同じ会社に就労していた息子が他の社員の違法行為について警察に相談したことを理由に解雇通告されました。その件を会社が次の朝のミーティグで「退職した」と話したので、父であるIさんは「息子は解雇を認めていない。勝手に退職と話すことは問題だ」と言ったところ、会社は「親として謝罪しろ」と執拗に迫りました。また、給料が少ない配達に回し、謝罪したら通常の仕事にもどすと迫りました。そして「お前はバカか。常識ない奴に良い仕事させないよ」などパワハラ・いじめによる不当な退職強要が続けられたので、ユニオンはパワハラだと交渉を申し入れ、交渉を重ねました。しかし、会社はパワハラを認めなかったので、労働審判を提訴し、2回目で本人が納得できる内容で和解しました。
Sさんは2017年7月から2018年2月まで、ゴルフ場の料理長として就労しました。その間、支払われた賃金は「本給、業務手当、通勤費」のみでした。Sさんは毎日2時間〜4時間の時間外労働をしていましたが、残業代はゼロでした。休憩室もないため、外のベンチでの昼休憩で、休憩時間も30分もとれませんでした。職場を退職するにあたり、残業代の請求をしました。会社は交渉で「会社が指示した残業ではない」と言いましたがSさんが要求した全額が支払われ解決しました。

Sさんは、会社から突然、「うちは60歳定年なので、今度の誕生日で辞めてもらう」と通告されました。「ずーっと働いていいよ」と言われていたので、60歳で辞めてもらうと言われたときは、約束が違うと思いました。また、少人数の職場で、社長+女性社員2人からのパワハラにも耐えていたので、黙って辞めたくないとユニオンに相談がありました。交渉には、社長の他、女性社員2人も参加し、Sさんが仕事ができなので強い口調になったと主張しました。結果、継続してもよいが労働条件は悪くなるということなので、Sさんは辞めるという選択をし、残業代未払いなど不透明な賃金未払いも正し、本人が納得できる内容で解決しました。
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