265号5月25日 |
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ちば正直屋ユニオン結成
パートに休業補償10割を! ちば正直屋ユニオンを5月18日、26名で結成。 6月4日、第一回団体交渉を千葉セミナールームにて開催。 会社側2名、労側27名(内組合員24名)が参加し、「パートに休業補償10割!」を要求の柱として交渉。 |
パートは「休業補償なし」、正社員は「出向」に、怒り! 葬儀場や宴会の仕出しをしてきた大正13年創業の千葉正直屋が、4月27日に受注が減ったということで全従業員を集めて休業宣言をした。正社員には6割を補償するとのことだったが、パートは補償なしで、6月の給与明細と一緒に退職願も同封するとのことだった。その場で、パートの方から「有給休暇が残っているので取ってもいいですか」との質問があり、会社は「取りたければどうぞ」とのことだった。 正社員も異動が発令されるのではということもあり、5月18日、24名(正社員3名・パート21名)で組合を結成。 コロナ禍の休業は「責」なしと開き直る会社 6月4日10時から第一回団体交渉を行った。まず初めに、千葉営業所の現在の状況は休業状態なのかを確認。休業状態であって、事業所閉鎖は考えていないとのこと。そうであるならば、正社員は6割補償なのに、パートに補償なしはどういうことなのかを問う。 会社は、コロナ休業は会社に責がある休業ではないのでパートに補償する義務はないと言った。また、雇用調整助成金は個人申請できるのだから休業補償を受けたければ、個人で申請すればいいと言い切った。 組合はコロナ禍で正直屋全営業所が休業ではなく、千葉営業所のみの休業である。しかも正社員には6割補償をしているのに、パートだけ休業補償なしとした選択は会社が判断したことであるから、会社に責がある休業である。パートに休業補償なしは、今年4月施行の同一労働同一賃金からいっても合理的理由がない。厚生労働省のQ&Aにも反している。日々の業務を支えてきたのは全従業員中9割(全従業員60名中パート52名)のパートではないのか。29年を筆頭に勤続も10年以上と長い人が多数なのに、補償なしは問題である。 雇用調整助成金の個人申請は、現在、進行中の話で、会社が休業を判断した時点では浮上してなかったことである。にも拘わらず、会社が休業補償しなくても個人申請できるとの会社の主張は、休業補償責任から逃れるためだけの主張で、認められない。個人申請可能となったとしても、会社の休業補償責任を免責するものではない。などなどのやり取りを行い、パートに10割の休業補償を要求。 2時間近いやりとりをし、会社にパートの休業補償10割の回答を迫ったが、この場では答えられないとのことだったので、6月12日までに書面での回答となる。そして、次回交渉には交渉の場で判断できる社長の出席を求めて閉会。 今回の交渉で前進したのは、取得している有給休暇が切れてしまった人、そろそろ切れてしまう人もいる中で、12日までは特別休み(有給)とすると確約したこと。 なお、正社員について、現在、遠距離通勤(2時間半)が伴う出向が提示されたので、出向期間と本人持ち出しがない交通費・ガソリンなどの確約を求め、正社員も6月12日まで特別休み(有給)となる。 2時間におよぶ熱気ある交渉で、参加した組合員も積極的に発言。途中、会社側が何度か返答につまったり、労働側の発言に対して参加者からの拍手もあり、参加者一同で頑張った感ある交渉であった。6月12日の会社回答が待たれる。
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新型コロナウィルスを通じて、こういう危機的な状況だからこそ、日本政府の対応、各都道府県知事の技量が、問われるのだと言うことがわかりました。今回の事を参考にして、選挙に投票するときに、よく考えて投票しようと思います。
東日本大震災、消費税10%増税、昨年、千葉県の9月、10月、の2度に渡る台風、半年後の新型コロナウィルスと、大変な時代を生きているのだと感じました。なぜか「新型コロナウィルスの為に、トイレットペーパーが手に入らなくなる」と、デマが流れ、買い占めに発展し、本当に情報の見極めは、大切ですね。 マスク不足の他に、小麦粉、ホットケーキ・お好み焼ミックス、パスタ等が店頭から無くなり、少しずつ回復していますが。 さらに解雇、雇い止めが多発、営業時間短縮の為、シフトが減り、様々な所に影響をもたらされています。 団体交渉で、1日8時間勤務確保したことは、今回、活かされています。食品工場が休業した時、休業補償は、3ヶ月の平均賃金の6割、実際の給料は、手取り4割です。その日の生産状況により、早上りで、収入の不安定さがありましたが、一定の労働時間になり、安定し、助かりました。なのはなユニオンのおかげです。私1人では、出来ませんでした。 私達は、ウィルスと共存して、経済をまわしながら生きていくことになります。先行きの不安もありますが、第2波、台風に備えて、毎日を過ごして行こうと思います。 (M)
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