なのはなユニオンニュース

2021年12月25日 No.281


 2.全国ユニオン 22春闘セミナー開催!

 3.11・5 全国交流会 in 静岡

 4.「生活環境を創るのはいつもまずお互いが歩み寄る事から」

 5.おしらせ






東京管理職ユニオン&東京ユニオンの裁判支援!

写真1

11月19日、横浜地裁で、メガネストア株式会社アイトピアで発生した組合支部長らに対する証人尋問が行われた。富士そば労働組合安部委員長が応援に駆けつけた。


12月16日、東京地裁にて早稲田大学事件の証人尋問があった。早稲田大学の非常勤講師が教授陣の公募に応募したが一次の書類選考で落選した案件で、落選理由の開示を団体交渉で求めたが、拒否。原告と東京ユニオン書記長の証人尋問が行われた。

12月24日に予定されていたOLCのパワハラ裁判の判決が来年2月25日に延期。原告Bともども、理由不明の延期に唖然。
 2月25日、ご支援お願いします。





写真2
 11月27日10時から毎年恒例の春闘セミナーが開催された。鈴木会長の挨拶後、3講座が行われた。コロナウイルスの感染防止のため、広めの会場で、ネットでも配信された。

第1講座

「衆議院選挙の結果と野党の課題」
 講師 山口二郎(法政大学教授)

山口教授山口教授は、衆議院選挙で、野党は●人命軽視の政治姿勢、●医療政策の誤り、●コロナ禍があぶりだした社会、経済システムの矛盾<一斉休校を突然指示した首相の家族観、なぜ支援策は個人に届かないのか、非正規労働者を救えない国>を論じるべきであったとした。そして選挙結果について「多数の選挙区で接戦を演じ、その意味で選挙を面白い、意味あるものとしたが、勝利には程遠かった。バラバラだった野党候補を統一すれば、与党に対して迫ることはできる選挙区が増えるのは確かだが、結局、支持率が低いままでは政権交代に近づけないこともまた確かなのである。」と。無党派層を野党に吸収し、二極的構図を作り切れなかった。しかし、来年の参議院選挙でも1人区の野党候補者の一本化は継続すべきであると強調した。

第2講座

イラスト「全国ユニオン2022春闘方針」
 全国ユニオン事務局長 関口達矢

 関口氏から全国ユニオン2022春闘方針について、春闘方針6つのポイント「@コロナ禍で浮き彫りになったフリーランスの社会、A保障の脆弱性、労基法で救済されないフリーシフト、休業手当の不合理について法制度を含めた改善を求める、B労働契約法の無期転換権、労働者派遣法の雇用安定措置を活用して安定した雇用を目指す、C規模間、雇用形態間、男女間、無期転換後に残存する格差などあらゆる格差を是正し、均等待遇を実現する、D36協定を短い時間で協定し時短を進めるとともに高度プロフェッショナル制度を職場で導入させない取り組みを進める、E法改悪による企画業務型裁量労働制の拡大反対に向けた運動を強化する。」を軸に、説明がされた。

第3講座

写真3労働法を逃れて拡大する「フリーシフト」「名ばかり事業主」
派遣ユニオン書記長 関根秀一郎

 関根氏は、フリーシフトの法律上の問題点として労働基準法15条(労働条件の明示)と労働基準法26条(休業手当)にふれ、コロナ禍でフリーシフトで働く労働者の問題に派遣ユニオンが取り組んだプリンスホテルの配膳労働者などの事例を提示。事実上は労働者であるにもかかわらず、業務委託契約や委任契約を結んで「個人事業主」として働かせている「名ばかり事業主」についても、派遣ユニオンが取り組んだジャノメユニオンやマルコシユニオンの事例を紹介した。







写真5
写真6
 静岡県立大学で開催。校内は銀杏並木がとても美しい。
 校舎も赤レンガ造りで米国ボストンのハーバード大学風。来賓には、日本労働弁護団・井上会長、社民党・福島党首などが参加した。来賓者の挨拶・講義学習会も憲法学者による憲法と労働組合についてなど非常に役に立つ講義でした。一方、休憩中ではハーモニカ生演奏がありました。目をとじて聴いていると、心が穏やかに・・・・私は自然と涙が。感動しました。休憩の前後は講義、間に感動、メリハリのある充実の初日でした。

 夜は静岡=「黒おでん」ということで「青葉横丁」を視察?(笑)に行きました。レトロで昭和の良き人情劇の一面を感じました。

   
    




 憲法で認められている、正当な労働組合活動において検挙される。怒りしかありませんでした。個人的にですが、警察庁・検察庁・法務省・政治・選挙票集め・利権などが、裏で絡み合っているとしか思えませんでした。自民党政権! なぜならば、県を跨ぎ検挙された組合の地域が広すぎる、検挙者の数、逮捕容疑、拘留期間の長さ、どれも裏で話し合いがなければ出来ない。しかも憲法で守られている組合活動に対して「組織犯罪対策法」暴力団・テロ組織・反社会的団体・会社・政治団体・宗教団体等に定める法律を適用。労働組合を反社に位置付けることなど単独では無理! 国家ぐるみと思ってしまう。「ユニオン北九州」福岡県警は「建造物不退去罪」と称して捜査員40名を組合事務に押し込ませる。以下、「大阪府警・公安警備課」「滋賀県警・組織犯罪対策課」「京都府警・組織犯罪対策課」「和歌山県警・警備部公安課」「奈良県警・名誉棄損」「大阪府警・名誉棄損」述べ89名の組合員逮捕攻撃を受ける。以上は刑事訴訟だが、民事損害訴訟を併せると数えきれない程の組合潰し弾圧である。今までは「懲戒解雇上等勲章」だったが、これからは「逮捕上等」の世界に突入するのか。そうなってはならない!

 正常な労使関係が皆無・ブラック企業の蔓延化に繋がる。(裏にブラック政権がいるからか?)憲法で定められている組合及び活動である。弾圧に怯むことなく弾圧を弾き飛ばさなければならない! 法を厳守する組合作りをスローガンに揚げ、今一度「団結」を合言葉に付き進め!

 来年の開催地は札幌です。
(安部)


生活環境を創るのはいつもまずお互いが歩み寄る事から

 By Q
 はじめまして。私は片足欠損の中途車いすユーザーで、ここに住んで10年位、いつも1人で外出しています。私自身、「障碍者だ」とは実は思っていません。背が高い人の特徴は背が高い事と全く同じで私の身体的特徴にすぎないと思っています。また、気になると放っておけない性分もあり『しょうがないなぁ』と思いながらもずっと続けている事があります。それは身の回りの生活環境改善の草の根1人活動です。ちまちまぽつぽつとやっています。その1つが先月の11月4日東京新聞一面TOPに載りました。(記事が読めるQRコードを載せました。是非とも読んでくだされば幸いです)

 昔から大切にしていて自分を重ねながら数えきれない程読んでいる励まし本はジャン・ジオノ作の「木を植えた男」です。社会貢献になりそうな自らの行動についてそれぞれの考え方はありますが、私はこうです。第一目的は“誰かの為にではなくまず自らの為”。まず自らが困るからやり、それが後々誰かの為になったならご褒美のように感じて嬉しいのです。ですから、いつも『独りよがりの意見か? 単なる一人のわがままか? この事を同じ位に理解してくれる人が居たらどんなに私は救われるだろう!』と時に寂しく思って生活しています。

 取材依頼が来た時と新聞を読んだ時は泣きに泣いて、時間を割いて話を聞いてくださった方々への感謝の思いがあふれました。睡眠の質も少しずつですが良くなりました。この度、紙面を提供してくださった社協の方々にも深く感謝申し上げます。

 脚が亡くなった事は『私自身が住みやすい環境は自分で働きかけ続けなきゃダメだ。』と気付いたとても良いきっかけになりました。中途障碍年齢0歳の時と比べれば「社会環境にめちゃくちゃ揉まれて鍛えられちゃってこんなんなっちゃいましたね〜」って程になりましたけど、今も“日常生活=生活環境改善を悩み考える創意工夫の日々”です。

 さて、記事になった事のきっかけは『(これ以上我慢を強いられたら私の心が)もう死んでしまう』と思ったからでした。

 が亡くなっても興味好奇心や昔から好きだった事は無くなるどころか強い願望にさえなります。

 身体障碍者に限った事ではありませんね。高齢になれば、不慮の怪我や病気に遭えば、一時的だとしても体が思うように動かず生活に慣れず、当事者だけでなく近親者もみんな深く苦悩し試行錯誤・四苦八苦します。生活そのものが変わる事すらあります。身体的事情以外の事で生活が変わり窮する事もありますが、“今までよりも心豊かに生き続けたい思い”は生きている間絶える事がなく誰もが持ち続ける極々当たり前の思いです。私自身、一部の身体機能を失ってから行動範囲が狭まり自由に選べる選択肢も激減しました。外に出ればトラップ(不便に思う事)が本当にたくさんありますし、『しょうがない』と不本意ながらに我慢して諦める事はいつもの事です。慣れてきましたけど辛いものです。無尽蔵に我慢し、諦め続ける事が出来ますか? その先の未来に自身の幸せを思い切り描く事が出来そうですか? あの時、実際、寝食も満足に出来ず、フッと泣く空虚な日々が続きました。同時に普段から思っている事が私を強く推しました。『(生活の楽しみを諦めざるをえない)絶えずあるだろう苦しみを、出来る事なら、もう他の誰にも、少しだってして貰いたくない。そんな悲しそうな顔をもう見たくない。もう十分だ。』

 さてさて、だからといって、書きたい事は私の大奮闘した事では全くありません。私の新聞に載るまでの奮闘はどうでもよい事なのです。

 今回、私の友人の一人が記事の感想をこう書いて送ってくれました。「消費者と運営会社、お互いが遠慮せずにもっと触れ合う機会が増えればいいと思いました。キチンと思いを伝えあう大事さはいつになっても変わらないのだと再認識しました。いつか、車いすの母と健常者の息子が隣同士でカップルと同じような近い席で、同じ映画の感動を共有できるのが当たり前になればいいな。」
と。今回の出来事で、私は多くの人に思いを伝える勇気がやっと持てました。『長くあったこの思いは独りよがりでは無くて、見落とされがちだけど、街づくり環境創りにはとても強固で基本的なものだ』と再認識できたからです。

 それは何か?・・・・でもその前に大問題が!!

 編集担当者から最大650文字と言われているのに超過しています。何度書き直し削っても、箇条書きにしても、伝えたい全部の要点すら収まりません。
なので、大真面目に考えに考えた結果、担当者様にお願い申し上げる事にしました。
「お願いです。終わるまで連載させてくださいませんか? ほんの少しの連載です。大真面目です。更なるご検討をよろしくお願い申し上げます。」

 コロナの脅威は、少し落ち着きましたが、多かれ少なかれ私達の生活に深刻な影を落とし続けています。ですが、今まで気にかけなかった人達の苦労に気付き、新たな目でこの社会を思う良い機会でもあります。新しい生活様式(習慣)の中でこれからを生きようと、今、誰もが前向きに試行錯誤しています。

 あらゆる事情・立場問わず、老若問わず、多くの皆さんに『これなら出来そうかな? ここから先ずはやってみようかな?』と思って貰えるように、“身の回りの生活環境(街)を創る為に自分自身が先ず出来る事ってなんだろう?”と、一人の車いすユーザーから問いかけさせてください。今回の初投稿は自己紹介込みの前振りでした。続く(と願う)。

[後期]
 おつかれさまです。
 年末発行の市I社会福祉協議会の広報に出した原稿です。
 〆切はとっくに過ぎていて第三者チェックも出来ないまま社協に送信した原稿です。読んでもらいたくて。苦肉の策を講じた無茶ぶりな一所懸命書いた堂々たる駄文を。
 実際載るかどうかは決まってません。たぶん載るんだなぁと思っていたのは昨日まで。
 重い腰をやっとあげて集中して試行錯誤何度も書き直しても限度の650文字をはるかに超えた2400文字位で限界。だからたぶん載らないと思います・・・悲しいけど。ということで、幻の原稿、読んでみてください。
(2021/11/18)

 I市社会福祉協議会の広報に載りました。今年最後の号なので載せてもらえないだろうなぁと思っていたのでとても良かったです。頑張りました。
オーディションのよう。








☆☆おしらせ☆☆
2022年



1月13日(木)
首都圏幹事会

1月17日(木)
富士そば激励会
TKP 会議室四谷

1月28日(金)
10:30
富士そば懲戒解雇裁判
727号室

2月 1日(火)
首都圏幹事会

2月15日(火)
首都圏幹事会

2月18日(金)
全国ユニオン春闘決起大会

2月25日(金)
OLC原告B判決 千葉地裁

3月 2日(水)
13:30
都労委
「団体交渉拒否」証人尋問・富士そば安部委員長

3月24日(木)
首都圏幹事会全国ユニオン厚生労働省交渉予定






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なのはなトーク 
 思い出話、を1つ

 もう20年以上前の話。某自動車メーカーに転職、5年ほど経った頃、配属先の現場は私を含めて3〜5 人位の作業員、コンベアの代わりに反時計回りに自身が歩き、取り出し、取り付け、スイッチを起動という単純作業でそれぞれ加工位置の異なる4〜6台程の工作機械を任されていました。しかし、2〜3台は必ずと言っていいほどスイッチが作動せず、後工程は部品が無く止まり、前工程の未加工の部品だけが貯まってしまう。その度、前後工程の担当者に謝っていた。

 ところが、他社員が私の担当部分に入るとスムーズに機械が動く。ライン外と呼ばれる現場責任者に「スイッチ起動しない」と談判するが「やり方が悪いだけ」、終いにはキレ気味で「あなた、中堅社員だろ!」と話が終わってしまう。

 過去に読んだ鎌田慧氏の著書「自動車絶望工場」の一文、“工長が空調の効いた部屋で、モニターを眺めながらコンベアの速度を調整している”を、ふと思い出した。もしかしたら、自身に対する悪い噂(心当たりは無いが)? を工長が真に受けて、モニター越しに工作機械のスイッチを“無効”にする意地悪をされていたのか?と。当時は他工場の応援に良く行かされていて、他の仕事を経験出来て仕事の幅も拡がって良いと思っていた(今思えば、邪魔だったから?)。しかし、応援先から戻ってくると、こんな調子が毎日の様に続いた(3ヶ月〜半年しか元の職場には居なかったので、元の職場の仕事は出来なくて当たり前か?)。

 今、思えば「パワハラ」だったのかな?

 ちなみに、寮友から歩数計を借りて上記作業を1.5Hの残業で行った場合の歩数は15,000歩。ライス食べ放題のトンカツ屋に隔週で毎日通い、毎回どんぶり3杯おかわりしても太らなかった訳だ!
(清水)

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