255号 2019年7月22日 |
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6月27日、幕張メッセにて株式会社オリエンタルランドの第59回株主総会が開催されました。この日は全国ユニオンの行動の一番目として、9時に海浜幕張駅に集合。全国ユニオン首都圏30人の仲間が、幕張メッセに降りていく階段下でチラシを配布。原告Aさんが初マイクを握りました。緊張気味でしたが、よくとおる声で、裁判に立ち上がるしかなかった現状を話し、株主の皆様に「夢の国」の価値を下げないでほしいと訴えました。原告Bさんも駆けつけて、自分が受けたパワハラを赤裸々に話し、夢の国にパワハラは相応しくない、パワハラをなくして本当の夢の国を実現するために力を貸してほしいと、株主の方々に訴えました。チラシの受け取りはとても良く、400枚ほどのチラシを受け取っていただきました。
株主から雇用に関する発言が! 参加した株主さんから「雇用の発言が例年になく多かった」「宣伝の効果があったのではないか」という感想を株主総会終了後にいただきました。 以下、雇用に関する発言にしぼって報告します。
Q:政府は70歳までの雇用確保を発表。OLCの方針は。海外には年齢制限がないが。 A(神原執行役員):雇用上限は65歳ですが、70歳も検討。高齢者の方でも、後輩への見本となる人もいる。教育や雇用の年齢上限に努めていく。
Q:終身雇用について会社の考え方は。 A(神原執行役員):終身雇用で働く人が減っている。それぞれのライフスタイルや働き方に合わせて雇用区分がある。テーマパークオペレーション社員という雇用区分を新設している。キャストは準社員という区分だったので、社員として安心して生き生きと働ける環境を整えている。高いホスピタリティを持ち、高い価値を持つ社員を増やし、結果的にそれが企業価値にもつながると思う。
Q:四季報2019年春号から抜粋だが、41.5歳で670万円とされている。8割の準社員は200〜300万円と伺っている。3分の1の額では結婚や生活が厳しい。格差を是正してほしい。 A(神原執行役員):雇用区分の変更、時給の見直し、キャリア支援をしている。時給では生き生き働けるよう、頑張りに応じた処遇を検討している。新しい雇用区分を設置したり、社員制度にチャレンジする制度など、高いホスピタリティをもったキャストを3000〜4000人の規模で見込んでいる。社員の仕組みをつくることで、ライフスタイルによって働き方を選べる。
Q:昨年11月にニュースになったパワハラの件。着ぐるみのなかの人が体を壊壊したという、夢の国に未来はないという衝撃的な発言もあった。来園してみると、完成度の高いショーが行われているが、そうでないところもあるのではないか。キャスト一人一人のフォローはできているのか。 「夢の国に未来はない」ということについての、会社側の見解は。 A(神原執行役員):報道などで心配かけて申し訳ない。日頃からキャストとどう向き合っているのかという趣旨と捉える。大切なのは人材だと思っている。生き生きと働ける場所をめざし、なるべく時間を取って面談や声掛けをしている。働く時間、環境などマネージャーが巡回をして声掛けをしている。これらのような一人一人と向き合う体制を続ける。また、上司部下の関係だけではなく、メンバー同士が声掛けできるような環境も、さらに強めていきたい。
A(補足・上西社長):「夢の国に未来はない」という言葉に関しては真摯に受け止めている。キャスト一人一人に向き合い、よりゲストの方に満足できるものを提供するのが使命。しっかり実績で作り上げていきたい。 |
北岳に登りました。
これまでも、何回もいろいろな山に挑戦してきましたが、今回の北岳は富士山に次ぐ日本第二(3193m)の山、さらに間ノ岳(3190m)、農鳥岳(3025m)を縦走ということで、いささか行く前は緊張気味。70歳を向かえただけでなく、昨年黒部五郎岳に行ったときの登りの辛さがトラウマとなって体力に不安感があり、今回はJR津田沼駅階段を10往復、事務所があるマンションの外階段13階など、恥も外聞もなく、事前トレーニングトに取り組む。 6月29日バスタ新宿から高速バスで甲府へ。甲府から登山バスで広河原へ。このバスの乗客は私と山同士・高井氏と若者3人だけだった。到着した広河原で雨がポツポツ。広河原山荘に宿泊し、翌朝、雨降るなかを大樺沢沿いにのぼりを開始。しかし、雨の勢いは増し、強く、大樺沢は決壊しそうなほどの勢いの激流に沿って登る道なので、1時間半ほど登ったが断念して、広河原山荘に引き返す。間ノ岳、農鳥岳への縦走も、下山地である奈良田から広河原に引き返す道路が土砂崩れで不通になっているとのことで、この時点で縦走は断念し、北岳単独登山に切り替える。この日、予定外でできた時間は芦安温泉大衆浴場につかってノンビリ。 7月1日5時30分、小雨のなかを大樺沢二俣をめざして出発。雪渓がかなり残っていて、滑らぬように一歩一歩、ひたすら登る。所々で沢にかかった吊り橋をわたるたびに、昨日であったら流れに足をとられていただろうと思われ、断念してよかったと思えた。雨もやみ、鳳凰三山が見えたり、花も多く、あきないで高度を稼ぐ。初めての山で、分岐が分かりにくかったが、なんとか道迷いもせず、北肩の小屋にあと40分に到達の頃から、風雨が強くなる。あとちょっとだと思い、雨ズボンを省いたら下着までずぶ濡れに。「あと3分ですよ」という立看がとてもうれしかった。肩の小屋は歴史を感じる小屋。3000mにあるので気温は低く、夜は10枚ほどの毛布にくるまって眠る。 7月2日、5時40分から北岳頂上にアタック。霧が濃く、視界は残念ながらなかったが、北岳山頂に到着。やったぜ!と記念撮影をして肩の小屋にもどる。小屋の方々に別れを告げて、白根御池小屋をめざし、草すべりコースを下る。白根御池小屋から広河原までが思ったよりアップダウンがきつく、長く、時間がかかったが無事下山。 今回の登山で残念だったのは、縦走を断念したので北岳にしか咲かないというキタダケソウに会えなかったこと、白根御池小屋トイレに「トイレットペーパーが盗難にあうので常備しません。必要なら申し出て下さい」とあったこと。また、登山前、北岳を舞台に、日本には存在しない山岳救助犬を主人公にした山岳小説「レスキュードッグ・ストリーズ」南アルプス山岳救助隊K−9(樋口明雄)を読み、どこかでもしかしたら救助犬に…と期待したが、会えなかったこと。でも、おいしい食事を作ってくれた広河原小屋のスタッフさんや北肩の小屋の親父さん、北肩の小屋のバイトの若者たちとの出会いには温もりがあった。行きの登山バス・乗客3人の中の一人だった若い男性がバイトのなかにいた。バイトのために登って来たとのこと。若い女性は小屋でのバイトから山好きになり、千葉出身だが岐阜に就職して毎年小屋を訪れているとのこと。がんばれと声かけたくなるような若者たちに3000mで出会えた。忘れない!北岳登山。 (桃)
By 歯周病の夏目漱Q
今日は満月。少し霞んでいてキレイだよ。"女性と一緒に月を見ながらふと呟く「月がキレイだ」は、秘めた愛の告白だ"みたいな事を云ったのは夏目漱石だったっけか?満月だから、先月告知したシリーズよりも先に、あの日車で言った事をやっぱり実行したくなった。一日でも早く伝えたい思いがあって、皆さんにも伝えたい言葉があっての。
定例会で度々会う間柄・ちょっとだけの会話で別れる間柄・たまに屋上で煙を棚引かせる間柄で、貴女が原告なのは知っていた。けど名は知らない。応援したい原告さんの一人だった。7月12日のIKE-Bisビアパーティでのスピーチはあの中で一番良かったよ。 あれが即興だとは....おそるべし山瀬B! 「流石!エンターティナー!度胸も表現力も自然に身に染み込んでるから自然に出せるんだなぁ」と1人納得してた。貴女は、明るい雰囲気を落とさないまま尺の中に内容をギュッと収めてスッと終わらせた。すんばらっす。 閉会後、車で送ったけど「姫を玄関前まで送っていけば良かった!」と後悔した。貴女は「大丈夫。誰にも襲われたりしないから」と言って降りたけど、今度は目的地の近くまで送らせてください。どうしてって?顔の見えない企業ファンが沢山いて、色々なファンがいるのだから。ちゃんと帰れただか? 別れた後、嬉しかったんだ。スピーチを聞いて思った事。「あっ、この人は鬼手仏心だ。」ってさ。"鬼手仏心"っていうのはね、私の初勤務先社長が考えた言葉らしいんだ。この言葉がとても好きでね。だから、私は妙な親近感で、踏み込み過ぎたスットボケタ事をバンバン言ってみた(お互いにな−(^▽^))。たくさん笑って面白かったね。気持ちよく安全運転できた。ありがとう。私の言葉の返答も早かった。しかもとても面白かった。それも嬉しかった。凄く無理をしないで、嫌な事を楽しい話題に転換出来て、それをスラリと口に出来る人は少ないと思ってるんだ。 今も大夢園に今まで以上に夢をずっと深く強く持っているね。持っているからこその今の貴女。深い心がしっかりあるから踏み出せている。苦を笑に変えて魅せている。根底に深いキレイな優しさがある。私は貴女のそこが一番良いと思って、心が豊かで柔らかいって思って、安心安心って思って嬉しかったんだ。 芸能人の山瀬まみさんに似ていると言われてたらしい貴女は山瀬B。カリメロに似てると言われて40年を越えたカリメロQはBはんの姿勢を見習う事にしたよ。 私なりに原告さん達を守ろうと、一層思えたのはね、あの日のそんな山瀬Bはんの姿だ。原告さん達は訴訟の親分でシンボルで姫じゃ。だけど、太陽になる必要もひまわりになる必要も全くないと思っていて、達観を望む必要も全くないと思っている私は、そうなりたい頑張りをいっぱい感じ取ったらめっちゃガス抜きに燃えるでよ。 私はBはんのみならず原告さん達のファンじゃ。 人生を自分なりに腰を据えてブイッっと進んでいく心を持っている組合員のファンじゃ。 鬼手仏心ってのを心の中に添えてくれたら、私はめっちゃ嬉しい。 Everybady楽しもうよ。 |
新しい世界を開くには
最近実写版アラジンが公開された。アラジンという作品は「新しい世界」がテーマになっていて、私にとって大切な作品のひとつである。 私が憧れるプリンセスジャスミンは、それまでのプリンセスの様な「王子様を待つ」タイプの女性ではない。自分をしっかり持ち、その意思で人生を切り開いていく女性なのだ。私は昔から彼女のような女性でいたいと強く思っている。実写版では特に、「自らが次の国王になってこの国を良くしたい」と、たくさんの努力をしているが、女性だからと周りはなかなか受け入れない。それでも諦めずに自ら「声をあげて『新しい世界』」を開いていくのである。 この「声をあげる」ことこそが、「新しい世界」を開いていく為には大切なことなんだとディズニーは伝えたかったのでは?と感じた。 ふと日常を見たとき、周りにはたくさんの理不尽が私達を縛っている。黙って自分の中の違和感を押し殺して、我慢して日々を過ごすこともできる。その我慢をやめて私達が声をあげたとき、時に「会社が潰れる」だの「みんなに迷惑がかかる」などと非難する声があがる。オリエンタルランドに至っては「夢と魔法の国のイメージを壊すな」と、より強い声をぶつけてくるのでは?と感じている。そのような声をあげる人達に、理解してほしいことがある。いま当たり前のように恩恵を受けているさまざまな権利は、「声をあげる」ことで勝ち取ってきたものだということを。 広まりをみせる MeToo 運動も、香港のデモも「声をあげた」からこその結果である。だからこそ「声をあげる」ことの大切さを、実感して欲しい。 そして何よりも、「声をあげる」ことがすごいことではなく、当たり前のようになっていくのが理想の社会ではないだろうか?と、この作品を通して切実に感じました。 (松永)
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