253号 2019年5月15日 |
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「監督読んでくれたかな?」 「東京日和 感想」 東京日和は、私にとって思い出深い映画です。ロケ地らしかった柳川へ行きたくて、船に乗りたくて、会社の福岡出張を志願して、行った帰りをちょろまかして柳川へ行った、多分生涯1度きりのロケ地探しをしたからです。そして、映画とは全く違う人混みの騒々しさにただただ驚いて、映画はファンタジーなんだなぁとしょんぼりして帰ってきたからです。福岡営業所を出て、柳川近くのビジネスホテルに着いたら、なんで知ったのか?上司がホテルの入り口に立っていて、しょうがなく嫌いな上司と柳川観光したという、東京日和風情に少しも浸れなかった苦い思い出があります。 初めて映画を観た時に、中山美穂さんの風と優しさと脆さと儚さと女性の色を表してるかのようなスカートの揺らぎと、枠にこだわっていたカットと、石をピアノだと共感し合える夫婦の関係に惹かれました。 まず、私にもそんな出会いがあったらなと思いました。次に、ゆらゆら揺らぐワンピースの裾が素敵で私もそうしようと思いました。次に、柳川の小舟でのんびりしたくなったのです。優しい穏やかな時間がそこに行けばあるんだと。ヨーコさんは気づいてないようでしたが、私は自らが脆い均衡の上にいる自覚はちゃんとありました。心もとない頼りも居ないふわふわした中で踏ん張ってしがみついてムキになってる毎日でした。仕事帰りはふらふらで、よく津田沼駅前で、手相見せてくださいませんか?宗教勧誘に声をかけられては無視をしていたほどでした(笑)でも、都内では颯爽と足早にスカートが揺れるぐらいに歩きたいと思いました。 つまり、出来るだけマネしようと思ったのです。それを続けた先に、くだらない発想さえも笑って共感し合える誰かが居そうな気がしました。憧れたのです。 当時、髪はロングでした。 この前、久しぶりに映画館で観ました。 自宅鑑賞と映画館ではやはり何か感じるものが違う気がします。 また改めて、憧れ続けるファンタジーだなぁと少しだけしょんぼり思いました。 今の私には、更に酷な映画になりました。風で揺れるスカートの裾はもう私にはありません。自分自身の事だから書けるのですが、車椅子の姿は、人というよりかは…どちらかといえば物体で、面倒な避けたい重い塊にすぎない。長い髪は重い印象を更に強くします。風を表現出来るのは難しい。 ふわっと小舟に1人で乗る事も叶わない。 酷だなぁと思うのは、それでも憧れてしまう思いは最初と変わらないからです。 東京日和というファンタジー映画を観るとき、私はもう絶対叶うことの無い夢を頭で描きながら観ています。絶対叶うことのない夢だから、本当に自由な夢が見れます。ヨーコさんは亡くなってしまったけれど、頭の中の私はいつまでもいつまでも共感し合える人と生きてるラストにして観ています。悲しくて寂しい夢だけど、優しい優しい夢でもあるから、優しくなりたい時に観るのです。 東京日和は大好きな一本です。現実とは違い、誰も誰かを裏切ったり陥れたりしていないから。 ・・・・・・・・・・・・・ 感想を伝えるのは不躾で失礼な事だと思って自粛していました。でも、いつか、東京日和の感想めいたものを書いて送りたいと懲りずに思ってもいました。 私なりにサブタイトルを付けるなら、「風日和」。 監督に送信したそのまんまが今回の原稿です。 でへ(^^) by Q |
毎年の春闘交渉を通じて思うこと 今までは、会社はひとつだけでなく沢山ありますし、嫌になれば辞めればいいと正直、思っていました。(もちろん退職もひとつの選択では、ありますが)働くことを甘く考えていたのだと今になって思います。団体交渉、毎年の春闘を通じて、今まで一つ一つの企業ときちんと向き合って来なかったことに私自身気づかされました。 幸い、今勤務しております会社は、交渉に応じていただき、出来ないものは、何故できないのか? 出来る改善策はないか? その結果こうなりましたと誠実に答えて今の所、良好な労使関係を継続しております。このような交渉担当者様のおかげで、安心して働くとこが出来ることに感謝しています。 不満を言うだけで終わらせるのではなく、問題改善、解決をする、もちろん、解決することイコール全ての要求が通るとは、限りませんが、伝えたいことを労働組合(ユニオン)を通じて、ストレートに経営者(社長)に伝えることができる。 これが春闘の良さだと思います。 (M)
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