なのはなユニオンニュース

245号 2018年7月30日


 1.6・19 共和企業支部結成! 6・29 交渉開始!
 2.6・7 2018春闘報告会 7・21 全国ユニオン第17回定期大会
 3.裁判提訴 安全配慮義務違反を問う!
 4.かいけつしました!
 5.こんな活動も始めました夏。 ByQ
 6.なのはなユニオン定期大会&30周年祝う会
 7.お知らせ
 8.なのはなトーク
 




写真2
 足場材のメンテナンスを業務とする有限会社共和企業にて、なのはなユニオンの支部「共和企業支部」が結成された。一人の労働者が鉄パイプが倒れて下敷きになるという事故が起きた際、社長が救急車を呼ばなかったため、「救急車を!」と言ったフィリピン労働者に解雇通告がされた。職場は有給休暇なし、社会保険なし、昇給なし、何もない状態を改善したいと支部結成。解雇は1回目の交渉にて撤回!2回目以降は職場の労働条件改善に向けて交渉スタート。




6・7 2018春闘報告会

写真3 6月17日、「2018春闘報告会」を次世代交流会として開催した。
開始集会の時より参加者は少なかったが、1人春闘に取り組み、「無期雇用転換」を認めさせた二人から報告を受ける。
 ロイヤルのグループ会社が運営する工場でケーキを包装する仕事に携わって勤続6年のMさんは、無期転換を申し入れて確認できた。同時に労契法20条に則って職務非関連(結婚休暇、忌引き休暇、通勤手当など)の格差是正を求めた。結果、有給休暇の賃金支払の計算式が、正社員は「通常賃金」、パートは「平均賃金」となっているため、パートが有給休暇を取った時に通常賃金の6、7割程度になるのはおかしいと指摘し、検討するとなったこと。既存の評価制度は上司の裁量で左右される仕組みで、場合によっては仕事へのモチベーションに繋がるということで評価の開示を求め、上長評価を開示するとなったこと。など、毎年春闘を取り組んで、少しずつ改善が図られていると報告。紀文食品で働くKさんは、無期転換を申し入れて確認できたが、同時に求めた職場の会議への参加などはすごく抵抗された。毎朝、朝礼をやっているので、そこに参加していれば充分とか、全員(いつも4人中3人でやっている)でやるのは非効率とか、意味不明の抵抗をされ、年に何回かの参加がやっと認められたかなという感じ。でも、交渉するとモノが取れなくても、会社の考えていることはわかるので、やる意義はあると思うと報告。二人の報告を受けて、参加者からの質疑応答で終了。春闘開始集会と春闘報告会は、今年初めての取り組みだったが、春闘を取り組む人も取り組まない人も、具体的実践の話しなので刺激を受け、活発な討論が交わされた。来年も継続しようと確認して終了。
(今回、場所の変更が直前にあり、そのため会場にたどり着けなかった人がいました。ごめんなさい。)


7・21 全国ユニオン第17回定期大会


写真4
 7月21日13時から全国ユニオン第17回定期大会がユニオン運動センター会議室にて開催された。
 冒頭、1万人会員をめざそうという鈴木会長の元気な挨拶に続き、国民民主党、立憲民主党・石橋議員、社民党・福島議員、全日建労組・小谷野書記長、平和フォーラムなど来賓からの挨拶をうけ、活動報告、決算報告、会計監査報告、活動方針提案、予算提案と議事は進む。山梨ユニオンが新加盟の挨拶をし、傘下の各ユニオンからの活動報告が続く。1万人がすぐに実現できるとは思わないが、皆で力合わせてがんばろうよと思える大会であった。
宮里邦夫弁護士による記念講演「労働組合の存在意義を問う」が行われる。「闘いの中で権利は確立。権利、法律ありきではない」「団結は作る、守る両面を意識した闘いを」など明瞭に述べられた。「一人でも入れる労組は大事だが、多数を勝ち取る努力を甘んじていないか」は??咤激励と受け止めたい。



裁判提訴  安全配慮義務違反を問う!
 7月19日、オリエンタルランドユニオンの組合員二人が原告となって、会社に対し、安全配慮義務違反があったとして、千葉裁判に提訴した。二人は、過重な着ぐるみ着用による胸郭出口症候群発症に関わる損害、上司ら9名による2013年頃より受けたパワーハラスメント被害に対して、計約755万円の損害賠償を求めた。
 ここに至るまで、ユニオンは、過重業務によって起きた労災に対し、会社には安全配慮義務があるとして、●「ゼロか100かではない」復職の条件整備、●怪我や疾病を繰り返さないための予防(シフトの組み方、衣装の軽量化、キャスティングの人数など)●「具合が悪い」と言える環境の整備などの改善を求めて交渉を重ねた。しかし、会社は「労災が認定されたことは認めるが、安全配慮義務違反はない」という主張を変えることはなかった。更に、2017年8月10日の労災認定についての報道がなされて以降、職場では、二人が問題を外部にもらしたことが問題であるかのような状況が作られ、二人に対して「謝罪をすべき」というような声も出るようになった。このままでは労働災害は続き、その労災を温存するかのようなパワハラが止まないことに対し、二人は危機感をもち、安心して働き続けられる職場にしたいという思いで、裁判に踏み切ることを決意した。
ユニオンは二人の勇気ある決意を尊重し、一緒にたたかいます。ご支援をお願い致します。

[朝日新聞ネットニュース]
 東京ディズニーランド(千葉県浦安市)でキャラクターの着ぐるみを着てショーやパレードに出演してきた女性社員2人が19日、過重労働やパワーハラスメントで体調を崩したのは運営会社のオリエンタルランドが安全配慮義務を怠ったためだとして、計約755万円の損害賠償を求める訴訟を千葉地裁に起こした。
 訴状などによると、女性社員(28)は2015年2月に入社し、総重量10〜30キロの着ぐるみを着て、様々なディズニーキャラクターとしてショーやパレードに出演。17年1月に腕などに激痛が走る「胸郭出口症候群」を発症した。
 女性は首や肩、腕に重い負荷がかかる業務を続けていたことが発症を招いたとして労働基準監督署に労災申請。昨年8月に認定を受けた。今は休職している。
 女性は職場復帰を希望しており、労災認定後も会社側が安全対策の不備を認めていないとして提訴した。「このままでは同じことが繰り返されかねない」と訴える。もう一人の女性社員(38)は08年4月に入社し、キャラクターに扮してショーなどに出演。13年1月から職場内で上司らの「病気なのか。それなら死んじまえ」などの暴言によるパワハラに遭って体調を崩し、「会社側が防止義務を果たさなかった」と主張する。

 オリエンタルランド広報部は取材に「訴状が届いていないため、コメントは差し控える。訴状が届き次第、内容を確認して対応する」と回答した。(朝日/土屋亮)





かいけつしました



 同じ会社に就労していた息子が他の社員の違法行為について警察に相談したことを理由に解雇通告されました。その件を会社が次の朝のミーティグで「退職した」と話したので、父であるIさんは「息子は解雇を認めていない。勝手に退職と話すことは問題だ」と言ったところ、会社は「親として謝罪しろ」と執拗に迫りました。また、給料が少ない配達に回し、謝罪したら通常の仕事にもどすと迫りました。そして「お前はバカか。常識ない奴に良い仕事させないよ」などパワハラ・いじめによる不当な退職強要が続けられたので、ユニオンはパワハラだと交渉を申し入れ、交渉を重ねました。しかし、会社はパワハラを認めなかったので、労働審判を提訴し、2回目で本人が納得できる内容で和解しました。




 Sさんは2017年7月から2018年2月まで、ゴルフ場の料理長として就労しました。その間、支払われた賃金は「本給、業務手当、通勤費」のみでした。Sさんは毎日2時間〜4時間の時間外労働をしていましたが、残業代はゼロでした。休憩室もないため、外のベンチでの昼休憩で、休憩時間も30分もとれませんでした。職場を退職するにあたり、残業代の請求をしました。会社は交渉で「会社が指示した残業ではない」と言いましたがSさんが要求した全額が支払われ解決しました。



 Sさんは、会社から突然、「うちは60歳定年なので、今度の誕生日で辞めてもらう」と通告されました。「ずーっと働いていいよ」と言われていたので、60歳で辞めてもらうと言われたときは、約束が違うと思いました。また、少人数の職場で、社長+女性社員2人からのパワハラにも耐えていたので、黙って辞めたくないとユニオンに相談がありました。交渉には、社長の他、女性社員2人も参加し、Sさんが仕事ができなので強い口調になったと主張しました。結果、継続してもよいが労働条件は悪くなるということなので、Sさんは辞めるという選択をし、残業代未払いなど不透明な賃金未払いも正し、本人が納得できる内容で解決しました。




こんな活動も始めました夏。ByQ
 7月2日【山武市防災カルタ作成実行委員会】が発足しました。イラスト(ひまわり)
『自らの命を守る為に、身の安全を第一に動けるように、防災の事を知って、【災いは他人事ではない】思いと関心を持ち続けて頂きたい。自らの手で皆の手で安全な環境を造っていける未来を』という願いで。×冷やし中華始めました。◎カルタ始めました(^―^)ニコ

 言葉遊びで覚えた言葉は簡単に忘れないものです。マッチ一本火事の元とか。東日本大震災で山武市も被災しました。"大震災がいつ起きてもおかしくない"とは多くの人の認識です
。大人も子供も環境も問わずに読み句を募集する事・災害の被害について知って貰える場所を設ける事を決め、早速八月にその場を設ける事にしました。
 そして、今(7月6日夜)、【猛烈な記録的大雨により、数年に一度しかないような重大な災害が(西日本中心に)差し迫っている異常事態である】とのニュースを見ながらこれを書いています。災害は地震災害だけではありません。今日のような異常気象が原因である災害が(異常事態が普通事態に思えてきた程に)起きるようになりました。

"パニック映画"というジャンル。『その中でも災害パニック映画の需要は減ってくだろうなぁ。天候って映画ジャンルの一つを消す力もあるのねぇ』「それ、映画だけにしといて」とテレビに呟く事も増えました。ですが、たまに借ります。私ならって、突っ込みながらの鑑賞です。これも私には災害時対応の立派な学びの場なのです
「うちねー、あーで、こーで、こうなのよぉ。なもんだから、その災害はちょっと困るのよー」「そうかそうか、そりゃ大変だね、じゃぁ貴方が今いる此処だけは災害にならないようにしてあげるね。特別だよ。」「ありがとう災害さんうふっ?」なんて、物分かりが良い優しい災害さんは何処を探してもいませんよね?映画の世界でも観た事ないなぁ。(むしろ、そういう映画・・・今までの経験知識が全く通用しないような異常災害のパニック映画と思いきや・・・そうでなかった結末のハートフル映画があったら観てみたいものぞよ(笑))
 災害は人の事情にお構いなしで平等にその地を襲います。日頃の関心と備えの積み重ねで救われる事がきっと有る筈です。自らが望む環境は、棚から牡丹餅のように・白馬の王子のように待ってても来やしません。牛歩だろうが働きかけて声を掛け合って作っていくものと思ってます。でも今日は七夕の日だから(雨だけど)短冊に願いを書くのは良いと思ってまっせ(^^)/。
 私は、この世で一番恐ろしい事は「アパシー(apathy)だ」と思っています。社会現象や社会そのものに対する無関心。自己を取巻く日常的な事柄にしか興味をもたない事。『そんな人々が増えていったらこれ以上恐ろしい事は無い。誰かどころか自分の人生すら少しも守れないよ。笑顔を交わせないよ。』と。
 教材はお堅い学習で無くても、関心があればカルタでも映画でも雑談からでも。私にとって映画は立派な教材でもあります。日常生活の森羅万象に関心を!!防犯にも関心を!!労働問題にも関心を!!脳にたくさん栄養をね(^^)←私が一番足りないの・・・
「いつの間に夢でも言えるわ防災カルタ」「嬉しいな私の読み句がカルタになって」「防災の花が咲く咲く山武市に花咲かジジィになるのはみんな」紀蔵こころの俳句

山武市民でない私がその趣旨に魅かれて山武市ボラ活動に参加始めましたって話でした。




なのはなユニオン定期大会&30周年祝う会

イラスト(花)
今年も定期大会開催の時期がやってきました。今年は、1988年に結成したな のはなユニオンが30周年を迎える記念すべき年でもあります。 ユニオンにとっては、とても大きな折り返し点となる30周年なので、定期大 会と一緒に盛大に行いたいと思います。

大会 30周年祝う会
Masseria

津田沼駅より徒歩1083歩。緑が運ぶ風、花の優しさ、水のせせらぎ、木漏れ日のほほえみ・・・いくつもの安らぎがある大人の空間「マッセリア」はまるで South Resort。賑やかな町の喧騒を感じさせない非日常空間。 料理は形より美味しさと健康にこだわったため、使用する素材は有機野菜と新鮮な魚介。そんな麗しい食材を、イタリア料理をこよなく愛するシェフが丹精込めて調理。気軽に楽しめるアラカルトから、充実のコース料理まで幅 広くご用意しております
TVやCM撮影にも使用された店内のロケーションは大切な人と過ごすには最適すぎる場所




  • 30周年祝う会では、記念講演(全国ユニオン会長・鈴木)、DVD「30周年の歩み」など、盛り沢山の内容で、パーティーを盛り上げる準備をしています。
  • なのはなユニオンの組合員は大会も、参加できるよう予定を入れて下さい。







☆☆おしらせ☆☆
2018年


 8月18日(日)

14:00
執行委員会

17:00
暑気払い
 9月 8日(土)


プレカリアートユニオン大会
 9月29日(土)
12:00
なのはなユニオン大会&30周年を祝う会
10月13日(土)
13:00
東京ユニオン大会
10月21日(日)
12:30

執行委


14:00

次世代交流会「パワハラを考える」
講師 三宅弁護士
10月20日(土)


派遣ユニオン大会

11月24日(土)

管理職ユニオン大会

12月 8日(土)

春闘セミナー

12月15日(土)


シニアユニオン大会




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なのはなトーク
 西日本豪雨による広範囲な地域の甚大な被害に言葉も無く、ただテレビ・新聞の毎日の報道に心を痛めています。3・11を思い出して気持ちが塞ぎます。こんな異常気象を作り出してしまった私達は何処へ向かって行くべきなのか?いつ・どこで・誰が被害者になってもおかしくない日常がすぐ隣にあることに気づいて欲しいと思います。
 毎日暑いですね。熱中症なんて私共の若い頃には無い病気?でしたよ。私共の世代の付けを若い世代に廻してしまい本当に申し訳ない限りです。(年金問題もまた然り)7月に70歳を過ぎての免許更新となり自動車教習所で事前講習とやらを受け貰った終了証を持参していざ警察署へ。2〜3年前から右目の視力が低下し、免許の更新に備えて眼鏡も作り替え何とか視力検査は無事に通過して一安心。でもゴールド5年が4年に短縮!ガックリです。それと春に受診した眼科で白内障があると言われて、自分では何も不自由を感じていなかったのでこれもショックな出来事でした。
 気持ちは若いつもりでいたので、身体が確実に老いへ向かっているというこの現実を受け入れざるを得ない今日この頃です。
 毎週火曜日は生涯大学の学生をやっていて今年で4年目となりました。旅行クラブの代表に何故かされてしまい、自分の楽しみの為、クラブ員に楽しんでもらう為に日々汗を流しています。週4日のスイミングは体力維持の為80歳までを目標に頑張りたい。
 時間は有り余る程あって漢字パズルで埋めている昨今。このまま人生が終わると思うとちょっと寂しい。諦めの悪い終末へ一直線となりそうな気配あり。
(K・O)

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