248号 2018年11月25日 |
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[O病院] 20年勤続の看護師(正社員)。2017年12月に癌を発症し休業。翌年1月に病院は「雇用保険への切り替え」を通告。ユニオンとの交渉で、病院は「健康で働けるということで契約した。病気で働けなくなったのは債務不履行」と主張。解雇撤回と残業代の未払を求め、労働審判を提訴。3回目の審判で、残業代全額と退職を前提とした解決金が提示され、ほぼ納得できる額だったので和解。 [D社] コールセンター業務についていたEさんは、契約期間を約1ヶ月残して解雇を通知された。団体交渉で現場の管理職に問題を提起したが、労働法について全く無頓着で、変な「強気」。ラチがあかないので、本社に抗議書面を送り本社と問題を解決。本社は、(1)解雇予告手当の支払い、(2)雇用保険への遡及加入は即時実施と回答。ユニオンは解雇理由「勤務態度が悪い」も不当で、契約期間を残した違法性の高いものであることを指摘し一定の解決金の支払いを求める。会社は(3)残期間の賃金相当額をさらに支払うと回答。ユニオンは、現場管理者の出した書面から朝の早出、定時後の残業手当が支払われていない証拠が出てきたので、(4)過去2年遡って未払い残業手当を支払うことを解決条件とし、会社は即答で支払うこととなる。実質的に要求はほぼ実現。 [N社] Aさん(正社員)は1年前に過酷な労働に耐えられず、自己都合退職。在職時、年俸制だったので残業代はないと思っていた。その後、現職の人たちに未払残業代が支払われたことを知り、未払残業代を要求。Aさんの手元には労働時間を立証できるものがなかったので、アバウトな残業代の要求であったが、会社は「交渉申入書」だけで残業代を支払うと回答。A氏にとって納得がいく額だったので交渉しないで解決。 [I社] スーパー・水産部門にアルバイト就労していたHさんは、1年目に懲戒解雇通告を受ける。理由は廃棄予定の品を持ち帰った、割引後の商品を勤務時間中に購入したとのこと。交渉で、ユニオンは●職場では廃棄予定商品の持ち帰りや勤務終了後の飲食が恒例となっていて、他部門の人も一緒に皆でやっていたこと、●Hさんはやった行為が就業規則にふれることも知らなかったこと、なので謝罪はするが、「懲戒解雇」は重すぎると主張。結果、「依願退職」ということで解決。 [M社] 仕事中に怪我して労働災害に認定されて休業中のOさんに、会社は「他所を捜してくれ」と電話で通告。さらに「社会保険証の返還と退職願いの提出」を求めてきたので交渉。第一回の交渉で、労災中の解雇はできない旨を話し、会社は解雇を撤回し休業後の復職を約束したので解決。 [R社(派遣会社)&K社(派遣先会社)] 派遣先の理由「残業が多い。私語が多い」で契約解除通告されたHさんは、派遣先の不当な解雇とパワハラを労働局に訴え、斡旋したが決裂。ユニオンとの交渉で、派遣先とは納得がいく額で解決。R社に対して、派遣元として派遣労働者に行うべき措置義務(契約解除された時点での対応など)を果たしていないと交渉したが、法律に抵触していないと決裂。労働審判(1回)で、法律には抵触していないが受けた不利益はあるので、額にこだわらなければということで和解。 [K社]産業廃棄物運搬会社。運転手として日中働き、更に夜中も働くというのは当り前で、夜勤が空けてから翌日の日中も働いていたAさんとBさんは、働くのはいいけれども、本当に働いた分だけ残業代はきちんと払われているのだろうかとユニオンに相談。ユニオンは当初から労働審判に行くことを前提として、残業代請求の根拠をきちんと時間計算し、併せて労働実態の証拠を固め、その上で会社と交渉をした。会社の代理人弁護士が労働問題や残業問題に詳しく、交渉で解決する方向だったので、ぎりぎりの交渉を積み上げた結果、二人が納得できる金額で交渉は決着。 全国ネットの前に 10/6〜7の全国ネット参加前に幹事の提案で10/5に出発、福島の原発周辺の今を見学してきました。私にとって、2回目の来福です。 津田沼駅集合、参加者は西内夫妻、田中氏、清水の計4名(井藤氏は急な仕事が入り不参加、残念)。運転は往復3人体制で。安全運転で出発進行。新たに開通した外環道経由で常磐道に入りました。途中、常磐道のいわき付近にあるガイガーカウンターでの放射線量は、実測値0.1μSv(マイクロシーベルト)でした(それでも千葉県基準の数百倍)。その手前にあった看板には"放射線量が0.1〜2.6μSvを表示することがあります"というまるで他人事のような台詞の看板が(居住して大丈夫、と宣言したのは現政府だろ)。また、途中のPAでは除染作業員を送迎しているマイクロバスや、毎日洗車しているようなピカピカで違和感のあるダンプの集団がPA中央の特設駐車場にいて、荷台の横断幕には「中間貯蔵輸送ペースカー」の文字が。何かなと思いインフォ板で確認すると、放射性産廃を積んでいるので安全運転(当然と思いますが)するそうです。 大きな渋滞も無く走ること4時間弱、常磐道常磐富岡ICを降りました。「居住困難地域」では相変わらず民家や店の入り口は鉄柵が張られていて、人の気配は皆無。店の跡地も除染作業を請け負う会社の事務所として使用されていました。田畑も雑草で覆い尽くされて、前回訪れた時より荒廃が進んでいました。しかし、居住の許可が得られた地域では住人が戻っているようで、敷地内には家主所有と思われる車が止まっていました。建設途中の家(ほとんど平屋)と思われるものも点在。津波対策でしょうか全戸と言ってもいい位、土地のかさ上げがしてありました。耕作放棄したと思われる田畑は殆んどソーラーパネルの設置、という状況になっていましたが、しかし現政府は太陽光で発生した電力買い取り価格を下げており、今後それが設置者の新たな負担になるのでは、と車窓から心配しました。 フレコンバックも減ったのではなく、違う場所に移動しただけです。しかも、フレコンの積載作業を眺めることができぬよう、新しい置き場の一部と思われる場所には一回り高いフェンスがはられ、道路からは作業の様子を眺められなくなっていました。現政府・東電は神経を尖らせているのでしょう、まるで"臭いものにはふたをしろ"という態度丸出しです。そう思えたと同時にこの有様でも一方的・強制的に県民を言葉で欺き呼び戻しているような現政府の態度に怒りを覚えました。暫く車を走らせ、目の前に風力発電の巨大風車が飛び込んできました。"奇跡の一本松"の跡地到着。残念ながら、建設資材と新築のフェンスにかき消されたかのように、跡形も無くなっていました。 原発の影響がほぼ無い地域に入り感じたのは、コンビニやスーパーが営業して街の賑わいを普通に取り戻していたことです。目立ったのは新車販売を含めた自動車販売店が乱立。特に除染作業員相手と思われる、安価で程度が良さそうな車を扱う個人経営の中古車店が目立ちました。ちなみに、この地域に設置されたガイガーカウンターによる数値は0.08μSvでした。 現政府は改憲やオリンピックより、福島の人々1人1人に寄り添うことを一番先にやるべきなのでは。そして何より福島の悲劇を別の場所で繰り返さないよう、日本中の原発を即時稼働停止することが先では。それが出来ないのなら即退陣するべきでは、と今回参加して思いました。(清水) |
10月6日・7日、岩手県盛岡市繋(つなぎ)温泉「ホテル大観」にて300名の参加で開催された。なのはなユニオンからは5名が参加。
6日13:30開会。実行委員長・パートユニオン盛岡伊澤会長、岩手県達増知事、平和環境岩手センター野中議長、連合岩手八幡会長と、挨拶が続いた。来賓・自治労本部亀崎氏は「労組の三つの要素は春闘、地域共闘、平和闘争にある。」と強調。つづく日本労働弁護団棗弁護士は「自民党総裁三選を果たした安倍首相は、秋の臨時国会に自民党主導で改憲原案を提出し臨時国会において憲法審査会で議論開始、そして来年の通常国家で改憲原案を発議、参院選前に国民投票を実施することを狙っている。これをストップするために労働組合側の戦線を整備統一し闘おう」と呼びかけた。 つづいて定期総会がひらかれ、東京管理職ユニオンが「スガノ農機争議」の勝利的解決を報告。来年の姫路開催を確認した。特別講演の一つは、東日本大震災被災地報告として「教育環境復興の現状」と題して小学校再建が進むことなどが岩手県教職員組合中嶋氏よりなされた。二つは、本集会「30年コミュニティユニオンに期待すること」として労働政策研究・研修機構の呉氏が講演。「ユニオン運動は社会的役割の大きさにおいて目を見張るものがある」と述べた。 自由参加の闘争報告会では、東京東部労組からメルスキン製薬A氏が無期転換ルール適用の直前に解雇され撤回を求めたDVD報告。東リ株式会社(カーペット製造東証一部上場)の偽装請負を兵庫労働局へ申告し直接雇用をもとめて闘争しているL.I.A労組から報告。 夕食レセプションでは全国の仲間とほろ酔い加減で語り合い、励ましあった。なのはなユニオン5名は全国各地の仲間にあいさつ回り。「お〜頑張ってんね」と激励された。福島みずほ議員は「安倍政権は改憲を必ず仕掛けてくる。ユニオンが団結し阻止しましょう」と檄を飛ばした。 翌日は、11の分科会が開かれ、私たち5名は3分科会に参加。「参加型活動家育成"トラブルメーカー"になろう」「団交拒否、不誠実団交を打開するために」「組織運営」。私は「団交拒否、不誠実団交を…」に参加。「あからさま」な団交拒否というよりも、形式的な対応や最初から合意形成意志のないことを明確にした「不誠実団交」が増えている。どうしたら「使用者に本気で紛争を解決しようという気をおこさせられるか」「労使協議を前にすすめられるか」について、各地の経験を出し、活動に活かそうというような主旨で議論が交わされた。「団交に会社側は弁護士が代理人として出席するばかり。会社代表が最後まで出ない。こうした団交をやっていると、会社の違法な問題を解決することは可能だが、労組員の意識に少なからず影響が出る。つまり、会社と団交を行うことによって、組合員の団結や自覚、憤りや充実感が高まっていくもの。だから、社長つまり会社を担う者を団交に出席させることが重要だ。」との兵庫ユニオンの意見は、そうだと考えさせられた。あっという間の二日間でした。来年は姫路で開催される。また参加したい。 「跳び出せ!チョロ(車椅子)」 ByQ 先日、私のテニス用車椅子がパキスタンに行く事がほぼ決まりました。 昔、ほんの少しだけテニスをしていた。再びと思いながらもう約10年経ってしまった。諦めちゃいない。ただ、この先の計画も全く見通せない。この子にとってそれは嫌な筈だ。先の見えない待ちぼうけで、少しも動けない楽しくない時間を歯痒く苛立ちながら過ごすのは。見る度に辛さは増した。私は車椅子の定例勉強懇親会に出てます。そこでは、【パキスタン国民的スポーツのラクロスを車椅子でもと普及を目指し、彼らの心の更なる活性化をサポートする】という活動をしていて、車椅子寄贈だけでなく、知恵と技術も提供している。(NPOサクラプロジェクト) 返事は早かった。「いいね!丁度スポーツ用車椅子の製造をパキスタンでやろうって準備しているんだよ!!」 ほらっ!!行っておいで。チョロ!!活躍出来る楽しい時間が始まるぞ!たくさんの人に愛されてこい。思う存分楽しんでこい。君の渡航は、私も含めて皆嬉しい。幸せになれ。私のチョロ。 |
「自宅南極料理人になりたいの」
ByQ
2009年公開の邦画「南極料理人」を観ました。限られた食材で燃料で水で予算でゴミが出ないように厭きない料理を作る。←私もとってもなりたいの。だから【自宅南極料理人】。台所には南極料理の本があり、そして今現在→大変未熟な自宅南極料理人。成れたら無敵だと思うの。老後・防災なんかにも。そんな私の台所は、台所というよりかは理科室・作業場・実験室。木を切るのに最適です。えっ?!木?!うん。木。
はい、今11月下旬です。勤務先は冬物商品やお正月商品に深く関わっている食品工場ので、たまに出てくる社販もそういった商品ばかりです。 ので、この時期の自宅南極料理人は社販で買ってきた(飽きてきた・・・)レギュラー食材をどうするかという難局を乗り越えるべく台所で頑張っています。宇宙を漂いたい気分を抑えながら仕事に励み、台所でも頑張る私はなんかの鏡ではないでしょうか!(笑)←こらこら絶対違う。確実に違うぞ。Qさん。 |