なのはなユニオンニュース

2021年10月11日 No.278


 2.組合員からの一言

 3.富士そば労働組合委員長・書記長の懲戒解雇無効!

 4.松永歩美さんを偲んで

 5.おしらせ






第34回なのはなユニオン定期大会開催
もっともっと多くの仲間に呼びかけよう!

 9月18日13時から藤崎6丁目東部会館にて、第34回定期大会が行われました。

 来賓3名と組合員19名が参加し、コロナ感染対策に配慮しながらでしたが、大会のすべての議案の報告・質疑・採択を終了しました。


写真3 13時、西内副委員長が開会を宣言し、富士そば労働組合の永井さんが議長、清水さんが書記、井藤さんが大会運営・選管に選任され、大会が開始されました。

 議事進行の冒頭、執行委員であった松永歩美さんが大会直前の9月9日に亡くなったことに対する黙祷が行われました。

 鴨委員長はコロナ禍で女性・非正規労働者の生活が困窮、解雇も急増しているなか、ユニオンに寄せられる期待は大きいので、今年度、組合員拡大と次世代育成を全力で頑張ろうと挨拶。

写真4 続いて全国ユニオン鈴木会長が来賓あいさつに立ちました。鈴木会長は、コロナ禍において自宅療養者を自宅に放置し、一方で身内の総裁選を行っている自民党政権の現状を批判。なのはなユニオンが取り組んでいる富士そば労働組合やオリエンタルランドユニオンの闘いは、労働者の希望につながる大きな意義ある闘いなので、全国ユニオンは全力で支援すると激励の挨拶が述べられました。

 天野執行委員から大会に寄せられたメッセージ紹介が行われました。

 20年度活動報告は佐藤書記長が報告。支部活動では、オリエンタルランドユニオンは佐藤支部長、富士そば労働組合は安部委員長、市川地域支部は片岡さん、2021春闘は松下さんが報告しました。参加が予定されていたが、コロナ感染が職場で発症し濃厚接触者に認定などで直前に参加できなくなった高滝カントリ支部、せいわ保育園支部などについては鴨委員長から報告がありました。
写真6
 20年度決算は鴨副委員長、監査報告は尾辻監査委員が行いました。続いて鴨委員長から21年度活動方針として、
●積極的にユニオンを広げるということで職種別ユニオンの結成、
●次世代を担う仲間の育成のための講座開催
などが提案されました。

 21年度予算は鴨副委員長、21年度ストライキ権に関する決議は安部執行委員が行いました。質疑応答では、鈴木代議員より柏地域における活動報告がありました。

 その後、活動報告、決算・予算、活動方針などについて一括で拍手による採決が行われました。

写真5 井藤選管委員から21年度執行委員と年間ストライキ権に関する決議に対する選挙が提示されて一票投票に入りました。開票までの間、二階堂市議会議員、東京ユニオン渡辺委員長、シニアユニオン高井委員長から来賓挨拶を受けました。

 新役員16名の選出とスト権成立が報告されて、新役員を代表して鴨委員長から一言。最後に新副委員長に就任した安部氏の音頭でサイレント頑張ろう三唱後に閉会しました。
写真7
 本来ならば懇親会を行いたいところですが、コロナ感染拡大の折、懇親会は断念。来年は懇親会を行いたいねと言いながら、後片付けを行って終了しました。

 参加の皆様ごくろうさまでした。感染対策をいろいろ考えてグッズを持参してくれたMさん、ありがとうございました。

メッセージありがとうございました。

連合ちば、成田市議会議員・油田清、市川市議会議員・勝俣、I女性会議千葉県本部、コミュニティユニオン全国ネットワーク、ユニオンみえ、ユニオン市原 シニアユニオン東京、下町ユニオン、名古屋ふれあいユニオン、プレカリアートユニオン、山梨ユニオン、連合福岡ユニオン、三宅弁護士、山下ソフトウェア工作所、東京管理職ユニオン、武庫川ユニオン


イラスト4組合員からの一言

★生きづらい日常生活(不況・コロナ禍)において真摯に向き合い抗う砦(なのはなユニオン)に励まし勇気をもらっています。(T.M)

★いつも心強い活動、ニュースを送ってくださいましてありがとうございます。学童保育所では、新型コロナウイルスに感染したお子さんのいるところもあり、いつも細心の注意を図りながらリラックスできる空間・時間の提供をと気を使います。というわけではないのですが、すっかり大会の件が抜けてしまって委任状の件、朝ハッと思い出しました。FAXで申し訳ないのですが委任しますのでよろしくお願いします。(M.Y)

★かねてよりのご奮闘ご苦労様です。人生100年時代、70代を現役で頑張ろうと思います。親世代の遺言「戦争を許さない」を受け継ぎ次の世代と共に歩き続けましょう。ユニオンニュースを楽しみにしています。(Y.S)

★お世話になっております。この度は定期大会開催を予定しているという事でおめでとうございます。私組合員の一員として是非参加したかったのですが、現在の職場環境で大勢の一般のお客様と接していることと未だワクチンの接種をしておらず自分自身が万が一ウイルスをもっていたら皆様にご迷惑をおかけしてしまう可能性があるため出席を控えさせていただきたいと思います。日を改めて委員長と鴨さんお二人にお会いできたらと思います。(N.H)

★コロナ第5波子供さんの感染も多くなってきました。私自身も感染に気をつけ仕事に頑張りたいと思います。(M.K)

★コロナ禍は非正規労働者等弱い立場の人たちにしわ寄せがいっています。「なのはなユニオン」の一層の活動強化・充実に期待いたします。(T.F)

★私が勤める通所介護施設で、ついにコロナ陽性者が出ました。報告を受けた保健所は、当日患者がマスク着用していない際に介護したスタッフだけに職員PCR検査を限定させました。会社は、公費による最小検査に同意し、これを盾に職員からの一斉検査要望を断念させました。現場は、こんな了見の狭い対応に憤り、不安と恐怖に怯えながら、介護労働と種々の感染予防に疲れています。私も現場からの声を集め、声を上げていこうと思います。(H.I)

★いつも大変お世話になります。朝晩と急に寒くなって参りましたが、お変わりございませんでしょうか? 私は元気に過ごしています。第34回定期大会ですが、欠席させていただきます。申し訳ありませんよろしくお願いします(K.I)

★又、なのはなユニオンに加入させて頂きました。9月10日で退職予定。新たに仕事を探しているところです。夏の暑さとコロナの終息がいつになるか見当もつかずいつも元気な私も気が滅入ってしまいます。(S.O)

★コロナの状況も厳しく、不安な世の中ではありますが、元気にやっています。皆様もどうかご自愛下さいませ。(M.A)

★労働者の実態を学ぶために参加したい。当方年金暮らしで、コロナで引きこもりがちなので、余計にそう思います。(T.I)

★大変ご無沙汰しております。長引くコロナ禍、いつも我々の側に寄り添って下さり、ありがと うございます。毎日健康で新しい朝を迎えられている事に感謝し、自分に出来る事をコツコツと、前を向いて過ごす様にしている今日この頃です。早く終息に向かい真の笑顔に溢れる日が戻りますよう祈るばかりです。未だ残暑厳しい日々、どうぞお体にはご自愛の程、お元気でお過ごし下さいませ。(T.T)

★来年の総会は飲食を不可にしてダイヤパレス内自治会館を希望します(S.N)

★なんとかやっています。みなさまもお元気で(K.M)

★8月27日金曜日。まだまだ暑いです。今ユニオンニュース読みました。皆さん頑張っておられますね。私は相変わらず小さく生きています。(桃)さん、念願の山にはこれから登られるのですか? 気をつけて行ってらっしゃいませ。私はここ10ケ月ほどどこにも電車乗って行っていません。でも、9月の緊急事態宣言が明けたらすぐに母に会いに平塚に行くつもりです。母は9月に98歳になります。(Y.I)

★皆様お元気でしょうか?こちらは桜島を見ながら、火山ってすごいなぁ、地球って生きているんだなぁと元気(パワー)を桜島からもらっています。コロナで大変ですが頑張っていきましょう!(Y.T)

★なかなか活動に参加できず申し訳ありません。おかげ様で今の所特にトラブルもなく働けています。しかし、コロナ禍で何が起きるか分からない不安は拭えません。コロナによる解雇や派遣切りはもちろん、企業によっては社員が在宅勤務なのに派遣やアルバイトは出社強制といった状況もあるようなので、改善されれば良いなと思っています。(R.H)

★なのはなニュースを楽しみに読んでいます。頑張ってください(R.Y)

★鴨委員長様、副委員長様お変わりざいませんでしょうか。今月から失業保険を頂き、この機会に学校に戻って勉強をしようと思っております。どうぞご自愛くださいませ。(S.M)

★コロナ禍で毎日ガマンの生活をしています。会員拡大ガンバって下さい。(M.K)

★コロナで自宅療養(実際は放置)中に死亡する人が増えています。銚子でも30人が自宅入院調整中が23人となっています(8月19日現在)。国の政策を何としても変えさせなければなりません。頑張りたいと思います。大会の成功を祈念します。(K.K)

★何もせず退職に応じることはできません。いつもアドバイスありがとうございます。(R.M)

★いつもお誘いいただきますのに参加できなくて失礼いたしております。連日の全解消に気持ちが萎えておりましたが、なのはなトークに元気をいただきました。ありがとうございました。(K.O)

★大変ご無沙汰しております。皆様お元気でご活躍の様子なのはなニュースで拝見しております。コロナ感染の拡大、また残暑の季節ですのでお身体お気をつけて頑張って下さい。現在私は楽しく働いております。(Y.M)

★コロナの流行で、去年の2月以降一度も電車で参加する行動には出かけられませんでした。一日も早くコロナが終息し、日常生活ができる様になりますようにと祈るばかりです(Y.I)

★すみませんが、どうしても18日は都合がつかず出席できません(K.M)

★コロナ禍で多くの労働者が使い捨てにされています。今ほどユニオンの存在の意義が大きいことはありません。オリ・パラ強行で増々コロナで人々が殺されています。命より金の自民党政活を何としても終わらせよう!(M.W)

★新型コロナ感染拡大で様々な相談に取り組んでいます。(T.N)

★定期大会に出席できず申し訳ありません。いつもありがとうございます。(J.S)

★連日ご苦労様です(T.N)

★私も高齢者パートで、月収12万円です。時給は1270円。最賃の1500円への引上げ賃金の底上げ底支え働きに見合った自立できる賃金、格差是正に向け共に頑張りましょう。(T.K)

★富士そば解雇撤回よかったです。労働者の闘いに支援致します。(S.N)


イラスト



富士そば労働組合委員長・書記長の懲戒解雇無効!

写真13
 立ち食いそばチェーン「名代富士そば」を運営する会社「ダイタンディッシュ」は、委員長、書記長をはじめとする店長ら23名が残業代請求の労働審判を申し立てた直後の2021年1月27日に富士そば労働組合委員長と書記長を懲戒解雇しました。理由は勤務記録の改ざん・ねつ造などです。4月8日に委員長と書記長の懲戒解雇は不当だとして地位確認を求める労働審判を東京地裁に申立てました。7月9日に第一回労働審判が行われ、裁判官は労働時間を管理しなければならない会社が労働時間を改ざんしたことを強く指摘しました。そして9月2日に行われた第2回目の労働審判において、「懲戒解雇無効」の審判が下されました。しかし、その場で会社は店長24人の虚偽勤務記録の作成・提出、なのはなユニオンの記者会見での会社の名誉棄損などの理由を追加して委員長と書記長に対して10月2日付けの解雇を通告してきました。この日、これまで富士そば労働組合が告発して来た「雇用調整助成金の不正受給」についても、厚生労働省が認定し、約300万円の返還を会社に命じたことも判明しました。

富士そば、労組幹部の解雇は「無効」の審判 雇調金不正は認めて返還
 立ち食いそば店「名代富士そば」の店舗運営会社に懲戒解雇された労働組合の幹部2人が申し立てた労働審判で、東京地裁の労働審判委員会が2人の解雇を無効と判断し、未払い賃金318万円をそれぞれに払うよう会社側に命じたことがわかった。2日付。会社側は異議を申し立て、引き続き裁判で争う方針だ。この会社は、富士そばを展開する店舗運営会社「ダイタンディッシュ」(東京都渋谷区)。首都圏を中心に富士そばチェーンを展開するダイタンホールディングス(解雇。ともに複数の店舗を管理する係長でもあった2人が、これを不当として労働審判を起こしていた。会社側は、@未払いの残業代請求の労働審判を有利にするため、業務報告書などの勤務記録を事後的に改ざん・捏造(ねつぞう)したA会社側の反証を困難にするため、会社のシステムにある勤怠データを改ざんした、などと解雇の理由を挙げた。2人はこれに対し、出退勤の勤務実態を裏付ける知人とのSNSのやりとりなどを示しながら勤務記録は正確だと反論し、データの改ざんも否定していた。2人の代理人弁護士によると、労働審判では、会社側の主張は懲戒解雇の理由として正当とは認められなかったという。

会社側、審判の日に改めて1カ月後の解雇を予告
 労働審判では「懲戒解雇」の有効性が争われたが、会社側は2日にあった審判に提出した書面のなかで、2人による新たな捏造が判明したと主張。1カ月後の10月2日付で2人を「普通解雇」にするとも予告した。だが労働審判委員会はこの予告については審判の対象外とし、懲戒解雇のみ無効と判断した。 懲戒解雇の有効性を争う審判のさなかに会社側が普通解雇も予告したことについて、2人の代理人である棗(なつめ)一郎弁護士は取材に対し、「労働審判の意義が損なわれ、許されない」と批判した。安部委員長は「会社は解雇無効の結果を受け入れてほしい。一日も早く復職して、良い会社づくりに取り組みたい」と訴えた。 ダイタンHD は取材に対し、労働審判の結果について「当社の主張はおおむね認められ、そのうえで、それが解雇に値するかについて当社の主張が残念ながら理解を得られなかった」とコメントした。異議を申し立てて裁判に移行させ、普通解雇の適法性も含め改めて判断を仰ぐという。

 2人は、富士そば労組として、店舗運営会社による雇用調整助成金(雇調金)の不正受給の疑いも告発してきた経緯がある。 その一部について厚生労働省が不正と認定し、違約金を含めて約300万円の返還を命じる処分が出たことも関係者への取材でわかった。処分を受けたのはダイタンHD傘下の別の店舗運営会社「ダイタンミール」(東京都渋谷区)。ダイタンHDによると、東京労働局の処分に従い、すでに全額を返還したという。

退社決まった従業員の有給休暇分、不正受給と認定
 厚労省関係者やダイタンHDの説明によると、不正受給と認定されたのはダイタンミールの従業員1人についての2020年7〜8月の1カ月分の申請。別の運営会社の店で働くために退社が決まったこの従業員の有給休暇について、本来なら雇調金の対象にならないのに休業手当を支払ったことにして申請し、受給していたという。
東京地裁がくだした審判
主文(概略)

1.申立人が相手方に対して、令和3年9月2日の時点において労働契約上の権利を有する地位にあることを確認する。

2.相手方は申立人に対し、318万円を支払え。

[理由の要旨]
提出された関係証拠、審理の結果認められる当事者間の権利関係及び労働審判手続きの経過を踏まえると、本件紛争を解決するためには、主文のとおり審判することが相当である。なお、本件労働審判は相手方がした代した令和3年10月2日付けの解雇の効力については審理判断していない。
不正受給の認定は1人でも、同じ月に受給した全員分の返還義務が生じ、さらに違約金も上乗せされる決まりだ。このため、返還額は約300万円となった。さらに、ダイタンミールには処分から5 年間は新たな雇調金の申請ができないペナルティーも科された。ダイタンHD取材に対し、事実関係を認めて「深くおわび申し上げます」と謝罪。ダイタンミールの当時の常務取締役が責任をとって退任したとしたうえで、「他のグループ会社については不正との指摘は受けていない。コンプライアンス体制の確立に向けて引き続き努力していきたい」などと答えた。(江口悟)
[9月4日ヤフーニュースより]


写真8松永歩美さんは “元気で明るく強く”38年間を生き抜きました。
GLAYの大ファンで、カッパが大好き。
組合員として、執行委員として8年間一緒に活動してくれてありがとう!

松永歩美さんを偲んで

 松永さんが突然、いなくなりました。8月21日の執行委員会に元気に参加し、元気に発言をし、9月9日17時に亡くなりました。いつも突然で、未だに亡くなった実感がありません。

 「委員長、私、名前が変わりました。結婚したのでこれからは松永と呼んでください。」言ったときも、突然でした。

 昨年夏の執行委員会の最中、「暑くて」とウイッグを取り、乳がんであることを皆に告知したときも突然でした。そのあっけらかんさに、深刻な内容であるにも関わらず今は元気だから心配しないでねと納得しました。その直後に私は松永さんに、自分の体験をニュースに掲載できないかと依頼しました。彼女は「自分もお願いしようと思っていた。でも、ニュースは個のものではないので、自分のことを書いてよいかどうか迷いがあり言い出せなかった」と。「M、乳癌になりました!」は掲載開始直後から「励まされた」という共感の声が多数寄せられました。自分が経験したことを他の方と共有したいので、癌で悩んでいる人がいれば会って話したいので、いつでも声かけてくださいとも言いました。

 「委員長、何かやることあれば声かけてください。いつでも手伝います。」と言ってくれ、人手がほしいときに声をかけると、いつでも快諾で事務所に来てくれました。大会が近づき、9月10日の議案書閉じ作業にも来てくれることになっていました。その予定確認のために9月6日から電話をかけ続けましたが返信がありませんでした。

 いつも明るく元気な松永さんは突然いなくなってしまうのではないかとの危惧感がありましたが、こんなにも早く来るとは思いませんでした。でもでも一心不乱で前を向いて駆け抜けた松永さんとユニオンの仲間として時間を共有できたこと、生きることについて共感できたこと、本当に感謝です。

 「委員長、今度、ニュースにコロナ禍での癌患者の思いを書いてよいですか。」「委員長、作業手伝いに来ます。いつやるか言ってください。」という最後のやりとりの声が今も響きます。
(桃)


2014年望年会
 あまりにも信じられない報告に、思考が止まりました。つい最近またねー! って元気に別れて、ちょっと前まで Twitter で絡んでいたし、勿論今日も事務所で会えると思っていた。だから会ったら判決日決まったよ! 勝利のスカーフまた貸してね! って直接お願いしようと思って、会えるの楽しみにしていたんだ。

 証人尋問の前日、事務所で大号泣しちゃって謝った私に「あんなに大きな会社と闘っているんだから泣いて当たり前だよ。頑張ってきたんだから自信持って大丈夫だよ」って自信を持たせてくれてありがとう。あの時甘える場所があったから、翌日胸を張って証人尋問に挑めたよ。当日も体調悪くて傍聴は出来ないけど勝利のスカーフを届けに行くって、わざわざ来てくれてありがとう。

 今日、最後のお別れを言いに行った時、旦那さんに「自分が頑張っている訳じゃないのに、Bさん凄い頑張ってるんだ! っていつも得意気に話していたんですよ」って言われて恥ずかしかったよ。いつも甘えちゃって申し訳ないなって思っていたから、そんな風に言ってくれていてありがとう。でもね、いつも支えてくれていたから頑張れていたんだよ。

 私がリアルで愚痴を吐けないのよく分かっているから毎回Twitter を見て気にかけてくれて。そこで沢山愚痴って次に会った時に渡してくれる缶ビール本当に嬉しかった。「お酒を目の前にしたBさんの満面の笑みを見ると元気になるから勝手にあげているだけだから」って言ってたけど、自分の事を思ってプレゼントしてくれる事が嬉しかったからあの笑顔だったんだよ。

 「判決出たら祝杯あげようね。ソフトドリンクしか飲めないけど一緒に乾杯しよう」って言ってくれたから、楽しみにしていたのに。

 自分も辛いのに、人一倍人に気を使える姿を見てこの世にはなんて優しい人がいるんだろうって驚かされることが沢山ありました。

 辛くても明るく強く闘う事を教えてもらいました。どんな状態でも学び続ける頑張り屋なところも、弱さを決して見せずに笑い飛ばしている姿も本当に尊敬していました。

 明日には目覚めて、またTwitter にコメントしてくれるんじゃないかな? って、まだ信じられません。向こうではヤギもアルパカも飼えるといいね。大好きな沢山の動物に囲まれて、今まで頑張ってきた分のんびりしてね。

 今日のヘアカラー似合っていたよ。こっちでは思うように出来なかったと思うから、沢山沢山オシャレを楽しんでね。
 でも、最後まで甘えちゃうけど、判決日は少しだけ抜け出して勝利のスカーフ持って応援に来てね。

 本当にお疲れ様でした。沢山の学びをありがとう。心から出会えてよかったです。
(佐藤)


2019大会メッセージ紹介
 その人の人生が如何なるものであったのかは棺の蓋が閉まる時に定まると言われている。古今東西を問わず語り継がれている言葉である。

 松永さんは実に安らかな顔をして眠っていた。頭髪は抗がん剤の影響をかんじさせないほど、ふさふさして艶やかであった。

 松永(夫)さんの話を聞くと無くなる前1週間ほどは全身に癌が及び、特に骨に至った癌の痛みがひどく、モルヒネなどの鎮痛薬も投与していたとのこと。そんな状況にもかかわらず本人は元気に振る舞い笑顔で癌に勝つのだと頑張っていたとのことである。亡くなられた当日は松永(夫)さんが外から帰って来て、普通に話をして、その直後、一瞬にして亡くなられたとのことである。松永(夫)さんの話では、「本人は思い残すことなく、精一杯全力で生きたのではないか」ということであった。

 私は松永さんとは、なのはなユニオン執行委員会での付き合いのみであるが、松永さんは本当に努力の人であったと思う。向学心が高く、一生懸命に行政書士試験に立ち向かっていた。本人は行政書士試験の後に社会保険労務士の資格を取って労働者のために役立つことを念願としていたようである。社会保険労務士の試験は大卒乃至行政書士資格がないと受けられないという壁があるため、まず行政書士資格を取る勉強をしていたのである。困難な中、前を向いて生き続けることは、相当な精神力を要する。

 まさにいつも前を向き、全力でかつ笑顔で生き抜いたのが松永さんであった。その生き方は一途で真剣であった。そのことは松永さんが語らずとも、身体からオーラとして満ち溢れていた。だから、時々の付き合いでしかない私でも松永さんの生き方、存在がわかったのだと思う。

 今は残念無念であるが、心から冥福を祈るのみである。
(鴨 哲登志)


私が初めて見た姿は、なのはな30周年記念パーティーの受付席でケーキを前に談笑している姿だったように思う。私が緊張しながら無難なジャニーズの話題を振った記憶があるの。
 それからどれ位経ったかなぁ? 事務所でさ、私と委員長と三人でさ、盛り上がっていっぱい笑ったね。

 「私、結婚したんです!」から始まって「(色々な所へ行った最後に)岩手県の遠野へ河童を探しに行ったんです! “カッパ捕獲許可証”ってちゃんとあるんですよ〜(^^)」って。計画をしっかり立てての旅行って事に『凄いわ。私には頑張っても無理〜』って感心したの。あと、旦那さんへの思いを聞いて『カッコ良すぎ』って思った。あと、がま口の紅いバッグを見て『センス良いなぁ。可愛い人だなぁ』って。とにかくグイっと惹かれたから、愛称を“かっぱちゃん”したの(^^)。

 次世代勉強会で、調べ上げて作った資料を見ながら知識豊富な話を聞いていて『ハンパねぇーかっぱちゃん、この人ほんと凄いよ。』って、若い世代にこんなに凄い子が居たって分かって頼もしくって嬉しかった。

 私はあなたが大好きでした。本当に大好きでした。これからも変わりません。
 その明るさと優しい思いやり
 その熱量も集中力も探求心も
 物怖じしない声も分け隔てしない姿もきちんと向き合って接しようと努めていた心の姿勢も経験に裏打ちされた蓄積があって地道に培ってきた内心の逞しさを、私はかっぱちゃんの全部から感じ取っていました。“ちょっとでも少しでも前へ前へ”って進む事を諦めない一所懸命な内心の逞しさと一途さがとにかく一番大好きでした。カッコ良くて会えるのが楽しみで憧れていました。

 私の2人の友人がこう言ったの。
「人は今生の道を終えると、赤ちゃんが生まれる前と同じ場所に行くんですよ」って。
「人は土になんか居ないよ。自分が風になってね、自分の思いのままに風向きを変えて自由にどこへでも行けちゃうの。絶対楽しいよね!」って。

 あの時「かっぱちゃん、次の納涼祭(BBQ)で結婚式しよう! やろう!」って私が言って、「やろうかぁ〜!? (^^)(^^)」ってなったね。びっくりして喜んで貰いたくて幹事を頑張ったんだけど、たくさんの都合が合わなくて、かっぱちゃんも参加出来なくて実現出来なかった。でも『いつかやろう』って思ってたの。それっくらい大好きだったの、気付いてたかニャー?

 かっぱちゃん、あのね、私ね、祖父母のお墓に月参りしていてね、祖父母のお墓をさ、先に風になった大好きな人達との団欒の場みたいにしちゃってんの。

 今まで『もっと話がしたいなぁ』って思っていたの。だから今度遊びに来て。
 ありがとう。かっぱちゃん。あなたは私を鼓舞する大切な人です。
 なげけとて つきはやものを おもわする かこちかおなる わがなみだかな
(金沢)


2018年大会メッセージ紹介
8月21日の執行委員会前の会話が・・・
 9月10日、委員長から「松永さんが9月9日の17時頃、亡くなった」とメールがあり“あんなに元気な人が”、“顔を見れば闊達に発言していた人が”、と2〜3日考え込んでしまった。

 私との最後の会話は開始前、9月の大会の資料(仮)を配付していた松永さんに、「あれ、この資料の裏、逆に印刷されているよ」。対して、松永さん「私、担当してないので、そう言われても・・。」(この後、担当者に話してくれていましたが)。

 最近の執行委員会では、行政書士の試験の話をしていて「今度受験すれば合格」と自信ありげに言っていたのが、印象的でした。そういう意味では生前に合格できなかったのが、本人にとっては「無念」だったのでは?と思います。

 あの世では必ず合格! と改めて、合掌。(清水)


 執行委員の松永歩美さんが亡くなりました。38才。いつも前向きで、これからのなのはなユニオンにとって力強い存在でした。松永さんの訃報を聞いて改めて《M.乳がんになりました!》を読み直して、松永さんの意識の高さと文章力に圧倒されました。病気について良く勉強し、同病の人と連絡を取り合い、病気に負けまいと必死で闘ったことを知り、今になって涙が出ました。気丈な彼女は苛酷な闘いの中、明るく力強く精一杯生きたのだと思います。

 この闘病記はまだまだ続いて《M.乳がん治りました》と【勝利宣言】に繋がると思っていたので、突然の悲しいお知らせは本当に残念でなりません。松永歩美さん、私達は貴女の笑顔を忘れません。心よりご冥福をお祈り致します。 (池田)


 松永歩美さんの思い出―「社労士になりたい」
 歩美さんが、私に「社会保険労務士になりたい」と言われたとき、「がんばりなよ、応援するから」と答えた。「でも、受験資格がないからまず、行政書士の資格を取ってから」というので、行政書士に挑戦していた。いつも希望をもち、その実現に努力を惜しまない頑張り屋さんでした。

 その夢の前に、乳ガンが立ちはだかり、それを克服できたと思ったときに、ガン転移がわかったときの歩美さんの心情はとても想像できません。それでも歩美さんは、新たな挑戦に向かっていきました。

 「ガンに負けないで」と、松永夫妻と「激励会(食事会―当方には飲み会)」をもって、次は「快気祝いだね」と言ったとき、歩美さんは「再発には快気はないから…」と少しションボリしていた姿に、軽率だったかなと思い知らされました。

 当方も胃ガンの宣告を受け(内視鏡手術で切除)、松永夫妻に「ガン友だね、いろいろ教えて」もらおうと思っていた矢先の訃報でした。 あまりに早すぎる! 残念です。
(天野)


 訃報知りましたのは、仕事帰りのバスの中でした。「あっ、なのはなユニオンから、メールが来ている。9月の定期大会の事かな?」と思い、見てみましたら…。絶句して、言葉がありませんでした。思わず二度見しました。自宅に到着し、しばらくは、涙が止まりませんでした。

 私自身、年一回乳癌検診をしています。毎月なのはなユニオンの「M、乳がんになりました!」をいつも、読んでいました。治療の前向きさに勇気付けられ、文章から学びになることも、たくさんありました。その中で、特に、「3割に入ればいい。」と言う。そういう発想の転換が、あるのだと勉強になりました。

 松永さんへ
 次世代交流会の名付け親でしたね。コロナが完全に終息した後、再開出来たらと思います。
またコロナ禍の中、癌治療お疲れ様でした。空の上から、なのはなユニオンと執行委員会を見守って頂けたら嬉しいです。この度は心よりご冥福お祈り申し上げます。
(M)

イラスト1松永歩美さんから「鴨委員長へ」メール

-*-*-*-*-*-
先日みなさんにがんだと伝えたことですが、実はあの場で伝える間際まで発表することに躊躇いがありました。私より大変な闘争をしている仲間が沢山いますし、話してしまうことで迷惑をかけるのではないか…等色々と考えていました。

しかし、今はがん治療と仕事を両立する時代であること、がん治療も実は労働運動に似たところがあること、何よりも皆様が信頼できる方々でしたので、伝える勇気が出ました。

私はとても恵まれています。だからこそ、治療も順調なのだと思います。委員長のお心遣い、感謝しております。本当にありがとうございます。[20/7/3]
-*-*-*-*-*-
遅くなってしまいましたが…。なんてことを! 乳がん患者を支えるために会社に相談した社員に向かって。がん患者を支える家族の辛さを、わかっていて足元を見る。そして、それを使って攻撃するという卑劣極まりない行為。到底許されない行為です!

私も抗議に行きたいけれど、コロナ禍であり、今日もまだ病院にいて、時間に間に合いそうにありません。がんセンターから、私もいち乳がん患者として、大腸がん患者を支えてきた家族として、断固抗議します。悔しくて、涙が出そうだけど、病院内なので堪えてメールします。不当労働行為を受けた富士そば労働組合店長へ。
応援します。 [20/12/24]
-*-*-*-*-*-
「M、乳がんになりました!」の原稿が完成しました。今回、予定では「脱毛と医療体制」について書くつもりでしたが、富士そば労働組合の原告の訴えの中で「奥様ががん闘病中であると知っていても、会社側からの配慮がされず、奥様が亡くなられていた」という店長の声がありました。

この声を聞いてとても人ごととは思えず、内容を変更してコラムを書きました。 [20/12/17]
-*-*-*-*-*-

イラスト(かっぱ)大切な、大切なご友人の方がですか…。宣告を受けた御本人も、大切に想う委員長も、本当にショックを受けていると思います。

私が同じ状況だった時に嬉しかったのは「大丈夫、側にいるから。一人じゃないからね」という言葉と対応でした。側にいてくれるだけでも嬉しかったし、なんならちょーっとわがままを聞いてくれちゃったりすると、もーっと嬉しかったり(笑)

私が勝算ありだと踏んでいるのは大まかに、
・一人じゃないこと、
・がんにはまさかがあること、
・患者の側で、やれることが沢山あり、手応えを掴む事ができる、
の3つがあります。

 松永も、大腸がんやっています。お話しを聞いた私も、ちょっと遠くからですが、側にいます。がん治療は労働闘争と重なる部分が多くあると実感しています。一緒に治療、頑張っていきましょう! とお伝え下さい。 [21/3/22]
-*-*-*-*-*-






☆☆おしらせ☆☆
2021年



10月16日(土)
東京ユニオン第42回定期大会

ユニオンみえ大会

10月23日(土)

派遣ユニオン大会

10月28日(木)

全国ユニオン厚生労働省交渉(予定)





ライン

なのはなトークコロナ特例雇用調整助成金のサポートから
<飲食店の労働者はコロナ休業=無給状態・ダブルワーク>

 飲食店で夜間営業していた居酒屋等の店主からコロナ休業で「雇調金」の手続きを頼まれた。実際は、助成金を受けた後に「休業手当」として支払う。夜業で働く労働者の多くは女性で多くがダブルワークだ。本業で食えないから夜間も働かざるを得ない。本業で雇用保険に入っているから、雇調金ではなく「緊急雇用安定助成金」(緊安金)の申請になる。

 多くの飲食店は休業=無給が普通だろう。そこで緊安金を知らない労働者(事業主も)、声を上げられない労働者が圧倒的だろう。手続きをとおして雇調金がダブルワークを想定していないこともわかった(本業で働き、夜業が休業になっても緊安金の対象にならない。当方で論争し当局に認めさせてきたが)。自公政府は「働き方改革」で副業・兼業を勧めているが、本業で食えない賃金実態の改善こそが急務だ。最低賃金の1,500円への引上げこそが求められる。

 コロナ収束が見えないなかで、飲食店等への休業要請はつづくだろう。政府に雇調金等の利用促進を事業所への呼びかけを勧めるとともに、ユニオンとして労働者への宣伝・相談窓口を広げ対応していこう。また、雇用保険財政が雇調金で底をつき、雇用保険料の引き上げを政府は考えているが、今次緊急事態が時限的なものである限り、国家予算で対応すべきで、安易な保険料引き上げを認めてはならない。
(天)

ライン


 〜 仲間から 〜

 「漢字の忙と忘」

 かなり昔、谷川俊太郎の詩「急ぐ」を読んだ。

 こんなに急いでいいのだろうか
 田植えする人々の上を
 時速二百キロで通りすぎ
 私には彼らの手が見えない
 心を思いやる暇がない
 この速度は早すぎて間が抜けている
 苦しみも怒りも不公平も絶望も
 すべて流れゆく風景
 こんなに急いでいいのだろうか
 私の体は速達小包
 私の心は消印された切手
 しかもなお間にあわない
 急いでも急いでも間にあわない

 この詩を私なりに現代の世の中に当てはめてみたいと思う。
 今の社会は、時速200キロで走る車窓から見る風景、瞬く間に流れ去っていく。会社や同僚は周囲の労働者仲間の悲しみや苦しみを考えてあげる暇がない。現代人の特徴の「無関心」があげられる。「この速度は早すぎて間が抜けている」間がないから早すぎるのである。何故こんなに「早い事は良い事」と急ぎたがり歓迎するのか。車と車との「間」がないと事故が起きる。会社と労働者も同じである。「私の体は速達小包、私の心は消印された切手」で心身共にボロボロ「今日」という再び還ってこない日付のスタンプが心に押され多忙の社畜で終わってしまう。「忙」しいを分解すると立身編に亡。つまり心が亡くなる。良心、人間不在である。人間は考える動物だが、この特権を駆使する「間」を亡くすのが多忙である。又、忙しいと「忘れる」現象が生じる。「忙」を分解して縦に配置すると「忘」になる。大切な自分を忘れた自己放棄である。忙しいままに考えたり思索する「間」を持たないと人間が人間でなく自分が自分でなく人間として産まれた意味がない。

 「忙」「忘」の大切な「心」を今こそ取り戻し人間復権をしなければならない。失われた「心」とは何か、考え学ぶ必要がある。「企業は人なり」皆が本来の人間としての「心」を持てば良い「労使関係」が築けるのである。

 会社とは目に見えない情報空間の伝達単語にすぎない。会社を見せろと言われれば人を見せるしかない。

 世の中の会社よ! 利益優先ではなく、まずは「心の教育」をせよ!
(侍)