2022年3月5日 No.283 |
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8時30分、浜松町駅集合。7ヶ月間に懲戒・懲戒・解雇を連発したベネッセの大株主・日本マスタートラスト信託銀行に争議解決を要請(東京ユニオン)。11時、町田のアイトピア本社に春闘要求を提出(東京管理職ユニオン)。14時、新宿のテイケイに春闘要求を提出(プレカリアートユニオン)。会社は受け取らず、正門の下からユニオンが差し入れると会社が押し出すというやり取りが続く。15時、代々木駅前の富士そば本社に2022春闘要求書と交渉実施を求める要請書を持参。本社役員らは出払っていて留守番(?)の常務が静かに受け取る。組合は21春闘交渉以降、団体交渉拒否を続ける「富士そば」に強く強く交渉実施を求めた。17時、JR御茶ノ水駅前で「最低時給1500円!」をアピール。 18時、連合会館にて全日建・大阪スト2時事件・控訴審判決集会に参加。連帯の挨拶にたった辛淑玉さん(のりこえねっと)の言葉には、自分が差別被害を受け苦しい時に支えてくれた全日建の仲間たちを心から支援する気持ちがあふれ出て、聞く側も胸が熱くなった。 |
1・28富士そば労働組合 委員長・書記長 懲戒解雇第2回本裁判 懲戒解雇無効を訴える!
「富士そば労働組合」安部委員長と書記長の「第2回懲戒解雇無効本裁判」が1月28日、東京地裁527号法廷で10時30分から行われた。通常、10分程度で終了するところが、会社側弁護士と裁判官・労側弁護士との間で、ひともんちゃくあって終了まで30分程かかった。 次回(4月15日)からは非公開となる。リアルなやり取りが見れなくなるのは残念である。 |
2022年1月17日、17時から富士そば労働組合を激励する会が開催された。
富士そば弁護団の先生方、鈴木代表をはじめとする全国ユニオンやなのはなの仲間たちが激励に駆けつけた。富士そば労組は、原告やアルバイトの組合員らが参加。コロナ感染ある中であったが会場は熱気にあふれた。 全国ユニオン鈴木会長挨拶後、棗弁護士が「富士そば裁判の意義と今後」について問題提起を行う。
その後、弁護団の先生方5名とシニアユニオン委員長、東京ユニオン委員長から激励の挨拶。最後に、原告一人一人が裁判や未来の会社作りへの想いを述べ、安部委員長の音頭で頑張ろうを三唱して終了。 富士そば労組のメンバーは、はじめて弁護団やユニオンの仲間の熱い話を聞いて、目を大きく輝かせながらうなづいていた。みんな感動して、力と勇気と団結心が沸いてきたことを実感したであろう。特に原告団は、自分の行動と決断に自信をもったはずである。このような「激励会」を開催していただいたことに対して感謝しかない。2020年10月から東京地裁での残業代未払請求裁判と懲戒解雇無効請求裁判、東京都労働委員会では数々の不当労働行為に対し救済を求める等々、ダイタングループ(富士そば運営会社)と富士そば労組の間では争議が継続している。この「激励会」は、富士そば労組が一丸となるとても良い機会になった。委員長・書記長だけに任せてはおけない、自分たちも行動に出るとなり、原告やアルバイト組合員の裁判傍聴や春闘アクションへの参加が続く。とても心強い! 会社は、代理人に任せっきりである。富士そば労組結成以降、一度も社長の顔を見たことがない。富士そば労組は、これからも弁護団とユニオンの仲間たちの力強い支援を受けて、皆と一緒に普通に働ける会社作りに全力で挑み、「真実は一つであり、普通の会社とはなにか」を追求し続ける。 (安部) |
先週、介護職員の賃金が2022年2月から月額9000円引き上げられると報道されました。「介護職員処遇改善支援補助金」で全額国費とのことです。実際の交付は6月からで2月から9月に限った一時的なものです。このニュースについて、現場の働く仲間たちからは、「よかったね」と喜ぶ声が聞こえてきません。なぜでしょうか。それが、暫定的なものでうれしいねーといえないのが実感だからだと私は思います。
介護職員の処遇改善といっても、訪問看護やリハや居宅サービス関係の職員は対象外です。介護職員の一部であって、支給されない人がいます。さらに、10月からは国費負担ではなく、介護報酬からなので、公費・保険料・利用者負担になるものです。この補助金は、介護職の低賃金を根本的に解決するものでなく、ましては介護職員の待遇改善を促すための職場の人員不足と労働強化の現状を何ら解決するものではないのです。 だから、働く私たちにとっては、この一時的な・一部だけの・少額な・増額が本当の根本解決にならないとわかっているがゆえに喜べないのです。 朝、出勤カードを押し、職員の打ち合わせもそこそこに迎えの分刻みの業務が始まり、昼の休憩時間は、午前中の利用者の食事・入浴・排泄・家族情報・利用者同士のトラブルなどの共通認識をしながらの食事になってしまうほどです。そんな現場を少しでもお伝えしたいと思います。 デイサービスの介護現場をレポートします。 私の職場は居宅事務所が併設される事業所ですが、現在ケースワーカーが配属されていません。事務室には施設長と生活相談員とケースワーカー用にPCが4台、事務机がありますが、現在は常時いるのは施設長だけです。生活相談員は他の事業所の応援に駆り出されて不在です。これでは、さすがに施設長の負担が過重なので、エリア担当の生活相談員が週に1回応援に来てくれます。新型コロナ・オミクロン株感染拡大のなかで、感染を防ぎ、事故なく安全に過ごせるようにするためにはよりチームワークが求められています。
うちの職場では、介護職の正社員は3人、パートが2人、派遣が1人、看護師が2人交代で1人、機能訓練士1人、厨房5人が交代の3人、ドライバー5人が交代で3人のスタッフ人員で、毎日20〜25人(定員35人)の利用者に介護サービスを提供しています。
1人でホール担当せざるをえない場合でも、うがい手洗いに洗面所に誘導しながら、朝薬を服用せずに来所された方にとろみ剤をいれた飲み物で服用の介助をすることもあれば、車いすの利用者がトイレに頻繁に行かれるのにつきそいます。その間に放浪癖のある方が離席されて見失い探すこともあります。 幸いなことに近くにいてくれるのですが、お顔を見るまで心配です。 2〜3名でホール担当していても、座っている利用者の中には通りかかるたびに「迎えに来る?」と聞く方や机をたたいて介助を求める方もいて、様々な声かけ対応が必要になります。すぐに立ち上がってふらついて転倒する方もいるので、湯茶の準備や食器洗いの仕事の間もたえず利用者さんたちへの見守りが欠かせません。 昼食は、配膳を一口大、粗刻み、ミキサー食、二分の一の量、主食も軟飯、粥、二分の一量、減塩味噌汁など個別に体調に合わせた誤嚥防止の食事を提供しています。 このように、私たち介護職は利用者さんに気持ちのよいサービスを受けて過ごしていただけるように日々奮闘しています。昼食時も、午前中のホールの様子と浴場の様子を交流し合って、午後のサービスに向けて問題を共有しています。人手が少ないと、ベッドから車いすや車いすから便座への移乗の際に二人介助ができないので、ついつい一人で対応することが増えるのです。そうした日は、腰や腕に鉄板が入ったような重い鈍痛になります。 マスクの下の笑顔のまたその下に、身体の不調を持ちながら歯を食いしばるのを隠しながらいる仲間が多いです。それでも利用者さんからの「ありがとう」「気持ちがええよ」「よかった」の言葉に支えられてがんばっています。 (H.I) |
2月18日、全国ユニオンの22春闘決起集会が開催
首都圏のユニオンとオンラインでいたみワーカーズコープが参加し、各ユニオンが春闘の取り組みを報告した。なのはなユニオンはオリエンタルランドユニオン支部長と富士そば労働組合委員長が報告した。 本格的に22春闘がスタート。なのはなユニオンも取り組みを開始。 各支部は会社に春闘要求書を提出して団体交渉を申し入れた。オリエンタルランドユニオンの交渉日は会社と調整中だが、森永高滝カントリー支部は3月19日に交渉することが決定。2月24日の全国ユニオンアクションで強く強く交渉実施を求めた「富士そば」からは、今年も団体交渉拒否の回答が来た。 “一人春闘”を取り組んでいるMさんも会社に春闘要求書を提出し、3月23日に交渉が決定。今年4月2日で契約満了を迎えるKLMユニオン(第1陣)の仲間たちも最後の契約2年間、コロナで飛べなかったまま契約満了を迎えるやりきれない思いを会社に伝えるために最後の春闘交渉に挑む。 みんなで春闘に取組もう! 一人でも春闘に取組もう!
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