2022年8月5日 No.288 |
||
|
全国ユニオン第21回定期大会 開催!
戦争・テロ・差別・搾取に抗う平和と連帯の世界を
ユニオン・合同労組運動の大同団結で創造しよう! 7月23日、なのはなユニオンの上部団体である全国ユニオンが、東京新宿にて第21 回定期大会を開催しました。コロナ禍で感染が急増している折、予定されていた争議支援交流会は中止になりましたが、多くの来賓の方々が、ご挨拶に駆けつけてくれました。
冒頭、挨拶に立った、鈴木会長は働く者を主人公とする社会を作るためには集団的労働運動と組織拡大が不可欠であるとし、今大会を期に新たな組織が全国ユニオンへの加盟が準備されていることを報告。全国ユニオンとしては、アマゾンと富士そばを組織化の柱とし、アマゾンは連合とも共闘し全国的に組織化を図ること、富士そばは再度の店舗オルグにはいることを断言。なお平和を守るために戦争への道に繋がる憲法改正に反対し、ウクライナ戦争にも反対しよう。社会的労働運動を貫徹するために当事者が主人公の運動を、元気に楽しく激しく取り組み、1 万人の全国ユニオンを実現しようとの意気込みを述べる。 来賓のご挨拶では、参議院選挙に当選した社会民主党党首・福島みずほさん、連合副事務局長・山根木晴久さん、日本労働弁護団常任幹事・棗一郎さんと日本労働弁護団・山岡遥平さん、コミュニティユニオン全国ネットワーク事務局長・岡本哲文さん、全国一般労働組合全国協議会中央執行委員長・平賀雄次郎さん、自治労全国一般評議会福岡地方労働組合執行委員長・山岡直明さん、自治労全国一般評議会岐阜一般労働組合会長・本間高道さんらからご挨拶をいただいた。 [各ユニオンからの活動報告] なのはなユニオンはOLC裁判と富士そばの残業代請求裁判および支部長・書記長の懲戒裁判などについて、鴨委員長が報告した。
|
第26回参議院議員選挙
福島みずほさん当選! 社民党政党要件確保 全国ユニオン、なのはなユニオンが全力で支援してきた社民党党首・福島みずほさんが当選した。投票日午前2時頃、福島さんの当確が出ると言うまさに崖っぷちの選挙であったが、危惧されていた政党要件も2.37%を獲得し確保できた。厳しい選挙戦は終盤に行くにつれて、社民党を無くしてはいけないと明確な意思を示す中年男性、生活苦やLGBなどで生きずらさを抱えた若い女性たちの福島さんが掲げる政策への共感、そして何よりもこれまで積み上げてきたいくつもの市民団体との活動による繋がりが、福島さん危ない、社民党危ないと言う危機感のなかで結実したと実感した。
すでに、福島さんは官邸前での「安部国葬反対」の行動に立っている。ユニオンとして今後、何をどう一緒にたたかうのかであるが、ひとまず、これからの闘いの足場はできたといえる。
ユニオンの仲間達、暑い、熱い選挙活動ごくろうさま! 宣伝カーの運転手、街頭宣伝の警備、チラシ配布、街頭での応援演説、ウグイス、電話かけ、証紙貼、チラシ折などなど、いろいろな活動に参加いただき、ありがとうございました。選挙戦、初参加で、福島さんとツーショット写真を祈念にとった仲間、大事にして下さい。 第26回参議院選挙結果をどう見るのか 安倍元首相が射殺されるという異常事態の中で2022年7月10日に行われた第26回参議院選挙において、自民党は単独で選挙区45、比例代表18の計63議席を獲得した。改選議席125の過半数を確保し大勝した。憲法改正に前向きな自民・公明両党と日本維新の会、国民民主党の4党の獲得議席は93議席となり、憲法改正の発議に必要な参議院全体の3分の2の議席を上回った。
とくに維新は、比例代表で8議席を獲得し、立憲を上回り、選挙区4議席とあわせ12議席となり、改選前の2倍に伸ばした。極右の参政党やN党も議席を獲得した。一方で、野党第一党の立憲は、改選前の23議席を下回り17議席に留まる敗北を喫した。社民はかろうじて福島党首が当選し、2%の政党要件をクリアしたが、労働組合運動との関わりが強い立憲・国民・共産・社民とも後退した。 だが希望は、各地に芽生えている。7月11日、私たちの運動とも関わりがある岸本聡子さんが杉並区長として初登庁した。岸本さんは国際シンクタンク研究員であり、社会運動家として、ボトムアップの力で杉並区長選を勝利した。今回の参院選でも、そうした萌芽は生まれており、希望を決して見失ってはならない。これからだ。 ※全国ユニオン第21回定期大会議案書「情勢」から抜粋して掲載。 |
Tさんは長年にわたりT社で角型鋼管の積み下ろし作業に従事してきた熟練工であったが、本年1月29日をもって満60歳を迎えたことからその時点で一旦退職金が支払われ、その後半年毎の再雇用契約を結ぶこととなっていた。しかし、本年6月6日、同社の総務部長から来年4月以降その仕事がなくなることを理由に同月で雇用契約を打ち切りたい旨の意向が示された。TさんはこれまでT社での重い物を運ぶ仕事に従事してきたため右足がしびれ、医師から腰椎椎間板症と診断され、重い物は持たないほうが良いと言われ、T社にも伝えていた。 Tさんは本年6月10日なのはなユニオンに加入し、組合はT社に対し、「高年齢者雇用安定法第9条により、従業員の定年を65歳未満に定めている事業者は、65歳までの定年引上げ、もしくは、定年制の廃止、もしくは、65歳までの継続雇用制度の導入の措置を講じなければならない」としてTさんへの退職勧奨の撤回を求め団体交渉の申し入れを行った。 すると数日後、T社の総務部長から組合に連絡があり、「Tさんに伝えたのは退職勧奨の意図ではなかった。雇用は継続する」とのことで、団体交渉を行う前にTさんの退職勧奨問題は解決した。
|
ハラスメント化する社会を克服する社会的労働運動
〜労働弁護士の女性から見た労働運動の在り方について〜 7月16日文京区民センターにて、労働弁護士として活躍する3人の女性弁護士がパネラーになり、第U期労働運動研究会第1回目のパネルディスカッションが行われた。鴨委員長が進行した。
長谷川弁護士は、4歳の娘がいて夜帯の打合せや会議等への参加が難しく「スーパーウーマンでないとできない」と述べた。小野山弁護士は娘に障害があり、平日日中に療育に連れていくなどでとにかく時間がなく「時間関係なくやれる人いいなという葛藤あり」と述べた。両弁護士が育児と労働運動や組合事件への参加の難しさのなかで、どうやって両立させるか常に悩んでいると語った本音は、まさに女性が働き、活動するうえでのぶつかりそのものである。それでも、長谷川先生はJALマタハラ裁判、メトロコマス事件などに関わり、一緒にやり互いに知恵出し合う楽しさ、貧しても貪さない尊厳ある女性・非正規の姿勢に女性の可能性があると述べた。小野山先生は、1年間の渡米で学んだ国際的な労働運動のうねりにふれ、女性の前に立ちはだかっている壁は「女性だけ」のものではない、みんなで一緒に乗り越えていく、その気持ちを持っていただければ、と語った。この日、お二人とも家族がコロナ濃厚接触者の可能性ありとなり、ZOOMでの参加となった。新村弁護士は「なぜ労働運動に女性が少ないのか」と真正面から問い、労働運動のもつ課題として ●男性的環境<・男性が多く、体育会的な雰囲気、ノリ、・セクハラ・パワハラ、・運動のスタイル(飲み会、旗・幟、シュプレヒコール、団結ガンバロー)> ●女性が参画しずらい組織体制、 ●女性に求める役割などを自身の体験から具体的に提示し、それらの克服が魅力ある労働運動を構築するために必要であると明確に述べた。 3人の問題提起はリアルで、一緒にもっともっと討論したいと思えたシンポジウムであった。(桃) |
雑 感 コロナ「第7波」拡大、医療現場逼迫…
鴨が7月後半頃より扁桃腺に違和感が。以前より扁桃腺は弱かったので、耳鼻咽喉科に行き薬を服用。7月24日はいつもどおりサッカーに行き、2試合に参加。26日以降、咳が出始め、娘にコロナではと言われてPCR検査を受けに行ったが、検査キッド不足で受けられず。27日、自宅でPCRの検査キッドで検査するも「陰性」。咳がひどくなり、熱が出始めて苦しくて眠れないと、28日早朝5時30分に救急車を呼ぶ。救急隊員に症状を説明すると、コロナの確立が高いので、入院はできないので帰りの車を用意できるのであれば病院に搬送すると言われて了承。市内のT病院に搬送され、PCR検査を受ける。結果は3日後でないと判明しないとのことで、点滴を受けて薬をもらって帰宅。16時過ぎるころから熱が9度をこえ、酸素濃度計は90(平常値95以上)に低下。息もシューシューとなり、18時に再度、救急車を要請。すぐ来て酸素を投入し、救急隊員が受け入れ病院を電話にて探し始めるが「コロナで発熱」の者を受け入れる病院が見つからず。40分ほど経って、やっと受け入れ病院が決まり、CC救急センターに搬送されたのが21時頃。45分で出たPCR検査の結果は陰性で「細菌性肺炎」と診断される。翌日、住居近くの病院がよいだろうとT病院に転院。現在も入院中。 身近におきた上記経験から医療現場が逼迫していることを実感した。医師や看護師、救急搬送の従事者らの献身的対応には感謝しかなく、倒れないことを願うのみであるが、重症化した者が自宅に放置される危惧がある。このような対応でよいのか、疑問をもった。 私は濃厚接触者にあたるので無料のPCR検査を受けた。この検査は感染症状あり、濃厚接触の疑いありだと受けられない。いずれにしても感染疑いありの不安を抱え、感染を広げないために、重症化する前に検査や治療を受けられる現状ではない。何の病気であっても重症化してからでは遅い。(桃) |
☆☆おしらせ☆☆
|
7月の出来事
はじめに、2022(令和4)年7月8日(金)午前11時31分頃、奈良市内で、街頭演説中の安倍晋三元内閣総理大臣が銃撃され、17時03分にお亡くなりになりました。心よりご冥福を申し上げます。 日本で、銃撃事件が起きるとは、衝撃的でした。 「政治家でしたら、SPがつくはずなのに、何故?」と疑問に思いましたが、参議院選挙期間中でもあり、テレビを見ましたら、後方の警備が、手薄なこともあり、もう少し、警備がしっかりしていたら、違っていたかもしれません。 食料品の値上げの理由に、原油高、地球温暖化による干ばつ、天候不順の為の穀物の相場の上昇、円安による輸入コストの増大、原材料価格の高騰やロシア・ウクライナ情勢の影響で、6月に続き7月からは、食用油やオリーブオイル、小麦粉、パスタ、パン、ごま油など、値上げが続いています。
また、秋頃にも、値上げされる商品があり、給料は同じで、こうも値上げが続くとあまり、外食も出来ないなと思う今日この頃。こんな時だからこそ、イオンの毎月10日、のWAONポイント5倍の日、毎月20日、30日の5%OFFやJREのポイント2倍の日に買い物をしたり、外食も電子マネーで、ポイントが貯められるお店に行くなど工夫しています。自分の中の出来る範囲でやりくりすると、こんな事も出来るんだと新しい発見につながります。 コロナも感染が収まりつつあると思っていたら、ここに来て、感染者数が増加。なぜが参議院選挙後から増えてきており、東京都だけでも、1日の感染者数が3万人以上に増えてきています。 コロナ禍も、3年目。感染が落ち着いたと思えば、今年は、5月から雨が降ったりと、また地震が、あったりします。 なんだか、今年も暑い夏になりましたが、熱中症対策や再度お店に入る際のアルコール消毒をして、感染対策や体調管理に気を付けて、毎日過ごして夏を乗り切ろうと思います。 (M)
|