2013年1月22日、鴨川にある氷を作る三共製氷冷蔵株式会社で働く従業員(正社員・契約社員・パート)の2/3が参加して、支部を結成しました。
会社と話し合いたかったことは、(1)「就業規則」に条文化されている昇給の実現、(2)管理監督者であるとして支払われない工場長の残業代の支払いなど、です。
結成直後から、会社は、(1)団体交渉の開催場所を「東京・20時」に固執する、(2)支部長がただ一人就いていた配送業務を減らすなどの不当労働行為を繰り返しました。
ユニオンは東京都労働委員会に不当労働行為救済を申し立て、職場では過半数組合であることを力として、会社の不当労働行為を止めさせるよう取り組みました。
会社は団体交渉の場を鴨川として開催するとなりましたが、2013年7月9日に支部長が就業している配送業務の外注化を一方的に通告してきました。
ユニオンは(1)配送業務の外注化は支部長が従業員たる地位を失うことにつながりかねない行為で労働組合をつぶす意図をもっている、(2)外注化が実施されると、労働委員会の審査の実効性がなく救済命令が発せられたとしても効力が損なわれてしまうと、労働委員会に「実行確保の措置勧告申立」を3回行いました。
それでも、配送業務の外注化を強行しようとする会社に対し、ユニオンは2015年2月1日にストライキをうつことを宣言し、関係する漁業組合や外注先にストライキの理解を求める要請などに取り組みました。
結果、2015年1月23日の団体交渉にて、会社とユニオンは、健全な労使関係をつくることを柱として、全従業員の昇給(正社員月3000円、契約社員時給36円、パート時給25円)、組合費のチェックオフを実現しました。
現在も鴨川にて、三共製氷冷蔵支部は活動を継続しています。