264号4月30日 |
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休業補償6割が8割に!
4月9日、株式会社オリエンタルランドに、「休業補償10割」を求む、第2回目の要請行動を行いました。 4月15日、会社は、3月分・4月分、5月分賃金を対象として「平均賃金の8割『勤務解消手当6割+特別休業手当2割』」支給することをキャストに発信しました。 正社員は全額支給ということなので、2割の格差は残りましたが、「一歩前進」しました。 |
全員即日解雇 太陽の里支部結成4 月14日、株式会社デーベロップヤリタ&九十九里リゾートは、ホテル太陽の里で就労している従業員を集めて、コロナ感染対策の状況下で客が減り売り上げが落ちたのでホテルを維持することはむずかしいということで、「業績悪化のために、会社都合で2020年4月16日をもって退職」という内容の書面に、その場でサインさせました。参加者は、突然の出来事で、ホテルが再開した折には働いてほしいと会社から言われ、仕事がない地場なので、また働きたいと思い、ここでサインしなかったら再開時に採用してもらえないとも思い、不安だらけの状況でサインしました。
4月27日に第一回団体交渉が開催されました。会社側は副社長と専務、代理人弁護士2名が参加。ユニオン側は、新たに組合に加入したパートの方々も含め17名が参加。ホテルの一番広い場所である宴会場で、交渉が行われました。 冒頭、組合から、パートや外国人の方々も新たに加入し組合員は26名であること、パートや外国人の方は雇用保険の適用対象であるにも関わらず未加入なので、遡及加入を要求に加えることを、会社に通知。 会社は、従業員に対する説明不足は認めたが、コロナ以前から業績が悪く、さらにコロナで業績が悪化し、雇用調整金を活用しようにも従業員に支払う休業手当6割の金もない。現に存する労働債権(退職金、有給休暇の残分)も支払い困難であることを強調。解雇予告金については、退職勧奨なので「会社都合による退職」にはなるが支払い義務はない、と主張。 ユニオンは、退職勧奨は極めて乱暴なやり方で、整理解雇の4要件も満たしていないし、必要な手続きも踏んでいない。組合員は雇用継続を望んでいるので、雇用調整助成金を使って休業手当を支払い、雇用は継続していただきたいと主張。また一旦退職とするならば、払うべき労働債権は支払っていただきたいと主張。 雇用保険の遡及加入と外国人を寮から追い出さないということについては応諾したが、雇用継続のところは、「金がない」の一点張りで、主張は平行線。 次回までに、財政状況がわかる資料、事業再建計画などの提出を会社に求め、交渉は終了。 客減、生活できない! かすみ交通タクシードライバー4名でかすみ交通支部結成。 そもそも完全歩合制なので、売り上げがなかったら賃金はどうなるのか、最低賃金も支払われないのか、等々が不透明な、不安定賃金であったなかで、コロナ感染拡大の影響を受ける。客は減り、1日・20時間走っても売り上げは1時間分のみなどで、生活不安が拡大。コロナ感染が怖いからと有給休暇で休ば、「金ないから」と支払われない、コロナ感染の危険がある業務なのに会社は何の手立てもしない等々で、このままでは生活できないと支部を結成。会社に交渉を申し入れる。会社は5月1日から休業とする、雇用調整助成金を申請して休業手当を支払う、有給休暇取得分については雇用調整助成金がおりた時点で支払う、などを即刻回答。 従業員に対する説明を行うとのことなので、必要ならば改めて交渉申し入れを行う、とする。 |
私の近況 シーズンが終わり「求活頑張るぞ」と思った矢先でしたので、求職活動は“休止”状態です(内定取っても “コロナ取り消し”にあったら振り出しに戻る、と思うので)。今は自宅で過ごすか、出掛けても車で10〜15分位のスーパーに買い物に行く(1〜2回/週)程度です。入会しているスポーツジムは休会しています。 ハローワークで認定されて失業保険を貰っていますが、給付は郵便(特定記録郵便)で必要書類を送れば給付可能になるそうです。 [良かった事] ・ハイリスクな公共交通機関に乗らなくていい、勿論ハローワーク内も。 ・認定日までの求職活動(通常2回以上)が免除でも支給。 ただし、認定報告書内の“求職活動した・しなかった”の“しなかった”の方に丸をして「コロナウィルス感染防止の為に求職活動が出来なかった」と理由を記載。 実はこの事はネットニュース(時事通信)で知りました。ちなみに管轄ハローワークからは連絡無し。なおその手続きをしようとハローワーク(私の地域の管轄は千葉南)に10日前から四六時中電話してましたが、“話し中”か繋がっても“混み合っていますので、このままお待ちいただくか時間をおいてかけ直して下さい”のアナウンスばかり。仕方なく手紙を送り連絡を取ることができ、手続きに至りました。そして本日、認定報告書を管轄のハローワークに送りました。あとは支給を待つのみです。 ユニオンの活動ですが、執行委員会含め4〜5月(場合によっては延長)は控えたいと思います。 申し訳ありません。 あと、添付ファイルに車のブログに張ってあった画像がありましたので、良ければご覧いただけ。 あたりまえ いま世界中でコロナウィルスによる感染症が大流行している。拡大を防ぐべく様々な対策がとられているが、一方で自分自身の免疫力を高めることも重要なことだと思う。 免疫力を高めるには「栄養バランスの取れた食事、充分な睡眠、お風呂に入って身体をしっかり温める」ことが大切だけれど、実際はどうだろう。 普段の生活を振り返ってみると、「過重労働を強いられ疲れきっていて、食事をしっかりとる時間もなく、お風呂はシャワー、睡眠時間に至っては真っ先に削られている」日常を過ごしている。 この様な生活を続けていれば、免疫力が下がるのはあたりまえである。 そもそも、私たちにとって健康で文化的な生活をおくることはあたりまえの権利のはず。 これを機に、まずは自分たちの労働環境を改善し、健康的な生活を取り戻すために行動が必要だと思う。 (松永)
春を味わう
緊急事態宣言の影響で、4月20日(月)から5月6日(水)まで、工場全ラインが、生産中止になりました。 ケーキ工場なので休業は、仕方がないと思いますが、今、休みにしかできない事、春を味わうと発想に切り換えています。 最近は、布マスクを活用しています。今日は、桜柄、明日は、元気が出るように、オレンジや黄色のマスクとか、春らしいパステルカラーの明るい色の服を着て、気持ちだけでも、その時、その瞬間を味わいたいです。 先行きどうなるのだろう?とばかり考えて、今生きることを、忘れてしまうと勿体無い気がしますので、そんな風に日々過ごしています。 (綾) |
現在の過ごし方
毎日いつも通りに起きると、まずは体温を計測します。コロナ対策の緊急事態宣言が発令されましたが、私の職場では、以前と変わらず平日は、毎日出勤しています。感染症対策のため、電車や職場でも、窓を開けているため、少し寒いと感じることもあります。バスや電車は、乗客が少なく座れる事が多くなりました。ソーシャルディスタンスを意識するようになりつつあります。 困った事と言えば、いつも利用するコインランドリーがコロナ予防のため営業時間を短縮したことです。そのため、毎週2回は、会社を早退しています。コインランドリー利用のためとはいえ、その分は時間給が減少します。 (田中)
助けあう世の中に
コロナが猛威を奮い自粛生活になり、イライラしている人が増え、怒りを他人にぶつける人をよく見掛けるようになりました。 東日本大震災の時は復興を目標に励まし合い、助け合ってきた気がします。
今回は見えない敵との終わりが分からない闘いだからでしょうか、人間の汚い部分ばかりを感じてしまいます。コロナで仕事が無くなり補償を求めている人に対して「こうなる事を想定しなかった自分が悪い」「好きでその道を選んだ自分が悪い」と他人の財布に入る金が許せない考えの人が多いことに驚きました。どんな仕事でも好きな気持ちだけで出来る訳ではなく、背景にはその人の生活があり、補償が無ければ生きていけない。 そんな当たり前の事すら想像出来ない人の多いこと。 それでも声を上げなければ変えることが出来ません。 人を攻撃する事に必死になるのではなく、助け合う世の中に早く戻ることを願います。 (佐藤)
「今季、基本にひとすじにゃんころめーだじょ」 まず自分の原稿を読んでから月会報を読みます。 先月号は『誰の文?』と思いました。でも全部を読み終え『こりゃしょうがないぞい。こりゃ致し方ないわい。』と大納得しました。新型コロナの影響が沢山の労働者に過重な労働問題を突き付けている状況が紙面から溢れていたからです。 『感染なんかどうでもよくってよ』と思いながら、相変わらず慌ただしくしています。コロナの終息まで手抜きをせずに続けられる予防っていったら、ただ基本的な事を一筋でやり続けるのが私の出来る全部。 「うがい・手洗い・マスク・腹八文目素食・睡眠・いつもの単独行動。いつもとほぼ同じ」 ですが、私もね、昔と変わらず“か弱き乙女”です。 だ・よ・ねぇ? あと少ししたら、社内でも外でもストレス発散無意識の弱い者叩きが始まるでしょう。 小さな背丈の外見で分かりやすい私は、性格が慎ましやかではない事もあり、誤解されやすく反感を持たれやすいです。いつも標的にされます。それらをすり抜けられる気合いと技の補強が急務ですが、映画館で観る作品から摂るいつもの栄養がなくて、なかなかなトホホの私で・し・た。 先日、返事が殆ど無い方になんとなくメールをしました。励まして貰いたい気持ちでした。でも、失礼にならぬようにと前向き調子の文を書きましたら・・・なんと!返事がきました。 が!!こうでした。「まさかこんな時代になるとは思ってもいませんでした。(省略)脅威を前に手も足も出ません。(省略)前を向いて歩く未来に向かって進むという考え方が素晴らしいとされていますが、僕は今、昔をよく思い出しています(省略)」 返事を出したい。でも『こ〜んな私が励ます方にならなきゃいかんのか?ヤバイ参った。また慇懃無礼になる私かぁ・・・』と思いましたが、やむなし。趣向を変えながら短い数通を出しました。ド真剣に考えていたので、下手だけど嘘の無い言葉になり私自身が私に励まされました。 数通の内の一通は長文になったので出しませんでした。ざっくりこんなかんじ。
葉書というのは良いものです。文字数が限られた分、嘘も直ぐにバレますから、心を込めて集中して真剣に書けます。 17枚。17回の私自身の下手な言葉でまた私は励まされました。トホホは終わりました。 その葉書を皆様へ |
風薫る5月。いつもならば、連続行動に追われている日々がなつかしく思うほど、自粛、自粛である。が、コロナ禍は、雇用と生活をはげしく揺さぶり、ユニオンには連日、相談が寄せられている。
休業補償がない、賃金未払、感染が怖くて休みたいが休ませてくれない・・・そして即日解雇がふえている。業績悪化で退職をお願いしたいと、その場で「退職願い」にサインさせる。大変乱暴なやり方であるが、多くが言われたままにサインをしてしまう。太陽の里では、総支配人が退職日の夜、おかしいと相談があり、雇用継続を求めて交渉を開始した。会社は解雇ではなく退職勧奨であると言い切る。そして「金はない」と言い切る。雇用調整助成金の申請以前に、休業手当自体を払えないと言う。
国がコロナ禍で拡充した雇用調整助成金は、現状に対応できていない。申請したとしても、約20万件の相談中、支給決定282件(4月24日)という実態では申請自体が通るのか、支払いはいつなのか、先がみえない。会社が休業手当を払ったらではなく、会社が休業手当を払うために国が休業手当を立て替える仕組みでなければ、労働者支援にはならない。 本来ならば格差是正春闘の真っただ中である。OLCはキャストの「休業補償」を8割に引き上げた。一歩前進であるが、格差は2割残った。会社は4月施行の同一労働同一賃金を意識してか、「キャストは業務の性質上、休園に伴って業務に就くことはなく、自宅待機も命じられていない。社員は自宅待機や在宅業務を命じられている。」から2割は合理的な違いであると強調。3000億円もの現金預金があると言われているOLCが、キャストに支えられていると言い切っているOLCが、こんな時も格差をつけた。これまでも格差の中におかれて余力がない非正規労働者に、未組織労働者にコロナ禍は追い打ちをかけている。国や企業の労働者に対する姿勢が露呈された今、組合も問われている。できないこともいっぱいあるが、一緒にできることを困難でも実践する組合でありたい。 (桃)
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