2024年5月30日 No.308 |
||
|
|
(株)オリエンタルランドに対してパワハラ裁判を行っている原告Bは、5年間にわたる労働災害での休職を経て、2024年1月10日に復職をしました。そして同年1月31日より元職であるキャラクター出演者への復帰に向けてトレーニングを毎日行って来ました。 会社は2024年3月20日に、原告Bをキャラクター出演者にもどすための1回目の見極めを行いました。その際、会社は(1)ゲストを「もっとようこそ」と迎え入れる気持ちが弱い、(2)キャラクターのサインの筆跡の角度が微妙に違う、(3)ペーパーテストで2ヶ所間違えた(●熱中症対策のための水分補給のための「スポーツドリンク」を「ポカリスエット」と記載、●「イメージ侵害」を「イメージの損害」と記載)、という理由で不合格としました。4月30日に行われた第2回の見極めも「不合格」としました。その理由は(1)ダンスをしている時、元気がどんどん出てくるとよい、(2)ゲストとのふれあい後のゲストに対する「行ってらっしゃい」という気持ちが明確になるとよい、(3)サインの文字(eとr)のバランスがよくなるとよい等、(4)ガイドラインのペーパーテストで1箇所文字のミスあり、でした。そして会社は、3回目の見極めにおいて合格にならない場合、雇用契約書に則って「身分変更」(キャラクター出演者からキャストに職種変更)があることを示唆しました。 組合は、上記2回の「不合格」の理由はどう考えても理不尽であり、原告Bを元職に戻さないための嫌がらせを会社がおこなっているとしか思えないので、急遽5月3日、会社に対し原告Bが2回も「不合格」となったことについて、抗議行動を組みました。 同時に、トレーニングが開始されてから3ヵ月間、原告Bは男性2〜4人の「監視」のもとで毎日トレーニングを行ってきました。男性数名から見られている中で女性が1人、汗を流しながらトレーニング(腹筋、縄跳び等々)を行う状況は苦痛でしかなく、セクシャルハラスメントを受け続けているといっても過言ではないので、トレーニングの環境整備も求めました。 組合は、客観的・合理的といえない理由で「不合格」を2回も繰り返し、なおかつ3回目に不合格ならば身分変更をすると示唆する会社に抗議すると同時に、一刻も早く原告Bを元職に復帰させることを強く要請しました。 急遽の呼びかけにも関わらず、会社のやり方許せない、原告Bを何としても元職に復帰させようと、集まっていただいた全国ユニオン・なのはなユニオンの仲間たち、本当に本当にありがとうございました。 |
5月ゴールデンウィーク・アクション
4月27日、代々木公園にて第95回連合メーデーが開催された。連合傘下の産別から28800人(連合発表)の組合員及び家族などが参加した。会場入口に近づくと、どこが入口なのか分からないほどの長蛇の列ができていて、手荷物検査が行われていた。バックの中身をチェックされ、金属探知機でボディチェックされた。来賓として岸田首相が来るためということであったが、メーデーの主人公は私たち組合員であるのに、入場のために、どうしてこんな扱いを受けねばならないのか、不快であった。 冒頭の芳野連合会長の挨拶が終わるころに、やっと入場でき、次の来賓である岸田首相挨拶が始まった。全国ユニオンの仲間たちから「帰れ!」コールがおきた。式典後、芳野会長は記者団に「来賓に組織内からヤジが飛んだことは申し訳ない」と述べたとのこと。来賓が岸田首相、小池都知事…と続くと、メーデーって誰のための祭典かな、と疑問がわく。
5月1日、雨の中、東京ユニオン、管理職ユニオン、シニアユニオン、派遣ユニオン、プレカリアートユニオン、なのはなユニオンの仲間たちが新宿駅南口に集合。小雨が降る中、横断幕をひろげ、チラシを配布。次は有楽町マリオン前。雨は強くなり、西銀座デパート前のガード下に移って宣伝。最後は渋谷ハチ公前に。雨本降りにも関わらず、若い人、外国人の方々がいっぱい。 チラシを配布し終えて、お待ちかねの居酒屋「千両」に。カツオのたたき、天ぷら、焼き鳥、焼きそばと次々に出てくる美味しい料理と飲物に大満足。
5月3日、第10回憲法第集会が有明防災公園で32000人(主催者発表)の参加で開催された。伊藤真さん(弁護士)、猿田佐世さん(新外交イニシアティブ代表・弁護士)のスピーチ、政党からの連帯挨拶、武藤類子さん(地震と原発)、山岸素子さん(外国人の人権問題)、高里鈴代さん(沖縄課題)らのリレートークが続いた。軍事大国化が懸念される中で、何としても平和憲法を守ろうという強い思いの訴えであった。終了後はパレードに出発。全国ユニオン部隊は台場コースに向かう。 |
2024“一人春闘” ロイヤル・パート
4月15日17時から会社内の会議室で24春闘交渉を会社側2名、組合側4名の参加で行いました。 [組合の要求] 1、時給1500円アップ 2、格差是正について
3.その他
[会社回答]
[24春闘の感想]
|
6月1日(土) 集合はJR柏駅東口に9時45分です。 どこの駅からも参加できるし、抜けることもできます。どこかの駅でお会いできることを願います。 雨天決行。昼食はJR船橋駅周辺で食べます。昼食代は組合が補助します。 JR千葉駅終了後、18時からなのはなユニオン事務所下(3階自治会会議室)にてお疲れ様会を行います。この場のみ参加も歓迎! キャラバンはなのはなユニオン独自ではなく、ちばキャラバン実行委員会ということで県下15団体で取り組みます。 今年も各駅頭にて、チラシ配布、マイクでの訴え等々、しっかり宣伝行動に取り組みたいと思います。 一人でも多くの皆様、参加して下さい。 |
シンポジウム「アマゾン配達員闘いの現在地」
5月10日連合会館で開催された「シンポジウム アマゾン配達員闘いの現在地」に参加しました。弁護団の先生方と東京ユニオン関口事務局長中心に発言がありました。組合員は、東京ユニオン・アマゾン配達員組合の横須賀支部と長崎支部にいます。アマゾンの配達員には、(1)直接契約の「フレックス」と、(2) 個人事業主としてアマゾンの1次請け・2次請け企業と契約を結んでいる「デリプロ(デリバリープロバイダー)」の2つの形態があることをまず理解してくださいと冒頭弁護団の菅弁護士が説明しました。 ユニオンの組合員は直接契約ではない「デリプロ」ですが、直接契約の「フレックス」と共通の問題点として、(1)アマゾンのAI(人工知能)アルゴリズムによって1日の割当荷物量が決まる、(2)当日にならないと荷物量が分からず、量が多くても拒否できない、(3)アプリを通じて業務が管理されている(配達個数のほか、GPSで所在も把握されている。仕事が早く終わっても追加配達を指示されることがある)、さらにデリプロ固有の問題として、(4)午前便と午後便の1日2回の荷物を配達し、朝8時から夜9時までの長時間に及ぶことも多い、(5)報酬が日当制のため、荷量が増えても報酬が変わらない(配達に馴れて速く配達できるようになるとアルゴリズムによって荷量を増やされる)、(6)下請け会社からの指揮命令もある、が挙げられました。 横須賀の配達員は2020年までは配達個数が1日80個から多くても150個程度で1個あたりの報酬は170円でしたが、「アマゾンがAIを導入する。配達の効率が上がる。1日120個程度になる。日当にした方が得だ」と言われて日当(当時1万8000円)に変更したところ、2021年からは荷量が増加し、1日200個を超えることが常態化、長時間労働を余儀なくされ、また、日当では割りが合わなくなりました。(横須賀支部結成は2022年6月)多くの荷物を長時間急いで配達することを強いられる中、2022年9月には配達中に階段から足を滑らせる骨折事故が起き、1年後の2023年9月に労災が認定されました。「業務委託」という契約の形式ではなく、実態としての配達員の労働者性が認められたものです。一方、顧客のちょっとしたクレームにより23年4月に即日契約解除となった配達員組合員AさんとBさんは地位確認とバックペイ(契約解除後の未払い賃金)の支払い等を求めて裁判で係争中です。 2022年9月に結成された長崎支部では、荷量は横須賀ほどではありませんが(それでも増加傾向でした)(1)日当が全国に比べて安いこと(14,500円)、(2)長崎は日本有数の坂の町で車で行くことができず徒歩での配達が必要な場所が多いこと、の2点を問題にしました。1次請けは横須賀と同じ若葉ネットワーク(横浜市)、2次請けは川口市の(株)トランプであるため、東京ユニオンの職場支部として結成したものです。しかし昨年12月1次請けである若葉ネットワークが、今年4月をもって2次請けトランプとの契約を打ち切ると通告。配達員は仕事を失う危機を迎えたため、ユニオンは若葉ネットワークとの直接契約を求めましたが、同社は対応せず、長崎支部は3月8日にストライキを行いました。同日に連帯行動として東京のアマゾンジャパン前で、アマゾンが下請け会社の配達員の雇用を守らないことへの抗議行動を行いました。状況説明で紙面が尽きましたが、シンポジウムでは、労基署が認めた「労働者性」が裁判所で認められるよう、弁護団、組合が取り組んでいこうという話が中心になっていました。フリーランス契約で働く者としての権利が著しく侵害され、長時間労働、低賃金労働、労災危機にさらされているアマゾンなど配達員の待遇改善は急務だと感じました。 (片) |
車イスからこんにちは(5)
「中学校の総合学習の講師をつとめてきました」
金沢 紀子 「KIRACO」 2024年1/2月号 VOL165 より転載
|
【《昭和〜平成》:ヴィンテージとレトロ、その狭間の中で】第12話 《スナップルとの想い出》
フィリピンで出逢った最高のバディー それは正にバケツを引っくり返したようなスコールに見舞われた時でした。ずぶ濡れを避けるために入った「パランケ(=市場)」の軒下で、私は運命的に出逢ったのです。 その時、私の横には椅子に座ってまどろむフィリピン人のお兄さんが居ました。彼の脚の上で抱きかかえられながら、その動物もまた、私と同じスコールの景色を見ていました。恐ろしく雷が轟く中でしたが、決して怖がってはいません。寧ろ、眠たそうな表情です。 私はそのお兄さんに思わず訊きました。「その動物はなんですか?」と。お兄さんは「ウンゴイ(お猿さん)」と、一言。 最初は納得しましたが、良く見るとその動物が「お猿さん」ではなく「子犬」だという事に気付きました。と、当時に、私はこんな可愛い生き物が世の中に存在するのか、とも思いました。 それが私の人生の中で最高のバディーとなる愛犬「スナップル」との出逢いでした。時は1996年、乾季から雨季に変わる5月。色は「チョコとタン」にホワイトのアクセントが入った、とても可愛いワンコです。 スナップルとの想い出を語るには多くの時間を必要としますが、何と言っても一番は、乗物がとても好きなワンコでした。私のクルマの助手席から半身を乗り出して、気持ちよさそうに風を受ける彼の横顔を、一生忘れる事はありません。また別の日には、小型バイクで近所に買い物に出掛けようとする私やバイクに飛びつき「僕も乗りたい!」とばかりの猛アピール。私は恐る恐るスナップルを抱きかかえてシートの前部に座らせ、彼の前足をハンドル中央にあるメーター部に乗せてみました。万が一の為にリードで私と結び付けていましたが、それが必要ないくらい、バランスよくバイクに乗っているのです。まるでワンコがバイクを運転しているように見えた事でしょう。それは×2、多くの皆さんに見られて、誇らしかったですねえ。当のスナップルも実に自慢気な表情でしたから(笑) 現地にいる多くのワンちゃんは、一日中「檻」に入れられているか、または放し飼いで「半野良犬」と化し誰が飼い主か分からないという、その2つの有様が普通でした。その中にあって、凡そ他のワンコと違う生活をする私の相棒のスナップルに、現地の友人たちは皆一様に「本当にフィリピンの犬かい?」と、驚いていました。 巷では「狂犬病」が蔓延していましたし、狂犬病は現地の人の多くが「不治の病」と思っていたのです。そんな訳で、ローカル・ドッグをパランケで買う事はなく、犬は近所から貰ってくるか、良くても50ペソ(=当時の日本円で200円)程度で飼い主から買うのが一般的でした。ですがそれはあくまでも現地の人達の間柄での話。私は外人なので、端から「ボッタクラレ」る事を予想していました。案の定、吹っ掛けられましたよ。しかも「ベルジャン・シェパード」とか言われ、存在すらしない犬種で付加価値を付けようと必死でしたから(苦笑) 私はそれでも200ペソを払って、この「ウンゴイ」と呼ばれたワンコを迎え入れる事ができたのです。30年近く前の話しです。 そして私は今でもスナップルの写真に向かって毎日話しかけています。「今までも・これからも、ずっと愛してるよ」と。 それでは皆様、今月も御安全に! HK
|
☆☆おしらせ☆☆
|
あいさつ
なのはなユニオンの皆様こんにちは。首都高KRMユニオン支部の藤田です。私には中学2年生の娘がいます。娘は中学で剣道を始め1年頑張り初段を取得、現在も部活を続けています。先日、部活の保護者会があり顧問の先生や外部指導員、各学年の保護者と今後の活動について話がありました。 保護者会は授業参観後に行われるので生徒たちが下校する姿を眺めながら外部指導員の方と雑談をしながら開始時間を待っていると、女子部員が下校していきます。竹刀袋を背負っているので一目で部員とわかります。その女子部員は友達と話しながら指導員の先生方の前を素通りしていくのです。男子部員が近づいてくると向こうから挨拶をしてきました。「こんにちは!」程度の簡単なものです。先程の女子部員は友人と話してたから気づかなかったのかと思いしばらくすると、また別の女子部員が歩いてきます。今度は明らかに気づいているけれどもやはり素通りしてそのまま友人達と帰っていきました。剣道部というあいさつには厳しい部活であるのにこのようなことがあるのかと、これも時代の影響かコロナの期間があったためか、中学2年の思春期だからなのか、とても考えさせられる出来事でした。 以前、ある上場企業の販売子会社の元社長のYさんとお酒を飲みにいくことがありました。販売子会社でトップセールスの成績を上げていたYさんは、本社からの人事で子会社社長に抜擢されたそうです。社長就任当時、子会社の成績は数年間連続して赤字続きで本社に吸収してしまうという案も出ている会社消滅の危機でした。就任後1年でYさんは一つめの支店を黒字化し、その翌年には子会社全体を黒字化させたそうです。 その話に興味が湧き、一体何をやったらそんなことができるのかを聞きました。Yさんは「ただ、あいさつを徹底させただけ」と言っていました。当時、売上成績が伸びないためにとにかく会社の雰囲気が暗く会話がなかったそうです。Yさんは、「あいさつ賞」をつくり営業成績ではなくあいさつで毎月表彰したそうです。あいさつは、する人とされる人の両者がいるためそれぞれに賞を設けたそうです。あいさつ評価カードを作り気持ち良いあいさつをした人に投票することで順位をつけたそうです。あいさつされた人の返答にも投票をしたそうです。初めは社長である自らが受賞していたそうですが、返答する人の賞もあったため徐々に浸透し、気持ち良いあいさつを続けると数ヶ月後には上司と部下の会話も多くなり、自然と売上が伸びて行ったそうです。 組織作りや人が関わる環境づくりにおいて、あいさつはとても大切だと思います。KRMユニオンが短期間で社員の8割以上が組合員に加入したのもこの「あいさつ」が要因の一つと考えています。 特に支部長は自分から積極的に(本人は自然体ですが)あいさつをするタイプでいつもそこから少しの会話が生まれていました。何気ない近況の話や業務に関すること、時には愚痴などもありましたが少しずつの会話の積み重ねがあったからこそみんなが賛同してくれることになったと思います。 働きやすい環境作りや組合員の仲間を増やすのも毎日の気持ち良いあいさつからかもしれません。 |