既にアマゾンでも4万台近くにに転落、誰かが名誉毀損の訴えでも起こしてくれないと、再び盛り返せないのではと暗い気分の著者です。後輩よ、筑摩の担当者も偶然そこらで、「ウチが一番弱い地域で…」と、読んで場所を特定、嘆いていた。埼玉でいや俺が長く住んでた、蕨、西川口か。オメ−が糊口をしのいでる、エロ小説は一番売れる地帯だな。で、俺は度胸がないので遠くで見物してただけだが(脚が震えちゃう)、神田の某大学で諸君らが機動隊に投石してたら、運悪く(良く?)指揮取ってた神田署署長のドタマに命中し大出血、当時の『サンケイ新聞』に、“襲いかかる暴力学生”てなキャプション入りで、覆面スタイルの同級生の写真がデカデカと載った事件など思い出されて、ホノボノ。今じゃ早稲田や法政じゃ大学職員が学生に暴力と(明治も?)。特定セクトの、資金稼ぎ用暴力学生が追い出されるのは仕方ないとして、後にまともな自治会が復活せず、封建時代に回帰しちゃうのが、無責任土人国家日本らしいな。さて、既に1冊買った人も、『出版業界最底辺日記』(ちくま文庫)、拡張用、保存用に、もう2冊は買う事(手持ち分は普段用)。
『X氏との対話』(小島信夫・立風書房)読了後、週末用に拾い読みしかしてなかった、『三國一朗の放送室』(濱田研吾・私家版)をジックリ。内容以前に、段落の付け方の呼吸、圧倒的な固有名詞の多さにまず痺れる。こういう本がつまらないはずない(未知の人の本を買う時の俺の基準の1つ。逆が行間スカスカで文字がでかく、やたら図表の多い奴)。BGMは『ベストコレクション 越路吹雪』(’92東芝EMI)、『来タルベキ素敵』(沢田研二・’00同)。「ブック・オフ」、どこもCD、DVDは馬鹿高いので悪評プンプンだが、新宿の厚生年金会館の先の店舗は昔から良心的。前者1600円、後者1000円。特にジュリーのは2枚組の上、ジャケットがムチャ凝り(歌は70年代に比べるとやっぱ…)。
今日午後3時過ぎ、富岡市の気違い防災無線が臨時放送。姉妹市の岡谷市が水害で困ってる。カンパをとの大ボケ放送。即市役所に電話。「防災無線の担当者を」「私がうかがいますが…」交換の女。「あなたにわかるはずないよ」「じゃこちらに電話を」「?」かけたら富岡消防署。再度電話。「今の放送、消防なんか関係ねえだろ?」「す…すいません」(岩井賢太郎“2億円ポンポン”市長よ、職員教育がなってねえぞ!)やっと登場の行政課、田村職員に抗議。「緊急性のねえ放送で、昼寝妨害すんじゃねえよ!!市報で呼び掛けりゃ充分だんべや。岡谷市はどこいも逃げてきゃあしねえで!!」一応謝ってたが腹ん中はどうだか。久々に行政課に押し掛けるか。「戸田書店」の拙著、まだ1冊ポツン。近辺の人買ってたら〜ん。 (06.7.22)
事情があって、昨日から事務所に泊リ込み、「ズンドコジョッキー」書き他の仕事をせっせと。各地の書店レポート御苦労様。どれもこれもちっとも面白みはないが…。俺も昨日は飯田橋の「文鳥堂」、阿佐ヶ谷南口の店名失念書店へ。ちくま文庫配本店だが、俺のだけない。すみやかに完売と勝手に解釈。阿佐ヶ谷へは、日曜仕事じゃ余りに自分が可哀想と、「ラピュタ阿佐ヶ谷」のレイトショーにね(初めて。確かここの経営陣は、『ロリタッチ』時代の俺の天敵の1人。この施設も、あくどい漫画家への搾取で成立。今立派な事をしてても、過去の履歴は消せない。生前の後藤田正晴と同様に)。でも『まむしと青大将』(監督・中島貞夫・’75東映)は面白い訳で。勿論、脚本の高田宏治、裏主演の荒木一郎のせいだが、中島監督も、こういう志の低い作品を、肩の力を抜いて撮ると、それなりの味が。で、中央線沿線て、ケツの青いクソガキが多くて、いつ来ても吐き気が。やっぱ男も女も住むなら京浜東北線。ガキを脅えさせてこそ、誠の文化都市。映画『斬り込み』(監督・沢田幸弘・’70日活)で、腹を刺された沖雅也が、田舎へ帰るブスな恋人を乗せた、青い京浜東北線を見送るが、カッコ悪い所が凄くカッコ良かった。ところでBS7のニュース制作者は、いつまで小川まどかキャスターを起用?少々美人なのは事実だが、発声最悪。声が割れるだけでなく、抑揚が震えて泳ぎ、聴きずらい事この上ない。誰にもわかる事。彼女の親族が、余程の政治的実力者とか? (06.7.22)
上越新幹線の客に比べ、長野新幹線の客はマナーが非常に良い。が、政治意識に関しちゃ、信州人は大した事ねんじゃ?(教育県てのも信じ難い)諸悪の根源、県庁の記者クラブを廃止し、赤字もあんだけ減らした田中康夫が、自民党の中古品に苦戦してると。呆れ果てるのが、連合、社民党までが、この腐れ爺さんのケツの穴をを、舌すぼめてペロペロペロリ(「信濃の国」の鼻歌でも口ずさみながら?)。確かに小説家としちゃ、柳美里、町田康同様に2流だが、知事としちゃ超特級品。石原“親馬鹿ゴロツキパート”慎太郎知事など、足元どころか、その品性も含めれば、周囲100メートルにさえ接近絶対不可能。残念な事に俺は群馬県人。極右だが、阿宮美亜に田中に入れろと、今夜電話してみるか?(政治家はスケベ野郎に限る。快楽主義者は当然ながら、昔から他者への思いやりがある者が多く、フアシストになりずらい)。
市内の「戸田書店」、まだたった1冊しか配本されてない、『出版業界最底辺日記』が売れてない。イライライライラ。いくら神保町での売れ行きはいいとはいえ、気になるよ。富岡市役所の行政課職員諸君(防災無線担当)、ドケチな君らに、身銭で買えなんて非常識な事は言わないから、元は俺達の血税の、裏金か闇手当でな。不届き千万な先輩職員の実名もわかるし、きっと勉強になるよ。岩井“2億円ドンガバチョ”賢太郎富岡市長は、最低3冊は買えよな。
そういや南蛇楼綾繁のブログを見てたら、蛭児神建の名前。奴も、『出家日記』(角川書店)なんつう、ド退屈愛妻おのろけ本出す暇あるなら、『ロリタッチ』連載の「蛭子神建日記」、自費出版でもいいからどっかから出せ。被生活保護者にも、出版の自由くらいはあるはずだ。夕寝にするか。『刑事ダカート』でも観ながら。 (06.8.5)
あのまずいカレーは結婚前の愚妻が作ったのですが、彼女にして持病(?)の円形脱毛症が、十五夜お月様風に年々拡大してる始末。かつては村松友視似だった貴兄も、どこかで見た写真では醜く肥満、すっかり三上寛の弟と化してた記憶。はげて当然。タコ多田に至っては、今や末期の金子信雄と区別するのは至難の業。その点、山崎邦紀は無変化。ワラジの裏みたいな室田日出男面が、ひりたての馬糞でも踏んだのか、余計に臭く汚れたのみ。俺?若き日の中尾アキラと言いたいが、筑紫哲也のパチモンが正直な所。タコ多田はもう一回脳溢血を起こすと100%死ぬので、同窓会は早めにしないと。
既に大学生の上の娘が、小学生の頃『ぼのぼの』の大フアンで、全巻持ってた。ある日、「このいがらしって野郎は、昔は貧乏しててな。みぞれの降る寒い日に、チンバの野良犬みてな格好で原稿の持ち込みに来てな。あんまり可哀想なんで、お情けで採用してやったら、吠えて、いや泣いて喜んで…」と言うと、3日間位は尊敬の顔してた。どこかの版元だまくらかして、『続・出版業界最底辺日記』を出す日が運良く来た際は、解説をよろしく。 (06.8.11)
もうまわり中、ガン、脳溢血、糖尿(インポ)のどれかで、高血圧や、ドケチ、気違い程度じゃ、「今どき珍しい健康馬鹿!」とか言われ、もはや都会じゃインテリ面出来ませんよ、はい!(したかねえって…)僕の初恋の女性も、乳ガンで摘出手術したって聞いたのももう7〜8年前。友人のかみさんも乳ガンで、取っちゃうと人工おっぱい装填に保健が効かず、100万もかかるがどうしてくれると、自分のブログで怒りを炸裂させていた(どうせなら巨乳にしたいとも。ど−ゆ神経してんだか…。山崎邦紀の駄文の日本でただ1人のフアン)。貴兄に『漫画バンプ』で「あこぎマンガ」を連載してもらってた頃、必ず『シャボン玉ホリデ−』でのハナ肇とザ・ピーナッツのギャグ、「お父っつあんお粥ができたわよ」のネームで始まる、8コマ物を描いてもらってましたが、ピーナッツの側のつもりでいたら、知らぬ間にボロ蒲団が似合う年になっていたお粗末。同窓会、タコ“脳溢血前科2回”多田も非常に楽しみにしてました。もちろん山崎にも声を。奴だけはピンピンのピン(股間もらしい)。“捨てる物が皆無の初老貧乏人パワー”としか言い様がない。
ちっとも書き込みがないね。有名人じゃないと権利がない欄じゃないのだから、遠慮なく。言うまでもなく、退屈な物は無視されるが、それがどうした?で、以降は客観的に語るが、版元と著者は基本的に愛憎渦巻くのが常だ。竹書房といがらしみきおは数少ない例外じゃ?『書評のメルマガ』連載の「版元様の御殿拝見」で、俺は何度も同社社屋を“陰毛ビル”とからかったが(“臭マン毛ビル”でないのを感謝しろよ)、“ぼのぼのビル”でもあったのを忘れていた。
午前中、『回路』(監督・黒沢清)を。おっかなかった。屋根付きプールで泳いでそうめん喰って、『デイケンズ小事典』(松村昌家編・研究社出版)を読了。今夜は『荒野の七人』の一作目を観ながら寝る予定だが、明日あたりは、『記録』の「奇書発掘」を書かねば。素材は高取英(劇作家・詩人・京都精華大教授)の『寺山修司』に決まってるが、面倒臭いよ。BGMは『パリ、テキサス』のサントラ。(06.8.12)
料理番組名もちゃんと書くように(エチケット)。安部公房も晩年は、今の押井のごとく、“世界の天皇”のような俗流世評だった。で、結局、死ぬ前から通には死者(ゾンビ)のような扱いをは受けていたが(それを否定出来ないのが古くからの読者にはつらかった)、死ぬなり誰もが忘れ去った(某女優との腹上死とのゴシップには、ほっとするものが。真相は不明だが、是非そうあって欲しい)。どこにも行かなかった夏休み。水泳、読書、映画。水呑み百姓の末裔かくあるべし。にしてもうるさいのが、『汁かけめし快食學』(ちくま文庫)の著者、遠藤哲郎ことエンテツ爺さん。60をとうに過ぎ(結婚3回)、キンタマ以外は棺桶に収納済みなのにグタグタのグダ。俺は福田和也にも坪内祐三にも、昔から一切の面識はねえよ。南陀楼綾繁は後者にのみ関して面識はあるが、だからって愛想を振りまく柄かよ、坪内が?爺さん、昨今くどさがいよいよ増してる(まだ立つのか?)。文庫本刊行時に既に書いてるが、爺さんの文は半分カット出来る。本当は7割“トルツメ”可能だが、俺も近頃インポ老人にゃあめっぽう優しいのよ。エヘへへの屁。ま、棺桶の中からの宣伝、これからもヨロピク★ (06.8.15)
7時半からの「ハリウッド・エクスプレス」(WOWOW)を観てたら、『回路』のハリウッドリメイク版が興收ベストテンの5位と。やっぱ分かりやすくて退屈な作品に?ヴェンダースと言えば、今はセミの抜け殻のよう。先週かな、「シネマテークたかさき」で『アメリカ、家族のいる風景』を。古女房とセックスしたくなるくらい退屈!!ムカつくのが、役者も含め、制作者が気持ち良さそうな点。配給会社も虚名にとらわれずに輸入を(ドメクラ共が!!)。あれ、「アコギマンガ」だったかも。もうろくしちゃって。竹も一時は99%駄目って言われてたけど、見事に復活したよね(結構波のある社)。でもいがらし担当者は安心だったと思う。ぼのぼの付きならどこでも拾ってくれます。今は売れ筋雑誌、漫画家を握っていれば(作家には聞き苦しい表現だが)、社の浮沈に関わらず編集は安泰(逆もまたしかり)。今の俺も、2〜3の漫画家と昔の余熱で糊口を。あと同情も少し。一匹野良犬の晩年は厳しい。でも全て自分の責任ゆえ、あんまストレスはたまらない。どっすかそこら?
新太郎よ、「ラピュタ阿佐ヶ谷」にゃ行ってる?俺は『ポルノの女王 にっぽんSEX旅行』に行ったばかり。プリントは良かったが、音がひどくて参った。頭が割れそうだった。粟津號の怪曲や、荒木一郎の名曲が、富岡市の防災無線のようでね。『昭和残侠伝』シリーズは、朴訥な初期の佐伯清監督より、後のマキノ雅弘監督の方が、俺は艶があって好き。ただこれは好みだろう(当然、クニャクニャしたマキノより、カッチリした佐伯が好きって人もいよう)。
南蛇楼綾繁の日記を見たら、『映画秘宝』最新号に、柳下毅一郎による拙著への書評が掲載と(ただ一誌のみ献本した甲斐が)。ただ綾繁段那、表面で感謝を捧げつつも、内心は結構立腹してるのがアリアリ。現物を読んでないのでハッキリしないが、全文収録しないのは、編者の綾繁がビビって、自粛をしたのではと書いてるらしい。まえがきをちゃんと読めと怒るモクロー君。温厚な初老紳士の俺からするとどうでもいいが、ここらの奴の怒りの琴線はタコ多田そっくり。二人共外見はにやにやしてるが、意外にも短気。特に飲むとタコ多田はケンカ早く、いつも終始冷静な俺が止め役。人は見かけによらない。で、「富岡市民プール」で1000メートルばかり泳ぎ、日陰で『アテレコあれこれ』(額田やえ子・中公文庫)を150ページ程読んだ後、「戸田書店」に行ったけど、『映画秘宝』はない。『キネマ旬報』を代わりに買い、カレーパン喰いながら愚妻の転がす車で帰宅(車種は不明)。今夜のBGMは、ハリウッドの女任侠映画、『テルマ&ルイーズ』のサントラ。 (06.8.19)
一水社版の『嫌われ者の記』や『現代エロ漫画』は、つい最近までヤフオクに500円前後で良く出てたけど、文庫刊行後にパッタリ見なくなった。親本を欲した人の少々の増加と、「もちっと寝せとけば値が…」との、アホ出品者の希望的思惑の結果と推測する俺。何、しばらくすれば、6〜700円位で再び出ますよ。一水社の倉庫にゃ2冊共に皆無のはず。『現代エロ〜』は俺も1冊も持ってない。『嫌われ〜』は2冊あんので、会った際に上げます。「いざとなれば一蓮托生です」当時、陰毛ビル出入りの製版屋が暗い顔で言ってました。『アックス』も良かったら立ち読みを(俺は昔から買ってる。杉作J太郎と清水おさむしか読むトコないが、文字が小さく、初老男には立ち読み不可能なので)。
『ダカーポ』や『アックス』を読む思惑で、チョイ前『週刊読書人』を開いて落涙。第三文明社他の広告には特に驚かなかったが、本文に“大作本”の書評が!!思わず眼をこすった。いつの間にここまで?『日本読書新聞』ほど過激ではなかったが、俺の高校時代の同紙一面は、竹中労、太田竜、平岡正明等が執筆。昔から時代風潮には尻軽だが、それなりの権威が。店頭での扱いを見れば、80年代からずっと苦しいのは一目瞭然だが、“永久革命者の悲哀”ならぬ、“永久生活者の悲哀”のようなモノを切実に。エロ漫画がこれだもん、ましてや活字、それも書評紙ともなれば…。一方、創価“カルト”学会系版元の、広告出稿責任者の発想には疑問を。多分、俺と同年代なんだろう。同紙の他、『キネマ旬報』にもマメに出稿。70年代に青春送った者の懐古趣味。今の若者、中堅に何の影響力もないメデイアばっか。末端会員が生活保護費からひねり出した、一家で何部もの『聖教新聞』代他を無駄にしちゃあかんよ。
先週、上信電車で『映画芸術』61年1月号を読んでたら、「日本映画の底流―1960年の総決算―」なる座談会が。武田泰淳と共に出席した花田清輝が、記憶に残った作品として、『人も歩けば』『地獄の風車』『大江山酒天童子』『幽霊繁盛記』『地獄』『東京の暴れん坊』を。余りに有名な中川信夫監督の『地獄』はともかく、小林信彦だけではなく、花田も小林旭主演の本傑作に触れてたとは…。『COMIC BOX』のゴロツキ詐欺ペテン師編集者共が営む、「ラピュタ阿佐ヶ谷」あたりで上映してくれないか?(連中の唾棄すべき行状について具体的に知りたい人は、俺が80年代に編集してた、東京三世社刊のA5判ロリコン漫画誌、 『ロリタッチ』を古本屋で。500円前後だと。「蛭児神建日記」も貴重です)。
先週、バイト仕事もらった上に、新橋駅前の「蛇の新」でゴチになったアンナの話じゃ、タコ多田が禁ギャンブルしたと。ホンマかいな?先は長くねんだし、好きな事すりゃいいのに。俺の禁映画、ないし禁読書に匹敵するかも(あるいは禁オナ?)。今夜のBGMは『マルホランド・ドライブ』『仁義なき戦い』のサントラ、そして今は『渚ゆう子 ベスト30』。風呂入ったら、またいつ観てもストーリーが分かった試しのない、『刑事タガート』だな(部下の鍵鼻の女性刑事の、ユーモア溢れる演技がたまらない)。渚ゆう子、1枚目の14曲目、「北からの手紙」、いつ聴いてもゾクゾクのゾク。 (06.8.26)
いがらしの旦那、9月の上京日、メールで知らせて。タコ多田や山崎邦紀にも一応都合はあるでしょうし。あと『出版業界最底辺日記』の増刷が正式に決定。近く店頭に並ぶでしょうが、お急ぎの方はネットならbk1、本屋なら「紀伊国屋書店」新宿店にはまだ在庫があるもよう。(06.8.30)
漫画屋のFAX番号は、3238―9852。よろしく。そういや先週の本欄を読んだらしい、飯田橋の近くに勤務とかの野郎から事務所に電話があり、『嫌われ者の記』を2冊持ってるとあったが、1冊譲ってもらえないかと。勿論、「ありゃいがらしのガキににやる約束だから…」と断わったけど、世の中油断もスキもない(どこの?)。俺も持ってない『現代エロ漫画』に至っては、アマゾンに3400円で出品してる馬鹿が。いくら過大評価しても1000円が限界の本。著者が言うのだから間違いない。とりオバン御苦労。その調子で、今となれば差し障りのある部分のみ、時々抜き書きを。隣県なんだし、新潟の古本屋めぐりもしたいよ。そん時には案内をな(車以外には乗せてくれんで結構)。
『ジェイド』3号用の「凡人回想録」をカリカリ。7割方アップ。残りは明日の朝だな。ゆっくりは寝てられんぞ。午後からは「シネマテークたかさき」で、『ローズ・イン・タイランド』も観たいし。そういや同館から“お誕生日おめでとうございます!!!“とのカードが。持ってくと何かプレゼントがもらえるらしいが、一体?(モギリの上州姉チャンが、おもむろにスカートをたくし上げる…てな事はまずないだろうが)。下ネタ結び2連発。
“売り家と唐様で書く三代目”。これは翼賛選挙体制下、東條英機率いる特高警察以下の大弾圧にもめげず、“憲政の神様”尾崎行雄が、昭和天皇を果敢に批判した有名な言葉だ。さて、レベルはドドーンと落ちる。爺さんの代から税金で喰ってる(鈴木宗男)、安倍晋三のようなチンピラボンボンカップ麺インチキ右翼が、改憲だ愛国心だは片腹痛いが、両腹痛いのが、記者クラブ所属大マスコミ。確かにデタラメな裏金公安警察こそ存在するが、死刑になる治安維持法も、リンチ趣味の特高警察もいないのに、チンピラインチキ右翼にオベンチャラの大合唱。マスコミも物書きも学者も、高給取り過ぎると堕落するな。『東京新聞』が割と頑張ってるのは、そんなトコにも原因があると(「いざとなりゃ辞めてやら−!!」が言えるか否か)。が同紙、田中康夫に関しては妙な記事が。知事選2日前位の「こちら特報部」に、長野県知事の退職金は全国で2番目と。そして今日も。本記事は一番大切な事実を書き忘れてる(わざとだろうが)。田中は引き下げを県議会にはかってる。議会は人気取りとそれを拒否した経過が。姑息な記者もいたもんだ(記者名明かせ)。最近ヘンテコだった立花隆の、『現代』10月号の「安倍晋三への宣戦布告」はなかなか。センス悪かった同誌の記事題名の付け方、3グラム前後は向上? (06.9.2)
レスと言うか相手にするのは、読んでればわかるように、“その価値あり”と思ったもののみ。それも週一。全然苦痛じゃないです。いがらし段那は親切すぎたんじゃ?親切と言えば、最近『昼の学校 夜の学校』(平凡社)を出した、カメラマンの森山大道。糞馬鹿ガキの愚問にも本当に優しく丁寧に応答。異常なほど。読み進むうちに、写真専門学校の講師を25年勤めたと。免疫が出来てたのだ。彼のカリスマ的人気の一因だろう。写真はともかく、俺は森山の文章を全く評価しないが、本書の水増しもひどい。ハードカバーにし、本文も下手なイラストで下駄はかせて、本体1600円にしてるが、本来は平凡社新書1冊で済む内容。老舗があこぎな真似しちゃいかん(いくら落ち目でも)。
「グヤジー!!」今日プール帰りに市内の「戸田書店」に寄ったら、見覚えのある文庫本が2冊、各々特製ポップ付きで平積み。拙著と同時期に出たちくま文庫、『整体から見る気と身体』(片山洋次郎)と『和ごころ暮らし』(平野恵里子)だ。特に前著は発売1ヵ月で2刷。担当が俺のは2番目と言ってたが、こ…こいつがトップだったのか。クソッ!思わず万引きしそうになったが、著者が儲かるだけとぐっと我慢。拙著の2刷はいつ店頭に?それより何より、俺のにも“特製最底辺ポップ”作ってくれー!!
昨今はどこもだが、同書店も手製オリジナルポップをマメに。書名は忘れたが、講談社新書のこんにゃく関係書は、“地元下仁田の…”のポップと共に10册位ドン。可哀想なのがすぐ近くの平凡社新書の新刊、『陸軍中野学校』。1冊ポツ〜ン。無論ポップもなし。が、敗戦時、中野学校は当時の富岡中学(現富岡高校)に本部が(周辺に関連施設も多数)。同書にも現在の富岡高校の写真入りで詳しく。新書整理してた女店員に、よっぽど教えてやろうかと思ったが、お節介は俺の昔からの悪い癖と、何とか断念。
さっきまで『ゲッタウエイ』を。観てたような気がしてたが、初見だった。マックイーンが扮する銀行強盗が、逃亡の際なぜ変装しないのか等、2〜3妙な所はあったが、傑作。脚本の細部がいい(ウオルター・ヒル!!)。情けない獣医やその尻軽女房、ボロトラックを高値で掴ませる爺さん…一度観たら忘れない。スローモーションがわざとらしく感じないのも、ペキンパーだけじゃないかと。女に暴力を振るう場面が2カ所あるのも、今となりゃ貴重。
で、小寺群馬県知事も何を考えてるのか?新聞によれば、県民200万を代表して、皇族に子供が生れた事をお祝い申し上げると発言したと。何様?少なくとも俺はお前に、我が思想信条を委任した覚えはさらさらない。身内であろうが皇族であろうが、子供の誕生など一切めでたくはない。前者なら祝儀が、後者なら税負担がのしかかる。文字どうりの自己責任の果ての、自分の出来の悪いガキ以外は全てうんざりだ。
そろそろ『記録』の原稿を書かねば。今回は詩集で、『十五才の異常者』(藤本安和・荒地出版社’60)。凄い際物って感じ(写真・大倉舜二、解説・鮎川信夫)。前回の高取英(劇作家・詩人・京都精華大教授)の平凡社新書、『寺山修司』の時は、シャープペンが磨ぎたてのスピードスケートのように疾走したが…。53歳の誕生日を、1人だけの我が家で迎えられる事の喜びを噛み締めながら、ちんたら本棚整理でもするかな。 (06.9.9)
一昨日、「嫌われ者の記」書きで疲れてるのに本欄を。けど画面が固まりパー。富岡高校の教諭(48歳)が酔っぱらい運転で、安中の側溝に車を転落との報道を聞いてね。同僚と市内で宴会、高給取りのくせに自宅への代行タクシーをケチッた。自宅謹慎中との話だが、即刻懲戒免職すべし。だいたい、なぜ匿名なのだ?民間人ならコンビニでアンパン1個盗んでも、群馬版で実名報道。警官、教員、県&市役所職員は特別扱い。記者クラブで税金取材させてもらってる事への礼だろうが、わかりすぎて恥ずかしい御用記者連中。
ただ富高の教員、昔から程度悪かった。俺の入学した69年の校長は、県教育界極右派のドン、藤生宣明。組合退治に送り込まれた反共の闘志(野球大好き)。早速、校長のナチの“武装SS”的教師集団が結成。出世主義者の網中が校長の意を汲み糸を。現場を仕切ったのが、全身筋肉の日体大出の地回り風ゴロツキ共。筆頭がハンドボール部顧問の小林。暴力事件を度々起こし、新聞沙汰にもなりながら(『毎日新聞』の切り抜き、まだ保存中)、後に校長にまで出世と聞き、開いた口がふさがらなかった。憲法も法律も道徳も無視した、有能な気違い突撃隊員振りが、藤生君他の高い評価を得たか。小林の番犬に宇佐美なるチンピラも。馬鹿さでは小林を遥かに凌駕したが、腕っぷしにそれなりの論功行賞を受けたのだろう。生徒を血まみれになるまで殴る事で、校長にまで昇り詰めたヤクザ教師の小林君、帰郷直後は「富岡スイミングスクール」、しばらく後で「富岡市民プール」で見かけた。が、その後ではなぜか一切。まさか、わざわざ俺ごときを避けてるとも思えないが。吉井のマザコン三木、柔道部の白豚木村、ケツの穴周辺の乾燥糞、黒岩等、他の富岡高校の70年代前後のゴロツキ教師群像は、またいつか詳しく。
一番でかい面して安全で楽に銭儲けしてる代表と言えば、アグネス・チャンと黒柳徹子にトドメを刺そうが(日本の2大ペテン師)、逆は薬師丸ひろ子じゃ?『レイクサイドマーダ−ケース』を観てつくづく。見物する方もつらい。そんな事を言う権利はないが、転職してくれりゃ心が落ち着く。監督の青山真治、座談会や文章は馬鹿丸出しだが、作品は面白い。見直した。不愉快なのが東宝系DVD(本作も)。冒頭に他作品の宣伝を長々と。最近は映画館でも従業員の態度は一番悪い。1人勝ちゆえの奢りだが、いい復讐手段はないか?爆弾予告電話じゃこっちが捕まるし、綺麗なシートに糞やゲロ、小便まき散らしたり、トイレにわざと新聞丸めて流すのも悪くないが、他に効果的方法あったら教えて。
昨日、東京からわざわざオカタケ(岡崎武志)も来館との、「前橋文学館」の荒川洋治展へ。500円。それなり。常設展は相変わらず芸なし。昔のまんま。萩原朔太郎で一部屋埋めるのは当然だが(けど展示品もっと入れ換えろ)、萩原恭次郎や大手拓次を、高橋元吉や伊藤信吉、平井晩村等の“その他”と同スペースで扱ってどうする?「前橋“市職員の天下り用”文学館」が正しい。朔太郎Tシャツに、ヤボな文学館の文字を入れる根性も最低。そういうイヤな気分は、帰りに前橋駅前の温泉、「ゆ〜ゆ」でかなり洗いながしたが…。(06.9.18)
監督があんだけ愛想良く、対象選ばず宣伝のため各種媒体に、読者がげっぷが出る程出まくってたのに、今日11時10分からの初回、全観客数約40名。『LOFT』上映中の「テアトル新宿」(定員は250名位?)での話。黒沢清、マスコミにランク付けしなかったのは偉いが、過ぎたるは及ばざるがごとしで、映画自体を安っぽく感じさせたかも。実に商売は難しい。出来は悪くなかったが、例によって20分長いのと、安達祐実の起用は無謀の一言。彼女が小説家だなんて、池玲子が笠原和夫脚本の東映戦記物で、皇族演じるに等しい。一昔前の仲代達也の視線を彷佛とさせる、ガラス眼大根芝居もアレだが、それより何より、右手には未だ、ラーメンとチャーハンの入った出前持ちがサンゼンと。同劇場、割と暗いのはいいが、足元の明かりが邪魔。俺は画面に向かって左側一番後ろで観たが、気が散った(便所の消臭剤の臭気も)。次に行く時は、生乳やミルクイチゴ(『Mate』の2大激ブス投稿者)とデートする際の彼氏の様に、黒の風呂敷を用意しよう。
拙著の書店での扱い調査をしつこく。新宿。「紀伊國屋」は10冊位平積み(うれしかったので、『LOFT』前売り券はここの5階で)。「ジュンク堂」、1冊もなし。池袋。「リブロ」は5〜6冊平積み。「ジュンク堂」。こ…ここは凄い。平積み2カ所、棚に5〜6冊で、どう見ても30册以上。誰が買うのか?(感動して、未読の小谷野敦本を無意識に2も購入)。さて、この2ヵ月の足を棒にしての観察によれば、名もなき初老エロ漫画編集者の本、一番売ってくれてるのは、何とも皮肉な事に、版元で言うなら講談社や集英社に当たる、「三省堂」「ジュンク堂」「紀伊國屋」他らしいのだ。勿論、店舗の広いせいもあろうが、どうもそれだけとも…。かつて「文鳥堂」や「山下書店」、「すずらん堂」や「明正堂」に、一水社版を一杯売ってもらった者としては、複雑な心境(当時の俺のゲテモノ純度は、今の比較ではない。威張る事もないが…)。零細書店同様、あのクラスも淘汰されつつあるの?(未知の扱って下さってる各地の本屋さん、雑な感想ですいませんねえ!)。そういや10月1日の夜、高円寺の「コクテイル」とかいうキザな古本居酒屋で、俺、南蛇楼綾繁の野郎と、何やら無駄話するらしい。暇な方はどうぞ(昔から中央線沿線の臭気は大嫌いだが、これも営業のため。黒沢清クラスが、あそこまで恥を忘れてやるのに比べれば…)。(06.9.24)
DONの字、送っといてや。1年くらい前かな、やす○から電話あった。ま〜(かたぎの仕事してると)あたりと宴会しようなんて話したが、あんたとの方が盛り上がりそう。携帯も聞いといたので、まだ通じたら打ち合わせてやろう。DONも時々は上京してるらしいし。けど、こういう後ろ向きの話題ばかりでいいの?(いいさ!)彼女、まだ歳のサバの味噌煮でかの業界で仕事を?
カワデイMAXセンセの処女コミックス『犬少女』は、一水社から10月末に発売予定(まだ台割引いただけだが…)。ナチスの武装SSのユダヤ人及び左翼、身障者の殲滅の手際並の、徹底した直しをと一時は夢想したが、情勢は甘くない様子。ひどい漫画描くが、性格は道徳性に満ち、若い頃の俺そっくり(鬼畜系は案外そう。生ける屍、ペイントロボセンセもだ)。
タコ多田旦那、今日も競馬で新潟にでも?テイ−アイの高橋旦那も馬が趣味と。けどぶち込む資金は、発行するエロ漫画誌の部数同様、かなりの格差がありそう。ギャンブル趣味が一切ない俺には、これっぽちも理解出来ない世界。上州は博打が盛んだが、俺の曾爺さんがそれで身を持ち崩したらしく(当時は野良着姿で桑畑でやったと)、ホント、おしめの取れた直後から、酒と博打は絶対やるなと徹底教育された。5割成功したのだから満足だろう。
いがらしのつんぼのぼの旦那、ミクシ−を介して山崎の野郎と連絡ついたと(先日、念のため奴に電話を)。山崎コミュニテイーとしての将来性は、花田清輝より斎藤龍鳳にあるのでは?(花田は他の人間にも可能。それに山崎の清輝崇拝過剰も気に)。薬中でSM趣味のスケこましで、過激な毛沢東主義者。カッコ良すぎ!!現デザイナーで当時『映画芸術』編集部に居たO嬢、いやAおばさんに10数年前に尋ねたら、娘時代に戻ったような表情で斜め45度方向を眺め、「龍鳳さん、本当にカッコ良くて、もてまくってたのよ…」と、よだれを流さんばかりであった。さすがに「やったんですか?」とまでは追加質問しなかったが、Aさんがここまでだらしない顔をしたのは、大映撮影所に取材に行った帰りのバスで、成田三樹夫に遭遇した下りの話を聞いて以来だった。
明日は忙しい。いつもの時間に出社。来週、尾山泰永センセに修理してもらう予定の本ノートパソコンを事務所に置き、飯喰って東西線で早稲田へ。例の穴八幡での青空古本市ですがな。当然本は重いから再び事務所に。それから高円寺の古本酒場「コクテイル」へ。南蛇楼綾繁の10月2日発売予定、『路上派遊書日記』(右文書院・本体2200円)の刊行イベント。5時30分までに店にと言われてる。日記本を3冊持参せよとも。色々とうるさい中年男だが、奴にゃ何年かに一度のめでたい日。仕方あるまいと、『太平洋戦争日記』(伊藤整・新潮社)、『アナイス・ニンの日記』(ちくま文庫)、『板尾日記』(板尾創路・リトルモア)を引っ張り出す。当然どれも南蛇楼本より面白いが、後の2冊は俺の見るとこクズ日記のサンプル。で、何すりゃいんだ?誰からも愛される(ペッ!)、腰の座らない、なまぬるい奴の世界をヨイショするのは思想信条に反するし、それより何より、糖尿病を病んだ象の立ち歩き男に、熱い視線を寄せる汗臭い古本マニア男の群れの中にだなんて、気色悪さの極み(ウゲー!!)。なら断れば良かったが、これも営業。拙著、『出版業界最底辺日記』も売るのだ。15冊も持ってくが、近所の人、塩の字の心からお願い。もう買った方もまた買って。やだよ返品吊るして帰るのは。つまり営業上、ぶよぶよとふやけた綾繁フアンにもざとらしい媚びを?大東亜戦争下の伊藤整の気分だよ。最悪ー!! (06.9.30)
中央線沿線の住民て結構ドケチだよ。一日の「コクテイル」でのイベント、拙著は結局4部しか売れず、雨のなか11冊も吊るして帰るはめに。900円で特売してやったのに。ケッ!もう2度と来てやるかと言いたい所だが、客のセンスは悪くなく、オイラの努力と南陀楼&オヨヨの超なまぬるコンビの天然ボケも加わり、盛り上がって気分良かった。また呼んで(しゃべくり芸には昔から興味が)。20代の後半と思うが、ゴールデン街の既に潰れた店で、失恋談を毎週身振り手振りで“口演”、固定フアンもいて湧かせた(夜、大学に行かなくなったので暇で)。当時の快感を久々に。文でも口でも、人を笑わせるのは最高だよ。
“つんぼのぼの”か。素晴らしい日本語だ。チョイ前、『荒野の七人』をDVDで観たら、生き残った用心棒の若造が、「農民め!!」と吐き出す下りが。知っての通り黒澤明の『七人の侍』のリメイクだが、当然「百姓め!!」との字幕でなければギャグ。呆れた配給会社。きっと腰抜けで保身第一の馬鹿日本人の決定だろう。ビリー・ワイルダ−の傑作、『第十七捕虜収容所』には、片足の捕虜のズボンに発煙筒を仕込む名場面があるが、そのうちカットしかねんな。「ドメクラ!!」と腹黒やくざに繰り返し叫ばれ、居合い抜きを決める、勝版座頭市の将来もマジで心配。
前も書いたが、『現代エロ漫画』を俺持ってない。草軍団、それ以外の人でもいいが、譲ってもいいって方、連絡を。お礼はします。やだなあ。もう床屋に行かなければ…。俺の男性ホルモンは全て頭髪に集中するらしく、ワッサワサワサ。うっとうしいったらない。注射と床屋と公務員は、子供の頃から大嫌い。最近は高崎の市美術館の近くの店に行くが、婆さんがやると問題ないが、嫁だと下手糞で。指名は出来ないんでしょ?
筑摩書房の印税が入る(発売から3ヵ月で、笠倉出版や一水社と同じ。東京三世社、日本出版社、辰巳出版は2ヵ月)。そりゃいいが、ウチは有限会社なのに源泉徴集されてる。こりゃ問い合わせないと。今発売中の『図書新聞』の、堀切直人の『出版業界最底辺日記』への書評、最初事務所で読んだ時は、何かアバウトな手抜き原稿のような気がして、誉められてるのにうれしくなかった。帰りの上信線で再読、理由が判明。著者は同書中で俺が一番芸なく、アバウトな表現をして済ませている、政治的部分に注目を。皮肉を言われてる気分になったのだ。誉めて恨まれちゃたまらないな。明日は床屋ついでに、「シネマテークたかさき」にでも。今週は大した番組じゃないが。 (06.10.7)
80年前後の遠山企画時代、すぎやまに仕事を依頼してたような記憶。4コマブーム以前で、ページ物だったが、当時から退屈だった。それ以前に、グチャグチャし過ぎでで読む気が起きない。当人はインテリ風。己の漫画のつまならさに、気づいてる面もなきにしにあらずで、例の長谷邦夫的臭気。どっかの編集じゃないのか?出版労連発行の『出版レポート』で、何度か名前を見た。あの頃の隔週劇画誌、月刊エロ劇画誌は、巻頭の次、巻中の次、巻末の前あたりに、4ページ物ギャグを掲載する習慣が。若くして死んだ加奈井ゆきお、飯田みつあき、平ひさし、さとうさとお…つんぼのぼの旦那の登場する前夜のお話。 (06.10.11)
腰が痛い。10月22日、千駄木で開催される、“一箱古本市”に参加する事になって、出品する本や雑誌、DVDの値付けを朝から。詳しくは、不忍ブックストリートのHPを見てもらうとして、会場は全部で4カ所(基本的にお店の軒先きを拝借)。11時〜17時で雨天決行。俺が出店させてもらうのは、谷中銀座の「まるふじ」さん前。“嫌記箱”を自称。いがらしみきおのサイン本は、これ用。拙著も特別に900円での特価販売(「コクテイル」での売れ残り)。何しろ初めてなので、ど−ゆ品がどの位売れるのか皆目不明。持ち帰るのは大変とわかってるのに、ついたくさんと言うか、補充分まで用意。さすがは寒風吹きすさぶ北関東の、吝嗇水呑み百姓スピリット。一度懲りたら身に染みるだろう。他はどうでもいいけど、嫌記箱をヨロピク!!
複雑な事も多い世間だが、分かりやすすぎる事例も。先週の金曜日か、『東京新聞』3面に、池田大作が200枚目の賞状を、中国の駅弁大学からもらったとの、本文こそ200字前後だが、カラー写真入りヨイショ記事が(すぐ下が『週刊金曜日』の広告で、モノクロ写真の佐高信が、アベシンはジーパンはいた岸信介と吠えてて笑えた)。上層部か営業の要請だろうが、リベラルさと不良性感度のアップで、『朝日新聞』の購読者を奪いつつあるとの噂の同紙も、金権気違い拝み屋だけにゃ勝てないのかと、少々哀れんでた所、今週木曜日の同紙朝刊に、『新・人間革命』の全面1ページ広告。掲載するなとは言わない。けどせめてさあ、半月位の間を置け。朝、子供の顔見て恥ずかしくねえか?
現富岡市長、岩井賢太郎は、かつて家族ぐるみ(親子でだ)で自らの経営する福祉施設を舞台に、3億もの県や市からの補助金を不法に受け取り、バレるや穴開きマラサック同様に役に立たない、前橋地検の優しい“励まし”もあり、利息を付けて返すだけで、前橋刑務所の臭い飯を喰わずにすませた、れっきとした一級の凶状持ちだ(一介の土建屋県議に指も触れられぬ県警や検察は、臭わない屁より存在価値がない)。政治意識の低い群馬だけの特殊事情と思いきや、福井日銀総裁も、立場を悪用して得た悪銭の一部、1400万を福祉関係に寄付、何もなかった事にしたいらしい。けど、本当に日銀記者クラブも白痴者揃い。「後ろめたい事がないのなら、寄付する必要ないんじゃ?」と、なぜ一言尋ねられない?あぶあぶ赤ちゃん新聞記者集団。朝、自分の顔見て恥ずかしくねえか?
一箱古本市の準備で、『記録』の原稿が書けなかった(今回は『路上派遊書日記』)。明日は「シネマテークたかさき」に、『ゆれる』を見物に行く予定だったが、無理そう。今朝の『赤旗』で初めて知ったが、『アルジェの戦い』のジッロ・ポンテコルボ監督が、12日にイタリアで死去と。86歳。石井聰互、岩井俊二、庵野秀明と、一発屋の映画監督は日本にも多いが、“インターナショナル”版。とにかくカッコいい英雄的革命映画。『戦艦ポチョムキン』や『民族の祭典』くらいだろうな、対抗出来るのは(邦画はこの畑不毛。すぐメソメソすんだもん)。俺は『アルジェ〜』を観たの案外遅く、卒業した遠山企画入社の年(77年)だと思うが、『新宿東映』(今、取り壊され工事中)のオールナイト。劇団研究生とだったが、彼女は今何を?(06.10.14)
夕飯喰ったら上京。明日の千駄木での一箱古本市のため。早く出れば明日でもいんだが、9時30分までに宅急便を預かってもらってる、「古書ほうろう」にうかがい、「まるふじ」前に10時集合だもの、心配だから。天気は大丈夫そうだね。嫌だよ、『雨に唄えば』みたいな早稲田青空古本市タッチじゃ。一杯売れるといいなあ(残り抱えて帰るの、すんごくつらそう)。
『出版業界最底辺日記』の321ページで告発した、雑誌『選択』の恥知らずな送り付け商法。嫌がらせの請求書が、さすがに最近来てなかったが、昨日久々に。その厚顔なしつこさは、創価学会の脱退者に対する蛮行なみ。同誌副編集長に就任したらしい、元ミリオン出版の辣腕編集者、久田将義は、こういう内情を知ってて入社したのか?まあ、『朝日新聞』も同誌の広告を平気で掲載してるけど。俺への不当な請求額派5000円だが、既に郵送料の方が上回ってる。ここらも、創価学会の雑誌の広告的。面倒だが消費者センターとかに知らせた方が、気の弱い被害者の救済に繋がる?地回りやくざ雑誌の恐喝に、泣き寝入りする人も多いのだろう。さてそろそろ。 (06.10.21)
10年はとても無理だけど、4〜5年はと夢想してるが、既にして来年からの事を思うとカスピ海風のため息。映画『893愚連隊』(監督・中島貞夫・’66東映京都)の荒木一郎のように、ネチョネチョと生きるしかないか…。さとうさとおは人間の方が漫画よりイケてる、杉作J太郎タイプ。大して売れてもいないのに、「ギンレイホール」が今も入ってる、ギンレイ会館内に事務所が。落とすまでの度胸はないが遅れる人で、数回取りに。一滴も飲めないのに、忘年会には必ず参加して、会場の隅で終始居眠りを。漫画同様に、騎手のなりそこないのようなショボイ外見だったが、自宅では暴君との噂だった。
ヨリ様の講演会じゃ是非行きたいが、まだ忙しいんだよ。立教じゃ近いし参上したいのは巨乳(山々)だが…。先日、頭デッカチ“退屈男”君トコにリンクしてる、「エロ本編集者の憂鬱と希望」なるブログを覗いたが、最悪最低。自分の生活を全くつづらず(リスクを一切負わず)、高みからの、四方田犬彦タッチの“売れっ子”評論家気取り。田園調布の豪邸住まいの金持ちが、長屋生活の醍醐味を語るがごとし。長屋脇の、お歯黒どぶに落ちて死ねば?あるいは「高等遊民の〜」に改題するとか(中身は可も不可もなし)。笙野頼子と富岡多恵子くらいだね、今の小説で買ってすぐ読むのは(プラス、矢作俊彦と松尾スズキ)。
『映画評論』60年9月号で、中原弓彦(小林信彦)が、「大いなる遺産」なるコラムを。中での『ナバロンの要塞』のほめ方が抜群。再見せずにはいられず、早速DVDを借りて、昼寝も忘れて2時間40分を一気に。弓彦センセのおっしゃる通りですたい(60〜70年代のあなたは最高!!)。監督のJ・リ−・トンプソン、技術を感じさせないで、大人をむせび泣かせる憎い奴。昔からフアンのせいか、大根で有名なグレゴリ−・ペック、あんま下手と思わなかったが、本作はさすがに隠しきれてない。ナチの制服姿で、デヴィット・ニ−ヴンにタンカを切るが、確かに小学校の学芸会レベル(本場面でのニ−ヴンの苦笑は地だろう)。
金曜日の無駄話、向井透史の書名と、“か”を“が”に誤植。全体に意味不明に。来週直します。書名は俺の元原稿が、“が”はアンナが原因。帰り際に気がついたが、まだあそこ俺は出来ない(教わったが忘れた)。BGMは高崎の「タワーレコード」で買った、税込み1460円の、10枚セットのチャーリ−・パーカー。色々出てる10枚セットの中では一番じゃ?(06.10.28)
御親切にどうも。けどこのサイト、お好みに追加する程じゃないね。中古と言うか、「ブック・オフ」で105円で仕入れたの、10倍で売ろうってんだから根性が腐ってる(ちょっと落書き、いやサインやイラストがあるからって…)。小説かあ。あれって小林信彦に典型なように、自分に自慢したい家系があると思い込んでる人ほど、熱心に書く傾向あるよね(出来に関係なく)。単なる北関東の水呑み百姓出のせいかな、意欲がわかないのは。“東北の寒村の床屋”。これまた自慢しようがない出自だが、根性の悪い人間、例えば大塚英志タイプなら、奇手“卑下自慢”で、たちまち商品化しちまうだろうが、つんぼのぼの旦那じゃちょっと…。
坪内祐三はあえて定期購読せず、書店でもらうのを常にしてるらしい、各出版社のPR誌。俺は間の号が抜けるのが嫌なので、朴訥に昔から定期購読(ただ、タダでで配布する書店に先に出るのは腹立たしい。「東京堂書店」のようにせこく売り付けろとは言わぬが、何とかしろよ)。どれも1本は面白い連載が。講談社の『本』は、原武史の「鉄道ひとつばなし」。小学館の『本の窓』は佐野洋の「ミステリーとの半世紀」。平凡社の『月刊百科』は林光の「おたまじゃくし放浪記」(車谷長吉も気が向くと登場)。朝日新聞社の『一冊の本』は、全国の書斎から「待ってました!!」との声が飛ぶ、金井美恵子の「目白雑録」(60年代の東映系映画館での健さんかよ?)。筑摩書房の『ちくま』はヨリ様(笙野頼子)の「おはよう、水晶―おやすみ、水晶」と、石堂淑朗の「往時茫々老人多難日記」。
丸ごと一切読む所がないのが、新潮社の『波』、文藝春秋の『本の話』、岩波書店の『図書』。このワースト3振りはここ数年不動。中でも『図書』は前世紀後半からこの調子。さすがに今度の前金切れで中止をなどと考えながら、11月号をめくっててビックリ。巻頭の鷲尾賢也の「本の「資格」とは」で、拙著『出版業界最底辺日記』が紹介されてるのだ。しかも数行でななく、1ページ近く。ちょいとほめ過ぎで照れるが、気分が悪かろうはずがない。名前は聞いた事が。調べると講談社の元幹部で、講談社新書他に関わった人と。そう言えば、「信山社」の出版関係書コーナーで、白っぽい表紙の本を見た事あるぞ。大手版元の元編集の、ベラボーな退職金を元手にした、この種の思いで話本は数多いが、有名人とのケタ糞悪い自慢話が90%と相場が。当然この人は別だろうから、今度読んでみるか(単純な奴)。
俺が知った範囲で拙著の書評はこれで8誌目。有り難い事です。全員が未知の人々と言うのも余計にうれしい(南陀楼綾繁よ、飲み友達に『週刊読書人』あたりでケチなお世辞言われても、大してうれしくねえだろう?←図に乗るって気持ちいい!!)。けど印税なんかじゃ本業の落ち込みはとても…。この前の「コクテイル」での、日記本毒舌ジョッキーが評判良く、また12月にやる予定。“書き”じゃ岡崎武志他にとてもかなわないので(中身がではない)、“しゃべくり書評家芸人”を目指すかな?クリスチャン・ジャック監督の、55年仏映画、『女優ナナ』を。主演はマルチーヌ・キャロル。オーソドックスな演出と、エロ下品な主演女優。ゾラ物じゃルネ・クレマンより好み。今日、愚妻の車で市内を走ってたら、高崎に抜ける交通料の多い四つ角に、赤ん坊の頭くらいのコンニャク玉がゴロリ。 (06.11.3)
太田市他の郵便局強盗容疑で指名手配中の、埼玉県警加須署地域課巡査長、長利高雄(44歳)は、愛国者とまでとは言わないが、見上げた人格者だ。家が何軒も建つような、厚顔な盗人裏金キャリア組の悪事を、子供の駄賃並の口止め料で見逃す自分に嫌気がさしたか、身を睹して“正しい銭の稼ぎ方”を、全国日本泥棒公務員の前に示したのだ。既に公安のデカにに拉致され、自殺を強いられてるのでは?部屋にチャカ一丁と閉じ込められてさ。東條英機の意を受けた憲兵隊にそうされた、中野正剛みたいに(死なぬと、子供を徴兵すると脅迫されたと。ちなみに、捕虜になるなら死ねと叫んだ東條の子供は、誰1人徴兵されずに生き残った。将来の、ボンボン右翼の安倍や酒乱中川、ネオナチ石原は、その例に倣うつもりだろう)。
『記録』の「奇書発掘」にかからねば。候補が3冊もあってね。『ボブ・デイラン自伝』、岡部伊都子の『暮しの絵暦』、古山高麗雄の『片乞い紀行』。古山のは今の俺と同じ53歳の時の本で、色々と感じるモノが。が、彼は以前1册やったような気も(60回もやってりゃ忘れる)。『記録』連載仲間の国労組合員、斎藤典雄の新刊、『車掌に裁かれるJR』(アストラ)が好評のようだ。『日刊ゲンダイ』他に書評も出たし、ロクに広告も出せない超弱小版元の本なのに(アストラは『記録』の発行元)、書店がいい場所に並べてる。高崎駅構内の「くまざわ書店」など、一番目立つ場所にドンと平積み。同駅は革マル系のJR東労組の大拠点で有名だし、同書店自体がこぶし書房(革マル系版元)の本をズラッと並べてる(並べさせられてる?)だけに、ちょっと心配したほど(そういや最近見ない。ひょっとして?)。地元の「戸田書店」も、俺の文庫本は全くシカトだったけど(自ら売り込むべきだった?)、本書はいい位置に。俺はここで買った。斎藤さん、また飲みましょう。
堀内恭が発行人の「入谷コピー文庫」は、イマイチ喰いたりない場合も多いが、新刊の『B級邦画の気になる脇役』(赤穂貴志)はまあまあか。各役者論はまだまだ浅く、濱田研吾には及ぶべくもないが、8ページの小池朝雄の解説がいい。石井輝男監督の傑作、『明治・大正・昭和 猟奇犯罪史』(’69東映)での、連続強姦殺人魔、小平義雄に扮した小池をこう描写。“真夏の雑木林で行為に及ぶが、顔のテカリと異常な動きの眼は、捕獲した獲物を喰い尽くす肉食動物のようで、ネットリとした変質者と呼ぶに相応しい演技だった”。読んでて恥ずかしくなる。いえね、本作での小池の強姦魔振り、一時は俺の酒席でのヒット芸の一つで。黄ばんだ歯の小池が、朝日だったかの煙草、せかせか吸いつつ襲いかかるトコが、とても演技に見えず息を飲んだ。あれの形態模写しよってんだから、素人は怖い。85年に死去。享年54歳。来年の俺の年だよ。BGMは久々に、『小林旭 マイトガイトラックスVol・1』。凄いCD。完璧。タフガイもここまでは…。インテリ受けした役者の威力。現役スター時代は、地方の職工や百姓にもっぱら人気がと、よく映画雑誌に書かれてたようだが。何種類ものヴァ−ジョン収録といや、チャーリ−・パーカーのレコードに昔あったが、旭はパーカー以上。別に異議はない。 (06.11.11)
今日の午前中に、「くまざわ書店」高崎駅構内店に寄ったら、『車掌に裁かれるJR』(アストラ)が、ノンフイクションコーナー、通路側の一番目立つ場所に一段だけどドンと平積み。まだ動いてる感じ。カルト色を一層強めつつある、革マル支配の続くJR東労組の将来に不安を持つ同労組組合員や、上信電鉄沿いに色あせた組合旗を未だたなびかせている、国労組合員が買ってるのでは。で、確かに『記録』の発行元、アストラはヘンテコ会社。堅気の稼業で得たきれいな金、大赤字の同誌に注ぎ込むだけでなく、誌面で刊行物の宣伝もロクにしない。自分で自分の首を締めながらの自殺的営業方針ゆえ、他人、いや一常連執筆者ごときが文句つける筋合じゃないが(まだ連載8年くらい?)、明後日志向の“漂流発行”はいつまで続く?
旧『レモンクラブ』投稿者は、『Mate』(偶数月17日発売)と『MESSI』(今月27日に創刊号発売)によろしく。女神君はもう少しマトモな趣味を。FU嬢は真面目過ぎて退屈との理由で、純な旦那ポイ捨てしちゃ駄目よ。エヘへヘヘ…(鬼姫かよ)。
理に落ちたナレーションが確かに白けさせるけど、悪くはないですよ、『父親たちの星条旗』(比較対象が『ブラック・ダリア』なら傑作に)。ミッドウエイ海戦以降、“皇軍”が唯一善戦した戦いを公平に描写(ケツの穴の小さい日本人にゃとても無理。現実直視が出来ず、すぐ愛や涙に逃避行。何度でもしますぜ、一億総懺悔のバナナの叩き売り)。硫黄島での戦いについては、昭和天皇の戦争責任を徹底追求したので有名な、田中伸尚の名著、『ドキュメント昭和天皇』(全8巻・緑風出版)でも詳しく触れられている。絶望的状況下での守備隊の合理的奮戦振りについて、柄にもなく筆致は興奮、読み方によっては精神主義に頼らず、最初からかく闘えばこの戦争も勝てたのだと、ある意味解釈出来なくもなかった(一応冗談です)。硫黄島に限れば、米軍上層部は油断してて、逆に日本側は己を知っていた。イーストウッドも田中伸尚も、自らの本来の思想に縛られる事なく、創作者として同戦に公平に接した。媒体の違いはあれど、同類の感動を味わったたのも自然だ。ただ古くからのフアンとしては、『赤旗』さえ絶賛しちまう本作のような作品ばかりでなく、『フアイヤーフオックス』みたいな、右翼的ドンパチ単細胞作も観たい。
30代だとつらいかも知れないが、50代じゃ仕方ない人生の“落ち目”。落ちるって事は、いい時代があったって証拠でもあるし。借金やローンがある訳でもなし、気楽に貧乏ライフをと思い込もうとしても、割り切れませんな、借金やローンどころか、カードも「ブックオフ」のくらいしか持たない、いや持てない根性の小物には。
(06.11.18)
「ズンドコジョッキー」、470行アップ。世田谷区在住、生汁嬢(イベントコンパニオン)の面白い2通の投稿のお陰。過去の体験告白大歓迎(漫画屋エロ漫画誌の、古来よりの売り)。この調子なら明日の午後から、高崎に映画見物に行けそう。その「シネマテークたかさき」でも上映した、『スクラップ・ヘブン』を午前中に観る。有り余る才能を、自らのつたない脚本で浪費してる感じ。けど周りには恵まれてる。『フラガール』で当てるまで、機会をちゃんと与えてもらったのだから(未見。今村昌平における『にあんちゃん』か?)。
“親馬鹿ネオナチパート都知事”、石原慎太郎の四男税金接待疑惑での、「余人をもって代え難い」発言に大爆笑。本人も女房もガキも税金セレブライフ。まるで日本の金日成一家。もう2度と北朝鮮批判などするな。NHKも相変わらず拉致問題を毎日のようにトップ扱い。独裁国家ほどニュースのトップは元首が登場(中国、ロシアの国営テレビ参照)。ボンボン右翼の安倍をそうしたいのが山々のNHKだが、さすがに踏み切れず、彼の唯一の売りを忠犬ハチ公のように電波に。やれよ中国残留孤児問題も。国民の被害者意識にのみ迎合した方が、権力者には憎まれねえし、受信料を強奪しやすいか?あとBS7のニュースキャスター、小川まどかを何とかしてよ。音程が一定しないで震える声は聴くに耐えない。交代させてくれたら、受信料払う気になるかも(大嘘)。
23日の休日、「新文芸坐」で2本立て見物後、「古書往来座」に初めて。清潔で立派な店なのだね。じっくり拝見と、バッグと手提げ袋を出口の隅に置く許可を得ようとすると、情熱的な雰囲気の美人のお姉さんが、「こちらでお預かりします」とレジ脇に。うれしいが、手ぶらじゃ帰れないと覚悟しながら20分。900円の『身世打鈴』(古山高麗雄)と、600円の溝口敦の『消えた名画』を。後者、帰りの新幹線で一気に。この人の本は読後、必ず滝に打たれたような清冽な気分に(打たれた経験はないが…)。同書店、スキのないどこか求道的なな店。俺はどちらかと言えば、「古書現世」風のいい加減な感じの方が好きだが。という風に、今後は時々古本屋評論をやるつもり。
ズンジョ、もう200行。残る投稿は?ソヴィエト、隕石3号、クニタロウ、トドッチ、乳並魔人、Maho他…あんまし新鮮なの残ってないね。読了本や見物映画一覧でごまかすか
(06.11.25)
“幸せは〜おいらの〜願い〜仕事は〜とっても〜苦し〜が〜♪”。鈴木一郎、いや職工エロ漫画家、くらむぼんセンセの名前を聞くと、ついこんな懐かしのメロデイが甦る。昭和30年代、大人のバス旅行についてくと、必ずこの歌を熱唱する人が。今考えると、数少ない百姓の中の社会党や共産党支持者だったのだろう(行き先は県内の温泉地で日帰り)。子供心には、これまた絶対に登場する、“ゆ〜べ〜父ちゃんと〜寝た〜時に〜足に触った〜いもが〜ある〜♪”と違い、カマトト振る必要もなく好きだった(努力すれば、幸せになれるような気のする歌詞と曲だった)。で、あんたやもりやねこは一番いい思いを。家一軒、キャッシュで買えるくらい儲けたもの。しかも90年代の弾圧前にだ。けど若いうちに楽すると、後はロクな事ねえだろう?(行間からも伺える)今は漫画家も編集も喰うだけ。どの雑誌も誌面からも余裕が消えた。そう業界に未練もないと言っては、愚妻に叱られるが…。俺が月に2〜3度通ってる高崎の居酒屋、「いち蔵」(井上房一郎邸の近所)の主人は四国の出で、そのたぬき面に時々あんたを連想した事も。もう腹が出て、宙返りも出来ねえだろう?(新宿の「三平酒寮」にも長くごぶさた)
この前、新橋の「蛇の新」でタコ多田と飲んでたら、「いがらしの奴も、補聴器付けてるのに、都合の悪い事になると聞こえない振りすんだから」と、姑息に悪口こいてましたぜ。嫌ですな、人格に裏表のある中年男って。上京、1月21日は避けてね(「コクテイル」に来店する手もあるが)。特高も憲兵隊もいないのにあのザマ。有名新聞社の肩書きと高給が欲しいだけのゲス野郎共。そのくせ、新聞労連の大会あたりじゃ、「言論の自由の確立のために〜」とか演説こくんだぜ。マスの経験しかない高校生が、100人斬りまがいのホラ吹くのはどこか可愛いが、記者クラブで税金取材してる連中の腰抜け振りくらい、人として情けなく、子供の道徳教育に害をもたらす映像はない。
暇。いつもなら、今週がズンジョ書き。先週がヤケジョ。15年以上続いた執筆パターンだったから、肩から力が抜けた感じ(数カ月後には、銀行口座の振り込み回数が抜ける)。本棚整理を。帰りに拾い読みしてる、昔の映画雑誌がドンドンたまってね。一応ダンボール箱に詰めて蔵に移動してるが、限界あるしな。けどキネ旬なんて神保町で100円。焚き火にするか?『映画芸術』は別格として(今出てるのとは全く別物)、佐藤重臣時代の『映画評論』がかなり面白い。が、ほとんど見ない。俺の学生時代に倒産、神保町には山になってたが。今頃悔やんでもな。それに比べると、『フイルム』『映画批評』『イメージフオーラム』なんて、案外再読に耐えない(『リュミエール』も)。で、値崩れの激しいキネ旬だが、一番面白い広告が多いのがいい。タタキの文に痺れる。例えば68年12月上旬号の、表2広告、『緋牡丹博徒・一宿一飯』はこうだ。“白い着物に白い顔、守り刀の仕込み笛!さっと一閃、血の花咲かす、イゝ女”。尚、本作は富岡が舞台。今は工場になってしまったコンニャク畑から、ロケするのを母ちゃんは当時見たと。閉館前の「富岡電気館」のチラシにも謳ってあったが、既に田舎の人々からからも、映画、特にヤクザ映画はほとんど注目されなくなっていた。俺は中3で、マスにふけりながらも、冨岡高校の受験で必死だったはず。
(06.12.2)
最大かつ唯一の理由は、編集長の無能(内容が下らないから)。あえて次の要因を探すなら、版元がB5判にいつまでもこだわったから(一水社はそこら必死というか、小回りが効く)。とにかく、生き残った方が勝ち(結局、LCの数少ない遺産は、一水社、テイ−アイの順に流れる)。愛国者ぺラ公と言えば、先週の金曜日、定食屋「まさみ」で肉いため定食(600円)喰ってると、右翼の街宣車っぽい騒音。前の道路を直進した左のビルに、『週刊金曜日』の編集部があるのを思い出し、神保町に行く前に見物に。カマボコ車両が2〜3台。お経を上げた小型街宣車を囲み、制服警官が20〜30人(乱闘服ではない)。左翼警備の際より表情に余裕。ビル入口まで抗議行動を許してたが、左翼相手なら手前の橋でストップさせてたろう。疑問なのは、同日発売の『週刊金曜日』がこの抗議行動に何一つ触れてない点。『週刊新潮』発売直後から始まったはずだし、日比谷公会堂に行った者もそうでない者も、過程を知る権利が。後で総括するのではなく、準実況報道する義務が編集部にはある。ちなみに俺は、佐高信に『サンデー毎日』で拙著をを誉められる3ヵ月程前から、同誌を「信山社」で買うように。『噂の真相』の岡留の対談本読んだら、昔よりましになったとあったから。ま、以前は全体の1割位しか読めなかったが、2割位は何とかって程度だが。創刊時、俺は定期購読を。が、超退屈なので、ハガキを。“誌代はまだ残ってるが、余りに退屈。もう送らないでくれ。残金は上げるよ”。友人が“何もそこまで…”とあきれてたが、そうでもしないと気が納らない糞編集振りであった。加えて不快なのが、執筆者に坊っちゃん嬢ちゃんが多い点。頭の中だけでのきれい事をスラスラのスラ(今でもその類いのライター多し)。『記録』はその点かなり立派と、執筆誌ヨイショしてたら世話ねえか(でも本当)。要するに、『世界』の岩波的俗物臭を完璧に継承(鶴見俊輔的嫌らしさ)。
無駄話で既報の通り、この半月で『出版業界最底辺日記』(ちくま文庫)の紹介は、『週刊現代』から『おすすめ文庫王国』まで7点にも。まるで発売直後のような大活況だが、タイミングの悪い事に、版元在庫切れ。3刷り目が出来てない。両手で髪かきあげながらモーションかけてる、ノースリーブ姿の姉チャンが列なしてるのに、畑で下仁田ネギの箱詰めしてる感じ。2刷りの時もこう。一度倒産した版元が何事にも慎重になるのは仕方ないが、逆に銭儲けはもっと素早くすべき。今、拙著が確実に入手出来る都内の書店を再び。「文教堂」飯田橋店(法政大側出口)。手製のポップも必見。タコ多田の話じゃ、同書店新橋店じゃ、7〜8冊平積みされてたが、最近見ないと。神保町。「信山社」「すずらん堂」「東京堂」。池袋の「ジュンク堂」には27冊もの在庫が。地元(富岡)の「戸田書店」や、高崎駅の「くまざわ書店」にゃ影も形もなし。ただ後者、俺の今年のベスト3の1冊、『車掌に裁かれるJR』(斎藤典雄・アストラ)、未だドンと平積み。人文コーナーの、嫌々並べさせられてる(推測)、こぶし書房の愚書群よりよっぽど動いてる感じ。そういや先日、某所の宴会で筑摩書房の営業さんとバッタリ。筑摩と言うより、徳間書店と言うか、『強盗放火殺人囚』(’75東映京都)の頃の松方弘樹並の風貌してたが、近く群馬担当になるとの話だし、同書店にも斎藤本と並べて売るよう、是非懇願を(東労組を牛耳る、革マル派にどやされれば話題になり、バカスカ売れる可能性も。後でケガしても知らんが)。
そろそろ『記録』の原稿を。今回はお世話になってる筑摩書房の、ちくま新書の最新刊、『昭和33年』(布施克彦)をボロボロクソクソミソにけなす予定。そういや俺の文庫担当してくれた大胆な人、今は新書にいんだよ。これでやっと恩返しが。今夜のBGM。『KILL BILL VOL・1』、『魅惑のムードコーラス』(鶴岡雅義と東京ロマンチカの「君は心の妻だから」、敏いとうとハッピー&ブルーの「わたし祈ってます」他収録)。(06.12.9)
しょうがねえなあ、昨日の無駄話。「八重洲ブックセンター」の“洲”が、全部“州”に。打ち手のアンナ、昔から丸いキンタマを四角く舐めるようなトコあるし、文字突っ込み役のやくる〜とも散漫なトコが。ヨイショしてるからまだ救えるが、悪口相手の固有名詞の誤植ほどカッコ悪いものはない。不思議なのが、昔から翌日に即修正が出来ない、金曜日に限ってマヌケな間違いをする事。暇すぎて、残ってた集中力が雲散霧消した?
腐れ“馬鹿”ホモ、慣れ慣れしんだよ。北風の中の内緒っ屁のように消えろ。『車掌に裁かれるJR』(斎藤典雄・アストラ)、高崎駅の「くまざわ書店」まだ平積み。隣に知らない版元の、JR西日本を告発した感じの類書も。国鉄時代から交通の要所だけに、鉄道関係者が多いので、結構売れるのでは?(どこの飲み屋もJR関係者が多い)。俺の本は相変わらず1冊も。毎月JR“革マル派”東日本に10万も献納してんだし、こぶし書房の棚の本半分返品し、代わりに並べてくれ(中で同派の宣伝もしてんだし)。ただこの書店、開店時は棚が充実してたが、昨今はたるんでる。最初に目利きがセッテイングするだけとか?
ぺがさすはまだアシを。忍耐強い男だ。奴も『レモンクラブ』の投稿職人出身。宮崎の一件じゃ色々泣いたが、出せば売れるのはわかっていたので、「今は地獄だが騒動が静まれば…」というような、一種の“希望”はあった(高度経済成長時代、北関東で麦飯喰らいながらも、学校出て東京へ行けば、もっとうんめえもんが絶対いっぺえ…てな感じ)。前世紀末からの閉塞感は、政権交代か戦争でも起きないと晴れないだろう。12歳の幼い日本人(マッカーサー元帥談)は他国人並の政治意識は持てないから、前者は無理。北朝鮮になら勝てるしと、マジで思ってる経済的&精神的下流は多いんじゃ?馬鹿な貧乏人の被害者意識ほど、腐った売国的権力者に好都合な物はない(石原親馬鹿知事まで、小泉、安倍に続いて、都庁での拉致写真展を、自らの家族ぐるみの税金大スキャンダルに悪用してるし)。シベリア抑留者や、中国残留孤児を放置したままの、ボンクラ世襲政治家共の、口先だけの聞いた風な愛国心にはヘドが(それを真に受けてる、“聡明”な主権者にはもっと)。けど笑える。安倍のように3代に渡って税金で喰ってる者や、慎太郎のような“余人をもって代え難い”俗物が、納税者をあたかも非国民呼ばわり出来るのは、世界広しと言えど絶対に神国日本だけ。
富岡のバイパス沿いに最近、「ワンダーグー」って、新刊書店兼新古書店がオープン。本は大した事ないが、DVDは「ブックオフ」に比べてはるかに安い。ただ店内の騒音が気違いじみてて、1時間以上は中にいられない。どこの店舗も?だとしたら社長はつんぼに違いない。従業員の健康被害を考えるとゾゾ〜!980円だったので、『時計じかけのオレンジ』のDVDを。2回ほど観てるが、またきっと味わいたくなりそうだし。で、『硫黄島からの手紙』だが、『父親たちの〜』に比べるとかなり落ちる。とにかく日本人役者が下手すぎ。ハリウッドは何テイクも撮るのに、何でって感じ(台詞の泳いでる役者多し)。イーストウッドが日本語わからないので、適当にOK出してるのか?米国じゃ吹き替え公開だから(多分)、どうでもいいと?原作にあるのかどうかは不明だが、捕虜を日本側は1人しか殺してないのに、アメリカ側に日本人捕虜2人をあっさり射殺させる場面を残したトコは、さすが。イーストウッドはゴリゴリの鷹派として昔から有名だが、安倍や慎太郎とは“愛国”の深度が違う。明日は高崎かな。 (06.12.16)
売れてるんじゃねえの。本の山が毎週低くなってるし、やたら大量入荷してるこぶし書房コーナーの本群と違い、天部分にホコリもたまってないよ(「くまざわ書店」の前に、高崎駅構内にあった「ブックガーデン」にも、同書房の出版物は異常な数が。それと雑誌、『新紀元』だったか『新世紀』が。今も。無論どんな出版物も流通面では平等に扱われねばならないが、あの常軌を逸した親藩大名扱いは、JR“革マル派”東日本内での特権を利用したとしか思えない。何しろ、“革マル村”〈『週刊現代』〉さえある群馬県だしな)。
書店といえば、かつては「ブックオフ」に次ぐ規模だった新古書店、「ブックマーケット」チエーンは崩壊したのか?富岡店もいつの間にやら「エーツー」富岡店に(隣の藤岡店ものはず。高崎駅構内の、今「くまざわ書店」がある場所にもかつては店舗が。昨年秋、南陀楼綾繁が来県した際、探しあぐねたらしいが、とっくに閉店してた)。無理を重ねたとおぼしき巨大店舗、小川町店があっという間に閉店以降、元気なかったものな(群馬の、例えば「スズラン」デパートが、銀座に進出して大敗した感じ)。この「エーツー」、前の従業員は一掃してるが、商品は居抜きで買ってる(富岡、藤岡店共に)。50円コーナーとかもあっていい。DVDやCDは「ブックオフ」並に高くてあれだが、本や雑誌、ビデオは安い。何より、新古書店のくせに、一端の古本屋ぶらないトコがいい。小川町に出店するセンスゆえ、「ブックマーケット」には旧来の古本屋への、深いコンプレックスを持つ人間が多かったらしい。場末の富岡店もで、ひばり書房の漫画単行本を、神保町価格でズラ〜リ。「くまざわ書店」のこぶし書房本同様に、天が八代亜紀の化粧並の厚さのホコリにまみれてたが、さすがにあの棚の漫画群は、「エーツー」の50円コーナーで見ない。かつての店員が持ってった?。
昨今評判のいい『東京新聞』だが、石原慎太郎一家の“超親馬鹿税金セレブライフ”醜聞問題にはからっきし。“矢来町のNHK”、腰抜け『週刊新潮』並に、奴のたるんで老人臭いケツッペタをレロレロ。特に今朝の社会部長、佐藤敦による“「石原都政」この1年”のインタビュー記事は無惨(NHKの「総理に聞く」以下)。本社(『中日新聞』)の大広告主、トヨタにさえ結構シビアなのに。海外や中央の問題には常にリベラルな『北海道新聞』が、ゲロゲロ腐敗道警と添い寝するようなものか?天皇誕生日の一般参賀、相変わらずのガラス越し。あれほど、皇族の人権と権威を貶めるものはない。俺が右翼なら、街宣車で宮内庁と警察庁に押し掛ける。国民がガラスの中で生活してるならともかく、象徴は納税者と同じ立ち振る舞いで生活し、苦楽を共にする事で、支持者及び反対者に立ち向き合うべき。で、俺が前から激馬鹿だと言ってた、松崎菊也が馬脚を出したが、『週刊金曜日』はまだ馬鹿の連載を続行?奴の事だから、来年からは『WiLL』で連載を始めかねないと。それはそれで面白いが…。HPの扉を見ればわかるように、暇で暇で暇で。業界関係者の皆様、何でもいいので仕事下さい(原稿書きでも雑用でも)。無論、ギャラに一切の文句はつけません。ぺコぺコぺコ。またぺコぺコぺコ。 (06.12.24)
国賊、売国奴、非国民、不逞の輩、韓国のスパイ、日本人の皮をかぶった北朝鮮人、人非人、ド畜生、皇族から独占資本家及び浮浪者に至る全納税者の純粋敵性一家、タンツボの腐れウジ、米国人の青ヘドの銀蝿、肛門脇の拭き忘れた茶乾燥糞、生臭いビチビチウンコ、粘着性鼻血まみれの流動的鼻糞、大学出のボンボンボンクラ成人白痴息子、ドカスのカスの好色中国人使用済み枕紙、等々の名を欲しいままにしている、公金セレブ貴族、石原慎太郎“厚顔無恥”ファミリーだが、四男、延啓クン(40歳・自称アーチスト)にベラボーなギャラ支出してた、都の生活文化局って、税金でエロ本を大量に買っちゃ、俺達をいじめまくってる部署のあるトコ。都知事一家も、不健全図書ならぬ、極め付けの“不健全反愛国的かつ反皇族的ド過激売国親馬鹿ゲスカス一家”として、それも連続3回(3ヵ月)指定しねえと、絶対に承知しねえぞ(一家がコンビニに入店する際は、エッラソーな上下唇を青シールで綴じよ。同時に額には、“不道徳で不健全な本一家の痴態は、健全な青少年の皆様は立ち読み出来ません”との腰巻きを必ず貼るべし)。同時に、こんな“インチキ詐偽ペテン師ゴロツキ愛国者”の言うがまま、君が代・日の丸を強制したり、一切の法的根拠のねえ職質に邁進している、都教育委員会や警視庁の、吐く息の臭い糞ゲロ低能忠犬共は、奴(究極の売国奴)の退陣後の事も頭に入れといた方がいい。
で、無視してりゃ恥かく事もねえ『週刊文春』が、天下にゲロゲロ白黒ショウをさらすインタビューを掲載した背景には、近く自社から全10巻の『石原慎太郎の文学』が出る予定があるため(退屈さナンバー1のPR誌、『本の話』でも同様のヨイショ)。新潮社と違い、“盗作と自主回収”のメッカと化した文春新書が、ケーハク女房の手を握るしか能がなく、まともな日本語も話せねえアホの『美しい国へ』くれしかパッとしねえ、文藝春秋としては背に腹はかえられねえか?(慎太郎本が今さら売れるはずないが、都関係機関が買い上げを位の、卑屈な思惑はあったろう)。慎太郎、小説は余り読んでねえのでアレだが、評論はまあまあ(江藤淳が、奥さんの後を追って自殺した際の、傲慢な追悼文はらしくて良かった)。引退後はカッパブックスから、『親馬鹿教育入門(税金流用編)』を是非。
ぼのぼの旦那、ゲストに出てくれりゃ盛り上がると。そろそろ何を話すか考えないと。流すCDは既に(あいざき進也の「愛の誕生日」とか)。『嫌われ者の記』の完全本は、死ぬまでには出したいと(ただ、“まんじゅう本”にするには厚すぎる。追悼本をこう呼ぶ)。『青春さまよい〜』は、痴漢場面の飛ばし読みで十分。エロ本は別に恥ずかしくねえが、普段いじめられてる連中の、糞まみれのケツ舐める本を出すのは、かなりの勇気が。とはいえ俺も、松文館から阿宮美亜の愛国コミックスを1冊。中身が高級すぎたか、パッとしなかった。
生汁嬢、来年の漫画屋の美形淫乱スターとして“書き”まくってな(変な意味もある)。『MESSI』のハガキの締め切りは31日だが、仕事は28日で終わり(昨今は、そもそもする事がない)。元旦の仕事って、例の肌さらす系?今日は愚妻も外出、家でゴロゴロゴロ。まず今週ミステリチャンネルで録画した、『新・タガート』を。ジャッキー役の女優さんのファンで(検死医の爺さんも渋い)。新がつくようになって、ストーリーがわかりやすくなった。嫌々書いた感じの物が目立つ、『言葉のなかに風景が立ち上がる』(川本三郎・新潮社)を読了後、『セリーヌ伝』(フレデリック・ヴィトウー・水声社)を20ページ程。昼寝。夜は自分で風呂わかしたり、つまみに焼そば作ってビール飲んでると、愚妻が帰宅。で、早めに寝たら眼が明け方に覚めちゃって、暇つぶしにこんな事を。新聞でも読んでまた寝るか。 (06.12.30)
富岡市の気違い防災無線は相変わらずだが、夕方5時の放送のメロデイがアップテンポ化、一際うるさくなった。時間も長くなったし、今夕など歌声まで聞こえた気も(年寄りの空耳であって欲しいよ)。来週、行政課に電話、久々に直接抗議してこよう。家族ぐるみで公金2億だか3億ポッポに入れながら、なぜか返すのみでシャバでピンピンしてる、岩井賢太郎“土建屋&福祉屋”新市長のプレゼント?(富岡警察署は用心のため、市長室の隣に派出所を設けよ)。『AMENITY』や、『出版業界最底辺日記』も特に1冊寄贈するか。厚顔で愚昧な職員共の実態を、全国に宣伝してあげてるのだし(市の観光課ボランテイア)。尚、“清廉派市長”岩井君、世界遺産への申請は、富岡製糸場などではなく、“市辱”公営騒音の素、沖電気製の気違い防災無線をな。
筑紫哲也のパチモンみてなアバタ面の初老酔いどれ男と、大量のシリコン注射かまされた、70年代の田中小実昌風の脂ぎった若年寄りが、自分達より名と銭がある連中の、活字にしずらい悪口をポンポン並べ、同レベルな客と下品な笑いのコーラスを奏でる…それがトークショー。そういや当日、庶務というか雑用担当の退屈男、お前のブログは最近嫌み。大人に受けるコツを覚えた、子役の媚びた演技に類したモノを感じる。地のまま、つまり“使い減りのしない不見転陰間”キャラで行くべし。大きなお世話か(別に礼など要らぬよ)。
昨日と今日で650ページ程ある、『フランソワ・トリュフォ−映画読本』(山田宏一・平凡社)を読了。分かりやすくて公平でいいよ、この人の本はどれも(映画への愛はちとうるさいが)。あといつも感じる事だが、実際の映画は山田が本で言う程面白くない場合が多い。トリュフォ−には特にそれを。フランソワと言えば、今はオゾンだよな。『スイミング・スクール』もいいねえ。エロシーンが特に。プールサイドでのフェラなど何もあそこまでって気もするしつこさだが(抜けマス)、この人の生理だろう(脚本も担当)。唐突な小人の登場や、シャーロット・ランプリングの、これでもかの熟女陰毛ヌードといい、粋な根性してる(文体は違うが、どっか松尾スズキに感覚が類似)。
フランス三昧の日。BGMまで『A BOUT DS SOUFFLE』なる、ジャン・ポール・ベルモンド映画のサントラ盤(輸入盤。「ブックオフ」前橋広瀬店で1000円)。ゴダ−ル、シャブロル、そしてトリュフオー監督作品も。楽しいCDだ。またお雑煮が喰いたくなる。読者欄書きのない週末がここまで暇とは。今の暇は2〜3ヵ月後の貧乏生活。はあ…。新聞配達、いや一昔前までのタコ多田のように、早起きして立ち喰いそば屋でバイトでも?(当時は業界も好景気。今と違い高給取りだった俺や、吉田婆ちゃん、加藤他と、安月給の奴がちゃんと割り勘で酒飲むために始めた…と言うから偉い)。
(07.1.6)
「コクテイル」の電話番号、全く違うじゃん。確かに03ー3310ー8130が正しい。明日、扉も直します。けど一体あの番号は?(郵便番号とか?)オゾンの映画の題名の間違いはこのままで(意味が通じなくなる)。
(07.1.9)
さっきやっと「メッシジョッキー」アップ。16字×約500行と、「ズンドコジョッキー」より150行程少ないので、ほんの少しは楽だが。ただイラストがなくなっちゃったので、前号より文字量が…。アンケートは本社行き綴じ込みハガキでないと困るが、次号からイラストは漫画屋宛に直接出しちゃってな。一仕事終え、明日は高崎へ映画見物と行きたいが、実は『記録』の書評を引き続きやらねば。『遠い城』(菅原克己・創樹社)、『中井英夫全集12・月蝕領映画館』(創元ライブラリ)、『酒道楽』(村井弦斎・岩波文庫)の中から選ぶつもりだが。で、岩波文庫って変。著者名の表記が“作”付きなのな。『酒道楽』の場合、“村井弦斎作”が本当は正しい名前なのかと一瞬。全部がと思ったら、『小説の認識』だと“伊藤整著”、『ウオルター・スコット邸訪問記』は“アーヴィング著”。内部基準があるのだろうが、下らねえ事に手間暇かけとらんで、他社のように著者名だけにしろ(紙型流用の役所かっての)。
『週刊金曜日』最新号、例の一件に触れてない。前号の分かったような分からないような弁明で、お茶を濁す気?説明責任(特に自分にとってカッコ悪い部分)を避けてる自閉メデイアに明日はない。紀伊國屋書店のPR誌、『scripta』連載の「天皇のミソジニ−」第1回で、上野千鶴子はこう書いている。“…だって皇族は「国民」じゃないんだから人権を守られなくてもいいんだってさ。日本の国はこうして皇族の女と、そうして皇族の男をも、犠牲にして成り立っている。もしかしたら天皇主義者たちは、天皇制を守るためにはヘイカにもギセイになってもらわなければなりませぬ、などと思っているのかもしれない”。何十人もの人間が束になって作ってる週刊誌が、1人の教員に負けている。昨日の東京に新聞労連に関するベタ記事。“疋田桂一郎賞”が出来たと。疋田と言えば本多勝一と共に、リクルートからハデな接待受けたので著名な元朝日記者(故人)。当然、役人や政治家、資本家の金でタダ飯喰らった、コジキ記者に与えられる皮肉の賞かと思いきや、マジらしいのだ。設立した遺族、許した新聞労連、拒否せずもらう『下野新聞』…こっ恥ずかしい景色ではないか(昔から記者クラブ記者は裏金警察同様の、つまり石原慎太郎“非国民”一家直系の、ゴロツキ公金コジキ共なのだが)。風呂入って寝よ。
PR誌と言えば、『ちくま』1月号を読んで、岡崎武志の天才カメラマン振りに感嘆(ケチな筑摩が、仙台までカメラマンを派遣するはずないので、著者撮影と勝手に判断)。「女性古書店主列伝」に、仙台の古本屋、「火星の庭」の前野久美子が登場してるのだが、まるで風祭ゆき(それも全盛期で、にっかつロマンポルノの『夫の眼の前で、今…』に主演した頃)。ファンなのでおかずにと、ファスナー下しながら良く見れば、俺、秋の一箱古本市後の打ち上げで、会ってるだけじゃなく、日暮里から秋葉原までの帰りの山手線で一緒だったよ。う…う…う…う〜ん。当人は、も…も…もっと美人でした。岡崎よ、彼女の美的外見だけでなく、広く深い知性を抉り出して、画面にきっちり定着させねばな。 (07.1.13)
いよいよ明日夜6時30分からですからね。ちゃんと来て下さいよ。我々3人(俺、南陀楼、退屈男)、及びカウンター内の2人を加えた数より、客が少ないんじゃやりずらいすよ、いくら俺様でも。高円寺の古本居酒屋「コクテイル」、電話番号は03ー3310ー8130。閉まらなかったトイレのドアも、ちゃんと修理したとドスケベそうな店長さん。
さっきまで「嫌われ者の記」第189回目を。残り20行は明日朝に。原稿は一気に書くより、7〜8割を仕上げ、時間を置いて最初から読み返し、残りをというのが俺の昔からのスタイル。勿論、酒など一滴でも入っちゃアウト。要するに、コツコツとの努力が基本の、凡人、と言っては嫌みだが、水呑み百姓の血の常人にゃこれが無難。今も鉛筆で手書き。「読みずらくて…」と、『メッシ』担当のDTP屋、天龍社の高姿勢オヤジに嫌みを言われた(無視)。
退屈なのでしばらく読んだ事なかった、集英社のPR誌『青春と読書』を久々に「信山社」でもらう。大分マシに。「装丁の内側と外側」という、姫野カオルコ、ミルキィ・イソベ、浜本茂(こいつ、凄く頭悪い)の対談が面白かった。ミルキィセンセの写真を初めて。なるほど、こういう面相を。ヘアスタイルから推測すると、えらが張ってるのか?笙野頼子の本が出来るまでの裏話が楽しい。逆に、『映画秘宝』は異常に退屈だった。ベスト10など止めた方がいい。映画界ゴシップベスト10風な、初期の企画またやればいいのに。
東京高裁の、阿部文洋って裁判官もとんでもねえ野郎。横浜事件の控訴を棄却した奴だ。先輩御用裁判官の名誉を守るため、業界を代表、身を挺して屁理屈を並べた訳だ(リンチ裁判の婉曲的肯定)。出世すんだろうね、この手の三百代言役人。名前を覚えておこう。で、死刑判決の乱発は、日本人の膨張する一方の被害者意識にあるのだと。常に自分達は、犯罪の被害者側と確信、いや妄信を。馬鹿丸出し。五分と五分だよ。誰だって加害者になる可能性が。重罰主義オンリイで犯罪が減るなら、“日本人の心の保険国家”、北朝鮮を目指すしかない。この種の馬鹿は、富山の無実の女性暴行事件で、2年半も臭い飯喰わされた人の記事読んでも、ズサンな警察や検察、裁判官を批判するのではなく、「ちゃんと謝るんだから、日本の警察は立派だ!」なんて思い込むのだ。敗戦後何十年も、唯一の原爆被害国を盾に、戦争の加害者責任に座頭市になって来た国らしいが。テメーのガキが人殺しでもしねえと、わかんねんだろね。たまらねえな。犯罪は勿論、馬鹿の巻き添えになるのも。俺様も馬鹿も一票。 (07.1.20)
「ズンドコジョッキー」、500行アップ。残る165行は明日。今夜は『コンバット』もあるし。生汁嬢、御苦労様。突撃レポート、大いに使えた(無論変な意味も込み)。あんたの彼氏が憧れてる生乳、17歳の発情ガキの精力さえ、瞬時に消去すると言うか、北区の“ミルクイチゴ”と呼ばれた風貌の怪物。真のマゾヒストなら、彼女にエリの立つ派手な白いシャツを着せ、銀座を白昼散策するのだろうが…。旧『レモンクラブ』の投稿者、『Mate』『MESSI』もよろしく。
“富岡の石原慎太郎”。今後は岩井賢太郎“2億円”市長様を、こう呼ぶ事に。HP扉の新聞記事を拡大して読めば分かるように、奴が長男、伸幸と図って書類を改ざん、富岡市他から不当に受け取った補助金が約2億2千万。そう。インチキゴロツキ自称愛国者、慎太郎が女房連れで海外大名旅行に乱費した都民の血税、2億4千万とほぼ同じ。親馬鹿と言うか、“家族ぐるみ”な所もそっくり。出自や学歴はちと異なるが(我が母校、富岡高校定時制卒と。定時制とちゃんと記す点のみは偉い。今井清二郎“オマヌケ”前市長は、富高、明治と、聞き慣れた経歴だった)。で、思う。ケーハク女房の手を握るしか能のない安倍総理は、富岡市を“再チャレンジシテイー特区”に指定すべきだと。何しろ、多額の公金をちょろまかした自治体の首長に、太々しくも自ら立候補、“聡明”な住民の皆様はそれを許した。仕事に失敗したどころか、前橋刑務所の入口まで行った野郎、いや土建屋兼福祉屋を市長に戴き、4年間を託したのだ。ここまで過去ある人物に寛容な市は、日本、いや世界広しとはいえないはずだ。“清廉潔白”な岩井賢太郎大市長の後継は、是非長男の伸幸様に就任していただきたい。夕方5時、防災無線で気違い騒音童謡を聴かされる度に、心からそう祈っておりまする。
なぜか、『記録』(アストラ)編集部員で俺の担当者でもある、スケコマシの宮崎太郎センセも野宿体験を執筆してる、『野宿野郎』5号、厚すぎて読む気がしない(『畸人研究』の逆)。惰性で買ってるだけの『酒とつまみ』は問題外としても、商業誌同様にミニコミの命もはかない。タコ多田が、「長谷邦夫がお前の事おちょくってるよ」と教えてくれたので、初めて買った『水声通信』14号。見る度に薄くなってるが、初老男のダイエットもこうならなあ。同誌の表2広告を見て、ぱる出版が健在なのを知って驚く。というのも、群馬県内の「ブックオフ」他の新古書店には、どこにも『秋山清著作集』がセットで並んでるから(未刊分を除く)。傾いて流したのかと思ったが、製本関係から流出する場合もあるらしいし。でも歩いた感じじゃ、半端な数とも思えない。『キネマ旬報』62年9月上旬号で読んだ、江藤文夫の『ニッポン無責任時代』評が鋭かった。この人の著作集も出始めたよね。でも何となく、「日本特価書籍」の平台にすぐ山と並びそうな予感も。弱小版元も大変だろうが、好きな事して生活してんだから、当然の苦労。同情する気にはなれない。で、俺。エロ漫画、好きで作ってるのか?嫌いだとしても30年だぞ。う〜む…。
(07.1.27)
生汁嬢の肉弾ドキュメントは抜けます。後は男のキャラ整理かな。数が多すぎて区別がつかない。AやBでは案外混乱しやすい。“マゾ短小男”、“サド宣伝屋”等、具体的な性癖と仕事をからめたようなニックネームを、勝手に付与するのも一つの手。自分で工夫を。『記録』と言えば発行元のアストラから出てる、国労組合員、斎藤典雄の『車掌に裁かれるJR』、飯田橋の「文教堂」にもドンと平積み。同書店は拙著の手製ポップでも漫画屋周辺で知られるが、高級な趣味を(警察病院の並び)。高崎駅構内の「くまざわ書店」も相変わらずドン。そろそろ増刷?(けどアストラ、奥津裕美嬢の靖国神社本で、初期段階での反応の良さに慌てて増刷したら、その分がソックリ在庫化との噂だから慎重?)こういう例は多く、南陀楼綾繁の『路上派遊書日記』も同様と。ケケケケケ。同書、「書肆アクセス」では愚妻、おっと奥様の内澤旬子の『世界屠畜紀行』(解放出版社)と、仲良く並んで“夫婦積み”中だが、奥様本はあっという間に大増刷と。夫婦間の経済格差が、不幸な事態を招かねばなんて、大きなお世話でした。漫画屋の上階の、波乗社の坂崎重盛老も言うっとった。「知人の本の増刷くらいカンに触るもんはないです」と。
長谷邦夫って70年代の『ヤングコミック』や『日本読書新聞』あたりで、赤塚不二夫のクローンやってたオッサン。とっくに死んたと思ってたら、数年前『彷書月刊』で余程企画につまったか、何と奴の特集まで組み、重箱の隅をマチ針で突っ突く様に、どうでもいい事を誉め上げてて、淡い涙を誘った。インテリなんだよこの人。四方田犬彦なんかと違い、羞恥心もわきまえてるし、嫌みな上昇志向もない。けどそこらの道徳心が、表現手段を常識的で退屈な物に。当然本人もそれを自覚。けどどうにもならない。或る分野に活路を見い出せば、一点突破出来る場合もあるが、この人のそういう姿、見た事ない。寂しいな。けど批判する気にはなれない。先日の「コクテイル」で、俺もそっくりな姿さらしてたから。大映映画『からっ風野郎』で、終始三島由紀夫はそういう顔を。ちなみに俺は、谷岡ヤスジやいがらしみきお(初期)と異なり、赤塚不二夫を面白いとは一度も思った試しがない。
明日、『それでもボクはやってない』に行く予定。本もだけど、新作にのみこだわらない方がいい(女に関しては不明)。ビデオ体験しかしてない作品を、DVDで味わうのも楽しい。『バルカン超特急』『史上最大の作戦』を最近それで。満足。残り少ない人生、愚作で時間を無駄にしたくない。中華料理屋で、麺類と飯類の両方がイケル店は少ない。詩人もだ。飯島耕一や鈴木志郎康、稲川方人は詩はなかなかだが、評論類はお話にならない。荒川洋治は数少ないその例外だ(顔面が松本清張化した頃から特に)。『世の中へ/乳の匂い』(加能作次郎・講談社文芸文庫)の荒川の解説も力が入っていた。勿論、加能の小説も抜群。『シナリオ』連載、白坂依志夫の「人間万華鏡」の暴走スピードが益々アップ。3月号では実相寺昭雄がさかなに。「ガハハハハハ…」これに比べりゃ、石堂淑朗の『ちくま』での同じ実相寺への追悼文など、昭和の女学生の恋文。で、愚痴芸が冴える荒井晴彦、業界人の悪口言ってるかのようで、“シナリオ界の天皇”、新藤兼人へのヨイショはしっかり。後釜狙ってるのか?NHK制作のBSのドキュメント並(海外ネタばかりで、身近な国内問題は回避)。自分の財布に直結した連中の批判しないと、全く迫力ないぜ。
(07.2.3)
疲れる程の仕事が、昨今ないのが悩みの種で…。生汁嬢の文が簡潔になったのは喜ばしいが、ハードボイルド過剰な気も。品のない擬音や台詞をぶち込むと、飢えた発情ガキが「ヒハヒハ」興奮(こんな感じよ)、王子製紙の株価上昇のために努力十倍増かも。実相寺は監督としては、新藤兼人、篠田正浩の境地にまでこそ達してないが、昔から超退屈な人。生活のためにのみ撮ってたテレビの特撮番組が、一部の有能脚本家のお陰で、後に“巨匠”扱いされる原因に。運のあるひとだなあとつくづく(逆なのが、“血を吸うシリーズ”の山本迪夫)。いますよね、こういう人どの世界にも(死ぬと即忘却の彼方)。
担当のスケコマシ“『野宿野郎』”編集者、アストラの宮崎太郎センセは、今月の『記録』の締め切り日を言って来るの忘れてるけど、連休明けには入れないと。今回は『書店風雲録』(田口久美子・ちくま文庫)をバッサリの予定。近頃、本屋の兄ちゃんや嬢ちゃんがポカポカ本出すが、例外なく糞本てなど−ゆ訳?(特に新刊本屋人の愚書率は東京タワー級)『本屋の眼』(平野義昌・みずのわ出版)なんて、著者が馬鹿なのは勝手ととして、版元の安易さにも呆れ果てる(こんな物に1200円も払った自分にゃもっと)。こういう全てにおいて漫画評論家・永山薫並に常識的発想しか出来ない凡人は、新聞の投書欄に投稿するとか、ホッピーでも飲みながら、同類とおだを上げてりゃいいのだ。『別冊ほんの手帖・ほんの日記』(大島なえ)も同レベル(こちら古本屋)。関西に自己顕示欲の強い低能な書店関係者が、特に多いとも思えないが、前出のみずのわ出版から出た、『spin』も期待外れ。中でも巻頭の3本はたるみきってる。全部カット、「淀野隆三日記を読む」「みずのわ編集室」だけで台割引けば良かったのだ(後者、時々、主語、述語が不明になるが)。そりゃいいが、昨日「書肆アクセス」に行ったら、拙著が田中栞の『古本屋の女房』と棚に仲良く密着して並んでた(畠中店長の嫌がらせ?)。シャクだから「東京堂書店」の立花隆コーナーに、逆万引き、つまり、立花批判本を大量に置いて来ようか?(辻褄が合ってねえよ)。
大江健三郎の本を読んだのは高校時代以来。『懐かしい年への手紙』(講談社文芸文庫)だが、その臆面のない自己肯定振りに、最初は呆れたものの次第に感動を(ゲスなゴシップ味がまた楽しい)。やはり朝日新聞とNHKが大好きな天才は、どこか違う(手塚治虫もだったと)。ただもう、彼の本は昔ほど売れないだろう。大江は、自分が気持ち良くなるためにだけ(家族なんてどうでもいんだろうな、本当は)、大汗流して書いてるが、村上春樹は読者をもっと素早く気持ち良くさせるし(下らないが)。そういや先日、松文館の貴志社長にゴチになった際、例の裁判で弁護側証人にちばてつやが立ってくれ、減刑に貢献してくれた話が出たのだが、「もし手塚治虫が生きてても、証人にはなってくれなかったでしょうね」と言うと、「う〜ん、きっとそうかも…」。最高裁の結果が出るまでは、まだ時間がかかると。 (07.2.10)
2月16日…下仁田駅一つ前の、千平駅から高崎方面に通勤する50男が。年令は50代、身長170以上、やせ形で、頭髪の半分は白髪、そして眼鏡。黒っぽいスーツに同系色のオーバー(結構高そう)、黒カバン。役所か中堅企業の管理職といったイメージ。少なくとも3流大学出で、育ちも一見悪くなさそうなこの初老男、実は上信線の2大白痴客の1人。よく酔っ払って最終に乗るが、コンビニの袋を持参、カレーパン他をパクパク。みっともないが、それだけなら問題ない。が、この糞馬鹿野郎、喰い散らかした袋などのゴミ類を、足元に捨てたまま、口開いてグーグー居眠り。で、富岡駅の辺に来ると、最前部にヨタヨタ移動(上信はワンマンなので、ほとんどの駅は一番前しか開かない)。勿論ゴミは放置。揺れたり風でゴミは他の客や俺の足元に。以前も一度文句言って拾わせたが、今夜は左隣の俺に気が付かなかったと見える(油臭いホットドッグをパクパク)。無論、最寄り駅での降り際に、例のゴミを奴の顔面に投げ付けて一喝。「いい歳しやがって、テメーは犬か猫か!子供にもこーゆ−教育してんのか!!」。終点の下仁田が近いから等、ブツブツ伏し目がちに弁明してたが、酔いは一気に覚めた模様。来週、素面の奴に車内で再会するのが楽しみ。なぜこいつが千平住民なのを知ってるか?1度乗り過ごし、駅前で所構わず立ちションしてると、奥さんとおぼしき中年女が車で迎えに。仲良く夫婦で自宅は、きっとピカピカに磨いてるのだろう。
2月17日…土曜日はいつも、心から尊敬する岩井賢太郎富岡市長が理事長を勤める、「富岡スイミングスクール」で1000メートル程泳ぎ、「キンカ堂」富岡店までテクテク。おにぎりやお茶、大福他を買い、入口ベンチでパクパク(店内にも店はある。安くて愛想はいいが、糞まずくてとても喰えない)。先々週、おにぎり食べようとふと外を見ると、正面向かって左の入り口に車がデンと不法駐車。もの凄い図々しさ。元暴走族か何かと勝手に確信。先週、またミニカツ丼弁当(298円)を同じ場所で喰ってると、前週と同じ車が駐車、運転手が降りて来た。意外にも白い上下の服を着た、ただのおばさん。普段通り、自宅駐車場に車を止める感じ。ドブスで育ちが悪く無教養そうだったが、気違いっぽさは特になく、根拠のない誇りたっぷりこん。夢想するに、富岡警察署長、あるいは「キンカ堂」入居ビルのオーナーの、古女房と言った風格。車種は車オンチだけに不明。群馬の“さ”で始まるナンバーだったが、昨今、記憶力は全くペケ。で、今日。メモ用の手帳を用意、例の場所で待ち伏せ(午後1時30分頃)。結局、2度ある事は残念ながら3度なかった。けど、来週はひょっとすると?(刮目して待て)それと「キンカ堂」、酒類ボリ過ぎ。例えば「ふなぐち菊水」のワンカップ。おめんトコは296円だが、近所の「ヤオコー」は10円安いし、「大丸」東京駅店地下食品売り場にいたっては280円。富岡店は寂れる一方だが、ちゃんと根拠はあるのだ(生菓子類も高い)。
2月18日…「シネマテークたかさき」で『キャッチボール屋』。地味な映画なのに8部の入りでビックリ(けど定員58名)。同館のプログラム見て納得。監督の大崎章は県内の玉村町出身で、昨日は本人の舞台挨拶もあったと。地元の人々が、大挙応援に来てたのかも。ともかく主演が大森南朋とあれば、どんなカス映画でも救いがと甘い気持ちで観てると、途中からいい出来なので襟をただす。邦画の伝統である貧乏臭さをキッチリ継承(良かったぜ、スパゲッテイ−ゆでるシーン)。処女作にして本格派の監督の気品。昨今群馬に他に2人の監督が。言うまでもなく、『眠る男』の小栗康平は単なる左翼低能詐欺師だが、はるかにレベルの高い『呪怨』の清水崇も、感性頼りと言うか、安定性に欠ける。大崎はその点先が楽しみ(けど20分長い)。最近入りが安定してるせいか、今日は使い古しの便所スリッパみたいな面した、下品なチンチクリン中年男が場内をうろついてなかった。支配人で、高崎映画祭事務局長を勤める、吉井町在住の野郎らしいが、理想だけでなく、営業感覚ある所は偉い。後は“群馬の高野悦子”にならないようにな。映画終了後、駅ビル内で唯一喰える店、「とんぺい」でかつとじ定食(950円)とビンビール中ビン(480円)。「高島屋」地下で晩酌用のつまみを買い、17時9分発の下仁田行きで帰宅。 (07.2.18)
「キンカ堂」富岡店、正面左側入り口の、超大胆な駐車違反車の詳報。車種はプリウス。色は白ではなく、灰色(当てにならない、初老男の記憶力)。ナンバー、“群馬330 25ー××”。今日もわざわざ手帳を持参したかいが。運転出来れば、尾行して人物像を深く探りたいトコ。ああ毎週入口に駐車しながら、店側に注意されてる風もなし、店舗関係者?来週はすぐ隣の、宝クジ売り場のお姉さんに尋ねてみるか?今週の千平のゴミ初老男。2度最終で見る。さすがに2輛車の俺は避けてる模様で、最初から1輛車先頭に。1回は素面で、俺が前を通るとさっと投げ出してた足を引いた(せっかく蹴飛ばそうとしてたのに)。2回目は酔っ払い、馬鹿口開いてグーグー。当然足元にはゴミ入りビニール袋。この歳で性根が治るはずがない。ま、俺に接近しなければいい。上信線では道徳家面してるが、実は俺、新幹線じゃ千平のゴミ野郎同様、足元にポイポイ。かつてはちゃんとゴミ箱に捨ててたが、昨今JR“革マル派”東日本は、テロ騒動に乗じて、各駅ホームのゴミ箱を次々に撤去。改札口にアリバイ的に置くのみ。しかも例えば王子駅など、“ゴミは自宅にお持ち帰り下さい”との太々しい貼り紙まで。テメ−らが、駅中の各種店舗で大量に“ゴミの素”を売りまくっててだ。観光案内のパンフ類は、あちこちに置いてるのに(読み終えた『日刊ゲンダイ』は、良くここに投げ捨てる)。カルト鉄道JR東日本は、日本人の道徳心荒廃の元凶だ(地下鉄屋もオウム事件に便乗〜同僚の死を悪用〜、ゴミ箱消して大儲け。腐ってるな、日本のレールマンは地上も地下も)。
生汁嬢、『MESSI』にも投稿忘れるな。で、投稿ってのは、自分が煽って頑張っても、予想の半分くらいしか反応がないのが常。30年やってて身にしみてる。予想以上の反響があったのは、ロリコン漫画が隆盛する初期の数年(80年代末頃?)。『ロリタッチ』ってA5判平綴じ雑誌や、『レモンクラブ』がまだ隔月だった頃(工員エロ漫画家、くらむぼんの絶頂期)。ハガキどころか、生身の読者が編集部のあるビル周辺をうろつき、無気味かつ怖い程だった。ただ3年とは続かなかった。2年位。その後余熱で、15年以上喰って来たのだから、ぜいたくは言えない。で、これって映画スターの寿命に似てるな。石原裕次郎が昭和31年〜32年、小林旭が昭和35年〜36年。勿論ケチな下請けエロ本屋とは、彼等の黄金期の規模も質もが違うので、余熱もよりダイナミックな訳だが。
最近読んだ漫画。『ぺスよおをふれ』(山田えいじ・小学館・本体・3200円)。ふらり寄った「書泉グランデ」地下で発見(ここってこういう事多い)。小学校に入学する前、ラジオドラマ聴いいてたので懐かしくて。連載誌『なかよし』も、近所の女の子に時々見せてもらった。ただ今読むと案外退屈で、却って安心したような。後年、『土曜漫画』でも仕事をとあるから、エロも描いたんだろう。俺も名前は聞いた気がするが、絵は浮かばない。前後に辰巳出版に居た、曙出版の加藤あたりなら知ってるか?最近読んだカス本。『大衆の心に生きた昭和の画家たち』(中村嘉人・PHP新書)。パンフ以下。引用した挿し絵以外何の価値もない。最悪なのが、読む側は一切興味のない自伝をダラダラかます点。止められない担当編集者が、著者以上のドアホなのだ。その点、『乾杯!ごきげん映画人生』(清流出版・本体2000円)の著者、瀬川昌治監督は、自らをわきまえてる。我が身など、幼少期以外はほとんど語らない。60〜70年代の喜劇役者像をイキイキ描写。特に伴淳三郎やいかりや長介等、2流役者への思いが深い。共感するものがあるのか?(笑えない喜劇映画を大量生産した人。要するに退屈な監督。映画ではなく、本書が代表作になろう。それでも立派な表現者だけど)。
(07.2.24)
昨日か。バイアグラ喰らった発情期のミンク並の性生活を連想させる、ネチッコイ脂身風文体で有名な、「コクテイル」狩野店長が電話を。「次のトークショウはいつ?」「一昔前の竹下登じゃないですが、暫くぞうきんがけして、再起を期すと言う事で…」「そうですかあ。残念だなあ…」(ホッとした口調を見逃さなかった)でも必ず周囲の迷惑顧みず、3回目を実現させるよ。屈辱。よりによって、使い減りしないだけが取り柄の最下流インキン陰間、退屈男と同じまな板ショウ扱いされるとは…。じゃんけんぽい!
エロ本じゃ誤植は一種の愛嬌で、1ページに1カ所も無いと寂しいくらいだが、硬派パンフ、月刊『記録』の大畑&宮崎編集部員、もちっと集中力を発揮してよ(あの面相じゃ無理な願い?校正は昔から顔だし)。特に悪口が売りの俺のでは、マヌケさ一際。『書店風雲録』(ちくま文庫)を取り上げた3月号は、ヤクモノ類が全滅。“ラブラブ”“ワクワク”と発音させるため、“ラブ”と“ワク”の右上に付けた、数字の“2”が両方飛んじゃってる(無論、責了時にはあった)。けどここまでなら、忍耐の範囲内。コケにしつつ、著者、田口久美子の文を引用する箇所が。途中でカッコ付け、“塩注”として注釈を入れる。その際、塩の字を◯でくくる。普通は◯が飛ぶが、よりによって塩の字が消滅。意味不明。印刷の平河工業社って割と有名だし、やっぱ大畑&宮崎のドジ?(俺も同誌連載で、ちくま新書とちくま文庫の事、隔月くらいにこき下ろしてる。恩を、仇ならぬ義理で返してる訳だ。文庫にしてもらったのが、よっぽど嬉しかったのだな)。
けど悪口は止めとこっと。実はさ、アストラが俺の連載を本にしてもいいような事言っててさ。ここはちょっと、媚びとかなあかん下りだわな。場末風俗とグルメだけが生き甲斐のデブッチョ苦労人、荻編集長は、進行中の書評をと言ってるが、この畑は死んだ“狐”のように、やたら高みからの、自分もロクに理解してないような観念論をペラペラと言うか、グル気取りで吐く奴のモノしか日本土人にゃ売れない。だから、かつての連載で例によっての業界物、「エロ漫画で喰う」の方が絶対いいと言ってるが、果たして?(日記ではない。職人編集者、文化人編集者、女流漫画家、投稿者、印刷屋、製版屋、アルバイト、出世漫画家等、項目ごとに地の文で書いた。例えば職人編集者篇だと、飲む度に山田双葉と名乗っていた、エロ漫画家時代の山田詠美と姦ったと叫んでは、周囲に軽蔑されてたせぶん社の某の横顔とかね)。内容が危ないと躊躇してるけど、ちゃんと直すのでこっち出して。商売になったら次に書評と言う段取りで(図に乗ってます)。後は同社が倒産しないのを祈るのみだが、荻編集長はやはり大物。「実質的には潰れてるようなもんですし、もう何も怖かないですよ。ガハハハハハ…」でも本当に傾くと本も夢。「書肆アクセス」や「模索舎」にあるので、『記録』買ってね(ついでにためになる、アストラの各種刊行物も)。
上信線の初老ゴミ男、俺、千平って言ってたけど、南蛇井駅の間違いだった。すいませんねえ。酔ってたもんで(珍しく、金曜日の最終電車で見なかった)。夜9時の防災無線の気違い放送、確かに中止に(さっき我が耳で確認)。50肩の力が抜けた。カフカの「審判」を実感。で、左翼度、ユーモア感覚、ニュースの速報性等で、昨今すっかり『週刊現代』にも及ばない『週刊金曜日』だが、編集長の北村肇ってヘンテコな奴。あんだけコケにされた、『週刊新潮』の取材に先週ヘラヘラ応じてるし。究極のリベラル?単なるマヌケ?岡留はどっかで誉めてたが、超芸のない誌面を見てると(NHKBS並の海外芸術記事が、スカしてて特に下らない)、『創』の篠田“イモ”博之と同レベルのドアホじゃ?正しい退屈さより、嘘まじりの面白さの方が人を魅了するのは、歴史の証明する所だ。
(07.3.3)
「メッシジョッキー」をカリカリ。明日の午前中までかかりそう。『記録』もそろそろな。今月は古本の番だけどめぼしいのないし、書名のハッタリだけが取り柄の、『万世一系のまぼろし』(中野正志・朝日新書)にでも?退職ブルジョワ元記者クラブ者に、追銭印税さずけてるようじゃ、同新書の未来も真っ暗(自称“本田靖春の弟子”、猪瀬“親父のケツの穴”直樹の天皇論にも、類した発音の腰抜け愚書が)。で、誤植の件はともかく、斎藤さん、3月号は手抜き過剰じゃ?半月程前、飯田橋駅東口でJR東労組が、南浦和の一件でよそゆきの顔(被害者顔)してビラまきを。救援組織も自前のカルト風政治結社なのに、宣伝戦略は相変わらずの上手さ(利用出来る相手なら、昔から悪魔とでも握手)。賛同者に篠田博之はともかく、斎藤貴男の名前もあっだが、実に糞勇気が。権力の弾圧の前には貴賤はない、と言う事だろうが、被弾圧者は世間にいくらでもいる。国労を権力(当局)と組み、あそこまで迫害した連中(革マル)を、あえて助ける騎士道精神には涙流して感動するが、国労を支持してる人もいる訳で、どう整合性をつけるのかゆっくり見物。いつかは池田大作、ないし後継者も助けなくっちゃな。俺は不法に扱われた幼女強姦魔はともかく、両者に声援送るのだけは御免こうむる(自らが選ばれし者と確信する連中が、愚民にすがるのは矛盾もいいとこ。うわべだけでも)。
生活情報センターの写真集、印刷は図書印刷。『MESSI』他、テイーアイはほぼ独占的に受注してる同社だが、あの豪華写真集じゃかなりの負債かぶったんじゃ?凸版系ゆえ屋台骨に影響はなかろうが、同社の営業担当者はつらい。印刷屋と言えば例によって意味不明なのが、小宮山印刷。『本当にあった禁断愛』の下版が始まった。5台中2台は既に投げた分でまとまってて、残り3台分にかかる原稿を金曜日に投げた。そしたら取りに来た営業は、何と5台分の青焼きを持参。無論、3台のあちこちには真っ白ページ。平気でこんなもん出稿するド素人現場、調べず黙って運ぶ営業。実に一貫してユニークな印刷屋。これでも銀座に自社ビル。よっぽどチョロイ業界なのだ。
最新の『書評のメルマガ』連載、「版元様の御殿拝見」(松柏社の巻)でも触れたが、千葉泰樹監督の映画って楽しい。妙な作家的主張を感じさせず、肩の凝りがほぐれる。NECO録画の『下町』も良かったが、「新文芸坐」での『好人物の夫婦』も好編。当時からそう重要視されてなかったか、どれも1時間チョイなのもうれしい。ヒット作『大番』もいいが、『鬼火』などの併映作により個性が。85年に75歳で死去。遺作が69年の『水戸黄門漫遊記』なのもらしくていい。
どうでもいいが、『キネマ旬報』が益々救えなくなってる。俳優紹介のカラーページをやたら増やして、出来損ないのアイドル雑誌化。『映画論叢』で広瀬信夫が批判してるように、同誌のヘソとも言うべき、「日本&外国映画紹介欄」の廃止が大きい。編集長、関口裕子は、そのリベラルな姿勢(創価学会系出版物の広告を嬉々と掲載する程度の)を、川本三郎に誉められてた事もあったが、雑誌の存在価値を消した戦犯として、永遠に汚名を残そう(愚挙、映画検定の創始者としても)。ただ『映画〜』も、糞つまらない演出映画と同レベルの、内藤誠の助監督日記など酔狂にも良く連載する。どうせ原稿料など出ないんだろうし、あるいは内藤の売り込み?三上真一郎他の好連載に、銀蠅がたかってるように見える。(07.3.10)
3月17日…前夜からの泊まり込み。午前10時、某漫画家さん原稿持参。一目で午後からの映画見物は無理と悟る(結局は夕方6時過ぎまで仕上げが…)。ポツリ、ポツリ完成する原稿のネーム貼リの合間に(エロ場面の修正も同時に)、『ライン河幻想紀行』(ユゴー・岩波文庫)の後半を読了。1人で歩く事の魅力を活写。正に読書の醍醐味と言うしかない1册。抄訳と。大文豪の事だし、当然全訳も出てるのだろう。是非読みたい。著者自身の絵も含め、カットが多く今流の編集がなされてるが、たった22年前の刊行なのに、本文文字の小ささに驚く。午後(原稿はやっと半分)。『読書の腕前』(岡崎武志・光文社新書)に。オカタケ本としては、中の下と言った所。いつものスピード感がない。300ページを持て余してる。妙に肩に力も。特に「はじめに」はカッコつけ過ぎ。中も間口広げすぎて散漫。著者は担当編集者に感謝してるが、俺には有能とは思えない。初心者はちくま文庫から入った方が無難。「書肆アクセス」で買った本書、稲垣足穂の著者のイラスト入り。将来、ヤフオクで処分する際は、“稲垣足穂のイラスト入りのオカタケの…”とのキャッチをつけた方が値が?
夕方6時30分…原稿を図書印刷の担当に渡す。ふう…。種々雑用をかたずけ、東京駅へ着くと、8時少し前。「大丸」の弁当売り場に行こうとすると(8時過ぎると3割引きに)、土曜は8時でで営業終了と。たまに土曜出勤すると知識が増える。新幹線で『映画評論』67年10月号。「秋のアンダーグラウンド」なるグラビアで、足立正生の『銀河系』他が紹介されてるが、後に厚いだけで退屈な黒澤論や小津論を出した、ドナルド・リチイの作品も数本。中の1本の題名が素晴らしい。『せんずり野郎』。リチイの事は忘れても、本作の事は永遠に忘れない。『ライン河幻想紀行』の全訳同様、いつかは眼を。
夜の高崎…日本一高くてヤバい上信線、脱線事故の復旧はまだらしく、未だバスで代行輸送中(千平〜下仁田間)。鉄橋が2カ所あるけど、俺が乗ってる時だけは川に落っこちないでな(半年で137540円も強奪してんだし!)。ブリジット・バルドーが表紙の、『キネマ旬報』56年上旬号を。邦画での入浴シーン急増に苦言を呈してる、小林勝の「映倫日記」、『処刑の部屋』篇の十返肇の「セット拝見」が面白い。映画産業の絶頂期であるにもかかわらず、興行欄では“総体に凡調 今年のゴールデン・ウイーク”と愚痴。エロ本界でも経営者は最盛期に同じ事を。今となりゃザマ見ろだが、下請けもなのがムカムカ。忘れてたが、「新文芸坐」の池部良特集で観た、『坊っちゃん』(監督・丸山誠治・’53東宝)での、赤シャツ役の森繁久弥は、前出のオカタケそっくり。映画の出来は鈍重の極みだったが、おかげで森繁のワンマンショーは楽しめた。
深夜に自室…斎藤さん、『記録』の宮崎君は、前号の俺のページのハデな誤植に気が付いてなかったので、教えてやりました(エロ本屋に言われたくねえ台詞)。駄目っすよ、3冊も本出してもらってる人が、あんま手を抜いちゃ。ミステリチャンネルで録画した、『ダカート』のシリーズ3弾目を観ながら寝る(おしゃべりで、悪趣味な爺様解剖医は出なくなっちゃうの?)。誤植は来週に。 (07.3.18)
手抜き“順法闘争中”の斎藤さん。奥津裕美嬢、いや人妻だから“嬢”はねえか。奥津“中年殺し妻”裕美さんが帰国、懲りずに『記録』編集部に舞い戻ったのを確認。今度宴会する事に。邪魔だから斎藤さんは呼びません。なるべく短いスカートはいて来て欲しいな(グヘヘへ…)。そだそだ、彼女の著書にサインもしてもらわにゃ(アストラ刊の靖国神社本。題名失念。著者の容姿はすぐ思い浮かぶのに)。来週出来る『記録』、なるべく誤植が少なきゃいいが。編集部の宮崎君(巨根説あり)、女には手が早いので有名だが、粗忽者の気あり。
都知事はやっぱ浅野史郎でしょう。はずれと分かってる宝クジ(吉田万三)、銭出して買うのはもはや宗教の領域(本件は政治問題)。彼の宮城県警とのケンカは大したモノ。警視庁の大掃除も浅野なら可能。が、日本の長屋住まいのプアイエローは、“金日成風老いぼれ激親馬鹿国賊慎太郎”のファンが多いらしいので、果たして?貧乏人て不思議。なけなしの収入から巻き上げられた税金、大金持ちが私用に乱費すると自分の事のようにうれしがり、一日も早く自らを山谷か戦場に送ってくれそうな、絶対安全地帯の世襲ゴロツキ売国政治家に、嬉々と投票したがるのだから。ニッポジンワッカリマセーン!!(日本人の皮を被った北朝鮮人談)都知事選挙と言えば、学生時代にお茶の水駅前で、秋山祐徳太子の街頭演説を聴いた(75年)。当時俺は旧古書会館にあった、第一書房なる版元兼古本屋さんでバイト中だったが(厚遇されながら不義理な辞め方を。すいません)、“祐徳きたる”の報に、昼飯時だったので、史学科のT(ノンセクト黒ヘル活動家。俺の引きで一緒に同社でバイトを。北海道の元右翼)と駆け付けると、凄い盛り上がり。本人もノリノリで、正に爆笑街頭政治パフォーマンス、題して“保革の谷間に咲く白百合”。近刊の自伝、『ブリキ男』(晶文社)でも触れてる所を見ると、当人にも忘れ難い演説だったと見える。
その『ブリキ男』に記憶のある名前が。秋山のポスターを島本慶と岩田次男が担当とあるが、風営法施行前、編集者時代の山崎邦紀が白夜書房で作ってた風俗グラフ誌、『元気マガジン』でお馴染みの2人だ。島本は今でも『日刊ゲンダイ』で見かけるな。その山崎に先日電話。ピンク映画漫画屋ロケの件を「嫌われ者の記」で書くにあたり、参加女優の名前確認のため。「試写で驚いたのは、アクセスの畠中さん。彼女、ちゃんと演技してくれてんだよね、僕が頼んだ訳じゃないのに。現場じゃ全然気ずかなかったけど、驚く場面じゃちゃんと眼をむいてるし。演劇部にでもいたのかしら?」「さあな。あの人、半端じゃないサービス精神あるから…。けどせっかくの演技、試写まで監督に気ずいてもらえないのも…」「ハハハハ。そんなもんだよ。内澤(旬子)さんは普通のエキストラだけど」「あの人は3000円(エキストラ料)以上の事するタイプじゃないよ。けど『世界屠畜紀行』は馬鹿売れで、とっくに1万部突破したらしい。定価2000円以上だし、印税も200万は軽い。乳ガン治療ついでに巨乳にするんだって言ってたけど、これで大丈夫だ。1個100万だって話だし」「なるほどねえ。結構高いもんだねえ。ただ内澤さんみたいなスレンダーな体型の女性が、いきなり巨乳にして体のバランス崩さないのかな?」「冗談だろう」「何だ、君も人が悪いな。ハハハハ…」(俺ほどではないが、山崎監督の実直さがうかがえる下りだ) (07.3.24)
「ズンドコジョッキー」をカリカリ。生汁嬢の長尺淫乱体験レポートが来ないので大変。けど、いくら腐れおたく共が短小兼小心者揃いとはいえ、反応サッパリじゃ書く気なくすよな。やっぱ斎藤さんでしたか。1度しか会ってないし自信なかったけど、酒癖悪い人特有の据わった視線、妙に乾いて白っぽい肌、だらしない口元等にピピンと(俺と同じ)。今回の「嫌われ者の記」でも書いたけど、『白と黒の造形』(講談社文芸文庫)の著者、駒井哲郎はその点完璧な酒乱顔してて感動(解説の写真が凄い)。まだまだ修行が足らんと反省。今月の『記録』、さすがに誤植は目立たなかったが、俺のプロフィールが昔の物に(『出版業界最底辺日記』刊行以前に使用してた分)。多分、印刷所が不精して流用して来たのに、気が付かなかったのだ。俺も見たので少し責任あるが、編集部の宮崎太郎が一番悪いと即責任転嫁(巨根にモノ言わせて、女狩りにうつつを抜かしてちゃあかんて)。で、斎藤さん確かに相変わらずの手抜き。単行本化の際は、今月分など真っ先にカットかも。やっぱ親孝行息子振りなんかじゃなく、いじめまくられる国労者の悲哀を覗きたい、無責任な第三者。
「キンカ堂」は長くないんじゃ?行く度にそう思わされる客影の薄さだし、店内改装もロクにせず非常に不潔。しかも商品は高いし(ワンカップ「ふなぐち菊水」、何と296円!)、最近は駐車場も屋上以外は閉鎖。でもなくなると近所の人は困るな(ここの惣菜類、俺好き。もっとバリエーション増やせよ)。今年の空っ風は甘ったるく偽ものっぽかった。そのせいか、拙宅脇の竹やぶの鴬は鳴き上手(訓練期間がタップリ?)。年によっては、タンがからんだようなのもいるし。
昨夜は一ヵ月振り位で、高崎の居酒屋「麒麟ビヤホール」へ(経営はキリンビールとは無関係と)。ここ、カウンターと椅子がゆったりしてて読書しやすい。美人ママさんの人使いの荒さも一見に値(従業員が公明党の政策並にクルクル変わる)。隣の、高崎映画祭帰りと言った雰囲気の20歳代の青年が、生ビールとお通しだけで帰る(800円)。欧米系外国人のみの居酒屋特権と思ってたので、店にも青年にも感心(俺にゃ絶対無理)。そこで開いてた、『映画芸術』70年8月号(通巻274号)に、内田栄一が「野坂映画の東宝的クリーニングぶりは?」なる映画評を書いてるが、先見性溢れる下りが。“ぼくは田中小実昌の文学が今の日本では最高のものであって、それ以外はニ、三のヒトをのぞいてかなり疑い深い目で見ている”。内田と言えば一番忘れられないのが、同じ『映画芸術』74年12月号(通巻302号)での、花田清輝への追悼文、「あなたを何度も横切ってきて…」。さっきも読み返したが痺れた。“ぼくが主役として出演した渡部護監督のピンク映画『痴漢と女高生』だけはお見せしたかった。戦後文学史の出発とほとんど同時に疾走を開始し、何度も花田清輝を横切った“一人のモノ書き”が、いまやまさに、モノ書きの存在そのものへの問いかけと破壊を、ピンク映画の画面の中でたくらんでいたことを伝えるためにだ!”。生涯一アングラ者として死んだ内田とは、晩年、尊敬する高取英(劇作家・詩人・京都精華大学教授)が親しかったはず。寺山修司だけではなく、評伝を是非1冊モノにして欲しい。
4月29日、春の千駄木「一箱古本市」に再び参加を。題して嫌記箱。今年は良心的値段で取り組むので来てね(雨天決行)。その前、4月15日の、花園神社とゴールデン街を繋ぐ路地でのノミの市にも、「レカン」の軒先き借りて参加予定。元の青線地帯だし、ここなら事務所に余ってるエロ漫画も売って良さそうな気が。あと、ミクシイで俺の何とかを運営してる、汚れた風呂場の排水口にとぐろを巻く、醜女中年女の陰毛束みたいな下品な顔した淳太郎よ、ここもリンクを。出入りのDTP屋さん、悠社のミニグラマー(60年代の流行語)も見てるって話だし。どうでもいいが。追記。甘楽農業高校、通称、甘農(かんのう)は、かつては富岡の国士舘大学みたいなイメージだったが、富岡実業高校と改名して以降、レベルの向上が著しいと(地域限定だが)。置いてきぼり喰ってるのが通称、下高こと下仁田高校。父兄は登校前の娘に、ハンカチ、鼻紙、加えてマラサック(コンドームの上州弁)も必ず持たせるとの、上手く作られた“小話”を聞いた(無論ホラだろうが、富岡市内の原住民はこうしてより山間部の人々を蔑む。方角は違うが、小幡町の奥の秋畑地区の事は、俺の高校時代から“群馬のチベット”と呼び、呼ばれた側も表面上は納得していた)。
(07.3.31)
4月15日のゴールデン街のフリマは、花園神社の市とは全く別物らしい。昨年の第1回が偶然重なっただけと。俺、参加費(1000円)も払っちゃってるので、「レカン」前で古本を並べる(本業が悲惨なので行商で稼ぐ落はくの日々)。暇な人は来てね(エロ漫画も売る)。15日、夜は高円寺の「コクテイル」で南陀楼綾繁のトークショーがあるので、覗くかな。4月25日は千駄木一箱古本市(参加費2000円)だし、下流はやっぱ一つの仕事だけじゃ喰ってけねえ。こうなりゃ地元でもと、「広報とみおか」を見ると、もみじ平総合公園でのフリマの募集が。申し込み先は富岡商工会議所青年部(0274ー62ー4151)。愚妻に電話させたら恐るべき事実が。雨天中止なのだが、その際参加費は返却しないのだと。ゴールデン街や千駄木一箱古本市はそうだろう。任意団体や物好きが手弁当でする事だ。しかしもみじ平のフリマは違う。日本を代表する商工団体が、公有地を舞台に、富岡市の広報紙を用いて募集をかけてる。1区画1000円で250区画と。つまり一降り25万のボロ儲け。考えようじゃ原野商法より悪質じゃ?(一応あれは無価値とはいえ荒れ地が残る)。「広報とみおか」発行元の、市総務部市長公室は何を考えてるのか?(岩井賢太郎市長も)。こうなりゃあえて詐欺のマヌケな被害者になり、告発レポートを本欄に書くしかないな。晴れたら晴れたで、富岡商工会議所青年部の、薄汚い実態が目撃出来そうだし。大昔、小学校の時か、俺はここの会議室で表賞された事も。商工会議所が市内の学校で作文コンクールをしててな(賞状がまだ残ってる)。地元商店街の没落に比例、上州商人の誇りも地に堕ちたか?
生汁嬢、今回は間に合わなかったので、投稿は次号回しに(面白かったのに残念。病気に注意!)。110人目くらいにヨロピク?唐沢って似たもの夫婦と言うか、夫婦揃って馬鹿で傲慢てのが凄い。俺の見たとこ、女房の馬鹿さが旦那(並馬鹿)に火を注いでるタイプと(“似たもの馬鹿親子”も文化人に多い)。斎藤車掌には関係ないが、高崎駅が長く中断していた構内“ニセ癒し”放送を再開。かつても本物の小鳥が舞ってるのに、録音したのを流して失笑を買ってたが(特に新幹線ホーム)、今度はウグイス。夜の10時過ぎに「ホーホケキョ!」。ゲロ馬鹿根性丸出し。んな銭があるならゴミ箱もっと増やせ(天下り先への義理発注とか?)。
今週の内田栄一。『映画芸術』74年12月号(通巻302号)の花田清輝への追悼文、「あなたを何度も横切ってきて…」にもう1カ所渋い下り。“当時の仲間はみんな死んだ! 安部も死んだしし、少しおくれて入ってきた開高健も肥りすぎて死んでしまっている! ざまアみろである。ぼくみたいにウロウロさすらうことに彼らは息切れしてしまって、いいかげんなところで世間に受け入れられてシャンシャンと手締めをして隠居の身になって硬直して死んでしまった。ずっと死んでろバカ!”。平岡正明よりよっぽど上品でイキイキした日本語だと。また『映画評論』69年7月号、“ハレンチ映画の解放区”なる特集に、「ゴキブリ全共闘と「臍閣下」」を。新宿厚生年金会館小ホールでの映画見物記。“ぼくはぼくのオマメコ友だちである女のコと手をとり合って椅子にすわった。そういう部隊編成できたのも、いつか同じ会場でチンポをまっ白に化粧してはねまわる前衛舞踏を見たことがあり、そのときのオマメコ友だちである女のコが、キャッキャッ喜んで小屋がはねてからのセックスデートに大変役立ったからだ”。この『臍閣下』(監督・西江孝之)なる作品、瓜生良介、斎藤晴彦等が出演と。リチーの『せんずり野郎』同様に一見したいもの。“セリフは音楽にすぎないというのは、実はぼくが花田清輝からあたえられたゴキブリ芝居への批評の言葉”との部分も。
明日は県議選だが、富岡選挙区は3人共に保守系(自民党の新井よしひろ、前回の補選で大量の選挙違反逮捕者を出した、現知事派の今井さとし。残る長沼けさおも、日の丸巻いて運動してたし)。ここ棄権すると、代わりに東京都知事選挙の投票権が与えられ、石原“国賊兼売国奴スーパー親馬鹿”慎太郎知事の打倒に、一役買えるならいいのに。 (07.4.7)
昨夜のNHK、11時のBSニュース。トップで国民投票法案の衆院成立を報じ、次に批判が集中している、問題の有効投票率を定めてるのは、法案持ってる国の半分くらいとわざわざ自局調査を発表。水際立った“御用放送局”振りではないか。とぐろを巻く生糞、菅“ゲッペルス”総務大臣から花束が届いたのでは?菅の歴史修正主義者仲間の安倍総理、極右思想の持ち主なのは勝手だが、ブッシュ同様、周辺の人物の質が悪すぎ。エロ本屋系版元にもこの手の世襲経営者は多いが、要はチヤホヤされたいだけ。“売家と唐様で書く三代目”。エロ本屋が潰れるのはともかく、日本が三代目で危機を迎えるのはこれで2度目。翼賛選挙下、“憲政の神様”尾崎行雄は先のことわざを講演で引用、暗に昭和天皇を批判(同感)、東條英機の私兵と化してた、憲兵隊の徹底弾圧を受ける。祖父の岸信介は、国家と自身の欲望を結びつけた。父親の安倍晋三はとにかく人柄が良かった。三代目には一切何もないが(人生が丸ごとエスカレーター)、苦労知らずのボンボンほど、なぜか誇り高い(客観的根拠はゼロ。これまたエロ本業界にゴロゴロ)。「憲法改正で歴史に名前を…」などと、菅みたいなまばたきもロクにしない狂信者に、耳もとで甘く囁かれればコロリ。彼の頭には、中国、北朝鮮、アメリカ、格差社会、拉致問題等は右から左に通り過ぎるだけ。日本は米英には先の大戦で負けたが、アジアじゃ勝ってたのだとの、都合のいいつまみ喰い史観を教科書に記述させれば、俺は果ては偉大な三代目になれると、確信(妄想)し切っているのだ。
今夜は『記録』の原稿を書く予定なるも、風邪の調子が悪くてどうも意欲が…(今回はみすず書房刊、小沢信男の『通り過ぎた人々』)。明日のゴールデン街のフリマ、きっと来て下さいよ。午前11時から夕方5時。俺が出店するのは「レカン」(駅から見て、3〜4本目あたりの路地の右奥左側)前。土地柄に合わせ、エロ漫画関係いっぱい持ってく予定。夜、高円寺の「コクテイル」である、南蛇楼綾繁のトークショウなんか行かなくていいから、こっちにゃ是非(俺は渡世の義理で両方。トホホホ…)。で、昨日は「書肆アクセス」でメチャ高い本を。『戦後・文学の五十年』(菊池章一・武蔵野書房)だ。5000円なり。いや、荒木一郎がこの人と荒木道子の息子だと、小沢の『通り過ぎた…』で初めて知ったものだから(大好きなゴシップ満載)。畠中店長と。「畠中版『通り過ぎた人々』、充分可能じゃ?」「そういえばそうよねえ。うふふふふ…」また、タルコフ山崎が予想した通り、演劇経験があるのだと。春川ますみになりそこねたのか?
キリがないので上信線内の携帯使用には、余程ひどくない限り文句言わないが、先日久々に。でかいバッグ持った、高崎から乗った運動部集団にうるさい野郎が。見ればスイッチの入ったままの携帯を、カスタネット代りに閉じたり開いたり、「パッカ!パッカ!パッカ!」。「お前、うるせーぞ!!」と一喝するとすぐ静まったが、学校と運動部名を確認するの忘れたのは大失敗。カスタネット携帯高校生、俺と同じ駅で降車。
今日の『東京新聞』群馬版に、危険業務従事者叙勲名簿が。自衛隊では遠藤五郎(前橋市・61歳)、警察では新井志郎(玉村・76歳)他だが、実に馬鹿げた話。治安関係の仕事が危険なのは当然。彼等も承知の上で職を選んだ。勿論、給与、退職金、天下り先、年金も民間に比べればベラボー。それを更に税金で勲章だとう?冗談も休み休みほざけ!というのが真っ当な民間人の発想だが、各官庁記者クラブで、公金餌付けしてあるコジキ記者はありがたい。既に民間人の連中の名前を全員紙面に。役所や警察は、職員がハレンチ事件を起こすと、逮捕でもされない限り名前を隠す(個人情報保護法をこのために成立させた)。公務中の公務員にプライバシーも糞もないのに、半官半民コジキ記者はそれに協力(先日、捜査資料を自宅に放置してて処分された、下仁田警察署の警官も匿名だった)。「テメーらの都合のいい時だけ、社の紙面をタダで使わせるか!!」と叫べる、根性ある記者が1人くれいねえの? (07.4.14)
嫌な奴と連絡を絶つのは人の当然の権利。追跡も、個人的にでさえ度を過ぎれば犯罪。無神経にも公の場にこの種の問題を持ち出すなど、お前の愚かさの何よりの証拠。万一知ってる人がいても、絶対にかく糞馬鹿には教えないように。で、やす◯はまだ孰女レースクイーンやってるのか?あのタイプはまず、菜摘ひかるのように早死にはしないだろうが。
恒例、田植え前の用水路の泥上げを早朝から2時間。腰痛で高崎への映画見物など夢のまた夢。根岸明美、森繁久弥主演のヘンテコ映画、『魔子恐るべし』(’54東宝)を観ながら、うろうろ29日の千駄木一箱古本市の準備。やっぱ軽くて高く売れるの揃えないとな。その点、『ムービーマガジン』のバックナンバーはピッタシだが、パラパラめくってると桂千穂の連載が。再読したいので叩き売り中止(内藤誠なら即売りで銭になったのに)。映画雑誌といえば、『キネマ旬報』77年5月上旬号に、大阪から出てたミニコミ、『シネマぱらだいす』の宣伝が。コピーが笑わせる。“プロフェッショナルな映画雑誌にあきてしまったあなたに”。白井佳夫編集長時代のキネ旬は、『スクリーン』や『ロードショー』と差別化をはかるため、“プロフェッショナル向け雑誌”を標榜してたから、パロってる訳だ。
『映画芸術』66年4月号にも、ゴジラシリーズで知られる、本多猪四郎監督が興味深い記事を。「慰安婦係軍曹の回想」だ。本多は昭和10年から敗戦まで、足掛け8年の軍隊生活をしたと。“日本軍では兵站司令部が後方任務の一つとして慰安所というものを開設していた。(中略)サメザメと泣いて、慰問団だということで応募したらこんな所へ連れて来られた、という娘が何人かいた。私にはどう仕様もなかった。(中略)慰安所の経営者は民間人である。彼らは時々軍の飛行機も利用出来るほどの特点を与えられていた。その経営者の一人はこういった。「時には嘘もつかなかったらこんなところまで来る娘はいませんよ。実はあの娘の親には金を渡してあるんです。可哀想だから本人には云ってありませんけどネ、内地に居たってあの娘の働きだけで親子五人は生きて行けませんよ、仕方ないでしょ」”。世界に冠たる我が神国日本の皇軍の事だ。自国民以外に、絶対にこんな蛮行をするはずがないではないか(キッパリコン!)。
最近読んだ新書で一番面白かったのが、小島毅のちくま新書、『靖国史観ー幕末維新という深淵』(本体680円)。へっぴり腰でなく、毅然と自分の主張を笑いを交えて展開。“反日”呼ばわりされる事への恐怖(営業上の)から、黙したり誰もが保阪正康化(さんざっぱら皇軍批判した後、必ず天皇陛下万歳と小声で叫ぶので、朝日から産経までの腰抜け大マスコミから仕事殺到。極め付けの無節操昭和史商人)する中、立派だ。
富岡市議会議員選挙。唯一の政党公認の共産党の候補者に何となく(本当は民主党に入れたかったが、いないんだもん)。高瀬豊二に比べていかにも小物。この党もどうなるのかね?存在価値はあると思うが、次第に革マル派に似て来たよ。唯我独尊の到達点は一つ?同体質の創価学会は自民党に、革マル派はJR東日本に取り憑く事で、物質的延命をはかった。共産党の末端は一番ワリ喰ってるが、内部の者にはそれこそが己の組織の正当性に見えるのだろう。不破哲三は相変わらずのブルジョワ生活の一方、党専従者には給与の遅配続きとの噂だが…。追記。公明党も一人立候補してました(当選)。すいません太作、いや大作君!俺の入れた共産党の泉部君はトップ当選したが、かつては同党から2〜3人出てたはず。泉部よ、1人で革新票を独占してカッコつけてんじゃねえよ。保身に走った“赤”には、2度と入れない。民主党、役人上がり以外の民間公認候補、ちゃんちと出せ!!生汁嬢、いつになったら生尺生ハメ…じゃなく、生エロ写真送ってくんだよ?(シコシコシコ…)。ミルクイチゴは生乳以上の、さいはてのフリーク物件だった…。あれ以来愚妻が、『陽のあたる場所』の頃のエリザベス・テーラーにさえ…。余りに恐ろし過ぎる。 (07.4.22)
同会の機関誌『AMENITY』の事ですね。俺も「富岡騒音日記」を連載中。今回の富岡市の防災無線の一部改善について、今年は詳しく触れる予定。俺はまだ全然書いてないけど、締め切りはいつ?デイーガン氏に尋ねてみよう。JRの鳥の声って、ウグイスかと思ったら、違う種類の、もっともっとずっとくどくて(糖尿病末期の乳牛の精液のよう)、高崎駅で耳にする度に吐き気。鳥から直接聞くならそんな事はないはず。他人の陶酔カラオケ同様の不愉快さ(上役の「マイウエイ」の絶唱以上)。多分、「こんないい鳴き声を流してもらえれば、乗客は必ず喜ぶはず!」との自惚れ意識に満ちた、JR側の尊大なゲス根性(黒寛、いや革マルスピリッツ?)が招くものだ。東京駅新幹線ホームでの、「ピンポーン。足元に御注意下さい!」との無意味な無限騒音放送といい、実に反社会的な公共企業だ。飯田橋駅でも流してるが、音量は高崎駅よりかなり小さい。無料水飲み場やゴミ箱撤去して、説教騒音流すカルト企業、JR“革マル派”東日本(斎藤よ、怖くて書き込めねえだろう。ケケケケ…)。先週、『記録』編集部の奥津嬢、その他2名の余計者と「ランチョン」で宴会を。本欄の事を教えたところ、読者になったようだ。今度は斎藤と勿論一緒じゃなく、奥津嬢と2人だけでシッポリ飲む予定(斎藤、奥津、塩山の、『記録』の3大馬鹿連載陣と呼ばれるように、少しだけ頑張るかな)。
知人関係に『記録』の最新号、昨日送ったのだが(数人には中止。余り最近顔見ない人々)、間にはさんどいたのが、名古屋発行の映画フリーペーパー、『シネマぜんざい』13号。4ページで季刊らしい。俺、ここで本号から「原作VS映画」なるコラム始めてね。第1回は「空中庭園」で、例によってかましまくってる。近く「書肆アクセス」の、店頭のヘンテコな箱(ゴミ箱?)の中にも置いてもらおうかと。本コラムが、『出版業界最底辺日記』刊行による唯一の依頼仕事(ハー…)。女性編集長で、きっと周りからは変わり者扱いされてるだろうと推測(会った事はない)。ただきっぷのいい編集長で、見本誌と一緒にシワシワの5000円札送って来たので、好きになってしまった(プチベストセラー、『世界屠畜紀行』の著者はまだ印税が入らないとかで、移転先で前の住人の黄ばんだカーテン使用中と。人格とはいえ、俺は幸せ者だ)。次回は『鬼畜』かな(大竹しのぶの婦警姿に大興奮!)。
噂じゃ東京は今雨らしいね。群馬は午後2時過ぎから夕立ちだったが、後はカラリ。ドバドバ降って晴れてくんないと、カート代が回収出来ないよ。しつこいけど明日の千駄木の「一箱古本市」、俺の“嫌記箱”は乱歩って場所で、目玉は平岡正明と古本関係本(秋は唐十郎か横尾忠則)。5時起きでないとまずいな。『コンバット!』は諦めるか?
古本で思い出したが、『彷書月刊』の個人特集って毎回くどすぎない?(要するに買い被り過ぎ)。例えば5月号の河内紀も40ページ以上あるが、ダレダレのダーレダレ。15ページ位なら、もっと立派な人に見えたろう(同様な意味で、長谷邦夫なら3ページ半か?)。過ぎたるは及ばざるがごとしで、馬鹿な編集の盲目な賛辞奉納は、結果的に墓掘り人を勤めるに等しい(同誌の特集読んで新たに本や映画を、と思った人は1人もいない)。『ちくま』連載、岡崎武志の「女性古書店主列伝」にもそれを。30や40の姉チャンに、2段組み6ページに値する人生がそうゴロゴロしてるはずがない。オカタケの芸で何とか持たしてるが、やはり石炭とダイヤは違う。コップ一杯分の渡辺の袋入り粉末ジュース(オレンジ)を、ヤカンで溶かして飲まされる感じの場合が多い。4ページで充分。いずれも編集が無能なのだ。
今週の映画雑誌。『キネマ旬報』77年4月下旬号。当時の人気連載、「われらの映画館」の主要執筆者、鈴木志郎康と上野昂志の対談より、鈴木の発言を。“…千葉県の富津大正館がそうだったし、秋田の十文字スタア座もそうだった。十文字スタア座の人が話すのを聞いてると、泣けてくるんですよ。吹雪の日に誰も来ないんだって。上映をやめてしまいたいと思うんだけど、やめてもし誰か来たら、その人は映画やってない映画館にはいることになるわけでしょう。映画館に入ってきて、ドアをあけて、スクリーンに何も写っていないと非常に感じが悪いわけですよね。それでやっぱり写していなければいけないと思って、誰もいないのに最終回まで写したことが何回もあるっていうんですね。いま来るか、いま来るかと待っていて、誰もいないのに映画を写している”。身につまされますな、21世紀初頭のエロ漫画界のようで。なお、千葉の富津は一水社のタコ多田の故郷。明大の寮もあったので、良くサークルの合宿にも行ったが、海の汚染がひどく泳ぐ気が起きなかった。(07.4.28)
千駄木の「一箱古本市」ではどうもどうも。本欄の読者もたくさん来ていただいて大助かり(カート代もしっかり回収)。お客と直接対面する商売って楽しい。編集なんて三ヵ月くらいしないと、商いの結果は正確にわかんない(コンビニはそうでもないが)。現金取り引きってのが特にいい。売れ残りが出れば帰りがつらいのは自分だし、やりがいあるよ。昔から映画館業に憧れてたが(ブリキ缶に両足で万札を詰め込むのが夢だった)、身近に日銭稼業があったのだ。ゴールデン街が年2回、一箱も同じで計4回。晴れれば6月3日に富岡のもみじ平公園でもフリマが(千駄木と違って安い本を中心にやるので、近隣の人よろしく。雨なら富岡商工会議所に、参加費2000円は没収。市に寄付するとか言ってるが…。明細を市報で公開しろよ)。これで5回。月に1回くらいあちこちで行商すれば、生活も少しは楽に?フリマ関係者の皆さん、是非“嫌記箱”に声をかけてね(下請け編集業の手も勿論抜きません)。
昨日、初めて行って来ました、「けやきウオーク前橋」(ダイハツ車体の跡地)。「紀伊国屋書店」も入ってたが、無視してスーパーで弁当とカンビール買うと、外のベンチで『蝶が飛ぶ 葉っぱが飛ぶ』(河井寛次郎・講談社文芸文庫)をパラパラしながら、パクパクグビグビ。店内の喧騒を避けた中年男女があちこちに。左手の同年代のやせた男は岩波文庫を(書名不明)。正面の黒ずくめの40前後の女は、美人だがヘビースモーカー。キスしたらヤニ臭いだろうなと沈思黙考してると、『スパイダーマン3』の上映時間に。「ユナイテッド・シネマ前橋」は紀伊国屋の上あたり。館側の接客は、「109シネマズ高崎」に比べればはるかにいい(というか、109が非常識過ぎ。あちこちの映画館に行くが、銭もらっても行きたくないのは同館のみ。潰れても焼失しても地震で崩落しても、少しも悲しくない)。400人位は入りそうな2に(5〜6スクリーンありそう)。で、ビックリ。余りの客の少なさにだ。多く見積もって100人。新しもの好きの群馬県人がこれじゃ、全国的に大コケじゃ?(『蒼き狼』ならぬ『蒼きスパイダーマン』か?)中身?悪くないと思うが、マニア以外が『ダークマン』のリメイクを3本も観たいかといえば、やや疑問が。俺も傑作とは思わないが、全然苦痛じゃないよこういう作品(石井輝男監督の『網走番外地・望郷篇』に痺れた人が、『殺し屋人別帖』が何本撮られてもつい観ちゃう感じ)。落ち目のソニーの異常な前宣伝が、JR各駅での小鳥の声放送並にくどすぎて嫌われたたか?(当然また美女は1人も登場しない)
『パリ、テキサス』、『死亡遊戯』、『マルホランド・ドライブ』のサントラを繰り返し聴きながら、さっき「メッシジョッキー」アップ。「ズンドコジョッキー」に比べれば楽もいいとこ(同じ16字詰めで、こちら385行。ズンジョは665行!!)。…のはずだが、年のためかそれなりに疲れる。以前のように毎週末に原稿書きがないので、体がなまってるせいも。途中で本も1冊。昨日、映画に行く前に寄った、「ブックオフ」前橋石倉店で買った、『栄光の残像』(詩・倉橋健一/写真・細川和昭・澪標)だ。同版元は健在らしいが、『小野十三郎の二日間』といい、大量にゾッキに流してる。ちなみに『栄光は〜』は300円(本体2286円)。写真は凄くいい。邪魔してるのが詩。こんなくどい詩くっつけられちゃ、写真が可哀想。単なる文字の出しゃばり。知られた詩人だがつまらん(志賀直哉旧居写真にくっつけたののみ読めた)。昔からだが、石倉店は今時ビデオが非常識に高い。山口百恵の東宝ビデオはどこでも普通200〜300円だが、ここは2000円近い。一昔前に、中古ビデオ屋でのバイト経験ある奴が値付けでも?
連休の最終日は自宅でゆっくりしたいが、つまらない家庭の事情で明日は上京、事務所に泊まるハメに。「新文芸坐」での、市川雷蔵版『大菩薩峠』シリーズを再見したかったので問題ないが(三隅研次監督の演出と美術が素晴しい。次が岡本喜八監督の仲代達也版。内田吐夢監督は苦手)、困るのは夜。日曜の夜なんて、飯田橋じゃどこも飲み屋は開いてない。シラフで事務所で寝るなんて…。そだそだ。「古書往来座」ってとこで、またあちこちの古本馬鹿共が、ヘンテコな市やってんだった。行って、打ち上げにだけまぜてもらおうか?(甘いか…)
(07.5.5)
『記録』(アストラ)、確かに高いよ。たった16ページのパンフが定価480円。昔は一応薄いながらも本だったし。さすがの「書肆アクセス」の畠中店長も、余りの売れ行きに一時嘆いてたが、まだ入口左手の雑誌用ラックには常に5〜6冊。ほとんど売れてないはずだが、扱い拒否出来る人じゃないし…。「いつも御迷惑おかけします!」と、一執筆者の俺が発行人、荻太の代わりにお詫びするのも僭越だしな。要するに諸君が、数カ月に一遍でも買ってくれればいい。『ビッグイシュー日本版』に比べれば、よっぽど面白い(昨今、専大交差点のオッサンから時々)。確かに斎藤典雄の、「サイテイ車掌のJR日記」は近頃手抜きが過ぎるが。JR東日本当局の国労への弾圧が緩んだ頃から。連載のパワーアップのため、再び法令無視した国労への超差別待遇を復活させてもらうか?(今回の「奇書発掘」は57年潮文社刊、十返肇の『文壇の展望』。狂った元裁判官、井上薫の幻灯舍新書、『狂った裁判官』にとも考えたが、ここんとこ下らない新書を扱い過ぎてるので)。
文学青年崩れの小川徹編集長時代の『映画芸術』は、ムチャクチャ面白い。映画を文士に好んで語らせた(文学コンプレックスだろうが、今となれば3流映画評論家の駄文読まされるよかよっぽどまし)。花田清輝、武田泰淳、三島由紀夫と挙げたらキリないが、小沢信男、内田栄一は当時は小物中の小物。70年代でようやく中堅。だが前出の大物連と異なり、書いたモノがほとんど単行本化されてないのもこの世代。小沢、内田の他、白坂依志夫、斎藤龍鳳、増村保造、石堂淑朗の作品が掲載された同誌を、上信線の車中で読むのは至福の時。『キネマ旬報』同様、神保町の良心的古本屋で300円前後(「矢口書店」なら倍以上だろう)。映画産業衰退期を生きた人々とはいえ、このまんまじゃあんまり(勿体ない!)。“サイケデリックシネマ叢書”とでも題して、もの好きな版元が出してくれないか?小沢の石井輝男論など、田中小実昌風と言うか、肩に全然力が入ってなくていい。
じゃ現在、『ちくま』でのまだらぼけテイストの、男色者自覚告白自伝連載が楽しい、石堂の『映画芸術』68年11月号の『バーバレラ』論、「フォンダの唇と人工子宮」より。“唇の位置から推して、今一人の垂涎の美女ジャンヌモローと同じく、その性器は上附きであることは当然として、会陰部を中心とする凹凸の姿の良さはメイラーの小説に出てくる兵士のセリフ“蜂蜜の壺に入れたようなものさ”を思いださせる(中略)後背位でも何でもござれの、吹き抜けの良さ、とでもいうものがジェーンにはあるのではなかろうか”。大宮駅前の居酒屋「いづみ屋」での、オッサン同士のエロ話ではなく、全国ネットの映画理論誌にこういう猥談が掲載されるとは、60年代末はやっぱりワイルド。
拙著の読者なら知ってるように、俺は『映画芸術』には原稿が2度も没になるなど、色々縁が。数が多くて1度じゃ書けないが、同誌編集者に関して。DVD付きエロ漫画で急成長した曙出版の社長は、一時同誌の編集だったと。給料めぐって荒井晴彦編集長とケンカ別れとの話だが、そもそも給料が存在してた事実にビックリ。その前か後かは知らないが、社長は遠山企画のバイトにも応募、俺様が冷たくそでにしたと。面接は選ぶ側も御用心。で、現在下働きしてるK。俺の明大時代の後輩で、一時は遠山企画にも在社。勤務先が転々と変わる奴だったが(面接受けするタイプ)、今は水にあってると見える。ダイナミックだった小川徹時代と違い、今は内部で内部を愚痴っぽく語る、業界人追悼映画雑誌と化したが、まあ『キネマ旬報』よりはまだ存在価値は少し(力なく…)。
『東京新聞』群馬版、5月6日付け。「料理作りたかった…」のリードで、隣家の電気を盗電したとして逮捕された、前橋の60過ぎの男性を実名報道。記事も面白おかしくハガキに近い大きさ。前橋署の扱いというから、以前無駄話で触れた、前橋東署管内のスーパーでウナギの蒲焼きを万引きしながら、逮捕もされずに帰宅させられた、桐生署の盗人警部を匿名報道した記者と、同一人物である可能性が高い(前橋東署の副署長と思われる幹部共々に匿名)。泥棒捕まえる警官が盗みを働く事と、電気止められるような民間の貧乏人が、電気拝借する事のどっちが問題か?犬は犬なりの誇りを持てよ(恥が少しでもあれば利根川に飛び込め!)。東京は連休中、帰省した白痴馬鹿親子が、東京駅新幹線ホームでダッシュする様も、3面ででかい写真入りでで紹介(さわやかショットとして)。書く奴、レイアウター、校閲…誰も危険行為と思わなかったのか?それとも新幹線はホーム幅が、100メートル位あると?
さて仕事だ。 (07.5.12)
年1回発行、拡声器騒音を考える会の機関誌、『AMENITY』連載、「富岡“騒音”日記」の6回目、さっきアップ(ペラ10枚)。夜9時の気違い放送の中断もあって、岩井賢太郎富岡市長と行政課へのヨイショについ。俺らしさがないので、昨今凶悪化してる、千代田区(石川雅己区長)の防災無線への批判を書き、中和。明日は「嫌われ者の記」の第192回目を。そういや最近更新してない。いやね、「凡人回想録」に比べて進み過ぎてるから。生乳のボケが新データ送ってこねんだもん。またブス声聞きたくねえし、小倉かしおん、凡回も交代でやってくんね?(2人で勝手に連絡取り合って)
「女も100人切り自慢してるうちは可愛いもんヨ」と、かつての『Mate』の投稿者でコラムも担当してた、GISMとかいうイカレ女が言ってた(ペンネーム失念の新宿住まいのもう1人も。風俗経験者だったがな、2人共)。GISMは群馬にその後流れ着き、高崎駅新幹線ホームで2回程見たが、ここ数年はさっぱり。再びどこかへ流れたのだろう。デリケートな娘だったが、常に疲労感を漂わせていたな。徳田も何してんだか(どうでもいいが)。写真は目伏せ付きで『Mate』に載せようか?(おかずになるのをな)
最近良く読む佐伯一麦は、文化果つる地で出身地の、仙台住まいと(いがらしの旦那もだな)。題名センスは最悪だが(『ア・ルース・ボーイ』『ショート・サーキット』)、小説はなかなかなので、ついエッセイ集『散歩歳時記』に手を出し大失敗。素直さが随筆じゃ間抜けさに直結。今後は小説オンリーで。こういう例は多く、山崎“タルコフ”邦紀には佐藤亜紀がそう見えると。俺にはそう落差は感じられない(登場人物の名前がどの小説でも似過ぎてて、上手そうなのに、全体の筋がいつも把握出来ない)。
昨日「書肆アクセス」に行ったら、畠中店長が「たるみさんが喜んでましたよ」「?」。俺の知人にそういう人物はいない。キョトンとしてると、「ほらこの(と棚を指差す)、『三度のメシより古本!』を書いた…」「ああ古書通信の…」「塩山さんのブログ見たらしくて。ただ誉められうより、よっぽどうれしいって」「ケッ!生意気なガキだ」「またあ…。いい人なんだから」(畠中さんに悪人呼ばわりされる人に、死ぬまでに一度会いたい)同書にに関しては、今月末締め切りの某誌の原稿でもなぶりモノにする予定。
『キネマ旬報』『週刊現代』『週刊金曜日』(昨今の購読中止雑誌)金が浮いたので、久々に『諸君!』と『サイゾー』を。やや気品が戻った前者はともかく、後者のふやけ振りは相変わらず(すかし振りも。小谷野敦の写真はカッコ良かったが)。定期購読する気は全く起きない。『現代』も月を追うごとに退屈化。面白い雑誌誰か教えて(もう『希望の友』は出てないの?)。
先週、石堂の珍『バーバレラ』論を引用した『映画芸術』68年11月号は、広告面も貴重。前半のグラビアに見開きで東宝と東映の新作が。東映は御存知、石井輝男監督の『徳川女刑罰史』。“責めて責めぬく一時間三◯分!縛る!刺す!斬る!焼く!野ざらしにする!”(惹句より)。最後のとどめが効果的かつ現代的。右側の東宝は『砂の香り』。監督の岩内克巳は凡庸で有名。未見作だが知る人ぞ知る一作。浜美枝の乳と尻が拝める(共演は中山仁)。ケーブルでも放映してないの?寝よう。
(07.5.19)
リンククラブに繋がらず、無駄話が更新出来ません(明日の昼までにはきっと…)。せっかく図書印刷が内校せずに出稿した、いトうのMUJIN COMICS、『穴姦』(6月8日発売)の口絵の悪口を書いたのにぃ。 (07.5.22)