第３４回定期大会、９月１８日開催！

［２０２０年１０月３日 なのはなユニオン第３３回大会］

　なのはなユニオン定期大会を９月１８日に開催します。
　一人でも多くの参加を呼びかけたいところですが、コロナ感染が拡大しているおり、今年も昨年同様にコロナ感染に配慮した対応で開催します。
　組合員の皆様と楽しく元気に語らう時間をもつことができる日が早く来ることを願っています。

「君は良い子だから。」

　私は社内の新人派遣社員のファンです。
　青年は警察官になりたいと皆に公言して秋の試験に向けて頑張っています。青年が清々しく「彼女の手作り弁当が美味しいんです！　幸せですよ(^▽^)」と言う可愛いさや礼儀正しいところや、思いやりの心を恥ずかしがらずに自然に出せる希少価値高いところが好きです。
　５月に「あと少しだからって無理しないでなぁ。大丈夫だから」と久しぶりに声を掛けました。他愛もない話の中に弱音が少しあり、少し辛そうな顔をしているようにも見えて心配になりました。２倍以上年齢の私にとって、彼の未来は私の希望なのです。

　全く仰々しくないさりげなく軽快な応援・・・　だけどちょっと特別感があって、ちょいと仕掛けがある面白い私らしい応援をしたいと考え始めました。でも閃きません。

　６月下旬だったかな？　ありました。いいのが♪　メッセージを添えてホイッと渡しました。

「彼女からの愛は大切不可欠な栄養。彼女にとっても彼女への愛は大切不可欠な栄養。脳にはね、甘い栄養が必要じゃ！」と書いた気がします。

　では、解説しよう。いいのとは？
　記念品として直雇用社員に配られた（箱入りの少しお高い）美味しい名店のふわふわなお菓子である。

　これが配られる前の６月上旬。私は、就業開始前、他の課の長から２０〜３０分間、一方的な大声罵声モラハラパワハラ公開処刑砲を喰らい、その傷心がまだ元に戻らない状態でいました。

Ｑ：もし、貴方だったら、この菓子を笑顔で美味しく食べられますか？（私は無理でした）

　青年を励ます何かを買えば、さりげなくの逆で露骨な応援になり、財布を痛めた分だけ（励ましだろうが困った部類の）小言をついつい言いたくなってしまいます。

　お菓子より〇〇、私に謝れ！
　だいたいな、頑張って会社を支えている派遣社員さん達には配らないとは何事だ！
　このお菓子はみんな大好きなんだ！
　ケチるな！　だいたい菓子より給料ＵＰだろ！
　無理ならせめて一人残らず皆に配れ！
　このお菓子だけでも皆のテンション上がるの！
　食べ物の恨みは怖いんだぞ！
　青年！　ここから早く出て前へ進め！　青年！

　純粋な応援だけじゃない私の色々な思いも全部な、彼女とな、お茶と一緒にパクっとな、キレイに消化しちゃってな、Ｈａｐｐｙを力にしてな、前に進むんだよ。
　そもそもこのお菓子は仕事も頑張る君の為にある！　廃棄されずに命拾いしたってお菓子も喜ぶんだ。あれなら勢いよく丸飲みしちゃっても、二人で食い散らかしてもよくってよ！

　人間嫌いの私がファンになった位の君だから、君は愛される警察官になれるよ。人が変わるきっかけになる人間になるかも。安全安心な社会の未来をさ、君を通して願うよ。君はホントに良い子。

　この“食べられないからあげただけ。にしか思えない”作戦はまぁまぁ成功しました。青年は私の秘めた思いがわからないまま美味しくペロリと消化してくれました。あとね、原稿にした事、内緒にしとくの。私のお茶目な知恵遊びってか、おせっかいってか、イタズラってか、ドッキリなの。楽しいの。前へ進む若者へ出来る精一杯のエールは続くかな？　君が退職する時、ホイッとこれを渡そうかと思ってん。

М、乳がんになりました！

　今回のテーマは「言葉から出た思いの力」です。ここ最近のなのはなの会報を読んでいて、従業員間にしろ、会社からにしろ「随分と質の悪い嫌がらせが増えているな」と思います。
　「当事者が自分の言葉で報告している事で、より気持ちがこもっている」からこそ伝わってくるのだとは思いますが、それにしても酷すぎる。たとえ軽はずみであろうと、発した側にも受けた側にも影響を及ぼすものだと思うのです。先日私も痛感しました。

　私は２０２０年５月からがん治療を始めました。その際主治医から「３割の人は腫瘍が消える、消えなければ半年1 年で亡くなる方もいる」と言われ「ならその３割に入れるようにすればいいんだよね」と返して治療して、手術も上手くいき、１１月にはがん細胞は消えていました。その後１２月から放射線治療を受けたのですが、技師さんと仲良くなって、治療が終わった後には「治療も上手くいったし、再発なんてないだろうし、寂しさもあった」ので、私は「再発したらまたここに来るからよろしくね！」と言うと「再発なんてしたらダメだよ！　遊びには来ていいから」なんて技師さんが返して笑ってくれました。

　２０２１年１月、持病の方での血液検査で「胃腸障害がある」と指摘がありました。あまりに私が騒ぐので検査をしたところ「肝転移」がわかりました。主治医と家族は絶句していましたが、私は「肝臓だけならば抗がん剤も使えるし、肝臓は再生する臓器だ。抗がん剤が使えない脳転移でなくてよかった」と心底思い治療を再開しました。

　先日ふと乳がんについて「初発や再発転移が発覚するまでの経緯」について考えていました。私はディズニーのアラジンとムーランという作品と、ゲームのバイオハザードシリーズの特に３が大好きで、でもどれも２０年以上前の作品で「リメイクしてくれないかなぁ、そしたら死んでも後悔しない」と強く思っていたし、でも軽い気持ちで口にしていました。

　するとなんと、アラジンとムーランが実写化され、２０１９年１２月にはバイオハザード３リメイクの発売が決定しました。その時は感無量で「あぁ、もう私全部夢が叶ったし、今死んでも後悔しない」と本気で思って口にしました。そして年を超えて２０２０年１月、胸に何かがあって、後にそれが乳がんだとわかり治療が始まったんです。そのことに気が付いた時、心底ぞっとしました。「ならその３割に入れるようにすればいいんだよね」や「死んでも後悔しない」とか「再発したらよろしくね」等…。良いことも悪いことも意識していなくても、口にした通りに現実になっていたんです。

　それはきっと「思いの強さからくるものではないか」と思うのです。今回は自分自身にぶつけていましたが、「もし他人に向けていたとしたら…」と思ってぞっとしました。このことについて嫌がらせをしている人達はどう思うのか、わかっていないのか…。「本当に理解して直ぐに止めて誠心誠意謝罪してほしい」と強く思います。嫌がらせする側にとっても決していい事はありませんから。

　それは政権を担う政治家に対しても心底思います。繰り返し同じことを面倒くさそうに言葉にしているなら、いっそ辞めたらいかがかと思います。

☆☆おしらせ☆☆ ２０２１年 　９月１１日（土） プレカリアートユニオン大会 　９月１８日（土） １３：００ なのはなユニオン大会 １０月１６日（土） 東京ユニオン大会 １０月２３日（土） 派遣ユニオン大会

　８月末、念願の剱岳に

　昨年はコロナ禍で決断もつかず、断念したが、今年はどうしても登りたい。
　何がそんなに剱岳に心を向かわせるのかわからない。剱岳は近年、夏山に行くたびに、来年は剱に行きたいと話は出ていたが、ノー天気な私でも簡単に登れる山ではないと足踏みしていた。これまでも槍ヶ岳や岩ゴロゴロの山を登ってきたが、どうみてもあの険しい岩山を登れる自信がなく、怖いという思いが先にたっていた。たまたまそんな話をしたとき、家族ぐるみの付き合いがあるＴ夫妻が一緒に行こうと、言ってくれた。Ｔ氏はかつて国体山部門に千葉県の代表選手として出た“山屋”である。安全ベルトをすれば落ちても受け止められるからと言ってくれた。この一言で、この心強いサポートを受けることができるチャンスを逃したくないと、昨年の１月に行くことを決めた。しかし、コロナで昨夏は延期となった。
　今、コロナは昨年よりも急速に拡大中。それでも、今年は止める選択肢はない。コロナ感染が長引く中で危機感が薄れたというより、いつ終息するともわからないとしたら、感染対策はしつつもコロナと共存していくしかないと思うようになってきた。そう思わないと、目に見えない敵との距離感が図れない。
　これまでも、３０００ｍ級の山に登ることは楽ではなかった。特に上りが苦手なので、いつでも嫌だ、苦しいと思って登っているが、いつの間にかその時間が溜まっていたストレスを発散している快感になり、夏山が生きるリズムを刻む大事な恒例行事になっていった。
　夏山に行くために、登る苦しさを軽減するために、できるだけ楽しく登るために、できるだけ事務所のマンションの非常階段を１３階まで一気に上って下りる。
　年齢的にも来年はないという思いも強い。剱岳２９９９ｍに登るのは、今年しかない。

(桃)