じ真面目な性格に共鳴を感じてか、岡田前代表には是非再登板を期待したい。芸術の世界じゃないんだ。政界での石部金吉のどこが悪い?朴訥さを貧乏人が嘲笑―日本列島在住の、黄色い低能土人の集団的倒錯が今ここにある。  (05.9.24)

下々の者へ(その699)

ある初老男の休日。プールが臨時休業。チッ!毎週1000メートル泳いでると、体がなまる感じ。俺のもう1つの運動と言えば、古本屋歩きくらい。そうだ。「ブックオフ」藤岡店にゃ半年以上行ってない。いつもは愚妻の車で送り迎えしてもらってるが、待ってる間がウンザリとかで常にブツブツ。だから言う。「今日は送ってもらうだけでいい。帰りは自分で何とかする」とはいえ車で片道40分近い。隣接する、名前も似た市だが、盆地のゴチャゴチャした富岡と違い、高台の藤岡は空気にも透明感が。家並も余裕があり、住民の所得も平均35万前後高い感じ。ただ特産物となると、瓦と中山秀征以外はチョット…。1時頃に到着。

以前「嫌われ者の記」でも書いたが、この店鋪には団塊の世代が大量に蔵書を売ったらしく、来る度にそれを楽しみに(鈴木清順、福間健二、竹中労、ブント関連書籍他を既に)。が、今日行くと、活字本コーナーが大幅削減。「う〜む…」それでも深夜叢書社の物が1冊。『最後の難破船〈安保体制〉の思想的基軸』(福地康之・’68)。知らない人だし読む気もないが、装幀が中村宏なので買う。400円(刊行時700円。機械的な同店の値付けがうれしい)。15冊程買い、さて藤岡市内の大縦断開始。緑町とか言う県道っぽい通りをテクテク。工場街から商店街へ。シャッター通りと化して、もう20年は経ってる感じ。突然、「つたや」なる鉄筋3〜4階建てのホテル。誰が泊まる?(勿論ラブホにあらず)。暑い中、30分歩くとさすが疲れる。ちょうど、一行寺と言う古寺が左手に。木犀の匂いに満ちたあずまやで、『ゴダ−ル革命』(蓮實重彦・筑摩書房)を30ページ程読みつつ休憩(先の福地の本、丁寧に神保町は「ウニタ書舗」のカバーが。他の本も全部そう。神経質な人だったと見える)。肘を蚊に喰われたのを機に出発。

再び20分。3時前、やっと藤岡商工会議所の建物のサイケな屋根部分が見える。この先に、何度か来た事のある、「ブックマ−ケット」藤岡店が。行き過ぎ、たこやき食べて戻ると、何か変。当然。店舗はそのまんまで、「エーツー」藤岡店になっちゃってるのだ。「ブックマーケット」、各地で撤退に次ぐ撤退で、新古本屋界のダイエーか?神田小川町店の閉鎖が響いてる?(駄目だよ。従来の古本屋へのスケベな未練はきっぱり捨てなけりゃ)。居抜きで買ったのか、B・Mシールの付いた本も多い。105円棚はないが、50円均一コーナーが割と充実。『笹原茂朱小屋掛け台本集』(新島学園女子短期大学大衆文化研究会出版部)もそこで。装幀、吉田光彦。笹原の署名入り。同短大は高崎にあり、教師の1人が笹原狂で、毎年大学祭に呼んでたらしい。その縁での刊行と見えるが、これがハードカバーで400ページ近い豪華版。信者は持つもの。ただこの本、実は2冊目。いずれも女子学生への献辞入り。ま、結婚すりゃこんなアングラ芝居の台本要らねえか?ここでも10冊位。重いが、もう八高線の群馬藤岡までは徒歩10分。高崎経由で無事帰還。1000メートル泳ぐ分の運動は出来た?

ストレス原氏、原稿遅れで名古屋から上京した際、1度だけ尊顔を拝した。いかにも遊び人風。酒も好きで、色々家庭も複雑だった様子。あの日、一杯やっときゃな(けど中年男が相手じゃ互いにな)。その点、故パンチョス石綿氏とは何度か宴会を。ま、一水社のタコ多田とは腐る程酒喰らってるので、また血管ぶち切れ、いつくたばっても安心だが。BGMは『SAM COOKE PORTRAIT OF A LEGENDO 1951―1964』。この人の「テネシー・ワルツ」は絶品。ある時は進駐軍、またある時は池田大作のために声を発してる、雪村いずみごとき“喉売女”とは志が違うよ。そろそろ24曲目だ。 (05.10.1)

下々の者へ(その700)

さっきまで観ていた、NECO録画の『殺されるのは御免だ』(監督・原功・’60さくらプロ・新東宝配給)は、味わい深い一作だった。まず主演が梅若正二。50年代末、大映の『赤胴鈴之助』シリーズで、はな垂れ小僧共のヒーローだった(俺もその1人)。キネ旬の『日本映画人名事典』によれば、当人は天狗と化し、京都で高級ホテル住まいし、撮影所からの迎えの車が国産車だと怒り、本当に外車に変えさせたと言う、超馬鹿伝説を残したと。本作は同シリーズからも外された後の作品。酒色に溺れたせいか、美少年剣士の面影はすっかり失せブクブクで、後の『忍者部隊月光』での水木襄みたい。乱闘シーンでも出腹がユッサユッサ。ド汚い脇毛まで見せやがって、吐きそうだったが、そこらの侘びしさがいかにも新東宝らしく、「もう真空斬リも出来ねんだろうな」と、力なくつぶやいたり。なぜか近藤宏がゲスト出演。字幕の役者名横にカッコでくくり、日活と。長い脇役生活でも空前の事じゃ?

昼間は、そのチラシが神保町古本屋街にまで大量にバラまかれてる、富岡市内の「群馬県立自然史博物館」での、“荒俣宏の驚異宝物館”展。実は同館初めて。恐竜メインの常設展込みで700円。所狭しと言った感じの展示物の量からすると、お得用。空間の余裕など無視した手法が、荒俣的。今日は時間なく駆け足だったし、もう一回行くか?ポスター100円なのも良し。不快だったのは、長谷川義和なる横浜国大からの天下り館長が公私混同、自らのイラスト付きで収集品展示コーナー作ったり、パンフにまでシャシャリ出てる事。この75にもなる糞馬鹿な出たがり屋に、鈴つける良心ある人物はいねえの?

先週は本当に疲れた。周囲が見えない厚顔無恥な白痴野郎から、実直で神経質な貧乏人まで、色々な訪問者も。週2回東京に泊まると、仕事ははかどるが疲労がたまる(飲み過ぎも)。やまだのらみたいに、作品名と全く違うネーム切り、丸まるやり直す激馬鹿も(ページ数もしょっちゅう間違える)。良かったのは、佐々木みずきから下描きが届いた事くらい。闇金業者に、東京湾に沈められた訳じゃなかったのだ。BGMは『CHRRIE PARKER WITH STRINGS: THE MASTER TAKES』。このCDは飽きない。特にこれからの季節は。 (05.10.9)