現地事業報告(概略)

開始から現在までの現地での活動の歩みです。



1.戦災孤児リサーチ事業

 平成13年10月の米国によるアフガニスタン報復空爆以来、AWOAでは断続的にカーブル市内戦災孤児の生活状況、ストレス状況のリサーチを続けてきました。

 その結果、現時点でカーブル市内に於ける戦災孤児の数は推定3万人、そのうち、PTSDに苦しむ孤児のは約70%ということがわかりました。




2.戦災孤児クリニック運営事業

 平成14年5月15日、リサーチの結果に基づき、現地医師グループの協力のもと、カーブル市内に「戦災孤児のためのストレスクリニック(AWOA War Orphans' Mind Body Stress Clinic)を開設しました。現在、小児科医師と9人のスタッフが1日約40〜50人の孤児のストレスケアにあたっています。症状とは、頭痛、腹痛、失語、夜驚症、下半身不随などです。

 また、遠方や、重度のため通院不可能な孤児のため、ストレスセラピストが一日おきに往診に出かけています。

 この活動は、外務省「日本NGO支援無償資金協力」対象事業となっております(当時)。

  旧ストレスクリニック(2002.05.15-2003.10.31)

こちらもご参照下さい (平成15(2003)年11月1日、農園付き入院ケア施設に移転しました)


3.犠牲祭・イードに毛布と靴を

 今年2月のイード(犠牲祭)では、アフガンの孤児5000人に毛布と靴をプレゼントしました。   
 
 アフガニスタンの冬は大変厳しく、その過酷な寒さのために毎年多くの孤児たちが凍死します。そのため今年の冬は一人も犠牲者を出さないようにと、カトリック中央協議会(カリタスジャパン)の基金提供で、毛布と靴を贈ることができました。    
 
 現地スタッフと共に、2週間かけて孤児たち一人一人に配布して歩きました。どの子も「暖かい贈り物」に大喜びでした。

 毛布を手に大喜びするテント生活の孤児たち


 
4.現在進行中のプログラム

  4-1 ストレスセラピスト養成事業

 アフガニスタン国内にストレスセラピストを養成し、より効果的なストレスケアを実施することを目的として、養成講座の開講に向けて準備を進めています。カーブル大学の医学生60名を対象に、医学部教授3名と共同して実施していく予定です。




   
   4-2 農園付き孤児院(「緑の園」)へ

  平成15年11月1日、今までの通院ストレスクリニックから、農園付き孤児院へ移行致しました。「緑の園」は、農作業療法のための農園(リハビリテーション施設)と、入院施設を完備しています。遠方に住む患者や、重度のストレス障害を持つ患者に対し、よりよい環境で治療を施すための施設です。