(株)オリエンタルランド(以下「OLC」という)には2万人の従業員が働いています。正社員は2000人、残り9割・18000人が非正規労働者です。

 オリエンタルランドユニオンは、2014年2月3日、請負業者と雇用契約を結びOLCのショーに出演していたパフォーマーが雇い止め=解雇されたことを機に結成しました。
 OLCが「ショーのリニューアルオープン」を理由としパフォーマーを解雇したことに対し、OLCにおける「偽装請負」の実態を告発し、OLCに直接雇用を求め団体交渉を求めました。しかし、OLCは、請負業者と請負契約を結んでいる「注文主」であって、ショーに出演していた組合員との間に雇用契約はなく、指揮命令関係もなく、就業時間や休憩時間の設定をはじめとする労務管理に関与していないので、『使用者』ではないという理由で、団体交渉を拒否したので、東京都労働員会に不当労働行為の申立をしました。
 ユニオンは、"夢と魔法の国"で何が起きているかを知らしめ、問題解決へのご支援・ご協力を求め、2014年3月19日から月(舞浜駅近くの交差点)・金(本社前)の朝、宣伝・要請行動に取り組みました。12月19日〜25日の間は、全日建連帯労働組合の支援を受けて、毎朝、宣伝カーを使っての宣伝活動に取り組みました。
 2014年6月27日の株主総会でも宣伝をし、「チラシをみた。早期の問題解決を」と株主二人が発言してくれました。市川・浦安地域の労働組合OBや市民活動に関わっている方々の毎週月曜日の宣伝活動への参加など、支援の輪は広がりました。雑誌やユーチューブなどでもたくさん取り上げていただきました。
 多くの方々のご支援を受けて、パフォーマーの解雇問題は、2015年8月に解決しました。
 現在、ユニオンにはOLCと雇用契約を結び働くキャスト(パート・アルバイト)や出演者の方々も組合に加入し、労働条件の問題について改善・解決を図っています。
(1)毎月・毎日定まらない不安定な就業時間、(2)有給休暇(突発休)の取得、(3)6時間以上働くときの休憩取得、などを交渉で改善しました。
 また、キャストのパワハラによる解雇、25年間働き続けた出演者の解雇も交渉で改善・解決を図りました。
 15春闘では、OLC初の非正規春闘に取り組みました。ゼロ回答でしたが、要求をつくる過程で組合員以外の方々からも意見を聞き、要求に反映できました。
 オリエンタルランド・ユニオンのたたかいは、今も続いています。
 OLCの経営状況は右肩上がりで純利益は2011年から急激に増加しています。2010年の純利益は229億、利益率6.4%、2015年の純利益は720億、利益率は15.5%です。しかし、その間、2万人いる非正規雇用者の時給は1円も上がっていません。予算削減により、ショーやパレードの規模は小さくなり、アトラクションだけでなく、トイレやレストランにも行列ができ、地べたに座り込んで食べるお客さん。夢の国とはかけ離れた状態になっています。
 オリエンタルランド・ユニオンのモットーは、「キャストを使い捨てするな!ゲストの夢を守りたい!」です。
 OLCで働くキャスト・出演者などの皆様!
 誰からの相談も受けます!いつでも相談にのります! 一緒に声をあげましょう!