下々の者へ(その701)

 誰も書き込まないので、原稿も1本上がったし、意地になってあえて連チャンで。昨日はスケジュール的には充実。10時25分高崎着(出勤日と同じ電車)。「高崎市美術館」で小山田二郎展(500円)。2000円もするパンフは端から買う気なかったが、ポスターが売り切れてたのは残念(100円位で売ってる)。小さい絵の方が良かった。徒歩5分の「シネマテークたかさき」へ。『ベルリン、僕らの革命』(’04・独・オーストラリア)。1700円。愚作。監督は超女性差別主義者としか思えぬ。魅力のない低能女が登場、メタメタに映画をかきまわす。30分切っても駄目だろう。美術館裏の床屋へ。3500円。まあまあ(注文以外の口、一切利かず)。近所でざるそば。伊勢崎の「ブックオフ」に行く予定だったが、愚映画疲れで意欲喪失。行ったばかりで期待薄だが、近いので同高崎中居店へ。1つ隣の高崎線倉賀野駅から徒歩25分(運動にも。定期の範囲内)。予想通りだったが成果も。同店舗近くの平屋借家群にゴミ屋敷を発見。開いてた玄関を何げなく見ると、履物が山に。集まりでもと奥を覗き込むと、見える限り全てがその状態(一番上に、硫黄島の米軍の星条旗のように、ランドセルがゴロリ)。我に返って家の周りを眺めると、廃棄物とゴミの屈強なトーチカ。かつて2度もすぐ横を通ったのに、俺は一体何を?以降は、この家を見物するついでに「ブックオフ」に立ち寄ろう(子供も大変だろうな)。

 歩き回り疲れで、昨夜は10時間もグーグー。今日は一切外出せず、原稿書き、読書、ビデオ、古本いじり。『誘拐』(本田靖春・ちくま文庫)、『十九歳のブルース』(寺山修司・新書館)読了。前者は先週、後者は25年前に買ったままだった本だが、いずれも傑作で唸る。本当は『記録』の原稿もやるはずだったが、明日からでいいや(毎日新聞社刊、『三國一朗の人物誌』の予定)。BGMは『JUNE CHRISTY SOMETHING COOL』。次は北原謙二の「忘れないさ」か、島和彦の「雨の夜あなたは帰る」だな。全然売れてないのに、明日からまた忙しい。 (05.10.10)

下々の者へ(その702)

 凄いね。今月になって誰も。こうなると意地になる俺(目論見どうり?誰の?)。「凡人回想録」、いつもの倍くらいのスピードであっと言う間にアップ。講談社のA君、過日は非常に迷惑したが、今となれば君のお陰(刮目して待て!!我ながら、猪瀬直樹的人物を罵倒させるとさえるなと)。そういや漫画屋読者集会、たった4名の申し込みしかないんだけど、20日頃まで受け付けるのでどうぞ(草3人もなるべく出席を)。11月5日の昼頃、漫画屋事務所集合だと(小桃、ノーパンノーブラ兼ノー陰毛で参加との説)。いつものように、尾山泰永もな(みやえつ、また逃げるか?下げマン逃走論?)。そういや宮崎住まいの懐かしの右翼投稿者、ペラ公君からチョイ前にメールを。まだバリバリの現役愛国者らしく、めでたい限り(いつかの漫画屋読者集会での、ま〜との激突が昨日の事のようだよ)。

 久々に『唐獅子警察』(’74・東映京都)を。封切り半年後くらいに、「新宿昭和館」の2階席で、通称、犬っころ君と一緒に観て以来だから30年振り。なまるさが耐えられない中島貞夫監督、俺は基本的に評価しないが、本作はいい。無論、その多くは主演の小林旭の力だが、渡瀬恒彦のチンピラパワーも半端でない所を見ると、やっぱ中島監督も、ニッカポッカが似合い過ぎる東映子飼いの汗臭い役者ばかりではなく、いつでも朝風呂上がりみたいな顔した(杉作J太郎)、旭のようなスターを起用したかったのだなと(なまぬる派なりの瞬発力が横溢)。哀愁に満ちた音楽(広瀬健次郎)も、どちらかと言えば日活調で、映画館を出た後で口ずさまずにいるのは、かなりの努力が必要。今一番脂の乗ってる雑誌、『enーtaxi』11月号にも中島監督は登場してるが、退屈な人らしく、福田和也がサジ投げてて笑える。後藤明生とかと同じで、大学のセンセとして出世するタイプだってのは、昔からの映画の質でよくわかるよ(さて内藤誠クラスとなると?)。

 前出の犬っころ君は、富岡高校、明大夜間部と、底辺青春生活を送った数少ない友達。高校時代からの読売新聞奨学生で、青森の出身ながら、上信線富岡駅前の新聞店に派遣された。ジャズ狂だったが、なぜか俺達(左翼ぶって、女に持てたかっただけの発情ガキ)とつるみ始め、唯一のアパート住まいだった奴の部屋で、よくビラ刷りさせてもらった。ひょんな事でケンカ別れして20数年。もう東京にはいないのか?(酒癖の悪さで失敗を重ねたが、俺は種々世話になった)。BGMは『ART PEPPER+ELEVEN・MODERN JAZZ CLASSICS』。 (05.10.15)

下々の者へ(その703)

 すいませんねえ。それだけじゃちょっと…。草1号わかる?今回だけ書き込みを許す。でもこんだけじゃなあ、いくら何でもオメーだって。銀座、曙橋と、2回も外出しグッタリ。年寄りは生活パターン変えるとと後を引く。風邪予防はやっぱ水泳。俺も小児喘息だったせいで、30台後半からプールで泳ぎ出す以前は、毎年セキでひどいもんだった。 (05.10.25)

下々の者へ(その704)

 質問者、返事もらったら礼の一つも言いなさい(正しいかどうかは別にして)。昨夜は、“拡声器騒音を考える会”の集まりが、後楽園、シビックセンター25階、「レストラン椿山荘」で。料理は不味いが、夜景は魅力的だし、BGMを流さない点が特に会員に気に入られてる(ただし、エレベ−タ−内はBGMを。文京区役所の知性の程度が知れる)。11人(女性2名)。機関誌『AMENITY』25号の反省会、新会員の紹介等。中島義道氏が2年振り位に顔を。あんだけ本出してちゃなあ…。全部で30数册と。「けど最近、文字がでかくて、行間の空き過ぎた本が多いんじゃ?」と、嫌みを言って嫌われる。反騒音活動家の『共産党宣言』とも言える実践的理論書、『うるさい日本の私』は、近く新潮文庫からちくま文庫に移ると。「その方が売れますよ」「僕もそんな気が…」こわもてイメージの強い氏だが、ヒゲ面ながら老コアラみたいでカワユイ。小谷野敦が3人もの女にプロポーズされた男が何を…と言った意味の事を氏に投げ付けたのを読んだ記憶があるが、納得。またウイーンに3ヵ月程行くと。「ウイーンもロンドンも行く度に騒音がひどくなって…」騒音もホロコーストも、地域や経済的発展とは全く無縁のようだ。本レストラン、古くからの会員の加賀野井秀一氏が普段使ってるのだと帰りに聞く。「大学の研究室が狭くて…」メルロ・ポンテイの研究で知られる人。他にも学研肌の人物が多く、エロ本屋は逆に凄く落ち着く。帰れなくなるので早退を詫び、8時過ぎに丸の内線で東京駅へ(車両、いつの間にやら本当に綺麗に。黄赤ベタの地に、白いグニャグニャ模様が走ってた頃が懐かしい)。

 帰りは読みかけの単行本1冊読み上げた後、『同和利権の真相4』を。今までで一番退屈。3までのベストセラーへの御褒美とでも言うか、一ノ宮美成以下に自由にやらせたため、日共色がモロに出過ぎた。各項目が長過ぎるのも読みずらい要因。党大会終了直後の『赤旗』に、よく不破&志位のこんな調子の論文が。もう打ち止めにし、『創価利権の真相』シリーズに着手してよ。それと、無駄話にも書いたが、漫画屋読者集会はあっさり中止に。小桃には連絡したが、各草も、手みやげなど持って5日に栄昇ビルに顔出ししないように。地方参加希望者には、後ほどハガキで必ず連絡をと書いといたので、このままで大丈夫かなと(無責任?)。 (05.10.30)

下々の者へ(その705)

 今、石井輝男を語る事は、コラボレーションなる恥語を用いる以上に見苦しい行為だが、『黒線地帯』(’60新東宝)を初めてスクリーンで観た直後では、その画面の病的な美しさに触れれずにいられる程、俺は禁欲的ではない。新東宝のマークみたいな巨顔怪優、大友純が天知茂に追い詰められる。殴り合い。その際の両者のスミベタ基調の美しさと言ったら!!(撮影・吉田重業)。オーソン・ウエルズの『黒い罠』に負けてないぞ。
直前に『インフアナル・アフエア3』を観たせいもあるが、終始変わらなかった、監督の東洋人意識もいい。具体的にはあの地面を這い回る感じ。決して退屈ではない『インフアナル〜』もそこらはからっきしで、ハリウッド映画のシノプスと言うか、ガキの頃から水洗トイレを使い、ハシなど触れた事もねえような画面作りを、人間に長体かけてやりまくっており白ける。もう中国、香港、韓国映画は駄目な感じ。台湾映画にはまだ何となく可能性を。ツアイ・ミンリャンの新作は?(この人、いくらカッコつけてもどっか新東宝的で、昔から好み)。さて、『フロスト警部』でも眺めながら寝るか。(05.11.4)

下々の者へ(その706)

 しおん君(草トリオの1人)、昨日は寿司持って、漫画屋事務所に顔を出し、閉じられたドアの前で呆然としたりしなかった?小桃も、無事に秋田に帰ったか?(深夜、ホテルに故『オールマンコ』(?)の某のように、来訪する者はなかったの?当人はフロントからの電話に驚き断ったと言ってるが、1回味見した後の2回目の事じゃ?大体あの超露出度で挑発しといて、今更もったいぶんなよとの、その夜の某君の気持ちは少し理解)。

 群馬県内では、俺の住む富岡や安中、高崎は西毛、桐生や太田、伊勢崎は東毛と呼ぶ。昨今は東毛地域の古本屋にも時々。かつては富士重工で栄えた地域だが、今はやや疲労感も。そんな中、西毛地域住民からすると目立つのが、焼そばやの存在。昨日行った伊勢崎も、駅前に年令不詳のお姉さんのやってる店があるが、本町にも一軒。「青木屋」。くたびれた爺さんが1人でやってる店だが、350円の焼そばは下品な味付けが好み(パンにはさんだらよりうまかったろう)。焼きだんごも2本。こちらは甘さ押さえ気味の上品な味。だんごのカリカリ感がいい。合計510円。商売になるの?(高崎弁当経営の、駅の立ち食いそばよりずっと御得用)。で、何でこんな所をうろついてるかと言えば、年に何回かこの先の「ブックオフ」伊勢崎上泉店を訪れるから。最低な太田の2店舗ほどじゃないが、前橋、高崎の店舗も荒さみ始めてるのに、ここは文庫、全集、雑誌にいい物が。今回も、『新左翼労働運動10年』(2巻)、『埴谷雄高作品集3』他を105円棚にて。で、丁度今発売中の『彷書月刊』連載の「全国古書店案内」は伊勢崎・桐生の巻。が、当然のように「ブックオフ」や「ブックマーケット」(伊勢崎市内に1軒)は無視。しかし、客は「書肆いいだ」や「秋本書店」、「竹内書店」(俺はこの店好き)を無視。従来からの古本組合関係者のみが、まだ市場を支配してるかのようなこの姿勢は、まるで記者クラブ。連中、デモ等でいくら機動隊が暴力振るっても、無視してそれに抗議する参加者のみ報道、暴力デモイメージ作りに精を出した(今も)。ま、糞の役にも立たない特権的古書店案内、これからもせっせと連載しろよ。さて、朝寝でもするかな。 (05.11.6)

下々の者へ(その707)

 部下に仕事を押し付け、自分だけ休むのって凄く気分いい(平日の昼飯時、スーツ姿の勤め人の中で1人、冷えたビール傾ける際の心情に類似)。今日の俺様だが、1つ大失敗も。『赤目四十八瀧心中未遂』を観ちまってね。荒戸源次郎って日本のアンゲロプロスのつもり?何と2時間と40分!!たった1日だけの臨時休業の何分の1かを、よりによってこの程度の映画でなぜ?(1時間短くすりゃ佳作にはなったろうに)。役者や撮影は充実してるのに、監督と脚本の自惚れが足を引っ張ってる。ま、エロ漫画誌にも例はあるがな。で、NHK、記者クラブまでガサ入れされてんのに、手塩にかけた身内放火記者の1件、ほとんど自局のニュースで報道しない。中国や北朝鮮並と言うか、まるで『日本古書通信』や『彷書月刊』の古本屋案内地図における、「ブックオフ」以下の新型古本屋みたい(あるのにない事に)。こういう女々しい心の狭さって、フジヤマ、ゲイシャ、カミカゼ、オタク以上に、神国日本の名物になるんじゃ?(これも大和魂かい?)。さて『バーナビー警部』でも観ながら寝るか。 (05.11.8)

下々の者へ(その708)

 大地翔、まだ選挙の度に、各社の担当編集に、「是非公明党に…」とのマヌケ電話入れてるのか?(杉戸光史、宮本ひかる、石神よしはる等、エロ劇画家には学会員が多かった)ロリコン系じゃ余り聞かないが、それなりにいるはず(投稿者のミルクイチゴがそうとは、さすがにビックリ)。漫画屋で仕事中の漫画家にも当然。どんな気持ちでとも思うが、水商売、風俗関係者にも多い現世的カルトだけに、一般人が考える程はこだわりもないのだろう(尾山泰永あたりがそうだと非常に面白いが)。

 各出版社が種々のPR誌を発行してるが、ワースト3を。『本の話』(文藝春秋)。『ウフ。』(マガジンハウス)。『あとん』(アートン)。岩波書店の『図書』は化石と言うか、別格。『本の〜』は手間暇かけてるのに、レイアウトもおざなりで本当に退屈(雰囲気も暗く、エロ本屋のそれのよう)。『ウフ。』は同社の雑誌同様に、さわやかでカッコ良く中身なし。『あとん』の成り金趣味にもゲッソリ(札束で、終わった文化人をズラリ台割に)。原資をたたき出してる中華労働者は、「俺達の給料を先に上げろ!!」と赤旗振るべし。社論と逆方向と言うか、『本の窓』(小学館)はやたら左翼的(組合活動家のタコ部屋か?)。PRも現代書館や出版ニュース社が(聖教新聞社、第三文明社もシッカリ。反学会的な同社へのトロイの木馬?)。同誌は佐野洋の「ミステリーとの半世紀」が読みたくて定期購読。で、11月号で「沈丁花の迷宮」を連載中の深田裕介も、本当に噂通りの大馬鹿。酒屋の倅の鹿島茂の家に、本など1冊もなかったと言うが、そんな事は信じられないと、自らの知的環境を自慢しつつ、盛んに難癖。何だコイツ?百姓だった俺の家も、『家の光』しかなかったよ。当人がそうだと言ってるのだ。お前にとやかく言われたかねえ(母親と育ちを吹聴したいなら、他人に絡まずストレートにやれ)。これを書き直させないで掲載する編集も、救い難い白痴野郎だ。さて、矢作俊彦の『ロング・グッドバイ』でもめくりながら寝るか。 (05.11.12)

下々の者へ(その709)

 年だな。たった1ページの「凡人回想録」に2時間もかかるとは。3年前までなら手間どって90分。で、本田靖春、俺も先月『誘拐』(ちくま文庫)を。早速、『疵』(文春文庫)も入手。大笑いしたのがどっかで読んだ、あの猪瀬直樹が、本田の弟子を自認してると言う超原爆級ギャグ。尻軽小桃が処女の振りしても、ここまでは笑えない(『週刊新潮』で批判された、巨額な役所のタクシー代の私的流用、一体どうなってんだよ、本田直樹クン?)。

 さっきまでアニメ、『千年女優』を観てたけど、悪くないね。ただ最後のあの女優の一言は一体?ガラガラと、そこまで入念に築いて来た世界が崩れる。フーテンの寅じゃないけど、「それを言っちゃあお終いよ!」。監督の今敏、想像力と技術を備えた稀な才人な
のに、自己過信の傾向。『東京物語』で原節子は、笠&東山老夫妻に、私そんないい人間じゃないと告白する。それは1回だけだから効果的なのだ。本作では俗物監督との結婚がそれに当たる。最後のタンカは屋上を3重に重ねるに等しい。

 『タンポポ』も最近見直す。伊丹十三、脇の下フエチだったのが良くわかる一作。熟女エロ劇画誌の編集としては種々参考に。有名な性的悪趣味振りも古くなっておらず、他の作品も再見したくなる。ただ見物中、特にラーメンは喰いたくならず、なぜかやきそばが。で、一時停止、「昔ながらのソース焼きそば」をペロリ。1回目は封切りの時に(’85)、王子にあった「王子日劇」だかで多分。ただあそこにあった2〜3館の小屋は、よく中抜き上映したので、再確認したかったのだ。どこが?覚えとらんよ、20年前の事はさすがに。さて、60年代後半の、『映画芸術』の宣伝ページでも味わいながら寝るか。(05.11.20)

下々の者へ(その710)

 「嫌われ者の記」183回目を午後から。ネタは多く苦労しなかった割に3時間も。「凡人回想録」と同じ160行だが、1行22字も(凡回は16字)。もちろん一切外出出来ない。小学館のPR誌『本の窓』12月号が届く。佐野洋の「ミステリーとの半世紀」読了後、宣伝ページをチエック。既報通り創価学会系版元の出稿が目立つ。潮出版社、聖教新聞社、第三文明社。しかも第三文明社は2ページも。つまり計4ページ。こんなちっぽけなPR誌に…。学会は同社を新潮社や文藝春秋にしないため、金をばらまいてるのだろう。『キネマ旬報』への出稿も目立つ。右翼寄り雑誌はともかく、腰の引けた左翼は、銭でいくいらでもどうにもなると、大作教徒は考えてるのだろう。舐められてる。その点、『日刊ゲンダイ』は偉いよ(ただ誌名を出さずに他誌の特ダネを引用すんじゃねえぜ)。ちなみにここでの1ページは、全ページの意味ではなく、奇数ページの縦長のPRの事を指す。 (05.11.23)

下々の者へ(その711)

 ガンだらけだな。俺もまだ未確認とはいえ、もしなったとすれば、家系的に肝臓ガンだからイチコロ。みやえつの旦那が肺ガン、南蛇楼綾繁のかみさんが乳ガン。内澤旬子と言って、イラストレータ−としても知られる彼女、昔から山崎邦紀のコラムの数少ないフアン。そのせいか病気を知った山崎、大いなる噴怒を抱いたと自分のブログに書いてたが、大魔人でも、水戸黄門でもないお前が怒ってもどうにもならない。俺など相変わらず無責任に、開店から閉店まで御通しだけで粘る、酒乱の中年男のおだのように冴え渡る、内澤文を満喫するのみ。それに比べると、旦那の書く物は、4〜5軒はしごして悪酔いした酔っ払いが吐いた、ゲロのような趣がある。消化しきれなかったか(文がこなれてない等の意味はここではない)、あちこちに固形物が。もつ、さといも、しめさば、にんじん、最後にラーメンでも喰ったか、しなちく、チャーシューの脂身、もやし…(具体的でわかりやすく、いい文章だとほめてる)。

 で、やっとさっき「ズンドコジョッキー」をアップ。ミルクイチゴを除くとロクな投稿はなかったが、年寄りの冷や水で何とか。ちなみに「もんで舐めてグイッ」は、今回でみやえつの担当は終了(冷たいよ俺は)。次回から超重量級ブスとして著名な生乳が担当と言うから、『Mate』の将来性も知れたモノ。どうでもよかねえけど、どうでもいいや。

 高崎の骨董市に先週。全ての市がそうであるように、陳列品より各店主の方が、いかがわしさも威圧感も上。加えて演技力。500円位ならと思い。60年代の何でもない『週刊平凡』の値段を尋ねると、色眼鏡かけた薄汚い爺さん、宮口清二もどきの枯れた口調で「2000円」。値切る気も失せ、早々に『いつか読書する日』を上映中の「シネマテークたかさき』に向かったが、あんな名芝居をタダで見物させてもらい、悪いような気も少し(大嘘)。さて、何しながら寝るかな?  (05.12.4) 

下々の者へ(その712)

 今月の『記録』の「奇書発掘」は、伊藤整の『大平洋戦争日記』(全3巻)の予定。本当は書き始めてるはずなるもついダラダラ。昼間のうちは、なかなか実行出来ずにいる小山の川上澄生博物館(記念館?)に明日こそはと思うが、いつも通り宵闇が迫ると、「今度の冬休みにでも…」。友達は元々ほとんどいない上に、狭まる一方の50男の行動範囲。老いを知る体が、身辺整理を徐々に開始?(でも家族が3人、従業員が2人、愛人はゼロ…)。

 で、『あずみ2』は傑作。ここ数年でスター監督の地位から消えつつあった金子修介監督の、起死回生の一作…のはずだったのに、当らなかったと(またしばらく新作が観られなくなる)。理由は明白。1作目を観た観客の大半が、その余りのくだらなさにソッポを向いたのだ(一般人は監督名まで注意しない)。天と地の出来の差。名前は忘れたが、脚本がまずキッチリ。火薬と血のりまぶしときゃ、映画になると思ってる前作の白痴監督以下とは姿勢が違う。悪役が猛烈に強いのもいい。人間輪切りブーメランを操る怪忍者、最高。その圧倒的強さに、『隠密剣士』での風魔小太郎(天津敏)を連想せずにはいられなかった。そういう邦画の歴史はあちこちに。土蜘蛛の登場には、当然子連れ狼シリーズを。ちゃんと金子カラーに消化した上、大胆にアクション場面を真っ昼間かまして絵にしてる。更に言えば役者群。まず高島礼子で熟女味もカバー。「まだ生きてたの?」との感もある神山繁に山中を彷徨させるは、色狂いの平幹二朗にはチャンバラまで(2人ともまた一生懸命やってて気持ちいい)。上戸彩も毒薬で悶えるシーンは、身替わりに死ぬ男とのからみを、完璧に疑似ベッドシーンとして撮ってる(大“性交”!!)。山本又一朗プロデユーサー、『あずみ3』も是非金子監督で(結局は伝説の映画となり、DVD他で帳じりは合いますって)。

 漫画の話もしろだ?何で休みの日にまで仕事の話題を?アホ臭い。ついでに3大面白映画雑誌連載記事を(他分野の雑誌を数に入れても結果は同じ)。「白坂依志夫の人間万華鏡」(『シナリオ』)。三上真一郎「チンピラ役者の万華鏡」(『映画論叢』)。香川照之「日本魅録」(『キネマ旬報』)。いずれもその1本を読むだけで雑誌代の価値が。特に白坂のモノはモノ凄く、本業のシナリオは忘れ去られても、後世の人々に長く愛読されよう(同誌のバックナンバーを、古本屋で眼を皿にして見つけてる俺)。

 東京高裁の中山武隆って、とんでもねえ三百代言裁判官だが(立川ビラまき逆転有罪)、これで奴の老後は安泰か。裏金公安警察がパクり、調活費泥棒検察が起訴、で、紳士面したゴロツキ判事がニコニコ加担(こいつも空出張の類いの仲間か?何せ皇宮警察も皇族をネタにそれやっちゃってて、誰1人首にならないならず者国家日本ですだ。裁判所だけが聖地だと誰が…)。名前覚えとこ。最高裁の判事に出世する可能性もあるし(こういう時だよ、ケチなエロ本屋で良かったと思うのは。こんなスーパーハレンチ親父を持っちゃ、家族も恥ずかしくて気の毒)。営業右翼はともかく、まともな右翼ももっと反対運動に加わらないと。ビラの内容に眼を奪われてる場合ではない。『自由新報』と『聖教新聞』しか、納税者に自由に配らせないと、連中はキッパリ言ってるのだ(世界に誇る、公金泥棒ヤクザ司法トライアングルを見よや)。

 ペイントロボの原稿が久々に入る。もうちょっと早ければ…。いトう、アシが見つかるかもと。ンでもって仕事もっと増やして。尾山泰永みたいに量産の効く漫画家は少ない(しかも或る程度商売になるとなると)。内田こねリが近く復帰する一方、姿消す作家もいたりで、悲惨な売り上げ以外にも、心配の種は尽きない。(05.12.10)

下々の者へ(その713)

 同作、俺4歳の時の作品だが、信州と異なりまず映画のロケなどない富岡では、幼少の頃から伝説化、耳にタコ状態(母ちゃんや叔母さんに繰り返し)。が、実際に観たのは上京後。目黒でだか祖師谷大蔵でだか忘れたが、牛乳屋に住み込んでた時期で(70年代頭)、深夜放送されたのを眼をこすりつつ。下らん内容に途中で寝ちまったが、貫前神社が出て来たのはよく覚えてる。

 再見。映画としては、相変わらずどうにもならない愚作だが、昭和30年代の甘楽富岡地方を知る者には興味の尽きない一作。冒頭から上信電車の“勇姿”が。当時から2両だったのか…。上州富岡駅のホーム、そして駅舎は今も全く変化なし(考えると凄い)。「ん?」と思ったのは、駅の一角の“妙義山登山口”のポール状の看板。勿論今はないが、あんな物が何でという感じ。登山口は国鉄信越線の松井田あたりだろうと(看板は子供心にも記憶なし)。が、冷静に昔を思い返せば、あの頃はバス路線が充実してたのだ。駅前から、妙義どころか磯部、松井田までバンバン。減りつつあったとはいえ、俺の富岡高校時代も、かの地から通ってる同級生も多かった。驚いたのは、宇津井健の恋人、久保菜穂子の富岡登場の下り。乗ってた上信バスの車体に路線表示が。前橋→高崎→富岡。高崎との間に路線があったのは知ってたが、前橋には上信の縄張りはなかったはず。それとも他社の路線と連結?

 「美濃久」なる旅館も出て来るが、富岡製糸所の近所にあったはずだが(まだあるのか?)。ここの息子は高校時代に同級生だった。うらぶれた古川ロッパが、お情けで役をもらってるが、本作ロケの下りは、『古川ロッパ昭和日記』(晶文社)にも簡単に記されてる。同日記、タコ多田に貸したまんま。子供が汚したんで新しいのをなんて言ってたが、もはや奴に買えるような古本値段じゃねえよ。その他、俺も合唱団で舞台に立った事のある富岡小学校講堂、富高前の蛇宮神社と推測される箇所等、何の画面映えもしない所が数々確認出来るが(邦画の絶頂期でも新東宝しかロケに来ないはず)、一番印象的だったのは道路。全然鋪装されてない。お陰で、最後のせこいカーチエイスシーンに、土煙りが加わり少し迫力。群馬の道路事情がいいのは後に有名になるが、この頃は福田も中曽根も、陣笠に毛が生えた程度だったのだろう。エンデイングで定石通りまた富岡駅。遠ざかるホーム、48年後の今と寸分も変わらないって一体…(毎日通勤で見てるから確か)。ただ両側の家並は一変(そりゃそうだよ)。

 結局、「凡人回想録」に着手出来ない。いいや明日で。ここらで撮った映画のベストは、やはり『油断大敵』。いくら川本三郎がほめても、『珈琲時光』は苦しかった。高崎フイルムコミッションの活躍で、群馬ロケ映画は激増したが(日帰り可能で安く済むせいも)、他地域の人が観ても満足出来るのはまだ1本。『半落ち』なんか最悪だった。さて、みかんでも喰って寝るか。(05.12.17)

下々の者へ(その714)

 同作監督の近江俊郎は、歌手としても、エログロ映画のキングで新東宝の社長、大蔵貢の弟としても知られる。題名は忘れたが、以前自伝的な本も1冊。映画の数十倍面白かった(ゴーストの腕?)。大蔵貢と言えば、その孫にも昔一度。もう10年くらい経つのか…。確かホモ漫画誌『ジャニ−』をやってた頃の話。「上野世界傑作劇場」で、女性の為のホモ映画上映会が。例のピンク&ホモ映画監督、山崎邦紀が勿論言い出しっぺ。なぜか俺まで舞台に上げられ、『ジャニ−』をばらまいたり。終了後、主催者側として孫が登場、茶封筒に入った5000円をくれた(大蔵映画、あるいは新東宝の幹部?両者判別がつかない)。その中学生の小遣いのような額に驚いてると、山崎は額にではなく、“出た”と言う現実に心地いいショックを受けてた様子。ピンク業界のいじましさに、熱い物が込み上げて来たと言うのは嘘だが、終了後に打ち上げが(今、「上野東急」がある辺の居酒屋だった)。男色&レズ系が入り交じり、結構怪しく楽しかったが、出演料は全部カンパしたような記憶。ヘンテコな上野の森の夜だった。

 明日くらいは出掛けよう。けど、東京まではちょっと…。前橋か高崎でちょこちょこっと。『鉄人28号』でも観ながら寝るか。 (05.12.25)

下々の者へ(その715)

 28日の無駄話で触れた、『ぼくの早稲田時代』(川崎彰彦・右文書院・本隊2700円)の件で、関係者からメール。『錯乱の論理』の著者名は誤植ではなく、“小説”との設定のため、あえて仮名にしたのだと。「???」けど、夏目漱石や石川三四郎は実名だったし…。執筆時は150ページ位までだったが、164ページに『青春の門』の著者が対馬某となってるので、「そういう事か…」と。知人に関してはは実名を排したらしい。著作名は実名で著者名は仮名。悪趣味なギャグと最初は思ったが、次第に腹が立って来た。作者、及びこんなヨタ話につきあった編集には、その何倍も。次回の『記録』の「奇書発掘」はこれに決定。突っ込み所満載の、造本だけは立派な奇書ぶった超愚書。花田清輝信者の山崎邦紀でさえ、後半数ページの立ち読みで充分。

 その前日、中目黒駅で吉田婆ちゃんと遭遇するが、刹奈さんのお別れ会の帰り。我が青春の同地区だが(青葉台や東山地区で、34年前に牛乳配達を)、最近はロクな事がない(数年前、ピント外れな用件でオークラ出版のガキに呼び出され、貴重な時間を目黒川にむなしく投棄)。松文館の忘年会?盛況でしたよ。勿論、犬猿の仲のテイーアイの悪口をバンバカバン(馬鹿受け)。テイーアイも新年会やるなら是非呼んでね(当然、今度は松文館の悪口バンバババン)。高橋の旦那、頼んまっせ(ただ今の所、仕事もらってる松文館側に媚びてるので、そのつもりで)。

 凄いね。八王子警察署、ひき逃げ米兵、即刻釈放と。近所の立川で、ビラまきしてた何の罪もない自国民、莫大な費用かけてパクり、長期に渡りぶち込んでたのと天と地。よその国に言われるまま、乳臭い毛唐のケツをベッロベロ。ボンクラ世襲政治家の、小泉や安倍の愛国心とやらはこんな物(自国のマスコミ弾圧がせいぜい)。あ〜やだやだ。 (05.12.30)

下々の者へ(その716)

 吉田婆ちゃんは殺されても死なんよ。今ちょっと経済的には苦労してるが、同業のスタジオ・デイグって所で糊口をしのいでる(CMでも「体験的在日韓国人損得論」なるヨタコラム連載中。立ち読みを)。未見だった『恋の門』のDVDを。刹奈さんの漫画が使用されてると聞いたので。傑作直前の佳作だった(20分長い)。雰囲気は『ねらわれた学園』、ミュージカルセンスは『リトルショップ・オブ・ホラーズ』。明るいセピアカラーの画面に、彼女の漫画はシックリ。人によっては余計に悲しくなるかも。監督の松尾スズキって、今まで名前しか知らなかったが、ちょっと尊敬(大竹しのぶは10年程前から平伏)。コミケシーンには刹奈さんも出てるらしいが、気付かず。もう一回、早送りして観るつもり。BGMは、『時計じかけのオレンジ』のサントラ。蔵の映画ポスター&カレンダーコレクションの整理でもするかな。厚手のももひき穿いて。 (06.1.2)

下々の者へ(その717)

 長袖の丸首シャツ、厚手のズボン下だけじゃどうにもならず、遂には腹巻きまで。おまけに電気ゴタツからはみ出た尻の周りには、毛布のトーチカ(もちろん上にはハンテン)。これでやっと一息の、空っ風吹き荒れる甘楽富岡地方の正月明け。浅間の灰や風が運んだはあて(雪)は時々舞うが、雨も本来の雪もさっぱり。「雪は困るけんど、雨が降らねえと畑が弱るんなあ…」と、鼻をかみ過ぎて、唇の上に2本の赤い筋つくった、実家の母ちゃんが、竹笹はき集めながらながらがゆってたな。俺は2階の自室で、萩原恭次郎の詩、「もうろくずきん」だかにそんな下りがあったなと、ズボン下の裾のばしながら小林旭のCDを。

 まずった。数日前、「もう絶対に描いてもらえないんだから…」と、刹奈さんのサイン入り単行本や色紙が当選した読者のハガキ5枚程、破り捨ててしまった。事情を説明、他の商品を発送すべきだった。ムシャクシャしてたせいもあるが、どうも近頃こういう事が多すぎる。思い当たる人は請求を。何か代わりに送りますよ。そういや先週夕方、久々にCMで「女を忘れろ!!」を連載してた、おたくのトラック運転手、GUTSがその醜い顔を(アリスが恐怖で、股ぐら押さえてブルブルブル)。昼間も懐かしのオカマリアから年賀状が届くし、ロクな日じゃねえと用心しつつ帰ったが、新幹線&上信線で特にトラブルはなし(ちょっとガックリ)。40過ぎた独身のGUTSの楽しみは、日々のオナニー、月に1度の風俗、毎夜の日活と東映の旧作のビデオ鑑賞と(DVDではない)。鹿島茂ではないが、この種のオナニー主義者に異性をあてがわない限り、日本の人口減に歯止めはかからない。マリア以下の男色族も困惑だ。養子がもらいずらくなるし。増えるのはおたくと男色者、下層の無知なインスタント右翼ばかりの神国ニッポンか。

 『東京新聞』の中山洋子記者は、一体何が言いたかった?今朝の「東京なぜなぜ」で防災無線による童謡の放送を取り上げてるが、うるさいとの苦情もかなりあると記してるのに、末尾で“都心の夕方は、今も昔もなじみの“音”が告げている”だと。文法的にも妙な一文だが、3流女子高文芸部の同人誌並の恥文、書いてて照れろよ。リードに“犯罪から守りたい 歌に願い”とあるが、これがそもそも大嘘。当事者が防災無線の点検代わりだと答えてるのに、無理矢理今の世相にドッキングさせてる。そもそも放送ごときで犯罪が本当に減るなら、警察は要らない。騒音被害は今ここにある現実。防犯効果は何の証明もなし。そこらの税金の使用に一切切り込まず、増上寺やニコライ堂まで持ち出し、森まゆみ気取りの感傷作文ダラダラ。記者クラブ効果とでも言うか、自らの思考力ゼロ。一方、都内の防災無線メロデイ一覧は良く出来てる。つまり、お役人様の教えてくれたデータ、無批判に整理するのはお上手。半官半民記者の生き見本。フリーパスの上役にも呆れる。中山洋子記者に、1度富岡市の防災無線の真下で生活させてあげたい。それと、エッセイストになりたきゃ、早く退社して世間の寒風をもっと浴びろ。(06.1.7)

下々の者へ(その718)

 本欄の文字の書体、数日前に変わってたのに、再び元に。何でなん?俺の鼻糞に関しては前科が。あの阿宮美亜に漫画化されてる程。鼻の穴がでかいので、ゴミがたまりやすい。50はそうでしょうね。30代は仕事が面白く、40代は家族養う最盛期、50代は己の人生の限界を悟らざるを得ない。特に大組織に一生を捧げた人は、たまらない無常感に襲われるかも。昔は老後の面倒を見てもらえたようだが…。自殺者が多いのも納得。俺なんて幸いローンもないので、ジタバタしつつフエイドアウトすれば良いのだが、従業員や漫画家の生活はかかってるので、それなりに心労(52でエロ本の現役編集と言うのが太々しいが)。まだ流れアシやりながら、ボンクラ野郎の面倒を?勝手だが。あんたの処女時代のからかい役、Q―Beeも全然連絡ないが、何してんだか。そういやGISMなんてのも居たな。高崎駅でも全く見ないトコみると、もう前橋にも住んでないのだろう。アシはともかく、風俗関係者は現代の“流れ者”だ。そいう面から考えると、主婦エロ漫画家の小桃やみやえつ、そして俺は水呑み百姓。どちらがいいとかの問題ではないが、互いに憧れる傾向はある。何かもう昼寝したくなった。 (06.1.15)

下々の者へ(その719)

 そいつも懲戒免職ではなく、退職金の出る諭旨免職。下手すりゃもっと軽い。だいたい民間人なら釈放されない。事件を事案と言い換えたり、極力匿名化。役人や警官は皇族真っ青の超特権階級。そもそも納税者より高給取り、裏金までポッポに入れてるゴロツキ共が、民間人に道徳を説くなど、かの宮崎君が保父になる以上の笑い話。何度でも言おう。“あらゆる日本の公務員は犯罪者である”。

 上野の山でも充分暮らして行けそうな雪豹はともかく、QーBeeは心配。また引きこもり、凄惨な事になってなければよいが…。52でもビンビンじゃ、若い者が困る。が、大丈夫。衰退過程もちゃんと記録を。景気いい頃に吹いてた者の義務。そのためにも雑誌はこれ以上潰せないが…。「嫌われ者の記」を半分程アップ。今回はネタには困らないが…。で、面白いね、『ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃』。さすが金子修介。『映画秘宝』35で須藤隆が書いてるように、同監督の泥臭い演技指導は確かに白けるが(特に川谷拓三のクローンみたいな顔と芝居する奴は最悪。息子?)、モスラが飛散する場面にはジーン。主演女優、中村うさぎかと思ったら、違った。さて、『パットン大戦車軍団』でも観ながら寝るか(そういや、下北沢の「シネマアートン」で、今日から杉作J太郎監督作品の封切りが。どうせつまらんだろうが、行ってみるかな。下北なんて10数年前、ホモ映画監督の山崎邦紀に誘われ、青い鳥の芝居に行って以来か)。(06.1.21)

下々の者へ(その720)

 俺に失礼と思わせるのは、もっともっと労力を要すると。最近じゃと沈思黙考してみたが、菜摘ひかるの件で漫画屋を訪れた、講談社のA川君くらいしか思い浮かばない。率直な言動は大して腹立たしくないよ。偶然入手した看板や地位をひけらかされると、話は異なる。昔は即その場でやりあったが、昨今は微笑み混じりで対応(観察)、怒りを反芻する余裕が身に付いた(後で冷静に文章化。この方が相手も何度も、いや永遠に恥ずかしいし。←自分の文に永続する価値がとの意味にあらず)。

 例によってのカリカリ仕事。BGMに、多分全巻持ってるはずの、『筒美京平ウルトラベストトラックス』の、ポリグラム編を久々に。13曲目のブレッド&バターの「白いハイウエイ」、17曲目の藤浩一の「夢はバラ色」、文句ないっす。続いて「GIRS POP 80’S」も。薬師丸ひろ子、本田美奈子、西村知美、田村英里子他。この巻は平均していい感じだが、13曲目、立花理佐が「刹那主義」なる曲を。ううむ…。6曲目、バデイの「ブルー・マイ・ラブ」は一回聴くと忘れないね。投げ遺りな唄い方が魅力的。7曲目の原日出子の「約束」もいいし、山場はここら?ちなみに全巻中一番よく聴くのは、小泉今日子で始まり終わる、「80’GIRLIE POP」。

 笑っちゃいけないが笑ったのが、京大アメフト部員輪姦事件を報じる『日刊ゲンダイ』。どうせ記者のでっち上げだろうが、事情通のコメントが。レギュラー部員ならパンツを穿く間もないほど持てる。なのになぜうんぬん。同紙の柄の悪さは昨日今日の事ではないが、この種の事件での比喩としてはちょっとと、俺みてな善良な一般市民は思っちゃう(堀江をデブ野郎呼ばわりするのは立派だが)。

 確か旧「文芸坐」で一度観てるはずの、金子修介監督の『1999年の夏休み』のDVDを今日レンタル屋で。原作者(萩尾望都)のフアンで溢れた同館のムードは普段と異なり一種異様で、画面に集中出来なかった記憶が。ただこれ観ると、デビュー作、『宇能鴻一郎の濡れて打つ』もってなりそう。1984年の本作、『エースをねらえ!』のパロディなのは有名(漫画屋のパクリ漫画のエース、かおるもよくいただいてたネタ)。俺は「池袋北口にっかつ」で封切り時に。若い客、つまり30代以下の客には馬鹿受けしてたが、オッサンらは憮然。地下の小さな劇場だったが、笑いが波打ってた。同館まだあるのか?この小屋の先では、曽根中生監督の傑作、『女高生 天使のはらわた』もロケしてて、蟹江敬三が駆け出し来る通りや居酒屋が、山手線からも見えたのだが(少なくも80年代末までは)。さて、高橋呉郎の『週刊誌風雲録』(文春新書)でも読みながら寝るか(にしてもイモな書名)。明日も外出せずにお仕事。 (06.1.28)

下々の者へ(その721)

 昨今原稿を落としてばかりで、代原の再録が続きムカついてたフアンの皆様、今月発売の『レモンクラブ』と『Mate』に、ペイントロボの新作が同時掲載されます。次回作はいつになるか不明ですがが、今回ばかりは大丈夫。体調は相変わらず悪く、トイレがマイルームと。無論電話で優しく言っといた。「どうせすぐ死ぬんだ。もう20ページ早く上げろ。いずみコミックスで出してやる!!」「ありがとうございます」せめてあの世に逝く前に、童貞は捨てさせてやりてえが…(俺が女なら1回くらいは)。

 名前は昔のままだが、実体が似て非なる存在になっちまってる物って多い。60〜70年代に花田清輝らが担当していた『東京新聞』の文芸コラム、「大波小波」を知る者は、今の同名コラムにはまず鼻水も引っ掛けないだろう(無芸かつ臆病な腑抜け振りに、「何でこれが匿名?」と誰もが呆れる水準)。先日、『プライドと偏見』を観た「有楽座」も。有楽町映画街にあったかつての歴史ある巨大劇場を知ってると、「この犬小屋が?」と悪い冗談かまされてる気分。東宝系だけに場内こそは綺麗(やや悪い意味で少女趣味だが)。問題は映写状態。画面がブルブル縦に揺れ、音が左右に割れる。確か昔は「ニュー東宝シネマ」とか言ってたはず。分不相応な看板背負わせ、人の記憶と期待を裏切り混乱させるな。

 いいね仕事がない週末は。気が楽。普通の人はそうなのか?9割の土日は俺、原稿書きしてるから。で、この程度の生活(しかも着実に年々悪化)。今、WOWOWで『メトレス』を。乳首を立てた川島なおみがバックで、不精ヒゲの三田村邦彦に責められてるが、初老男はこの程度じゃ立たない。しかもこの局は昔から濡れ場、勝手にカットするし。欲求不満のまま、静かに年寄りは眠ろう。 (06.2.5)

下々の者へ(その722)

 昨日午後、監督本人(唯野未歩子)が、上映館の「シネマテークたかさき」まで舞台挨拶に来たらしいが、ムチャクチャ退屈だったド糞映画、『三年身籠る』(今日見物)。抜群にいい思いつきだが、この人にはそれを商品化、あるいは芸術映画にする才能はゼロゼロ7。最初の10分はいい。それだけ。そーゆ日本映画多い。最初に監督になりたいという欲求はあるのに、表現したい物がないのだから仕方ない。特に不快だったのが、末の妹役の女優のの発声及び振る舞い。下手とか馬鹿さはある程度仕方ないが、終始むかついたのがその馬鹿声の音量。監督を含め、スタッフが全員が無神経だったのだろうね。終始放置したのだから。誰も何も書いてくれないので、意地の3連発。今日の高崎の赤城降ろしは、半世紀に渡る初老地元民にも強烈だった。 (06.2.5)

下々の者へ(その723)

 あんまりな入場料に蒼ざめた馬を見たのが、「東京都写真美術館」。岡本太郎が1000円、ベトナム戦争が800円(両方で1000円ならまだしも)。ベラボーな箱物と職員給与のせいだろうが、税金の二重取りならぬ三重取り。太郎ならずとも、「写真美術館など爆発だ!!」と絶叫したいぜ。よく都議会で問題にならぬもの。舐められるよな、鳩ぽっぽ目の慎太郎(パート知事)が大好きな馬鹿都民なんざ。展示は悪くなかったが、太郎の方で岡本みね子をやたら大きく扱ってるのには呆れる。目立ちたがり屋婆さん引っ込め!!(追悼にしてもやりすぎ)。ジョン・レノン展に行って、興味のないオノ・ヨ−コの生涯見せられる感じ。昔とは一変したらしいが、恵比寿というと、やっぱすさみ4コマ漫画の、チャコセンセを思い出す。ソ連崩壊後、彼女のお父さんが押し入れにしまっといた、マルエン全集は一体どうなった?

 今日の移動中の読書は、買ったまま4年積んどいた、『尾崎翠と花田清輝』(土井淑平・北斗出版)。まえがきで脚本・山崎邦紀、監督・浜野佐知の超愚映画、『第七官界彷徨−尾崎翠を探して』をべたぼめするドめくら振りなので、中身もまったく期待しなかったが、案じた程でもなかった(もちろん新発見も皆無なのだが)。花田&翠の入門書にはなるが、身びいき過剰。駄目な花田の政治的センスにゃ、もっと詳しく触れないと公平を欠く。この版元、昔、粉川哲夫の本を確かと目録見たら、やっぱ『ニューヨーク街路劇場』を。神保町1ー8。今度、俺の『書評のメルマガ』のヨタ連載、「版元様の御殿拝見」で扱わせてもらおう。

 “遠山企画にいた男”はSさんですよね?(アダルトビデオマニアで、三条友美の大学の先輩の)貴志社長のようにならなくて良かったですね(推測。ちなみに松文館の発禁等とは無関係。人生の伴侶との問題。ムフフフ…)。村岡栄一はまだ売れっ子で、アシの1人が漫画屋でも時々仕事を(Sさんでなかったら御免)。信者にゃ誰でも自分とこの神様がこの世で一番。批判されたら反論すりゃいい。公人への言論・表現の自由に一切の例外はない。昭和天皇どころか、一民間のカルトの親玉、池田大作さえまともに批判出来ない日本の大マスコミにゃ(“芸人風情”のジャニーズさえ…)、これっぽっちの期待もしてないが、日本人、いや日本人の皮をかぶったソ連人として、かなり恥ずかしい。がんばれデンマークの右翼新聞!そしてかの漫画を転載した、商売っ気と度胸ある欧州の粋な羽織ゴロ共!!(今WOWOWでやってる『キャットウ−マン』、小林信彦がほめてただけあり、本当に退屈)。 (06.2.11)

下々の者へ(その724) 

 活字本はとっくからだが、最近は漫画もスーパーの客寄せ商品、つまり“卵”扱いされつつある「ブックオフ」での商品市況。場所を取らず利幅の大きい、DVD、CD、ゲームが店内で室井滋化(巨顔化)する様は、70年代半ば以降、各エロ本屋版元内で、ロクに漢字も書けないエロ漫画関係編集者が、オッサン実話誌編集者を押し退けて行った様を彷佛(歴史は繰り返す。今の印籠はDVD)。オッサン達、今の俺と同様、一番子供に銭のかかる時期だったのに。もう死んだり、痴呆化、介護士にウンコさせてもらったりしてるのか。

 そう思うのは値付け。本は活字、漫画を問わず機械的に約半額、105円だが、花形3商品に関しては、ちゃんと方々を検索、退屈な業界平均値段を。厳しい店長教育してんだろう。特に金銭的に余裕のある、中高年相手の商品では超強気。CDならジャズ、そして歌謡曲、グループサウンズ。常連の早稲田店も同様。都心の店舗の割に歌謡曲が多いのには好感持てるが、2000円前後付けられてはちょっとな。が、1枚だけめっけもん。2枚組の、『ザ・ワイルド・ワンズ ヒット・コレクション』(’98・ワーナ−)。帯こそないが、解説書も付いて、1350円は安いと即購入。

 聴いた上での結論。昔から何となくは感じてたが、このグループは鳥塚繁樹で持ってるのだな。全盛期は俺中学生。英語の教師に鳥塚が似てたせいもあり、かつ彼の顔が濃いせいもあり、気持ち悪がられてたのだな、周辺の中学生全員に。ガキは外見と本質の区別がつかないし、全国的傾向だったのじゃ?(加えて鳥塚似の教師は恐妻家で、ネンネコに子供を背負い、富岡銀座通りで買い物をする姿を生徒に目撃され、2人の評価は同時に地に落ちるどころか、もぐった)。1枚目の8曲目、鳥塚ソロの「あの人」は最高。ネンネコ姿で歌っててもかまわない(ちなみに現在の富岡銀座通りは、全盛期のかわぐちかいじの劇画、「死風街」のごとし)。

 関係ないが、『漫画ばんがいち』のS君よ、他社から原稿を出してもらう場合、余程親しい相手以外は、自分で取りに行く事。相手が人格者で(俺の事だが)、宅急便で送ってくれると言ったら、包装等に手間暇かけさせる訳だから、「必ず着払いにして下さい」と言うのを忘れないように。ましてやその原稿が、追悼セール可能なA級漫画家の物なら余計に。昨今、その種の基本教育がおろそかな社はザラだが、かつては世話になった同社であるし、今後恥を重ねさせるのは気の毒なので、ここにあえて苦言を呈しておく(ありがてえだろう?俺に1度仕事くれると、忘れた頃に社員教育までしてもらえるのだ)。 (06.2.18)

下々の者へ(その725)

 まるで深夜の墓場の、ゾンビが次々と立ち上がる様を見るよう。とにかく皆様お元気で何より。GISMは相変わらず車に乗せられ、やばい商売を?(孰女じゃ叩き売りか)前橋は最近良く行くよ。4店ある「ブックオフ」周辺だけだが。超愚作映画『かまち』に駅前が出て来るが、新前橋でロケしなかった所に、スタッフの頭の悪さが露呈(安くてうまい、だんごの「美好弥」もあるのに)。それとも近所で、時給800円の地味なパート?(結構、絵になってたり…)まさかM子同様、あんたも福祉関係とか。俺も免許ねえよ。せめて原付きくらいはと言うと(昔は持ってた。それで牛乳配達を)、愚妻が妙に反対する。どうやら家で唯一の免許保持者という特権を、独占していたいらしい。分かるような、分からないような心理。で、3人共に貧乏なのは間違いない感じ。また明日からコツコツ努力すんだな。もっともっと貧乏になれるから(そういやここ5〜6年で、俺も収入は半減した。よく生きてる)。

 最近、高崎駅構内に開店した、「くまざわ書店」はかなりユニーク。今、どの書店でも一番ないがしろにされてる、活字関係が充実。特に雑誌コーナー。『週刊読書人』『図書新聞』があるだけでも珍しいのに、『新文化』まで(神保町の「東京堂書店」でも見ない)。取次ぎの勝手な配本、あるいは偏屈な店長の好み?高崎に出版関係者が急増したとも聞かないし、誰が買うのか…と、要らぬ心配。驚いたのが、老舗総会屋雑誌、『公評』がまだ出てた事。3月号の特集は“親切”。確か編集部はと奥付け見ると、漫画屋の近所のビル。次の「版元様の御殿拝見」はここかな。ついでに、森田実が「小泉首相は直ちに辞職せよ!」を書いてる右翼雑誌、『月刊日本』、『キネマ旬報』の3冊を買い、久々に居酒屋「いち蔵」へ。珍しく空いてて、ゆったり週末のいい酒が。すぐ前で、例の「東横イン」が新たに建設中。前橋駅前店オープンの時と同じく、また新幹線ホームに巨大看板がかかげられるのだろう。ま、JR東日本と同ホテルは双児のような経営方針だもの。合併したら?

 今日のBGMは、相本久美子の『ヒロイン』(’94ソニー・CD選書)を何年振りかで。6曲目の「涙のドライブ」、いつ聴いいてもいい。やまだのらもフアンで、代は変わっちまったらしいが、神保町は「山田書店」裏手のおでん屋、「四国屋」で久美子論をかわした事も(ジャズ喫茶、「響」も近所にあった)。そういや店名は忘れたが、両店の間あたりにあったもつ焼き屋は、親が家庭内暴力を振るう、優秀な息子を殺す事件を起こし、一時有名に。明大夜間部の運動仲間の溜まり場だったが、事件後0嬢が言った。「どうもあそこのもつ焼きとか安いと思ったら、ホテルの残飯だったんだって。本にあったのよ。愛想いいおじさんだったけど、内心はウチの息子は、こんな連中とは出来が違うと思ってたんだろうねえ」今日は股引をはかなかった。(06.2.25)

下々の者へ(その726)

 めったにない純粋休日。本を段ボール箱に入れ、数個蔵に運ぶ。まだ叩き売るほどでもないが、再読する事はまずないだろうモノ。小沢昭一、赤瀬川原平(約半分)、小林信彦の小説類(評論は残す)、横尾忠則(8割)、そして古山高麗雄(読了分)。自室の本棚は、増え続ける富岡多恵子、川本三郎、鹿島茂、笙野頼子、車谷長吉他で一杯。加えて古い『キネマ旬報』『映画芸術』『シナリオ』、そして『映画秘宝』。既に蔵行きの大量の平岡正明や海野弘は、もう売り時かも。

 スク藤も『ヤングアニマル』に、糞つまらねえ4コマ漫画描いてた頃が花だったか?『キャンデイクラブ』でも穴埋めしてもらったような。釜が崎の三角公園も案内してもらい、恐ろし面白かったのも10数年前か?で、結局その借金は一体?(婿入り後に1度、誤字だらけの投稿もらってる)。また大阪?(念のために言っとくが、絶対に漫画屋に面など出すな。マジで)ベンヤミンは全部売った。大した値段にゃならなかったが、あの著作集のビニールの装幀は感じ良かった。ポール・ニザンや、植草甚一もだ。全盛期の晶文社の本はビニールの香りってか(ゴムよかマシだが)。昨今の同社の、無意味なハードカバー本よりは余程愛着が湧くが。

 高崎駅の「くまざわ書店」は確信犯のよう。文庫コーナーの本棚が1本丸々、講談社文芸文庫なんだもの(神保町の「信山社」並)。つい小山清の『日日の麺麭・風貌』を。『シナリオ』の最新号も(白坂依志夫の「人間万華鏡」、絶好調!!)。長持ちして欲しいが、5冊もの『水声通信』、一体誰が?それより漫画屋のアルバイト。誰か応募してくんないと泣くぞマジで。男女国籍学歴年令は一切問わず。俺の怒鳴り声に耐えられさえすれば問題なし。履歴書持って押し掛けて。やだよ新聞広告出すのは…。銭出して卑屈な顔するなんて最悪。あと漫画家も物色中なのでヨロピク。今日はBGMなし。 (06.3.5)

下々の者へ(その727)

 参ったな。比較的この業界にも寛容と言われてる某求人誌に出稿しようと、会社の謄本まで提出させられ審査を頼んだのに、何日も結果の返事がない。馬鹿にしてるのか?(いくら「嫌われ者の記」のネタになるとは言え)あそこも駄目だと、ネット系に頼るしかないか。けど紙媒体に比べ広告料はベラボーで、15〜20万もかかるとか。『フロムA』が大丈夫だった頃は、5万で済んだのにな。仕方ないので、漫画屋HPでの募集も時給を50円アップ、1000円に。誰か応募してくれれば、一番安心なのだが(今の所は誰も。トホホホ…)。この1週間で本当に色々と勉強しました(まだ過去形じゃないが)。

 『記録』の書評をカリカリ。今月は『一切合歳みな煙』(窪田般弥・河出書房新社)。4年前に買って積んどいたが、やっと役だった(何せ2400円も!!)。この人や草森紳一は、落ち込んだ時に読むといい。不愉快な余り、何糞と生きる希望がわいて来る。『逝きし世の面影』(平凡社ライブラリー)の著者、渡部京二はややタイプが異なるが、エッラソ−さはレーニン級。特に間違った事言ってないのに、むかつく物書きって多い。高みにたっての物言いが共通項(立川談志楼的とでも言うか)。多分しらふで、女に持てた話を延々とする人々(そのくせ、肝心のいたした下りは隠す)。死ねよ。とにかくそういう訳で、誰か応募してね。凡作ホモ戦争ごっこ映画、『タイガーランド』の後半でも観ながら寝るか。  (06.3.12)

下々の者へ(その728)

 久々に映画の立ち見を。「シネスイッチ銀座」の『かもめ食堂』だ。朝の10時10分の回に行ったのにね。出来のいい作品だったからまだしも、『三年身籠る』レベルじゃ立ったまま死んでた。帰りに寄ったやたら量の少ないそば屋、「利久庵」の女性従業員が、モアの吉田婆ちゃんそっくり(ネギ坊主カットまで)。味は悪くなかったが、ダイエット中の者以外は腹を満たすのではなく、立てるだろう。映画館は地下で、2館あるうちの1の方だと思うが、構造が旧「文芸坐」そっくりで郷愁を。ここ昔、館名違ったはずだが、思い出せない。確か、デビット・ボウイ主演の薄っぺらな愚作、『ジャスト・ア・ジゴロ』をここで。とにかく銀座は物価高。仕方なく入った有楽町駅ガード下の「PRONTO」は安いが、どう工夫すればコーヒーがあんなにまずく?(180円だからか…)

 高崎の「タワーレコード」で690円だったので、『リトルショップ・オブ・ホラーズ』のDVDを買ったら、同じ物を980円で既に購入済み。何でも重複買いは初老男の常だが、傑作だと本でもCDでも腹は立たない。これも誰かに上げよう。早速、何回目かの見物。ホント、無駄がないし音楽も抜群(93分)。ステイーブ・マーチンが面白かった、数少ない映画としても記憶されよう(あとは『サボテン・ブラザーズ』のみ)。今日のBGMは『THE STORY OF BO DIDDLEY』。いいや、「凡人回想録」は明日で。それにしても、『リトルショップ〜』のサントラ、映画公開から丁度20年たつのに、なぜ買わずにいられたのか?(今もだが…)  (06.3.19)

下々の者へ(その729)

 その高崎の小さい映画館、「シネマテークたかさき」で先週、『東京ゾンビ』を。50点くらいだったが、浅野忠信の女房役、奥田恵梨華の生理的不愉快さが耐えられない…てな話をさっきまで、「嫌われ者の記」第184回でカリカリとな。売春ギズムよ、お互い進歩ねえな。俺の娘が俺の仕事に対するのと同様、亭主も知らぬ振り?(全く知らねえのなら可哀想すぎ。25万は大金ですよ)その仕事だと、小桃の場合のように、一族郎党にたかられる事はねえだろうが。Q―Beeもどうしてるのやら。M子は介護関係とは、昔言ったよな?どうでもいいが。自分の老いた親(父親はホモ)の分もやってんだろう。親孝行?

 どこにも出掛けずお仕事。で、「シネマテーク〜」だが問題も。駅の反対側の「109シネマズ高崎」ほど、従業員は傲慢不遜を極めきってはいないものの、トロイのが多い。あと長尺物の最終上映。例えば『ボブ・デイラン「ノー・デイレクション・ホーム」』。夜7時20分からの1回のみ。3時間30分だから11時終了。上信の終電は10時25分。ゴダ−ルの時もだった。また飯田橋に戻るのもな(新幹線はまだ大丈夫)。信越線の磯部駅に出て、愚妻に車ででとも思ったが、安中の山中で事故死するのもな。今度、ギズム宅に泊めてくんない?今夜のBGMは、『Not the Same Old Blues Crap3』。めったにしない頭痛が。念のため血圧を。特に。老眼鏡が合わなくなった? (06.3.21)

下々の者へ(その730)

 爆笑。今日「富岡スイミングスクール」に行ったら、同スクール理事長で富岡市長選挙に出馬した、元県議、岩井賢太郎の事前運動ビラが。月末に「かぶら文化ホール」で決起集会を開くらしいが、そのキャッチが傑作。“あつまれ!けんたろうサポーターズ 市民参加型会議 若者のストレートな意見を聞かせて下さい!”。若者の方こそお前に聞きたいはずだ。自分の経営する福祉施設で、2億円も自治体からの補助金をだまし取り(親子で)ながら、利息付けて返すだけで、臭い飯も喰わず、県議も辞任せずに済む秘訣をだ。しかもその際の被害者自治体の市長に立候補するという、民主党の前原も裸足で逃げ出す面の皮は、どう修行したら被れるのかと。ちなみに今回の市長選、この元公金横領県議の他、現職の今井清二郎、俺と名字の発音は似てるが、何主張してるのか不明な下山真、池田大作のチアガールならぬチアババー、ロペス美千代が。タン壺の中で白いハンカチを探すに等しい。

 高崎駅構内、「くまざわ書店」ウオッチング。さすがに「新文化」は消えた。が、棚の基本構成は不動。ちくま文庫や講談社文芸文庫の辺に、学校の先生風の中年男女もポツリポツリ。可哀想な旧中心街の「天華堂」(エロ本ロクに置いてないので、本当は同情してない)。奥の社会科学系コーナーへ。法政大学出版会の本が大量に。ナカニシヤ出版とかも。群馬県人が急にインテリに見えて来る。でもハイライトは革マル系のこぶし書房コーナー。20〜30冊バーン!!同派の大拠点、JR東労組が牛耳るJR東日本の店子になれば、まず拒否は出来ねえよな(「ブックガーデン」もそこらは超露骨)。新書コーナーで姉チャンに、岡留安則の『編集長を出せ!』を買おうと、「ソフトバンク新書はどこ?」と尋ねると、「社長が逮捕されたので、潰れると面倒なので返品しちゃいました」。ライブドアと勘違いしてる。すぐ気がついて見つけてくれたが、「あたしって無知で…」と何度も。誰にも間違いはあるよ。ズンジョをカリカリ。明日一杯かかる。 (06.3.25)

下々の者へ(その731)

 今日は都合で早朝出勤。仕事がはかどったせいでこんな事を。カネボウのダンデイとか言う化粧品だった。うるさい顧問弁護士がおってな。で、『漫画ダンデイ』は『漫画バンプ』と改題、その後も通巻300号以上続いたが、昨年コンビニ切られて廃刊に。遠山企画以来の、長い東京三世社との縁も切れた。カネボウも見る影ないな。高松といや、くらむぼん生誕の地。元職工エロ漫画家、もうすっかりおとっつあんだろう。奴あたりの世代が一番いい思いをした。さてもう一仕事。 (06.4.5)

下々の者へ(その732)

 先週は銀座へ2度。ある画廊と「東劇」。後者で傑作、『ヒストリー・オブ・バイオレンス』を。試写会には時々来るが、客として同劇場に入ったのは、『レッズ』以来だから25年振り。28歳。独身だった。映画としてはともかく、「インター・ナショナル」の流れるハリウッド映画として当時話題に。左翼の最後の涙腺を刺激したかヒット、大混雑してたが今回は閑散。同劇場、流行の大愚行、座席指定をしないのは立派だが、後方ドアの開閉音がうるさい。映画好きが一番集中する場所なんだし、ケチらず修理を。で、よそよそしい銀座のいい所は、ビアホールが一杯あるトコ。地下鉄東銀座駅と隣合った「ライオン」へ。地下なのに、いやそのせいか、空気も綺麗で(当然禁煙ではない)清潔。ビアホールが好きなのは、つまみの種類が多く、量もたっぷりな点。不満なのはビンビールガないトコ。ここもだったが、値段から言えば満足。が、最近行った新宿駅南口の、アサヒのビアホールには負けてる。あそこは値段も少し高いし、店内も不潔で喫煙者も異常に多いが、食い物は数段うまい。場所柄か従業員も不良っぽいが、なぜか活気に見えてしまう。しかもビンビールもちゃんとあるのだ。また行きたくなったよ。そういや近所に「ライオン」も。新宿店と銀座店の違いを確認して来るか?

 純粋休日…ではないのだ。『書評のメルマガ』と『AMENITY』の原稿が。いいや明日で。プール、読書、DVDでグッタリ。ただ『ヒストリー〜』のせいか、観る映画がどれも凡作に感じられて仕方ない。特に『村の写真集』はひどい。俺の3日はいた靴下のよう(臭くて臭くて…)。三原光尋監督は何歳か知らないが、よくあれだけわざとらしい演技指導が出来たモノ。どさ回りの小屋掛け芝居でも、昨今あそこまでしないだろう。さすがに藤竜也は、自分のスタイルを押し通してる。撮影も自然。つまり、馬鹿な監督の意のままに演じた、その他の9割の役者は全員白痴に見える。それに比べ『月とチエリ−』はまだ映画になってるが、ヒロインにあんだけうまい女優起用したのに、男優が余りに下手すぎ(昨今多い、浅野忠信の出来の悪いパチモン)。押し入れの中のヒロインに、出張ヘルス嬢とSEXしつつ告白する下りで、急にメソメソさせるのもセンス疑う。荻上直子に比べ、タナダユキは監督として中途半端。撮影協力にスポンサー、マイウエイ出版の名前。どこだろう。バイト先の書店事務所の辺?

 忘れる所だった。『嫌われ者の記』の文庫化の件、「凡人回想録」他でチョロチョロ触れてたけど、6月か7月、その辺で何とか発売されそう。版元は筑摩書房。ちくま文庫の一連のゲテモノシリーズだ(出てるでしょ、遠藤哲郎、杉作J太郎、藤木TDCと言った、いかにも育ちの悪い脂足臭いオヤジ連中のモノが)。任せ切りなので、肝心の書名が思い出せない。また報告を。何せ量が多いので、全部は収録出来ないが、一水社版とその後の連載の問題部分のみを収める予定。そうは売れないだろうが、杉作の『男の花道』よか上をめざしたい。普段用、宣伝用、保存用と、1人3冊買えよとは、一水社版が出た10年前にもしつこく言ってたな。さて『シートン動物誌12・ウサギの足跡学』(紀伊国屋書店)でもめくりながら寝るか。  (06.4.8)

下々の者へ(その733)

 今月の『記録』は、『おんな交友録 わがダイナたち』(デイック・ミネ・ロッキー)の予定だが、例の校正もあって、まだ一行も。明日にゃ上げないと連休前だしまずい。ただ校正も8折り中の3折り分しかまだ。で、数字とかの使い方、統一せにゃあかんのか?エロ本界にはそもそもそういう概念がないので、大困惑(読めりゃいいじゃんよね!)。そういえば、伊藤岳人が先週早めに『レモンクラブ』の原稿をFAXで。余白にメモ。「『嫌われ者の記』の、ちくま文庫進出おめでとうございます。お願いです。僕とM子さんとの件は、出来たら収録しないで下さい」。大丈夫。M子嬢は何度か登場するが、あんたは1度も。それに、そもそもあんたに彼女との秘密なんか?確か1度、発情期の犬か猫のように、俺の見てる前でゴソゴソ何かしてたが、あの程度の事で照れる柄か?もっと胸を張って、前向きに生きろよ。

 何せ、ネット界の宅急便屋、リンククラブじゃけんのう。ただあそこ、メールもまともに届けられてねえのに(未着だったり、24時間かかる事もしばしば)、会報なんか生意気にも送って来る。そんな金と暇があるなら、本業を真面目にやれって。退会者が続出だろうな。さ〜てどうしよう。仕事はもうイヤだし、何するかなあ…。最近読んだ本じゃ、高田博厚の『分水嶺』(岩波現代文庫)が印象深い。絵描きの独善性って、物書きにない凄惨さがあって興味津々。読後の不快さがまた素晴らしい。  (06.4.16)

下々の者へ(その734)

 「凡人回想録」アップ。ヤケジョの仕込みも明日しないとヤバいG・W前。明日はいよいよ富岡市長選挙。土建屋コンビで、今まで地元利権を山分けして来た現市長の今井清二郎と、元県議でかつて自分の経営する福祉施設を舞台に、親子ぐるみで県や市の補助金を2億円以上を“横領”した、岩井賢太郎の腐臭ただよう超低次元内ゲバ(事件の際、今井市長は告発すべき立場にありながら、賢太郎を必死でかばい続け、単なる書類ミス扱いとし、ガメた金に利息付けて返すだけで赦免。勿論県や、上州の恥知らずな“穴あきマラサック”こと、前橋地検や群馬県警の、バイアグラ真っ青な協力も。民間人なら千円の万引きでも逮捕、新聞にも名前が)。“鏑川沿いの安物穴あきマラサック”こと富岡警察署など、歯牙にもかけてない連中ゆえ、今頃万札が乱舞?なら俺んちにも!!もう1人の池田大作の股肱、ロペス美千代に入れるほど酔狂じゃないし、棄権は勿体ないし、俺と発音が似てる、下山真にするか?(主張はマヌケ極まりない)。公金に蠅のようにたかる極悪土建屋コンビに、池田大作命のエセ市民派ババア。故郷は遠きにありて思うものだなと、つくづく。

 例の文庫の校正や記事欄書きで、週末に全然外出できない。しばらくこの状態が。本業が暇だからまあ。新幹線で読んでた『映画秘宝』に、『Hot wax』5が発売との記事。あそこならと思って、高崎駅構内の「くまざわ書店」の映画書コーナーに行くと、やはり1冊ポツンと。ここんとこイマイチだったが、日活ニュ−アクション時代の小林旭で、ちょっと一息(新味は特にない)。『映画秘宝』もだが、当事者にインタビューさせててもらうと、記事全体が卑屈になるの、どうにかならん?『Hot〜』にも昨今珍しくもない旭インタビューがあるが、腰が引けるんならもう要らねえよ。生身の本人など、もう大して問題じゃないんだから。音楽雑誌の悪いトコを継承するべからず。今日のBGMは弘田三枝子。  (06.4.22)

下々の者へ(その735)

 昨夜は風呂にも入らず、夜9時頃コタツでゴロリ。結局、今朝8時までグーグー。昨日、千駄木周辺での、「一箱古本市」15カ所を、約2時間半かけて踏破した疲れだ。結構素人は強欲な値付けをするものだし、素人の反面古本ズレした出品者揃いゆえ、掘り出し物などあろうはずないが、それでも3册。「クラフト芳賀」で『あ・ぷろぽ それはさておき』(山田稔・平凡社)→800円(ちと高い気はしたが、出品者が知り合いなので御祝儀)。セミプロまがいの、ムカつく出品者の多い「オヨヨ書房」前で、『さまざまなうた 詩人と詩』(富岡多恵子・文春文庫)→500円。これまた250円高い気はするが、タエ様の帯付き本じゃ仕方ない。「豆腐roomDy’s」で『野坂昭奴 雑文の目2』(ケイブン社文庫)→300円。バラのせいもあるが、これは適価。前から探してたし(余り受けてない、クジ付き値段決定の店)。「往来堂書店」で新刊を。するとヨリ様(笙野頼子)の最新刊、『絶叫師タコグルメと百人の「普通」の男』(河出書房新社・本体1600円)が、文字通り“バキューン!!”(桑田次郎の発砲擬音テイスト)と両眼に。まだ古本を買うかも知れないし、今日ここで入手する必然性はないのだが、それは一般作家での話。即購入。後は重いので1册も古本は買わずに、周辺の稲垣足穂、寺山修司、金子國義の初版本、3冊1000円で売ってるような、値千金の景色を満喫(ここら共産党の強力な地盤らしく、同党のばっかりで、公明“狂気のカルト”党のポスターが極端に少ないのも気に入る)。

 拡声器騒音を考える会の機関誌、『AMENITY』の記事、延ばしてもらってたが、そろそろ書かないまずい。けど意欲が…。少しエロ漫画家の心境に。本業が不振を極めてるからといって、道楽にばかり時間さいてていいのか、との内心の声も。で、ヨリ様の“ブ貌小説”、早速、新幹線、上信線で読了。何度吹き出した事か。“行け〜行け〜ヨリ様〜ドンと〜ゆけ〜♪”(ミルキイ・イソベの装幀も相変わらずイカす。俺はこういう、焦点の明確な独裁的主義的レイアウトが好み)。例のちくま文庫の再校が出たら、こんな事してれねえな。そろそろ、HPの扉で宣伝も開始するか。 (06.4.30)

下々の者へ(その736)

 『貸本マンガ史研究』と言えば、かつて俺様もくっだらねえ事でからまれた記憶。と言うか、同誌について少しでも(かつまた酒の席でも)、批判めいた発言をされると、相手の有名、無名を問わず、黙ってられないタチの編集及び執筆者揃い。民主的との見方も出来るが、要はケツの穴の小せえ連中のこざかしい縄張り根性。自分達が手間暇と銭かけて成し遂げて来た成果を、客体化され論じられる事に、耐えられない小児病的小物の巣窟なのだ。関係者の証言等は貴重で毎号買ってるが、コイツラの自意識にゃウンザリ。労力の代償に、名誉が余程欲しくてたまらない性根の人々と推測されるが、遠山企画が小川町の芙蓉ビルにあった頃のエピソードをふと。数件隣に銭湯が。独身だった俺は飲みに行く前に良く通ったが、常連に嫌われてる老人が1人。でも立派な人なのだ。上がる際、乱雑な桶や椅子を整理整頓して行くのだから。だが、実を言えば俺も嫌いだった。これ見よがしで、やたら押し付けがましかったから。たるんだ肢体が、「何で君達はこの程度の奉仕が出来ない?」と声だかに終始演説。どこかの牧師さんとかで、団十郎風の元色男であった。権藤晋が2枚目かどうかは不明だが、奴の馬鹿さは既に歴史的真実。誠実な努力家らしいが…。数年前、『記録』のコラムでおちょくった記憶。どうでもいいが。ま、人様のためにコツコツと、今後も無償で汗を流せと言っても、通じる連中じゃねえか。

 脚本(長谷川康夫)のせいもあるが、篠原哲雄監督も紋切り型の演出をするな。佳作、『深呼吸の必要』も、全員で花火始めるシーンで吹き出す。愚作撮る人じゃないが、画面が弾けそうになると、常に自分でぶち壊してる。確かにこういう事を続けていれば、仕事は途切れないかも。満員電車状態での「近代美術館」の藤田嗣治展、全く興味ない猫や裸婦ばっかで、戦爭画がたった5枚なのでガックリ。しかも場内真っ暗。北斎展もだったが、昨今の美術館関係者って、お化け屋敷と絵の展示を混同しとらん?「サイパン島同胞臣節を全うす」に特に痺れたが、帝国軍人が全員アジア風猿顔なのも正直でいい。この絵だと思ったが、東宝映画『血と砂』(監督・岡本喜八・’65)での、三船敏郎そっくりな突撃ポーズの兵隊も。ポストカードも、戦争画のみないのもむかついた。小泉の馬鹿の外交政策同様、未来志向の展示かよ?過去の上にしか未来が成立しないのは、ガキにも分かる事なのに。  (06.5.7)

下々の者へ(その737)

 下版後の雑誌の内容は、ほとんど覚えてない編集が多いんじゃ?特に30代以降は。俺の場合この10年位は、その月の投稿欄を書く際、半月前に出たばかりの誌面での作品名と作者名は、まず結びつかない。仕方なく校正時には目次をチラチラ見物。ただ、草1号の小倉智允の馬鹿はこの種の事にのみ詳しく、その存在価値を示す。普段は禁止だが、特別に書き込んでもいいぞ、1号。草で思い出したが3号の生乳、「凡人回想録」の新データが全然来てねえぞ。「頼む!これ以上俺を怒らせるな!!」(日活映画『東京流れ者』で、渡哲也演ずる所の、不死鳥の哲氏の談というか、絶叫)。

 ちくま文庫が正しい。で、出せてもらえそうだからのヨイショではなく、『嫌われ者の記』を読んだ人なら分かるように、俺は昔から同文庫はよく読んでいた。最近も毎月何点かは、主に神保町の「日本特価書籍」で買ってたが、先月と今月は一点も。平凡社新書同様に、一時のヤケクソパワーが感じれないのは残念。元東映社長、岡田茂が言う所の、“不良性感度”といってもいい。岩波新書の官僚主義、新潮新書の編集独裁主義は、どっかでシンクロしちゃうトコがあるが、東映的不良性感度の信条は、版元カラーに収束しないパワーがあると勝手に解釈してる俺(それを営業に結び付けてる、宝島社、洋泉社に続く所がないのが不思議。いや、後者の新書はつまらんが、両社共に銭の儲け方が度胸タップリでイカす)。

 さすがに、電車内携帯使用馬鹿は減少しつつあるが、逆に増えてるのが書店内での使用。以前、「東京堂書店」でも文句言って止めさせたと漫画屋無駄話で書いたが、放置してる店側も悪い。道路と違い、冷暖房の効いた静かな店内で私用を済まそうなどというゲロ連中は、ゴキブリ以下の存在。グシャグシャと踏みつぶし、タンが散る歩道に放り出してこそのお客さまサービス。飯田橋の「文鳥堂」は好きな書店だが、先日「ギンレイホール」に『博士の愛した数式』を観に行く途中に寄ると、1階右の旅行書コーナーに茶髪の携帯ゴキブリが一匹。怒鳴りつけたろうと思ったが、まずは店側にと奥のレジのアンチャンに言うと、「すいません」と俺に謝るだけで止めさせようとしない。見かけないウスノロそうなツラだったし、バイト?仕方なく俺様が紳士的に止めさせたが、携帯は本の撮影だけじゃなく、会話も即中止させるのは書店員の義務(勿論、客にもゴキブリを踏みつぶし、本を静かに選ぶ権利が)。

 グチャグチャグチャ。すいませんねえ。申請もしないのにありがた〜い存在証明書まで、しかも無料で発行していただいて。恐れ入ります。グチャグチャグチャ。“私はたとえ酒席のヨタ話であろうと、他人の著作をネタ本があるとあげつらうのであれば、その根拠を示さないかぎり盗作呼ばわりしていることになると言っているのです”(『貸本マンガ史研究』16。三宅政吉、“再び「評論家」日高敏氏へ”。93ページより)。一般人に分かりずらいと言われるのはともかく、全同人が一身同体(束になって一人前の、漫画家なら南波健二&江波じょうじ級の、一山幾らかの半端者研究者の集団なんて意地悪な見方も出来るが。いえ、俺はそんな失礼な事は全く考えてません、はい。←キッパリ!)の、同誌の顔、三宅チャンらしくないじゃないの。ピンと来なさいよ、このイケズ!グチャグチャグチャ。それと、腱鞘炎にだけは御注意下さいませね。漫画家はともかく、評論家にゃ珍しい病気だけど、あんたんとこの“一山で一人前連中”は、『貸本マンガ史研究』とこぶなし(八百屋での一山販売制多し)連中の名前、ヤフ−で3分に一回位は検索してんだろうし。“今日もク〜リック〜明日もク〜リック〜♪これ〜じゃ〜年がら年中ク〜リック〜ク〜リック〜♪”グチャグチャグチャ。ついでに、ぶむぶむぶむぶむぶむぶむ、あめゆじゅとてちてけんじゃ(一部固有名詞、引用文に誤記があったら御免)。

 今月の『記録』の書評、何にするかな。『貸本マンガRETURNS』(ポプラ社)という手もあるが、まだ読んでないし、版元の担当編集者の苦労話(対こぶなし)の方がずっと面白い気も。先月古本だったし、新刊の方がいいか。で…松尾スズキの『厄年の街』(扶桑社)にでもするか。面白い本は余り扱いたくないのだが…。BGMは『渚ゆう子ベスト30』(東芝EMI)。一枚目の14曲目、「北からの手紙」、いつ聴いても飽きない。ぎよぎよぎよぎよ。 (06.5.13)

下々の者へ(その738)

 やたら原稿料アップを要求する奴の次に編集に嫌われる漫画家が、ネームを勝手に変更する野郎(アマ)。入稿遅れの果てにこれやられると、怒りで原稿を破り捨てたくなる。まさか自分がその立場に身を置こうとは…。例のちくま文庫の校正、再校なのに“トルツメ”の嵐を呼ぶ男。温厚な担当者のM氏も、この赤字の量を見たら、俺を絞め殺したくなるはず。弁明すれば、追加はないのですよ、ほとんど。とにかく“トルツメ”。発想はともかく、橋本治風のまだるっこしい文章に虫酸の走る俺としては、例えばこんな下り、“学校帰りのセーラー服姿で事務所にきては、エロ漫画描きしてた小便臭い小娘だったのに、女は変わるものだな”(1994年6月、菜摘ひかるが漫画屋に再登場の場面)は、末尾部分から“ものだ”をトルツメ、“女はかわるな”とせずにはいられない。M氏が若い姉チャンやジュクジュク塾女ならともかく、オッサンだし嫌われてもいいや。明日外出せずに校正しても、4折までだな(全部で8台)。俺が担当編集なら、売れる保証のない無名執筆者の本は、初校で下版させる(再校希望者は、費用を印税から差し引く)。

 B、テンよ、相変わらずデブか?長野の隕石3号とウリ、いや豚2頭の体型だったと(両名共に、漫画屋読者集会参加者)。でも生乳なんかと違い、親への寄生じゃなく、ちゃんと昔から働いてるんだもん立派。隕石は独身40男だが、あんたはどうだったっけ?月末売りの『ジェイド』、『レモンクラブ』同様、小桃が読者欄担当してんので、たまにゃハガキもな。草1号、質問の作品名はまだ判明しないか?お前の事だから、役所の仕事もほかして調査中だろうが。そういや本当に腱鞘炎にでもなったのか、“パブロフ三宅ポチ”の書き込みがなくて寂しいな。お願い。何でもいいから書いてよん!!“ああ、どこまでも、どこまでも、この見もしらぬ犬が私のあとをついてくる、きたならしい地べたを這いまはって、わたしの背後で後足をひきずっている病気の犬だ”(萩原朔太郎、「見知らぬ犬」より。前回の擬音も朔太郎から)。

 校正のため読書量が激減。なのに『古本屋残酷物語』(志賀浩二・平安工房・本体2000円)なんつうのまで。面白い所が一カ所。売り物にならない本を、ゴミの日に出す下り。抜かれたり崩されたりするのを不愉快に思ってると、先輩同業者が濡らして出せと教える。ほ〜のぼのぼの。そういや大昔、西川口に住んでた頃、駅で毎週読み終えた少年漫画誌を捨てる際、必ず2つに裂く奴が。他人にタダで読ませたくないとの、育ちの悪い人間特有の気持ちも分かるが、随分とエネルギー無駄使いしてる気も。どこにもいんですね、そ−ゆ人。同書も880円くらいならな。映画、漫画、そして古本屋。産業的に衰退すると、出ますね関係書がドカドカ。拙著もその一冊だが、高崎駅構内の「くまざわ書店」、ちゃんと置いて下さいね。表に、“富岡在住のエロ漫画編集者の本”なんて、大看板出さなくていいから。とにかく今回も、群馬の糞馬鹿ゲロ役人批判は徹底してやってるので、間違っても写真入りで『上毛新聞』に紹介されたりしません。誠実な地元の民間人の方がた、どうぞよろしく(『上毛新聞』は群馬の独占地方紙。その立場を悪用、県内各種自治体の出版関係の仕事を一手に引き受け、モロに税金ド腐れ業界紙化。地元政治家や役人のスキャンダルは、サービスで最後の最後まで書こうとしない。納税者に寄生する、ゴロツキ銀蝿ケツの穴地方紙の見本)。まだ風呂に入ってなかった。  (06.5.21)

下々の者へ(その739)

 カワデイセンセは、懐かしの新体操会社センセの次に、各種ナチスの制服が似合いそうな面相及び体型を。そういや蛭児神建の親友だった、“社会派ロリコン漫画家”の新体操は、ピンクレデイの形態模写が異常に上手かったと、吉田婆ちゃんが感動顔で言ってた(俺が先に帰った、10数年前の漫画屋忘年会の3次回あたりで披露と)。『立喰師〜』、結局行けなかった。劇場が嫌いな渋谷のせいもあり、どうも積極的になれなかった。「早稲田松竹」にでも降りて来てからだな。

 仕事1本上げたが、まだ「嫌われ者の記」が。何週間、土日を自室での仕事三昧で過ごし
てる事か。『出版業界最底辺日記』(ちくま文庫・定価950円)の主な校正は終わったものの、余波がしばらく続く(7月10日発売。当然ながら、普段用、拡張用、保存用と、最低1人3册は買えよな。全国の愛国者及び国賊の義務!!)。本業でこれだけ苦戦が続くと、前の2册の時のように、気楽に構えてる気分でもない。「新宿書店」や「虎の穴」に行き、置いてくれるように、頭を下げ営業しようかな?ただ専門店て買いきりでないと駄目、てな噂も聞くし。となると俺の力じゃとても。自主制作CDっきゃ出した事のない地方の新人歌手が、東京でデビューするような心境だが、50男にゃ結局何も出来ねえのか?(この比喩は少々一水社に無礼なのだが、分かりやすさを優先)でも本当、機会さえありゃ何でもやりたい心境(俺も女なら脱いじゃうが。幸か不幸かアバタ面兼短足で、若き日の亀和田武のような2枚目でもねえし)。うじうじうじ。

 で、各版元のPR誌って本当に芸がない。執筆者がどれもこれも同じ。昨夜、高崎駅の「くまざわ書店」でもらった『本の時間』(毎日新聞)に、またも森達也の名前。いいかげんにしてくれ!!一体何誌で仕事を?本人に責任はねんだろうが、各誌の編集者は馬鹿すぎ。ようやく森まゆみの名前を見なくなって、心底ほっとしてたら今度は達也。隣組根性は雑誌編集者も、記者クラブ養殖記者とウリ二つ(御両人の作物事体は、可も不可もなしと。興味の範囲外なのでどうでもいい)。昨今のPR誌ベスト3だが、噂の“犬の糞”達也も書いてる『本』(講談社)、車谷長吉効果で『月刊百科』(平凡社)、私的ヨイショ込みで『ちくま』(筑摩書房)といったトコ。ワーストは何年も前からダントツで『本の話』(文藝春秋)。原稿書きの合間に、『眼下の敵』(監督・デイック・パウエル・’57米・西独)を。今まで未見だった事を、素直に恥じ入れる傑作。潜水艦物に駄作なしと良く言うが、本作を踏襲してる限りは水準は保証されるな。凄いアル中と伝えられたが(ひょっとして、ウイリアム・ホールデンと混同?)、ロバート・ミッチャムも役者冥利に尽きる一生。本作以外にちょっと考えても、『十字砲火』『狩人の夜』『恐怖の岬』『さらば愛しき女よ』と、もう2〜3回は観たい作品がゾロゾロ。『眼下の〜』、クルト・ユルゲンスとその部下、そしてミッチャムの、フケ専男色テイストもバッチリで、営業的にも一切古びてない。最後に再び『本の時間』に。小池真理子は、自分の写真の撮影とセレクトに、林真理子と同じくらい時間かけてるんだろうね。気持ちの悪さも五分。作物もなのか?(読んだ経験なし)(06.5.27)

下々の者へ(その740)

 徳田満。おったな。レイテ湾での栗田艦隊とでも言うか、全てにおいて中途半端な男。悪い奴じゃないけど、面接受けは抜群だっただけに、まだ出版界なんだろうな、多分(どうでもいいが)。増えたな、漫画屋の近くにもあんま屋が。飯田橋駅から九段方面に、目白通りを数百メートル歩くだけで、両側のビルに何件ある事やら。当然、エロい店も多いの?阿宮といやあ、『週刊漫画』の糞つまらん連載はまだ続行中?あのアマに原作付けるなんて、谷岡ヤスジに新藤兼人と組ませるに等しい愚行。こねりセンセ、7月から活版もCGに。

 先週の『赤旗』の訃報欄が興味深かった。米原万里、岡田真澄の死が並んで。父親が衆議院議員で当人も元党員だった米原も微妙な表現だったが、岡田の方こそ執筆者を悩ませたのだ。同欄、党員以外でも同党に支持表明の過去があれば、必ず最後にその旨を付記。プレイボーイ界のキングが同紙に登場したのは、野坂参三の自伝(『風雪のあゆみ』だっけ?)の推薦の際だったからだ。スパイで除名された、元最高幹部の一人の著作の推薦者…。筆者は党員としての将来の出世を考えたか、匂わせもしてないが、ここらの異常な“党の神話”作り、池田大作の厚顔無恥振りと比べればマシとの考えも可能だが、創価学会の風下に立つ原因があるのかも。

 やっと「ズンドコジョッキー」アップ。数週間振りで明日は外出できる。散髪ついでに、超退屈そうだが「シネマテークたかさき」の、『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』にでも行くか。時間ずらして上映中の、『ヒストリー・オブ・バイオレンス』の方が確かだが、「東劇」のでかい画面で観た直後じゃやっぱな。最近CDは余り聴かない。  (06.6.3)

下々の者へ(その741)

 海外での日本のエロ漫画出版は、既に韓国、台湾では実施済み。各版元にもそれなりのノウハウがあると思われるが、素性の知れない個人では、札束を数本前渡しでもしない限り、相手にされないだろう。昨日か、版ヅラに関する漫画家らしい奴の面白い書き込みがあったのに、消えてる。勿論、俺は削除してないから、本人の意向だろう。残念。また書け。無駄話での「版ヅラとは何か?」が長引き(もう3回はかかる)、日々の話題が書けなかった。今週は本欄にて集中的に消化。

 既存コンビニの売り上げ低下に、歯止めがかからないとは良く聴くが、潮出版と目白通りを隔てた所のセブンも、昨今急に人影が薄くなった。それにしても極端と見れば、全ての雑誌類が腰巻き風シールで止められてる。窓際の花、立ち読み客が消えた訳だ。付近のサンクスやフアミマは従来のまま。俺の住む村のセブンも。統制のきついのがコンビニの特徴。各オーナーの判断とも思えないが…。奥まで見渡せて感じいいと思う人もいれば、侘しくて入りずらいと入店を躊躇する人もいよう。立ち読み客って、申し訳ないとの気持ちで、何か買って帰る人も多いし、腰巻きシール、それほど急速に拡大するとは思えないが…(業界が本当に大変なのはよっくわかる措置)。

 スター不在で人気凋落の相撲界が、日本人、毛唐の民族差別なく、実力もねえ力士を、“よってたかって鐘や太鼓で”昇進させんとする様は、興味ない人間からすると、涙や嘲りより哀れみを誘うが、類した行為は書評の世界にも。『センセイの書斎』(内澤旬子・幻戯書房・本体2200円)の扱われ方はその典型だ。松田哲夫からのピン立ちヘの御祝儀もあろうが、藤田まことに口に手を突っ込まれた訳でもねえのに、良くあんな奥歯がガタガタするようなオベンチャラが吐ける(今の所はブログ関連だけだが、間もなく活字も合唱に加わろう)。ハッキリ言おう。本書は過去の内澤本の中で(同人誌も含む)、一番退屈だ。あのオバサン、いやネエチャンの一番の売りは、犯罪用語で言う所の強姦、つまり突っ込み。同書にはそれがほとんどない(悪口のない「嫌われ者の記」に等しい)。当然だ。書斎を見せて“もらっている”のだ。座敷を用意して“もらっている”とも言える。時々皮肉っぽい表現も散見できるが、NHKの政治討論会のレベル。大学生がラブホテル代りにアパートを借りた友人と、オヤジがバイアグラもらった酒飲み仲間と、人妻が昔自分と関係あった男と知らずに結婚した女友達と、こういう曖昧な対応を開始しがち。柄に合わない企画を任せた、担当編集が一番悪い。

 昨夜、渋谷での試写会の帰り、東急文化村裏手にあった、「狂牛病書店」に近い発音の古本屋(「闘牛書店」?初老男の記憶たるや…)を訪ねたら、影も形もなくガックリ。確かすぐ先の「アップリング」なんとかで試写会があり、行く途中チラッと覗いたら、値段もそれなりだったが、初期『映画秘宝』とか珍しい物が(買ってたが売っちゃっててな)。古本は見つけたら必ずその場で買えと昔から言うが、今じゃ古本屋自体も後日の機会じゃ駄目って事だ。

 今日も「新文芸坐」でジェラ−ル・フイリップ2本立てを観た事だし、明日は一日かけて『記録』の原稿をやらねば。扱う本は、保阪正康の『東條英機と天皇の時代』(ちくま文庫)。先週、ナチの突撃隊将校、カワデイMAXと、元リ−マンいトうが事務所で遭遇。前者はいかにもなのだが、後者は尾山泰永風と言うか、軽い。どっちがいいとか悪いの問題じゃないが、もし犯罪しでかした場合、前者の方がマスコミ受けするのは確か。自重しろよ。

 忘れる所だったが、最近の通勤帰りの楽しみは、神保町古書モール内、「かんたんむ」で買った、古い『キネマ旬報』(60〜70年代)の拾い読み(安い!!1冊200円。「ヴィンテージ」の5分の1。「ワンダー」の3分の1)。この前読んでた61年9月上旬号の読者欄に、目黒区の島内三秀の投稿が。「ノーモア北上川女優」とのリードで、なぜ三原葉子主演で、『日曜はダメよ』の様なモダンな映画を撮らないのかと、儒教的で古い邦画界を糾弾。後の桂千穂と推測されるこの投稿者、熱い新東宝映画への思いを何度もこの頃捧げているが、その説得力ある内容と先見性にはただ脱帽。昨今の『映画秘宝』に巣食う、売名的インスタント新東宝マニアには、緑のヘドシャワー全開30分だが。 (06.6.10)

下々の者へ(その742)

 俺もそんな気がしたが、ありゃ『頭上の敵機』の事だと判断、指先を進めたが…。怖いね、初老性のボケも。漫画もすっかり斜陽産業。作家も編集も喰えない。倒産した版元の、俺よりベテランの元エロ劇画誌編集者が、某有名居酒屋で働いてると知り、己の将来を悟った。より地獄なのがグラフ誌。完売しても赤字という、刷り部数数千部の物さえゴロゴロ。無修正オマンコ画像がタダで見られる時代に、漫画の何倍もする写真誌は誰も買わない(漫画が、青息吐息とはいえ余命を繋いでいられるのは、無駄話でしつこく論じた、コマ割りという想像力の余白のお陰)。

 グラフ誌メインの版元の中には、えげつない真似を始める所も。マニア誌で知られるS出版と、転売されたばかりのT書房だ。首予定者を一室に押し込め、「数カ月以内に黒字になる新雑誌を考えろ。出来ない者は去れ!」てな調子と。国鉄清算事業団が、国労組合員に行った蛮行と同じ。ボンクラ経営者共を一番儲けさせてた、恩義ある中高年世代の一掃を画策している。羊社員諸君も決断すべき。涙金もらって辞めても、待ってるのは、居酒屋の皿洗いか公園の青テント、下手すりゃ飛び込み自殺くらい。労働組合を結成、断固闘争すべし。思い出せ。あのボロ儲けした時代に、どれだけの報酬を得た?チャリンだろ?高級車転がしてうめえ酒飲み、ハクいスケ抱いてしゃぶらせてたのは誰だ?能無し社長と馬鹿息子。どうせくたばるのなら、連中に一度吠えヅラかかせるのが人の道徳。闘わざる者泣くべからずだよ。

 小宮山印刷、漫画以外はそれなりの水準。特に『Mate』のいトうの表紙など、マゼンタ過剰の大日本印刷による『レモンクラブ』より、数段いい事もしばしば。馬鹿と小宮山は使いよう。版ヅラを知らない印刷所は他にも。三共グラフイック。ただここは昔から現場より営業が優秀なので、素早く丸く収める。高田印刷は小宮山以下(超ド素人)。ともかく両者の漫画の色校や青焼きを、かつての三晃印刷や暁印刷、光栄印刷の営業マンが見たら、チンポ抱えて笑うだろう。大日本や図書印刷も版ヅラ等、漫画には当然ながら詳しい。

 ブラン君、本当?中傷なら削除しないと…。で、先日も神保町古書モール内、「かんたんむ」で『キネマ旬報』をまた10冊(2000円。もう50〜60冊は?)。ただ最近ビニール包装が。中が見えないと初老男は重複買いしがち(値上げされるよりマシだが)。レジのイタリアの種馬風というか、池田満寿夫、あるいは野見山暁治似のオッサンにそう言うと(画家は種馬顔の宝庫?)、「痛み防止のためなんですよ」。なるほど。40代までは表紙だけで判断がついたが…。昨今は表2〜4の映画広告を見ないと駄目。さて風呂入って寝よう。

 大事な事忘れてた。俺の『出版業界最底辺日記』(ちくま文庫)、筑摩書房の予定によれば、予価998円で7月13日発売と。漫画屋関係雑誌の宣伝とちょっと違うけど、気にしないで。内容。勿論、一水社版とは構成が全然違う。『アット−テキ』連載分は全面カット、主に90年代以降を舞台に。『マンモスクラブ』『ホットミルク』『ラッツ』『Mate』、そして『幻羅』の「月刊塩山無駄話」からも。完全収録は無理なので、親本とはかなり趣向も変更、とにかく新規原稿分を増やした。取捨選択は全て南蛇楼綾繁。こういう作業は他人任せが一番。おやすみ。 (06.6.17)

下々の者へ(その743)

 昨夜、一番大切な事を書き忘れていた。大ドイツ帝国のネオナチの皆様へ。御国の大地を、我が日本国のインキンサポーターなる劣悪分子共が汚しているのは衆知の事実。連中が2度と故国の大地を踏まずとも、誰一人悲しむ者は、家族を含めておりません(思想の左右を問わず)。お気に召すままの、苛烈で究極の“御処置”を是非。NHK関係者も同様なので、ついでに始末を願えれば大助かり。礼は必ず湿気に満ちたアジアの一角でで果たします。  (06.6.18)

下々の者へ(その744)

 昨日の無駄話に重大な誤植。幻想的願望→幼児的願望。第三帝国の末衣商の論理→第三帝国の末裔の論理。後者は完璧なギャグ。同欄はアンナがデータを打ち、やくる〜とが校正、はめ込んでるが、2人共、“末裔”を知らなかったのだ。有島武郎の、「カインの末裔」を知らねえかとのヤボをカマす気はねえが、人間やっぱ夜間大学くれは出とらんと位の嫌みは言っといた方が、両人のため?なぜ昔から高田文夫はあんなに退屈なのか、『笑芸日記』(ちくま文庫)を読んでよくわかった。詳しくは今日の無駄話で。  (06.6.20)

下々の者へ(その745)

 すいませんねえ、度々アバタ面出しちゃって。いえね、事務所の高卒コンビに謝罪せにゃならなくなって。つうのも昨日の誤植の件で、念のため自分の手書き原稿を見たら、末裔の“裔”の字、俺、原稿のマス目2文字分に分けて書いてる(辞書見ながらゆっくり丁寧に書いた)。アンナが間違えて当然。「どうゆ意味かなあとは思ったんですがあ…。え〜。知ってますよ〜、末裔くらい〜!!」。やっぱ、夜間大学じゃ駄目だなあ。  (06.6.20)

下々の者へ(その746)

 警察が犯罪者ほったらかしにして、天下り先確保のため駐禁利権に狂奔し(宝島社の『暗闘!平成日本タブー大全3』の、寺澤有の記事は素晴らしい)、日銀総裁が究極のインサイダー取り引きの果てに居直り(福井さんちの強欲爺さん、アホブッシュに眼がそっくり)、国内に別荘の類いはいくらでもあるのに、皇太子一家は優雅にオランダで静養するというし(俺が夫婦の親なら、そんな贅沢は不況下の国民に申し訳ないと一喝、絶対に中止させるが)、最高裁の今井功以下の4裁判官は、小泉靖国参拝に対し、最低限の職務たる憲法判断を避け、米国のポチの尻をペロペロ(ボロい給料も年金もこれで確保。日銀総裁といい裁判官といい、連中は与えられた権力からの独立性を、テメ−のポッポのためのみに悪用する、十手持ちのヤクザ者と同じ)。下々の者としては、高まる一方の強烈な納税意欲で、日の丸に直立不動で「君が代」を絶唱したくなる。

 乙女座で蛇年だけにしつこいよ。またも高田文夫の『笑芸日記』(ちくま文庫)。“…長野五輪閉会式。同じ日に談志珍品堂千秋楽。夜、たけし氏かけつける。談志・たけし・私と呑んでいたらまるで「隠し砦の三悪人」みたいだった”(73ページ)。上信電車で読んでて余りのアホらしさに、即付箋を。こいつの厚顔と馬鹿さはカスピ海。“二悪人と東京生まれのド百姓親馬鹿三流幇間半匹”だろう。退屈だったが、これだけ突っ込み所タップリの駄本もまれ。『記録』のコラムにゃピッタリなのだが、前回もちくま文庫だし、自分の本出してくれる版元への媚びみたいで嫌だから、もっぱらこっちで。まだ2〜3付箋貼ったトコあんので、気が向いたらまたやるかも。アハハ。

 賀津新太郎こと元GUTSよ、相変わらず女に持てず、貧乏で身体だけは丈夫のようで何より。無駄話で触れた、『日刊ゲンダイ』の上野昂志のコラムのスチールのキャプションの件だが、やはりあれは俺の予想通り、『口笛の流れる港町』の間違いのようだ。最初に疑問を抱いた原因は旭のヘアスタイル。ポマードベッタリだが、『ギター〜』や『大草原〜』はそうじゃなく、サラッ。となると『〜北へ帰る』の可能性もあるが、写真後方の山はどう見ても阿蘇山。浅丘ルリ子の白いネッカチーフにも記憶。この格好で草原に馬でドライブ(乗馬のルリ子の吹き替え役が、顔隠しにザとらしくネッカチーフ巻いて白けさせる)、ギターつま弾く滝神次の横で、ルリ子がつぶやく(記憶頼りなので正確ではない)。「伸次さんにもお父さんやお母さんのいらっしゃる、故郷があるんでしょう?」すると伸次が斜め前方45度方向を、まぶしい眼で見上げながら言う。「なぜ人はそれを聞くんだろうなあ。渡り鳥に故郷なんてあるかよ」(何度聴いても痺れます)。

 絶対とは言わないが、99%は間違いなさそう。手元に『日本映画戦後黄金時代5・日活アクション』(日本ブックライブラリー’78)が。69ページの、『口笛の〜』のスチールの二人のフアッションが全く同じ(ルリ子のチエック柄の上着まで)。日ゲと同一のスチールがあれば一番いいのだが(良く見る写真なのだ)。ちなみに前述の“馬でドライブ”は、同書キャプションからのパクリ。版元の日本ブックライブラリーは、当時ルームランナーの馬鹿売れで、財を成した青年社長が起こした社と(テレビCMは野坂昭奴がしてたような)。同シリーズ全30巻のレイアウト担当者に、直に聞いたので間違いない。俺は80年代に西部池袋線駅前の〜駅名は忘れたが〜、バザーみたいな所でゾッキ値で買った。今は神保町の「矢口書店」でなくても、古本屋はどこもベラボーな値段を。さあて、明日はドコに行くかなあ…。風呂の中で考えよう。(06.6.24)

下々の者へ(その747)

 とりおばんのページをご〜くたま〜に覗くと、個人サイトの2大鬼門、ペット&赤ん坊写真がドーンで感動的。あの全く可愛くない糞ガキは孫か?(どうでもいいが)すぎうら“肝硬変”あきと、まだ生きてんの?先日事務所の棚整理してたら、7年程前の奴の移転通知が。すぐ破り捨てたが、新潟県内の物だった。自分の崩れた熟女ヌードでも載せた方が、絶対受けるよ。新太郎センセは意外にも『早稲田文学』関係者(配送仕事で、単に編集部に見本誌を届けてるだけだが)。フリーペーパー化後も扱ってるの?(この書き込みが契機で、打ち切られると凄く楽しい)。俺の父ちゃんももうヨボヨボのヨボ。相変わらず因業で困ってるが…。

 サ―ッパリ。さっき専大交差点は、「さくら水産」脇の「梅の湯」に行って来たので(初老男には430円の地上の楽園じゃよ)。9時頃まで、内田こねりやふじたじゅん、矢島Indexのオメコシーンの修整をしててね(明日も早起きしてせねば)。先週さぼり過ぎたせいで今週は大変。九州の女性読者(29歳)から妙な電話も。既婚男性と交際してたが、体目的みたいなので別れた。「これで良かったのか?」と。「あなたが判断したんだから良いのでは」と面倒なので答えると、「あなたは女心がちっともわからない人だ」と叱られた。ムカッ!!「最初は体目的でも、愛が育まれる場合も」と答えるべきだったか?いずれにせよ、“女心がわからない”との台詞は昔から良く吐かれたので腹が立った。相手とそれなりの修羅場を演じたのならともかく、よりによって見も知らぬ九州の一読者に!!そういや銭湯帰りに、「ナチュラルローソン」に初めて寄ったが、ヘンテコな品揃え。若い姉チャン中心で、初老男性客など念頭にない感じ。ただレジの姉チャンの“容姿端麗”度は、明らかに一般店より上のようだ。『爛』(監督・増村保造・’62大映)でも観ながら寝るか。「明日も暑うなるぞ」(『東京物語』の笠智衆タッチで)。←笠智衆が、シールでオメコシーンの修整はしねえよ。  (06.6.27)

下々の者へ(その748) 

 さっきまで「凡人回想録」をカリカリ。いえ『ジェイド』で次号から復活させようと思って。で、あれって一体何回目なの?カウント最初からしてないので分からない。もし知ってる奴がいたら教えて(さすがの草1号も無理だろこりゃ?)。レイアウト上あったほうがいいのだが、みなし回数でも構わないんだよな。仕事しながら聴いてたのが、ウルトラヴァイブの2枚のサントラCD。『広域暴力流血の縄張 日活ニュ−アクション 小林旭の世界』は凡回で書いたので、『鉄砲玉の美学 中島貞夫の世界』を。中途半端なこの監督を基本的に評価しないが、音楽に関しちゃ、逆にそのミ−ハ−振りが今的。特に荒木一郎の女番長物はいい。もちろん、唐獅子警察のテーマも。本サントラシリーズ一番の出来では?(映画はまた別なのがアレだが…)。

 先日、「新文芸坐」の『血を吸う薔薇』に行く前、ちょっと時間があったので、アンナが行った事のないという立ち飲み屋へ一緒に。漫画屋のすぐ裏の、「ホテルエドモント」前の通りに2軒。小さい方の店は客が誰もいないのでパス。奥の広い、「mussa」(推測。レタリングがきざよくで読めない)ヘ。やたら姉チャン客が多い。一人でワイン飲んでるOL風も。7割が女性。大して安くもうまくもねえのに。店内レイアウトが、ここらとしちゃしゃれてるから?互いに下ネタで盛り上がり、俺が「マンコの毛が…」と叫んだ瞬間、突然店内も数秒静まり返った。隣の姉チャングル−プにジロジロ見られて、俺はともかく、アンナおばさんは恥ずかしそうだった。40〜50分で別れ、俺は再び事務所に。もう一件の店、相変わらず客はゼロ。日銭商売も面白いトコも多いが、精神的に大変だ。  (06.7.1)

下々の者へ(その749)

 昨夜50〜60行書き、送信しようとしたら、画面が固まりオジャン。要らぬ機能は腐る程あるのに、あんな際のデータを救済出来ないのか?(俺が知らないだけと思いたい)第三文明社だよ。誰もが知ってる、同社や潮出版じゃ効果が薄いと考えたか、大作カルト教団は種々の手を。昨今『日刊ゲンダイ』に広告を良く出稿する、『財界にっぽん』はもろそう。誌名は度忘れしたがもう一誌ある。ざとらしい矢野元公明党委員長叩きのインチキ記事が載るので、すぐお里が判明。ゲンダイのマッチポンプ商法も、昔から大したもん。写真入りで一面にまた大作攻撃の記事掲げれば、横山光輝版『三国志』の1ページ広告がバンババンで、自社広に等しい、キングの売れない演歌CDネタで紙面を埋める必要もなくなる。皆が“ゲンダイ商法”に徹すれば、腐れ拝み屋共の悪臭も薄れ、社会が明るくなるのに。

 『出版業界最底辺日記』(ちくま文庫・定価998円)、いよいよ今週発売。同文庫は基本的には10日発売だが、今月は10日搬入の13日売りと。神田村はともかく、ほとんどの地域では、店頭に並ぶのは13日という事に。よろしく。今横目で観ながら書いてた、WOWOWの『コンスタンテイン』もひどいけど(ハリウッド製糞CG映画のサンプル)、昨日レンタルした『レデイー・ジョーカー』も負けてない(山なし落ちなしのやおい映画)。いくら何でも、原作はあんなじゃないんでしょ?『IZO』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』とか、ピリッとしない映画ばかりのこの頃。一番は増村保造監督の『爛』。スクリーンで再見したい。本は、金曜日に「小宮山書店」のガレージセールで買った、『一日一考「どうしてえらいの?」天皇陛下』(池田友彦・双柿舎’83)が新鮮。日記形式の体験的天皇論。本も著者も全く知らなかった。霜田恵美子のイラストも不敵。2段組で400ページ以上だから、読了までにはかなり時間が。さて、ウルトラ・ヴァイブのサントラCD、『鉄砲玉の美学』収録、『女番長 感化院脱走』のメロデイ(荒木一郎)でも聴きながら、本棚整理でもするか。 (06.7.9)

下々の者へ(その750)

 新刊書店拙著待遇ウォッチング、群馬篇。高崎駅構内の「くまざわ書店」。14日なのに、ちくま文庫7月の新刊が一冊もない。「なんじゃこりゃ?」担当者の趣味だろうか、藤木TDCとブラボー川上の『東京路地裏〈懐〉食紀行』が、相変わらず山。困るよこういう事じゃ。地元の飲み友達に、「駅ん中のくまざわに、13日にゃ必ず入ってるからヨ」と宣伝しちゃったのに。さて今日。富岡は「キンカ堂」前の「戸田書店」。いつも通り、他のちくま文庫同様に、淡々と1冊のみ配本。一週間後、果たして売れてるか?で、自分の本中心にあちこちの本屋を歩いた感想。営業的に筑摩書房は、今や完璧に2流版元扱いなのな。書店入口の一番目立つ場所、つまり駅前の一等地には、絶対にちくま文庫は並べてもらえない。そういう場所は新潮や角川、集英社他が占拠、その裏手、旧繁華街のように空気がよどんだ所に、岩波、河出他とヒッソリ(隣は既にマドンナ文庫)。つまり、精液臭い風俗街のほんのチョイ手前。あくまで営業的観点からだが、筑摩書房と一水社は、隣組だという事がよくわかった。

 アマゾンも一応。喜ぶべき事なのだろうが、なぜか『うつうつひでお日記』(角川書店)とのあわせ買いを推奨。ただあっちはベストセラーゆえ終始20位前後。こっちは昼間でも3000位付近(最高で1800位か)。夜になると、それにもう一個ゼロがつくのだから、お話にならない。DONKEYはここであわせ買いと。奴は文庫化知らなかったらしい。春に顔出しした時、言い忘れたか…。糞DON、お前にはもう2冊買う、道徳的義務が。

 今日オープンの「富岡市民プール」へ。初日ゆえ無料(普段は100円)。そりゃいいが、12時前に行ったら、休憩時間でもないのに、プールサイドに入場者が上がらされ、事務所のマイクが呆れ果てたた寝言を。「雷雲が発生しました。危険なので全員更衣室に…」雨一粒降ってる訳でもなし、雷も聴診器でも付けにゃ聞こえそうにない、死にかけた爺さんの屁みてえなのが、コロコロコロリ。怒鳴る。「馬鹿かテメ−!!こんなんでいちいち中止してたら、ここいらじゃ一年中プールなんか出来やしねーど!!!」無視して勝手に泳ぎ始める。直後に他の客も。馬鹿放送した痴呆野郎、余程保身にたけてるか、雷天国、上州以外の育ちか?  (06.7.15)