なのはなユニオンニュース

244号 2018年6月20日


 1.5・19ちばキャラバン 5・22日比谷野音に集結
 2.労契法20条裁判
 3.ドルチア支部 第一回団地交渉
 4.お知らせ
 5.なのはなトーク
 



写真1
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5.22日比谷野音に集結
北海道、沖縄を4月20日に同時スタートした「労働法制改悪阻止!全国キャラバン」は、5月22日に東京日比谷野音集会に結集した。千葉は恒例のちばキャラバンを全国キャラバンと呼応して取り組んだ。
延100名・14団体が参加した。
写真2

5.19千葉・全国キャラバン

 今年も恒例の千葉キャラバンに取り組みました。今年は「働き方改革反対」全国キャラバンが北は北海道から南は沖縄まで全国津々浦々で取り組まれ、千葉キャラバンもその一貫としても位置付け、5月19日に取り組みました。
 キャラバンはJR柏駅・東口10:00→JR松戸駅・東口11:00→JR市川駅・北口12:30→JR津田沼駅・北口14:30→JR稲毛駅・東口15:30→JR千葉駅・クリスタルドーム16:15。そして最後は千葉国鉄労働組合の会議室にて打ち上げ。まずは、三宅弁護士(千葉労働弁護団事務局長)から「働き方改革と労働立法の動向」をお話しいただきました。働き方改革の3つの柱「残業時間の上限規制、同一労働同一賃金、脱時間給制度」を軸に、柔軟な働き方や外国人材の受け入れの問題点もしっかりと、そしてわかりやすくお話しいただきました。キャラバンで歩き疲れた参加者20名、眠ることなく
 しっかりと聞くことができました。来年は第10回ちばキャラバンということで、記念すべきキャラバンにすることを確認し、終了しました。懇親会の場所及び飲み物・つまみものなどを用意いただいた国鉄労働組合の皆様、ありがとうございました。
 全国キャラバンは1999年労働基準法改悪反対のとき、千葉県でも取り組み、宣伝カーで千葉市周辺を走り回り、夜集会を行ったことを思い出しました。そのとき、一緒に取り組んだ全統一の鎌倉さんが今回は駆け付けてくれました。19年ぶりの全国キャラバン。感慨深いものがあります。

写真3
写真4
10時JR柏駅・東口出発なのはなユニオン、千葉スクラムユニオン、ユニオン市原、I女、本池市議、東葛ふれあいユニオン、国労など参集。元気に出発コール!!
11時JR松戸駅 松戸駅・東口松戸労組会議 松戸労組会議 松戸労組会議 、二階堂 市議 、工藤元市議など 、工藤元市議など 、工藤元市議など 、工藤元市議など 、工藤元市議など参集 。

12時30分JR市川駅・北口。市川地区は別集会と重なったが4名の参加あり。ありがとう!

14時30分JR津田沼駅・北口昼食休憩後、なのはなの仲間、国労など参集。午後のキャラバンスタート!
15時30分JR稲毛駅・東口NTT関連労組、 郵政産業ユニオンなど参集。

16時15分千葉・クリスタルドーム最後の宣伝。全統一・鎌倉さん、ユニオンならしの・菊池さんなど参集。

日音協ちば ・瓦井さんが
BGMを。
国鉄労働組合ちば会議室にて、ミニ打ち上げ集会。 三宅弁護士(千葉労働弁護団事務局長)から「働き 方改革と労働立法の動向」のお話しを聴く。
質疑応答後、国労の仲間と家族が用意してくれた 飲み物・つまみで懇親会。22名参加。 来年は千葉キャラバン10回。記念すべきキャラバ ンにとの声あり。趣向をこらして、来年も元気に 取り組みましょう!!





労契法20条裁判

 6月1日、最高裁判所にて、正社員と非正社員の労働条件について不合理な格差を禁じた労契法20条に基づいたハマキョウレックス事件と長澤運輸事件の判決が下されました。どちらも全日本建設運輸連帯労働組合の組合員がおこした裁判です。

ハマキョウレックス事件

 全国規模で展開する伊藤忠系列の大手物流企業。正社員ドライバーと契約社員ドライバーはまったく同じ仕事をしているが、手当に格差があった。
 最高裁は、労働契約法20条は正社員と非正社員の「職務の内容等の違いに応じた均衡のとれた処遇を求める規定」であるとし、「賃金総額の比較のみではなく、賃金項目の主旨を個別に考慮」し判断すべきとした。トラック運輸業において、運賃ダンピングが横行し、中小・下請け業者は正社員採用を抑え、有期雇用を増やしてきた。契約社員ドライバーの不当な格差撤廃と労働条件向上につながる判決である。

手当
正社員
契約社員
第一審
第二審
最高裁
無事故1万円
作業1万円
給食3500円
住宅2万円
皆勤1万円
家族
交通費通勤距離に応じて
一律3千円

長澤運輸事件

 バラセメント運転手が定年前と定年後とまったく仕事は同じ。担当車両も、出勤日数も、労働時間も同じなのに、不合理な格差「基準内賃金6割以下に減額、残業単価2/3にダウン、一時金ゼロ」→年収が大幅ダウン(550万円→393万円)」したことを争った。一審東京地裁は「同じ仕事なのだから同じ賃金」と判決。二審東京高裁は「定年後の賃下げは社会的に容認」という不当判決。最高裁は、定年後再雇用も労働契約法20条の対象になるとしたが、結論は精勤手当の不支給を不合理とした他は、「85000円の職務手当、住宅手当、家族手当、一時金(基本給5ヵ月分)」の不支給、固定給の大幅カットによる割増賃金の大幅ダウンのすべてについて不合理でないとして上告を棄却した。
 理由は「定年後の賃下げは社会的に容認されている」の追認である。これは法的な判断と到底いえないが、最高裁はこの高裁判決を正当化するために、再雇用についての格差の不合理を判断する場合、再雇用者は「長期間雇用することを通常予定されていない」「一定の要件を満たせば老齢年金の支給を受けることも予定されている」という事情があるとして「定年退職後に再雇用される有期契約労働者の賃金体系のあり方を検討するその基礎となる」と言ったのである。つまり、再雇用については別の基準で判断してもかまわないと言わんばかりの手法である。
 長時間労働が当たり前になっているトラック業界は固定給を最低賃金違反にならない程度の10万円台に設定している企業が多い。だから運転手は世間並みの収入をえるために馬車馬のように働くしかない。長澤運輸は2004年の4日間ストで、歩合給を大幅に減らして85000円の職務給を勝ち取った。その職務給の全額カットが合理的なのか、そのカットによって割増賃金引き下げの効果が生じて労働者にとって不利益変更に等しい
 不合理をもたらしていることについて、最高裁では検討されなかった。会社のやり口を正当化するために、正社員の基本給、職務給、能率給の合計額と、再雇用者の基本給、歩合給の合計額とを比較し、その差は最大12%だから不合理と評価できないとした。おまけに、職務給のカット、その代わりの歩合給支給は組合との交渉によって決まったと事実に反することまで書いた。会社の不誠実団交に対する東京都労働委員会命令を、最高裁も受け取っているにも関わらず、再雇用者の労働条件は組合との交渉で決まっていると繰り返し、不合理と言えないという結論を正当化した。
「社会的容認」論のつじつま合わせのために、二枚舌を使って労契法20条の立法趣旨を骨抜きに するに等しい不当判決である。(全日建連帯発信 文・要約)

6月7日「ハマキョウレックス事件・長澤運輸事件最高裁判判決報告集会」開催

 報告に立った宮里弁護士は、ハマキョウレックス事件は100%近い勝利判決である。この判決をどう活かしていくのか、労働組合に求められているとした。長澤運輸事件については、定年後再雇用の有期労働契約にも労契法20条が適用されることが確認されたことは、定年後再雇用の切り下げが広く行われている現状下ではその不合理性を検証し、是正する重要な契機となりうるとした。写真12
 しかし、「定年後再雇用」が「その他の事情」として重視され、格差の不合理性を肯定する事情として強調されて、同一労働であるにも関わらず、20%強の賃金切り下げを容認したことについて、疑問を呈した。両判決を受けて、労働組合は、格差について総点検すること、格差の合理性について説明を求めて是正の取り組みをすること、法規制は最低規制であるから法を活かして法規制を超える取り組みをすることなどが求められているとした。最後に全日建連帯・小谷野書記長は、ハマキョウレックス判決は大きな意義があるとしたうえで、長澤運輸事件判決については寸分違わない同じ仕事なのに、判決は企業社会の秩序を守るために切り捨て、アコギな企業にお墨付きを与えた。事実認識の判断方法が2枚だと、怒りを爆発させた。この先、二の矢、三の矢を放っていくと、力強く明言した。

イラストドリンク
舞浜カフェイ

 6月11日、4名で舞浜駅・サイゼリアで16時30分から開催。
「舞浜カフェイ」はオリエンタルランドユニオン組合員&周辺の仲間を対象に、ザックバランに職場のことを話そうよという場である。
 春闘交渉の報告をし、現状を突き合わせる。6月は閑散期だが「キャスト不足」で仕事の負担が増えきつい、35周年行事で始まった「朝のお出迎え」の手振りやハイタッチの仕事が結構辛い、などなど話し合う。次回交渉の要求にするかどうか!?
写真14
 
6・10安倍政権退陣求める国会前集会

 雨の中、国会前に安倍政権の退陣を求める人たちが国会周辺を埋め尽くした。14時から開始された集会は、国会議員、研究者、市民団体の人たちが次々にマイクを握った。沖縄から駆け付けた山城さん「辺野古の海を埋めるな!」、労働弁護団・棗弁護士「働き方改革反対!」などなど、安倍政権の退陣を求めるスピーチを其々の立場から安倍政権の退陣を求める想いを語った。最後に娘を過労死で亡くした母親の「私はこんな形で、こんなところに立ちたくない!」という叫びは胸に迫った。


 6・10安倍政権退陣求める国会前集会雨の中、国会前に安倍政権の退陣を求める人たちが国会周辺を埋め尽くした。14時から開始された集会は、国会議員、研究者、市民団体の人たちが次々にマイクを握った。沖縄から駆け付けた山城さん「辺野古の海を埋めるな!」、労働弁護団・棗弁護士「働き方改革反対!」などなど、安倍政権の退陣を求めるスピーチを其々の立場から安倍政権の退陣を求める想いを語った。最後に娘を過労死で亡くした母親の「私はこんな形で、こんなところに立ちたくない!」という叫びは胸に迫った。




【労働情報 NO.970】

  ユニオン加入で一人でも春闘交渉
      交渉結果は会社全体に周知
竹内さとえ(仮名)





ドルチア支部 第一回団体交渉

未払賃金、退職金、解雇予告金を労働債権として支払え!

写真15
 5月24日10時、東金文化会館にて、会社側は株式会社ドルチア・代理人弁護士と会社顧問、組合側は本部2人、支部員全員、東金地区3人の参加で交渉が行われました。
 第一に、代理人弁護士から、破産申立にある現状について説明を受けました。組合側は、突然3月30日に「破産した。明日から事業所を閉鎖」と社長から言われただけなので、会社に破産に至る経緯及び要因などの説明を求めました。会社側は杜撰経営としか言いようがないと答えました。第二に、組合側は、ネットに流れている「新グランドルチェ」の開店について、破産宣告直後の4月9日に会社が設立されていることもあり、偽装倒産ではないかとの疑いをもたざるをえないと主張。会社は、「新グランドルチェ」開店の準備は進めているが、ドルチアとは別会社であると主張。いずれにしても、突然の破産宣告だけで何の説明も受けてないので、破産に至る経緯及び要因などについて改めて説明の場をもつことを求める。第三に労働債権について、組合側から労働債権の内容「1)未払い賃金(2018年2月分の1/2、3月分、4月分)、2)解雇予告手当(即日解雇)、3)残有給休暇分、4)退職金」について、組合作成の一覧表を示して支払いを求める。
社員就業規則第31条社員の退職金は「退職金規定」による。退職金規定第2条(退職金共済契約)退職金の支給は、会社が各社員について中小企業退職金共済事業団との間の退職金共済契約を締結することによって行うものとする。同第3条(退職金の額)退職金の額は、掛金月額と掛金納付月数に応じ中小企業退職金共済法に定められた額とする。パートタイマー就業規則第23条パートタイマーに対しては、原則として退職金を支給しない。

 特に退職金については、退職金規定に基づき支払いを求めました。会社は規定に則った中小企業退職金共済事業団との契約を締結していなかったが、退職金額は中小企業退職金共済法に定められた額と明記されているので、組合は「月額×納付年数(勤続年数)」で、社員の退職金額を算出した。パートタイマーについては、「原則として退職金は支給しない」となっているが、破産という会社責任による解雇なので、社員に準じて退職金の支払いを求めました。額については、社員と同時間就労しているパートタイマーについては同額、短時間パートタイマーについては時間比例で算出しました。その上で、従業員に責任がない突然の破産で、従業員を現在及び将来における生活不安に陥らせた原因は会社にあるとして、退職金は上記額「×3倍」を求めました。会社側は現在、支払う金はないと開き直りました。しかし、組合が要求として提示した1)賃金未払い、2)解雇予告金、3)残有給休暇分、4)退職金については労働債権として認め、国の立替払い制度について協力することを約束しました。

 6月8日、ドルチア市川南店をリニューアルして「グランドルチェ」が開店されました。ドルチアの人気No1ケーキ「モンブラン」の行方は・・・社長の妻名義の「東京洋菓子倶楽部」は現在も営業中。ますます深まる「偽装倒産」疑惑!!





☆☆おしらせ☆☆
2018年


 6月26日

10:00〜
全国ユニオンアクション
 7月14日

13:00
執行委員会
 7月20日
18:00

全国ユニオン全国委員会
 7月21日
13:00
全国ユニオン大会 ユニオン運動センター

15:45

記念講演 宮里邦夫弁護士
(日本労働弁護団・前会長)
※誰でも参加できます。ぜひ参加して下さい。
 7月27日
18:30
争議支援ビアパーティ
※参加費・自己負担1000円
IKE−BIZとしま産業振興プラザ
 9月29日

なのはなユニオン大会&30周年祝う会



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なのはなトーク
最近の趣味  

 最近、時間が空いたら映画館に行くようにしている。理由はビデオ等を家で見ていると他の作業をしたりであまり集中して見れないから。現実逃避するために映画館へと足を運ぶ。以前迄は、周りに人がいるので集中して映画を見れないし、1,800円払うのは高いという理由で映画館はあまり行かなかったが、平日の朝や遅くだと殆ど人がいないので気持ちよく見れる。おまけに値段も安いので、時間を選んで映画館に行っています。
 映画館で見てよかった作品を紹介します。
「グレイテスト・ショーマン」個性を持つ人々を集めたショーをヒットさせ、成功をつかむ話しですが、ストーリーは単純で登場人物も浅い感じでしか描かれてないが、歌とダンスが凄く良いし、それをかっこよく撮影しているので大画面で見るのをおすすめします。ミュージカルが平気なら楽しめると思います。

「バーフバリ王の凱旋」
 全2部構成の叙事詩的映画の第2作。古代王国の王位継承争いの結末を描いています。第一部の「バーフバリ伝説誕生」を見ていなくても、最初にこれまでのあらすじをたっぷり見せてくれるから楽しめます。インド映画なので歌もアクションも踊りもあり、途中でファンタジーな世界に行ったりと、かなりてんこ盛りですがしっかりまとまっていて楽しめます。
 自分はスタントマンをしていたのでどうしてもスタントシーンでのワイヤー、CGの使い方を見てしまいます。最近は主役にスタントをさせるために、ワイヤーを使って高いところから飛び降りたりするので、演技が上手くてもスタントに関しては素人なので迫力無くてカッコ悪くなってしまうが、紹介した2つはどれも素晴らしく良く、肩を組んで宙返りするシーンは一瞬しかうつらなくて見逃してしまいそうですが、本当に良いので是非見てほしいです。
(浜元)

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