なのはなユニオンニュース

2023年5月20日 No.296






風薫る功 行動!

4月29日 連合メーデー、
5月1日 全国ユニオンメーデー、
5月3日 2023憲法大集会。
なのはなユニオンは全国ユニオンの仲間たちとともに元気に行動に参加。




4月29日連合メーデー中央大会

写真1 連合メーデーが代々木公園で開催された。今年はコロナ禍後初めて制限なしでの開催で、心なしか参加者は昨年に比べて増えた感がした。来賓に岸田首相が来るとのことで、4月15日に和歌山県で岸田首相の遊説中に爆発物が投げ込まれた事件があり、会場内の警備は強化されていた。組合参加者に対しては荷物検査の呼び掛けはあったがフリーパス。マスコミに対しては金属探知機での荷物検査が行われたとのこと。

 吉野会長の挨拶後、来賓として岸田首相、加藤厚生労働大臣、小池都知事の挨拶が続いた。全国ユニオンは岸田首相に「非正規、移住労働者、フリーランスの声を聞け!最賃1500円以上! 軍拡増税NO! 入管法改悪反対!」と書いた横断幕を高く掲げてアピールした。

 終了後、渋谷にある「千両」で懇親会。東京ユニオンの事務所が渋谷道元坂にあった頃は第二会議室と言われたほどのユニオン馴染みの居酒屋。何時行っても美味しい料理で、ワイワイガヤガヤ。

[朝日2023・5・1]記事
[朝日2023・5・1]




写真45月1日 全国ユニオンメーデー

 8時30分舞浜駅に集合し、オリエンタルランド本社前抗議からスタート。今年の2月15日、組合員Sと組合員Hは会社に行った際、要件が済んだ後にエンター統括SとユニットマネージャーKからつきまとわれて組合員Sが過呼吸を起こした。組合としては、組合員Sは6月28日に高裁判決を控えたパワハラ裁判の原告であり、現在、労働災害からの復職を求めて会社と交渉中でもあり、そういった者に対する会社の理不尽な行為を本社前で強く抗議した。

写真5 続いて、渋谷に移動し、東京管理職ユニオンが取り組んでいるグーグルジャパン本社に対する抗議を行った。約70人が組合に加入したとのことで、英語で抗議する組合員、流ちょうな日本語で抗議する組合員、マイクを初めてもった支部長などなど、多種多様な組合員がマイクを握って、一方的な指名解雇に対し、怒りを訴えた。その後、本社に参加者全員で入り、要請書を手渡す。

 昼からは新宿駅南口で労働者の祭典であるメーデーを各ユニオンからアピール。

 終了後は市ヶ谷にある中華料理「東京閣」で懇親会。紹興酒など飲み放題で親睦を深めた。


5月3日 2023憲法大集合
写真6
 毎年のことだが、国際展示場駅の改札を出た途端に、大きな音量の方々のお出迎え。今年も東京臨海広域防災公園で憲法を守ろうと訴える集会が各地で「9条の会」などをつくる市民団体らの主催で「あらたな戦前とさせない! 守ろう平和といのちとくらし」を呼びかける集会が開催された。集会には25000人が参加した。清末愛砂さん(憲法学者)や東村アキコさん(漫画家)らがスピーチ。立憲民主党、共産党、社民党ら野党幹部が挨拶。「憲法9条を掲げ、世界の市民とともに反戦・平和のたたかいに取り組む」などとする宣言も読み上げられた。

 なのはなユニオンは全国ユニオンの仲間らとともに集会とパレードに参加。



イラスト「春」2023春闘交渉

森永高滝カントリー支部

 4月3日、交渉が行われた。昨年、場所は社外でということだったが、今年は社内会議室で15時から行われ、会社側2人(社長と支配人)、組合側5人(本部2人と支部3人)参加した。
 会社は組合の要求全般に関わることということで、会社の決算、会社の売上高推移、キャディ付比率、正社員キャディ(16名)のラウンド数について資料を提示して説明を行い、組合要求に対して以下のとおり回答した。

@ キャディの基本給(7万円)につき1万円増額については応じられない。
A 勤続14年以上のキャディについての退職金の支給限度年齢の変更については応じられない。
B ラウンド手当4B1ラウンド現行1万円に1千円増額については応じられない。
C 作業手当の増額については応じられない。

 その上で、会社は「ラウンド手当を『1ラウンド当たり全てのバック数に150円増額』する」ことを提案した。会社の回答を受けて、以下のやり取りが行われた。


@「基本給の1万円アップ」について
組合:
基本給7万円は長きにわたり上がっていない。ラウンド手当(1人当たり年3万円ほど)を増額していただけるのであれば、その原資を基本給アップに廻していただきたい。
会社:
22年度の売り上げは増収であったが、30年間での様々な老朽化やエネルギー高騰があり、そのカバーで利益は減収であった。また、基本給をアップすると、業績が悪いからと減額はできない。ゆえに、もう少し経営が落ち着かないと基本給は上げられない。


A 退職金について
組合:
すでに組合員9名中7名が14年を超えている。何故にキャディが14年で事務職が34年と支給上限に格差があるのか意味不明である。
会社:
会社としても何故に格差をつけたのかはわからない。事務職と賃金体系が違うとしか言えない。
組合:
何十年も前に作られた賃金体系で、その当時、キャディは女性職、しかもキャディは若い方が良い的な社会的背景があるなかで、キャディは長く働く業務ではないというような考えがあったのではないか。 現在、ジェンダーバイヤスが問題となり社会状況は大きく変わってきているのだから、格差を是正していただきたい。
会社:
この先、どうするかはあるとしても、現在見直すことは難しい。
組合:
働くモチベーションとしても、退職金の上限は働く側にとっては重要課題なので、この要求について組合はこれまでもこだわってきたが、これ以降もこだわる。
会社:
キャディの活躍がないとゴルフ場はやっていけないので、この先、どうするかはあるが、現在は難しい。

B ラウンド手当について
 組合内で検討し、組合は会社提案で2023春闘を妥結することを会社に返答した。





イラスト

ロイヤル


 4月11日にパートで働くMさんの交渉が社内にて行われた。

@ 時給の1500円アップを要求
 求人募集によると製造スタッフの時給は「990円〜1260円」、1 時間あたりの平均収入は「1050円〜1100円」となっている。Mさんの時給は勤続9年9カ月で1020円は低いということで大幅なアップを求めた。会社は「評価基準に沿って力量評価で時給は決められている。」と回答。

A 昇給制度の提示を要求。
 会社は昇給条件、昇格条件などが詳細に書かれた「クルー制度」を始めて組合に明らかにして説明を行った。この内容はAさんが現在どの段階にいて、次に上がるためには何を努力すればよいかがわかるものであった。同時にMさんはこの制度に基づいて次回給与から100円アップすることが提示された。

B 有給休暇の賃金支払い(正社員は通常賃金、パートは平均賃金)、特別有給休暇、通勤手当の上限額、一時金などの格差是正を求めたが、格差についてはロイヤルグループの規定に準じて「均衡を図る」という方針で、社会情勢や判例等を勘案しながら対応しているので、工場独自では答えられないとの例年同様の回答であった。

C 食堂の小鉢(1ケ70円)の量を少なめにして「1ケ50円」にして個数を増やしていただきたいという要求については、検討の余地はあるが、容器を増やさなくてはならないので価格維持が困難という理由で現状維持。

D 勤務時間中の口論・ケンカについて、安全配慮義務の観点から防犯カメラによる画像と音声での確認を求めた。会社は画像確認は可能であるが、音声は工場内の機器類の音量が大きく難しい。ただし問題発生については適時、朝礼、掲示板、部署ミーティングなどで注意喚起すると回答。

 15時30分から始まり17時10分に交渉終了。M組合員は何を努力すればよいかが具体的に理解出来る昇給・昇格条件が記載された書面が提示され、質疑応答ができたことが一番よかったと感想を述べた。会社は年に1回、見えない現場の問題を提示してくれるので貴重な場であるとの感想。今年、工場長が変わったが、今回も当然のことのように交渉時間は労働時間として扱われた。今後も良好な労使関係が続くことを願う。

お知らせ



富士そば労働組合支部会議開催

今後も継続した支部会議の開催を確認

 4月28日、富士そば労働組合の支部会議が初めて開かれました。当組合の組合員は、普段働いている場所が関東一円の各飲食店舗などに別れており、24時間の営業形態の為に働く時間帯もまちまちで、一部からみんなで集まる場を作ってほしいという意見が出されていました。今回の支部会議開催は、そういった組合員の意見を直接聞く場を設け、意見交換や情報共有の場の継続提供などを目的として開催されました。場所は、四谷の全国ユニオン会議室をお借りしました。

 今回は、各参加者からの現状報告、春闘交渉具体案、今後の開催についての確認などが話し合われました。この中では、有休休暇が取れていないという声のほか、過重労働になっている店舗の現状や、店舗ごとに異なるアルバイト従業員の時給格差の是正が必要であるのではないかという意見などが出されました。

 昨年の春闘要求は以下のとおりでした。

1.アルバイト従業員の時給を1500円にアップする。
2.有給休暇:
    @自由に取得できることとする。
    A取得した者に対して不利益扱いをしない。
    B給料明細に有給日数を明記する。
    C就業規則第19条(9)「年次有給休暇は、権利発生から2年の間において利用することができる。また年次有給休暇は、本年度に付与した休暇から消化していくものとする」の下線部分について、この内容だと残有給休暇数が少なくなってしまうので、「有給休暇は前年度に付与した休暇から消化していくものとする」に改正する。
    D有給休暇の新ルールに則り「5日間取得」ことについては、5日間をどこで取得するのかについて、従業員の意見を聞く。
3.アルバイト及び社員ともに昇給制度(勤続年数)を作る。
4.24時間会社携帯をもつ社員には、月5000円の手当を新設する。
5.勤務終了から次の勤務迄、最低12時間あける。イラスト
6.サービス残業はさせない。
7.委員長・・書記長の懲戒解雇を撤回する。
8.正社員の未払残業代を支払う。
9.長時間労働で心身に不調をきたした従業員を不利益扱い(降格、減額、異動など)しない。
10.私傷病、労災などで休業の間、通常賃金との差額を補償する。
11.労働条件に関する新たな提案をする前に、労働組合と協議する。

 しかし、会社が団体交渉拒否を続けており、交渉ができていない状態です。今年もアルバイト従業員の時給アップ、有休休暇の自由取得、アルバイト及び社員ともに勤続年数に応じて昇給する制度を作ることなどの要求はもとより、団体交渉の開催自体の要求についても粘り強く求めていく方針です。

 当組合においては、働いている場所や時間も違い、それぞれ抱えている問題も見えにくい事が、今後もクリアーしていくべき課題となっていくように思います。個人単位、店舗ごと、組合全体と、個別に柔軟な対応での解決をしていく。まずはそれぞれの問題について、声を吸い上げていく必要があるように思います。

 今回の支部会議は、小規模での開催になりましたが、参加者からは定期開催についての要望の声も出されました。話し合われた内容も、今後に向けて非常に有意義なものとなったように思います。今後の支部会議は、各組合員に対して幅広く呼びかけをおこない、活発な意見交換をおこなえる様、定期的な開催を目指していきます。次回の開催は6月下旬、場所は今回と同じ四谷の全国ユニオン会議室を予定。




「はみがきといっしょ」
2023/05/14 Q.
写真2
 こんにちは。腹八分目で食べてしっかり寝ていますか?
 今、5月の半ば。緑が喜ぶ恵みの雨、梅雨の季節の入り口です。

 さて、今回は「はみがきといっしょ」って話です。
今、私は体力作りをしています。
脚はとても大切で「第二の心臓」と言われていますね。
私は足腰が弱くならないように1本しかない宝物の脚を大切にしながら動き回っていました。とっても筋力に自信がありました。

 でも、去年の秋のこと、体全体の筋力がとてもとても落ちていて、筋肉はカッチカチに硬くなっていることがわかってしまいました。真っ直ぐ立ち続けられません。すぐにフラフラします。今まで私は【特大スペシャルMax自信過剰スーパー丼ぶり子ちゃん】だったのです。
とてもおどろきました。

 私は今50歳です。「思っていたよりももっとずっと早く立ち上がれなくなる日が来る」と思ったらとても切羽詰まった気持ちになって「そうはならないぞ! 車いすマラソン諦めないぞ」って「私、頑張れ!」って思いました。

 でも、なかなか習慣になりません。毎日運動出来る生活になかなか変われません。一日の用事が終わると夜中です。ぐったりしているその時にやっと「あっ運動しっかりやらなきゃ」ってなって、「あぁでももう無理」ってなって、「明日からちゃんとやらないとな。明日のためにしっかりぐっすり寝よう。今が未来分け目の関ケ原(の戦い)なんだから。」って思うのです。写真3やる気はある。でも、生活時間を変えるの大変で、思ったように運動出来なくて筋肉の力も上がらなくて、しょんぼり悲しく溜息ついちゃって少しずつ自分自身が嫌になってきました。

 でも、この前主治医の先生がこう言ってくれました。
「習慣とか義務とかって思わないでな、しなきゃいけない! じゃなくってさ、はみがきと一緒って思ってな、気を楽にな。」
すんなり「そだね」って思って少し気が楽になりました。

 身体はとても大切です。体を支える筋肉や身体の隅から隅までの細かい箇所全部が自分自身を守るために頑張っています。いつまでもいきいきと毎日を過ごして欲しいから。ご飯を毎日美味しいと感じながら食べて貰いたいから。毎日ぐっすり眠って貰いたいから。

 皆さんもなかなか毎日の習慣にならないことあると思います。私は運動です。皆さんは?
そういうの、「はみがきといっしょ」って私と同じように思ってみませんか?

 「脚は第二の心臓」です。
いつまでもいつまでも自分の脚で大地を蹴ってキレイな姿勢で軽やかに弾むように歩き続けてください。





☆☆おしらせ☆☆

2023年


 5月27日(土)
なのはなユニオン執行委員会

 5月28日(日)13:00
派遣ネット総会
TKPスター会議室四谷第2
パネル討論
「23春闘は格差を解消したか?」
澤路(朝日新聞記者)
中島(全国一般南部)
関口(東京U)
コーディネーター(中野弁護士)

 6月 3日(土)9:45
ちばキャラバン
JR柏駅東口集合

 6月10日(水)13:30
全日建・第4回検証シンポ
「あいつぐ無罪判決の意義を考える」
田町交通ビル5階・大会議室

 6月13日(火)
首都圏幹事会

 6月28日(土)15:30
OLCパワハラ裁判・高裁判決
101号室
※14時 高裁前宣伝

 7月 1日(土)17:00
宮里弁護士偲ぶ会
市ヶ谷アルカディア

 7月28日(金)
全国委員会

 7月29日(土)13:00
全国ユニオン大会 文京区民センター
大会開始(予定)
終了後 懇親会&争議支援パーティ(詳細未定)







なのはなトーク 
 2017年に大阪府の公立高校に通学する生まれつき茶髪の生徒が髪色を黒く染めるよう学校から強要されたことにより精神的苦痛を受けたとして裁判を起こし、生徒の服装や頭髪を必要以上に規制する、「ブラック校則」と言われる問題が世間に注目されました。最近では、校則指定の「清風カット」違反で教師がハサミで切るのは人権侵害であると、大阪弁護士会が改善勧告しました。

 これらのニュースを目にする度に、学校側が規則正しい教育を徹底しているとアピールする運営都合の為の規則を、無理矢理「高校生らしく」と紐づけしていると感じます。多様性が尊重される現代で、「女性らしく」「男性らしく」と「らしく」という言葉が煙たがれる昨今、「高校生らしく」は別物と認識されることに矛盾を感じます。もちろんある程度の規則や校則は必要ですが、ツーブロックの禁止理由が「外見等が原因で事件や事故に遭う可能性がある為」下着の色が「個性を出すことでいじめにつながる可能性があるため」とされていますが、その外見が理由でしょうか? 多様性を認め合う世の中になりつつある今、大人達が見た目だけでその人自身の人格の全てを判断していると豪語しているのではと感じます。

 最近面白いと感じたのは、USJ(ユニバーサルスタジオジャパン)で従業員の方に質問したい事がありました。従業員が2人並んでいました。USJは茶髪や金髪が許されています。1人は茶髪、もう1人は真っ黒の髪。私は茶髪の方に声を掛けました。同じ笑顔の2人なのに、なぜ私は茶髪の方に声を掛けたのだろう? とふと疑問に思い、改めて思い返すと、金髪の従業員の方の表情が明るく見え、逆に真っ黒の髪色の方は近寄りがたいと咄嗟に感じたからです。

 多くの企業では、黒髪は「あらゆるお客様に好感をもって頂ける身だしなみ」の色とされていますが、今の時代では逆に威圧感を感じ、近寄りがたく感じる事に驚きました。

 ブラック校則や、会社の身だしなみ規定は、グローバルに展開していく現代社会に合わせ常に見直していくべきではないかと感じました。
(S)