[ハードハット]
アメリカを突如襲ったテロ「9.11」について、当時ニューヨーク・タイムズマガジン誌のコラムでベルリン・クリンケンボルクはこう書いています。
「泥がつかず、荒れてもいない手のひとは、それまで無視しようとしてきた労働者階級を敬愛することを知った。消防士や警官と同様、建設現場の人々は、ただちにグランド・ゼロへ急行した。彼らは忍耐強い小さな仕事の積み重ねが、偉大なことを成し遂げることを理解していた。」
ニューヨークの主役は、ウォール街でブルックブラザーズの背広を着、最新のコンピューターやインターネットを駆使して数百万ドル稼ぐ、ハーバード大やイェール大の出身者ではなく、彼らを救出する勇敢な消防士や警官、そして現場の瓦礫を掘り返すのにボランティアの汗をながす建設労働者(ハードハット)に、とってかわった。
1965年以来、ヘルメットをかぶり、穴掘りに汗を流し、水道管・下水管・ガス管などの施工をしてきた先代の社員や現社員を、私は上述のアメリカの労働者と同様に誇りに思います。
脚光はあびずとも、今後も地域のライフラインを守リ続けます。
MPK 三沢 卓也