2023年1月31日 No.293 |
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全国ユニオン鈴木会長から「労組組織率が16.5%に低下。組合の無い職場では無法がまかり通っている。組合を組織して闘うことが必要である。」と新年元気な挨拶があった。続いて福島みずほ参議院議員をはじめとする来賓の方々からご挨拶をいただく。
各ユニオンから挨拶を受け、最後に鈴木会長の音頭で頑張ろうを唱和し閉会。
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昨年後半から今年にかけて、個別相談が降り積もる雪のように増えています。
◇相◇談◇事◇例◇ @ 正社員(男性)。子供が生まれ妻と育児を分担。3歳までの時差出勤制度を活用して、他の方より30分早く出勤して30分早く退勤して保育所の迎えをしてきた。子どもが3歳を迎えるにあたり、会社から面談で時差出勤の解消を言われる。小学校就学前まで時差出勤を続けたいと言ったら「就得業規則にない」と言われた。自分以外で就学前まで時差出勤を続けている女性が一人いるので、自分も継続したい。[相談] A 正社員(女性)。入社時から在宅勤務で1年4ヵ月就労。突然、本社のある東京に月の1/2は来るように言われる。自分は祖父母の介護があり、在宅勤務を選んだので行けない。在宅勤務の継続を望んだが、本社にくるようにと執拗に言われる。[相談継続中] B 勤続36年。1月末で60歳を迎える正社員(男性)。65歳まで働きたいと伝えたが、会社から「貴男は57歳の時に、『60歳定年』か『58歳から65歳までの再雇用(賃金60%、退職金精算)』のどちらかを選択する制度になっているので選択を求めた際、『60歳定年』を選んだのだから60歳で退職してもらう。」と言われる。会社は団体交渉において、こ制度は厚生労働省のQ&Aに則ったもので、弁護士にも問題ないと言われているので何も問題ないとの主張。[交渉を継続中] C 正社員(男性)介護職。入職後1年で「腰椎椎間板ヘルニア」と診断され、労働災害「業務過重」として認定される。3年経ち「症状固定治癒」と労基署から通知され、法人と復職に向けた交渉に入る。未だ元の身体には回復していないため在宅勤務を求めたが、法人側は拒否。[交渉を継続中] D 正社員(男性)保育園。保育補助として勤続6年。突然、「保育士の資格がないから3月末で退職」と通告される。理由は管轄の市に、保護者から「資格がない人が働いている。」とクレームが入り、市から理事長が呼び出されて注意を受けたとのこと。市に確かめたところ、そういうクレームもないし、市から指示したこともないことがわかった。[交渉準備中] E 正社員(男性)理学療法士。2010年に腰痛を発症し、休みたいと上司に話したが休めず。ある日、患者を車イスからベッドに一人で移動する介助作業中に、患者の重みでバランスを崩し動けなくなり「頸椎捻挫」と診断され労働災害と認定される。昨年、「症状固定治癒」が通知され、病院と復職のための交渉を開始。[交渉継続中] F 正社員(男性)勤続5年。会社から、●作業指示に対し指示と異なる作業をして作業を遅らせる、●退社時間の指示に従わない、●作業ミスが多発などを理由とする「指導書」が提示され、契約を更新しない旨をほのめかされる。このままだと契約不更新になるのかという不安あり。[相談継続中] G 障碍者雇用(男性)勤続1年。寮の管理人として、寮生への郵便物に郵便局員から押印を求められた。心臓が悪いので業務している3階に郵便物の持参をお願いしたところ、郵便局員から「くそ爺」と言われた。郵便局にこの件を話して本人謝罪で終わったが、会社から「始末書」を求められた。[相談継続中] H パート(女性)入社1年。入社直後に足の故障やコロナなどで労働時間を減少。その後、入社時の労働条件(週20時間、社会保険・雇用保険加入)の戻すとなっていたが戻らず。いつの間にか、雇用保険も未加入となっていたので、入社時の労働条件に戻すことを要求。[交渉1回で解決] I 林業、正社員(男性)勤続4年。コロナ感染をし、喘息の持病があったからか休業が2ヶ月近くなる。その直後に伐採業務からプラント作業に配置転換。配転に応じた以降、社長から「改善」を求められ、改善出来なければ退職するしかないと退職勧奨が続く。会社と退職強要であると交渉したが、解雇はしていないとの主張。事実に大きな食い違いがあり。[交渉継続中] などなど・・・・・ |
大阪アクション 〜南海化学に会社廃業を抗議〜
1月13日 東京ユニオン富士アミドケミカル支部の本社である南海化学に対し、第二回目の大阪アクションが行われ、なのはなユニオンから1名が参加しました。午前・午後の要請行動にプラスし、今回から周辺地域にポスティングを行いました。 事業継続が困難となったから2023年3月末で子会社廃業の決断をしたと組合に説明していたにも関わらず自らの利益の為に株式上場し、組合潰しの為の子会社廃業と組合員の全員解雇に密接に関係ある事が判明しました。今回のアクションでは、支部三役を情報漏洩を理由に懲戒解雇したが、その内容は誰でも観覧できる Google カレンダーの情報であったこと、交渉内の発言は組合を欺くための不誠実交渉であったことを訴えました。 対応した社員は事務的に要請書を受け取り、その後、外でアクションしている様子を見向きもせず、他人事のようにお昼休憩に出掛けていきました。自分たちがどれだけ恥ずかしい事をした結果、近所や同ビルの他企業からどのように思われているか、南海化学には他人事ではなく、自社の問題であることをしっかりと認識し、早期解決してもらいたいものです。 1月20日 第3回目の大阪アクション、なのはなユニオンから3名が参加しました。今回OLUの仲間が、初めてオリエンタルランド以外の要請行動に出席し、「自社以外にも皆さん色々な闘いをしていて、色々な場所に沢山の仲間がいることを実際に感じた。」と、良い刺激を受けたようでした。 ビル内は防音が頑丈で、要請行動の声がビル内に聞こえません。会社受付にて要請団で11:53シュプレヒコールをすると伝えたら、「就業時間内であり配慮はないのか」と言われ、「では12:00まで待ちましょう」という事で、12:00からビル内外の両方でシュプレヒコールを行いました。待っている間、要請団の一人が「このビルの中暑くて汗かいてきた」と呟いたところ、社員が「そんなに着込んでいるから暑いんじゃないですか?」と発言。何故着込んでいるのか、外がどれだけ寒いか、想像すら出来ない方なんだなぁーと。
次回1月27日に第4回大阪アクションの後に団体交渉を開催するよう申し入れました。南海化学は労使紛争の全面解決の為に団体交渉に応じるよう求めます。 |
第34回 コミュニティ・ユニオン全国交流集会
神戸ワーカーズユニオンの木村さんと私が担当者として進行を務めました。 (1)なのはなユ二オン・オリエンタルランドユニオン オリエンタルランドはディズニーランド等の運営会社で、そこで働く非正規労働者がユ二オンを結成しています。新型コロナウイルス感染症の感染拡大を契機とした休業時、当初正規は100%補償なのに非正規は60%補償、ユ二オンの要求によってやっと80%補償を勝ち取ったとのことです。その他、ユニオンは様々な待遇格差について対照表をつくり、毎年春闘で粘り強く改善を求めていました。やりがい搾取で成り立っている会社に対し声を上げ続ける姿勢に感銘を受けました。 (2)全国一般福岡地方本部福岡支部 西部ガス・カスタマーサービスで、嘱託検針職労働者の不適切な労働条件が多数発覚、そこから分会結成。過去の昇給分の遡及支払、年収の正社員並みへの引き上げなどを要求し、一定の成果を得ました。しかし、待遇格差については、労働条件改悪となる新たな制度の導入を会社が試み、実際に不利益を受けた非組労働者も出ました。ある非組労働者は「会社に騙された」と組合に加入。組合は「条件を変更させない闘い」と「変更されたことに対する補償を求める闘い」の2つを融合して闘争をより強化。「組織力(数の力)と団結力」という原則を追求し、いかにそれらを高めるかを模索する姿勢に勇気づけられました。 (3)中島光孝弁護士からの報告 ハマキョウレックス事件や日本郵便(西日本)事件で待遇格差是正のために闘ってきた中島弁護士から総論的に説明いただきました。旧労働契約法20条とパート有期法8条の違い、パート有期法における事業主の説明義務、正規・非正規の待遇格差に関する最高裁判決をもとにそれぞれの項目がどう判断されてきたのかなど大変分かりやすく示されました。労働組合の役割は、待遇の差について事業主に対ししつかり説明させることだと力説されました。これには同じく参加された全国ネット顧問の中野麻美弁護士も強く同意されました。 中島弁護士の著書『Q&A労働者視点でめざす同一労働同一賃金最高裁判決を踏まえた交渉・手続きのポイント』日本加除出版、2021年もとても参考になるので紹介します。 質疑では、職務評価に関することや休業補償問題などをはじめ、話は多方面に広がりました。有期契約から無期転換後、パート有期法をもって格差是正できるかという問題は、法施行後に判例もなく簡単ではないようです。しかし、中野弁護士からは、「そこに差別があるのだから声を上げるのは当然」「無期転換の制度自体が差別を温存するもの。皆でキャンペーンをやってみては!?」と、ユニオンとして運動へ転化するよう激励があリました。私たちは法律論じゃなくて運動をやっているのだと、改めて考える機会となりました。 CUNN 通算69号2023年1月抜粋 |
☆☆おしらせ☆☆
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昨年の6月3日に晴れた天気のなかで、仕事のため葉書きを郵便局に持参して職場に戻ってきました。すると間もなく空が急に暗くなり窓をガツンガツンと叩く雹が降り出して驚きました。小石くらいの大きさだったと思います。そのため農作物にも被害が発生して、梨などが影響を受けました。
あれから半年後の12月になると、日本海側の北陸地方を中心とした大雪のため、国道ではトラックを中心に車の立ち往生が発生しました。動かない車の中でじっとしているのはさぞかし大変だったと思います。さらに周辺では停電も発生してから数日経過しているそうです。寒い中で生活するのは耐え難い事です。車の中で暖を取り一酸化炭素中毒で命を落としたり、雪かきで亡くなる方も出て心が痛みます。千葉県に台風15号(令和元年房総半島台風)が上陸した時も、数日間停電が発生して、日々の生活がとても大変だった事を思い出します。 次にコロナ禍と物価高での日常生活の出来事をお話します。一昨年末(2021年)に、成田山新勝寺を参拝しました。それから参道を歩いて、うなぎ屋さんに入りました。そこでウナ重の最も高い物を注文して美味しく頂きました。それから次に年越しそばを食べようとしましたが、大晦日で混雑して入れませんでした。そこで近くの居酒屋さんに入りました。いくつか料理とアルコールを注文して楽しむことが出来ました。会計時になり、金額を人数で割ると、おおよそウナ重を頂いたくらいの金額になり、計算すると一日でウナ重を2つ食べた金額になりました。非正規と正規の違いがあり私は心の中でとても辛い思いをしました。その月の給与日までの日々のやりくりがとても大変でした。顔や口には出さないものの、毎年この時期になると同じ思いをします。 去年の12月下旬に電気料金の葉書が届きましたが、電気料金の高騰に驚いています。もう少し、灯油を活用してみようと思います。灯油は現在、1リットルで100円です。近くのガソリンスタンドまでは徒歩で運ぶため、いつも千円分購入すると10リットルになり、軽々と自宅まで持ち運べます。けれども石油ストーブは既に20年近くなり、よく急にサーモスタットで停止します。火災防止のため、ストーブから離れる時は、スイッチを切ります。灯油と電気のバランスを今後も工夫したいです。 ところで昨年末の大晦日も、成田駅に夕方に集合しました。メンバーが揃うと、成田山の参道を歩き坂を下って鰻屋さんに入り、再び高価な鰻重を注文しました。もう楽しむしかありません。携帯で写真を撮ってから美味しく頂きました。さらにお店を変えて、今度はこれまた居酒屋に入りました。ここでもとにかく楽しむことを考えて時間が過ぎていきました。今回も鰻重2回程食べた金額になり年を越しました。 (K・T)
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