教授に誘われれば涼介に断る権利などほぼなく、言われるままについて来た店はゲイバーだった。
友人がやっているというこの店に教授は常連らしく厚い歓待を受けて涼介は辟易する。
彼らにとって仕事だとわかっているし、直属の上司行きつけの店の雰囲気を壊すようなことはしないが、こんな露骨な接待を受けて楽しむような性格を涼介はしていない。
淡々と水で薄められた美味くない酒を飲む。
「こんばんは。」
教授についていた綺麗な子が別のテーブルに向かうのと同時に違う子が入った。
目の前の人の動きをなんとなく目で追った涼介は新しく入った子を見て何かが引っかかったのでじっと見る。
まるで周りに興味を持っていなかった涼介が初めて目を留めたのでその子は涼介の隣に座ることになった。
まだ店に入ったばかりだというその子はほとんど喋らず周りから言われたことをたどたどしい動作で行う様子を見ていた涼介はやっと何が引っかかっていたのかわかった。
「もしかして中里か?」
大きく肩を跳ねさせたその子は涼介を見て固まる。
しばらく固まっていたがやがて「誰にも言うなよ。」と小さな声でささやいた。
その声は聞き覚えのある中里の声で、涼介は自分の観察眼は間違がっていなかったと頷く。
改めて見る中里はストレートのロングヘアで綺麗に化粧をしていて完全に女として見るのは不可能だが店の雰囲気に合っていてミニドレスも違和感がない。
わざわざ出しているだけあって脚は綺麗だった。
正体がばれても寡黙な中里と会話もないままいると新しい子が中里に近づき耳打ちした。
それに頷いた中里が席を離れると空いた席にそのまま先程の子が座る。
誰が来ようと関係のない涼介は話し掛けられてただ場を繋げるだけの会話をする。
涼介にとって自分のことを聞かれるのは良くあることであり聞かれたことに対する返答はすでに簡潔にまとめられているし、相手も客の数だけこなしてきただろう会話はまるで予定調和のように淀みなく進む。
実のない会話をしている涼介の視界に他の客を相手にしている中里が入ってきた。
客の手が中里の脚の上に置かれる。その手を中里は取り上げて握ると客に微笑み何かを言う。そして客の手は中里の手ごと客の脚の上に移る。
今見た中里の全てが、自分と僅かにだが接したことのある中里ではなかった。
「あの子、気になる?」
中里を見ていて会話を途切れさせた涼介に隣にきた子は笑いながら質問する。
「まさか。」
「隠さなくても良いのに。あの子密かに人気があるのよ。」
「そう。」
あくまで素っ気無い対応をする涼介に何故かその子は笑いを深くしたが、そこから中里のことは話題に出さなかった。
自分のペースを守って場を白けさせない程度に酒を飲んでいたが、涼介は自分の指先が冷たくなったのを感じた。
ああしまった、と涼介が自分で思った時にはスゥッと視界が狭まって意識が薄れていった。
目が覚めると涼介はソファーに寝かされていた。
「大丈夫か?」
声を掛けられた方を見ると中里がいた。
普通の男の格好をしている。
「貧血だってさ。タク代もらってるから送ってく。」
「そうか。もう大丈夫だから。」
「大丈夫って、また倒れるかも知れないだろ。」
「大丈夫だ。忙しくて寝てなかったせいで貧血になっただけだから。少し寝たから家まで平気だよ。」
「でも心配だから、家まで送らせろよ。」
ソファーから立ち上がった涼介は一人で帰れると主張したが結局中里と一緒にタクシーで家まで送ってもらった。
車中で会話はなかった。
一週間経ち、涼介は同じ曜日なら中里がいるだろうと店に向かった。
中里を指名して待っていると一人で来た涼介に中里は驚いて直ぐにやってきた。
「前回迷惑を掛けたから、お礼を言いに来たんだ。」
「ここに来なくてもいいだろ。」
「妙義に会いに行ってもいいがその場合誰かに事情を聞かれたら困るだろ。」
「ああ、そうか。悪いな、なんか余計な気を使わせて。」
それもそうかと申し訳なさそうな顔をするので涼介は中里が気にすることじゃないと笑ってやる。
このような場所に来て直ぐ帰るのは無粋だろと言う涼介に水割りじゃなく単なる烏龍茶を中里は出す。
「これじゃ中里の売り上げにならないだろ。」
「いいんだよ。そんなことより体調は大丈夫か?ちゃんと寝てるか?」
「今週は先週に比べれば十分な睡眠を確保出来てる。」
「比較とかじゃなくて、お前がちゃんと寝れてるか聞いてるんだ。」
「大丈夫だ、寝てるよ。」
「そうか、良かった。」
本当に安心したように顔を緩ませる中里に涼介は随分人が良い奴なんだなと思い感心した。
前回とは違って二人は話しをした。
涼介は中里からここで働いているのは性癖ではなく短期で稼ぐためのバイトであることを説明されて誰にも言わないように念押しをされたり、他愛のない近況を話したりしているうちに中里が別の客に呼ばれた。
それを機に中里以外に接客されるつもりのない涼介は帰ることにした。
一人で待っているにしてもその間に不快感を持った前のような中里を見るのが嫌だったからでもある。
出口まで中里に見送られて涼介は家に帰った。
その日の涼介は僅かな時間の仮眠を取るために家に帰らず、より近い実家の病院に向かった。
使われていない個室を自分用にキープしてある。
個室に入ってから水分を長い間摂取していないことを思い出して二階下のロビーにある自動販売機まで水を買いに行く。
買った水を半分ほど飲むと涼介はベッドに入って直ぐに熟睡した。
時間が来れば涼介は勝手に目が覚める。
一気に覚醒して目を開くと「あっ」と声が聞こえたのでそちらに目を向ければ何故か中里がいた。
逃げようとしている途中のような不自然な姿で立っている中里に涼介は驚いた後に少しだけ不機嫌になった。
自分のプライベートな空間に許可もなく入り込んできた中里に対する自然な反応だった。
「何故、中里がここにいる。」
「あっと偶然見かけて、それでもしかしてやっぱり病気なのかと思って…」
「思って?」
「この部屋に入ったから話を聞こうと思ってノックしても返事がないから少し開けて中を覗いて、そうしたらお前が死んだように寝てるから……目を覚ますのを待ってたんだ。」
「二時間も?」
「えっ、そんなに経ってるか!?」
慌てて中里が自分の時計を確認する。
「気付かなかったのか?」
「気付かなかった…」
呆然としている中里にまだ機嫌の直らない涼介は自分でもらしくないと感じながら意地の悪い質問をする。
「それで、中里はオレの病気を知ってどうしたいんだ?」
「どうしたいって言われても…心配だっただけだし」
「中里が心配したってどうしようもないのに?」
「それはっ、そうなんだが……本当に病気なのか?」
「後半年生きられればいいほうだ。」
「えっ」
「そう宣告されていると言ったらどうする?」
「ごめん…」
中里の目があっという間に潤み、しかし涙は零れる前に手で乱暴に消された。
それを見てさすがに涼介は性質が悪かったと反省した。
「中里」
「ごめん。オレに泣く資格ないのに…」
「違うんだ、中里。泣かないでくれ。さっきのは嘘だ。すまなかった。」
「ウソ?本当に?」
何度拭っても直ぐに目が潤む中里を見てますますすまないと思う。
「嘘だ。この部屋は仮眠用に借りているんだ。家より大学に近いから。心配をしてくれた中里につまらない嘘をついて、すまないことをした。」
怒るだろうと思ったが涼介の予想に反して数拍黙った中里は今度は手で顔を隠してしまった。
「ウソなら、、、良かったぁ」
先程よりも余ほど泣いている中里に涼介は困った。
「わるい、、安心したら、なんか、止まんなくて…」
中里は何度も目を手で拭い呼吸を落ち着かせようとする。
なにもしてやれることがなくて涼介はただただ中里を見ていると、やっと落ち着いた中里が涼介を真正面から見つめた。
「とりあえず一発殴っていいか?」
「いいよ。」
振り上げられた拳を涼介はしっかりと受け止めるつもりであごに力を入れていたが、実際は平手でペチッと軽い音を立てて頬を叩かれるだけで済んだ。
驚いて中里を見ると中里は笑っていた。
目を真っ赤にして泣いた後だとはっきり分かる顔なのに、なんとなく涼介はその笑顔に見入る。
「マヌケな顔してら。」
「いいのか、この程度で?」
「大したウソじゃないだろ。この程度で十分だ。」
「大したことないのか?泣いたのに?」
「うるさいなあ」
中里がむっとした表情をするが新たな顔の赤みに涼介は微笑ましい気持ちになった。
「この程度で許してもらえて良かった。」
「もう二度とこの手のウソつくなよ。」
「わかった。」
笑って了承する涼介に中里はふんとそっぽを向く。
「あ〜久し振りに泣いたら頭痛いな。」
「しばらくここで休んで行くといい。」
「いい、帰る。」
「泣いてたって直ぐに分かる顔だぞ。」
「そんなに分かるか?」
「分かるよ。目が真っ赤だ。そのままだと脹れるから冷やしていくといい。」
備え付けてある冷蔵庫から涼介も目を休める時に使っている目を冷やすためのアイスノンを取り出して中里に渡す。
「そうか…じゃあ、少し休んでいく。」
「そうしてくれ。オレは大学に戻らなくてはいけないが、全部そのままにして帰ってもらって大丈夫だから。」
「わかった。」
すでにベッドに座って目を冷やし始めていた中里はひらひらと手を振って涼介に答える。
まるで仲の良い友人のような対応を涼介は違和感なく受け入れ、そのことに少し自分で驚きながら個室を出て行った。
三日後再び仮眠を取るために個室に入った涼介はいつもと違うベッドの状態に一瞬戸惑った。
個人的にキープをしてある部屋なので清掃など頼まない限り放っておいてもらっている。
だからいつも自分がするベットメイクと違うのは中里が整えていったからだろうと涼介は中里のことを思い出した。
あの後横になったのだろう、枕から僅かに自分とは違う整髪料の匂いがしたが特に不快なわけでもなかったので涼介はそのまま眠った。
きっちり三時間で起きた涼介はベッドのサイドボードに寝る前にはなかった物を見つけて手に取る。
それは甘そうなラテ系の飲みもので、その下には『仮眠じゃなくてちゃんと寝ろ』と書かれたメモがあった。
差出人は書かれていないが誰からのものなのか直ぐに思い当たって涼介は思わず顔が緩んだ。
ありがたく頂こうとカップにストローを挿して飲む。
予想以上の甘さにこれは純粋な好意かそれともこの間の仕返しだろうかと涼介は眉を寄せたが全部飲んだ。
そして今日は予定を繰り上げて早めに帰ろうと思った。
ついでに中里を見に行くことにした。
久し振りに来たが店の人間はしっかり涼介のことを覚えていて何も言わなくても直ぐに中里がやってきた。
「どうしたんだ?」
涼介が来る理由の分からない中里は不思議そうにしている。
「中里の顔を見たくなって。」
「ええっ!?」
驚いている中里を見て涼介はくすくす笑う。
「今日、メモを置いていったのは中里だろ。しかも随分と甘い飲み物付きで。」
「あー気付いたか。」
「気付くさ。それで今日はもう帰って寝る事にしたから中里に報告しようと思ってな。」
「あーえーわざわざ?」
「わざわざ。オレのことを泣くほど心配してくれた中里を安心させようと思って。」
「ああもう、忘れろよその事はっ」
中里は怒鳴るが恥ずかしいのを誤魔化す為に怒っているのが丸分かりだった。
「ところで中里はなんで病院にいたんだ?」
「ああ、会社の人が検査入院しててな。その人がいないと動かない仕事があって毎日オレが会社との連絡係で行ったり来たりしてんだ。」
「大変だな。」
「まあ仕方がない。それに明後日には退院するからもう終わる。」
「そうか。良かったな。」
「ああ。」
退院するということはその人に異常がなかったからだろうし、中里は面倒な役から解放されるのだから嬉しいはずなのに何故か中里は静かに笑うだけで嬉しさが感じられなかった。
そのことに涼介は内心首を傾げたが聞くことはなかった。
「あっ、悪い。折角来てもらったのに悪いけど、これから予約客が来るんだ。何が良いのかわかんねえけど、わざわざオレ指名でさ。」
「構わない。報告しに来ただけだしもう帰るよ。」
「そうだな。寝ないとな。」
前も同じ様な展開で帰ったなと涼介は思いながら出口に向かう。
「中里はいつまでこのバイトを続けるんだ?」
「これか?たぶん今月でやめる。」
「そうか。」
中里の答えに涼介はどこか安堵する。
「残念だな。似合ってるのに。」
「なっ、何言ってんだ!?」
顔を真っ赤にさせ、こちらの発言に素直に反応してくれる様は涼介にくすぐったい気持ちを持たせる。
笑っている涼介を中里は外に押す。
「さっさと帰れ!」
「帰るよ。」
「ゆっくり休めよ。」
「休むよ。」
怒っても最後は涼介を気遣う中里にくすぐったい気持ちと暖かい気持ちが交じり合う。
いつもなら自分のことを気遣って心配する人間をありがたいと思うと同時にどこか疎ましい気持ちも生じるのに中里に対してはそうならない。
きっと一度中里の前で倒れているのと中里を泣かせてしまった所為だろうと涼介は自分を分析する。
「じゃあな。」
「じゃあ。」
「おやすみ。」
誰かに就寝の挨拶をするなんてどれくらい振りだろうか…
涼介は少し気恥ずかしくなりながら挨拶を返した。
「…おやすみ。」
翌日、涼介はパソコンを病院の個室に持ち込んで作業していた。
静かな足音が近づいてきて扉がゆっくりと少しだけ開かれる。
涼介はその隙間に向かって手招きをした。
中里が驚いた顔をして入ってくる。
「何してんだ?」
「データ解析。」
「…いやそういうことじゃなく」
なんと言おうか迷っているらしい中里の口元を見て涼介はくすりと笑う。
「中里が来るかなと思って待っていたんだ。」
「なんで?」
「これをあげようと思って。」
大学の売店で買ってきた甘いカフェラテを中里に渡す。
昨日中里が置いていったものと同じシリーズだがたぶんこちらの方が糖分は控えめだ。
「ありがとう。」
どこか途方に暮れたような表情で中里が受け取る。
「嫌いだったか?」
「いや、飲んだことないけど」
「甘いぞ。」
「だろうな。―――もしかして昨日のは甘すぎたか?」
「甘かった。しかし飲めないほどじゃない。」
「あーなんかすまん。」
「謝ることはないだろ。」
その態度から昨日の甘い飲み物は仕返しじゃなくて純粋に好意によるものだと分かった。
まあ中里は仕返しするにしてもあんな風に間接的過ぎることはしなさそうだ、と疑った自分を涼介は苦笑する。
「なかなかに衝撃的な甘さだったが、不味いとは思わなかった。中里はいつもああいうのを飲むのか?」
「飲まねえよ。アレは一応色々考えてカフェイン系で甘いのを選んでみたんだ。でも、そんなに甘かったか…」
「それを飲んでみるといい。」
「そこまで甘いと分かっていて飲む気がしないんだが。」
そう言いながらも中里は涼介が指し示した椅子に座って手に持っていた荷物を床に置くとカップにストローを挿す。
少し戸惑いつつストローに口をつけた中里の喉が上下するとベッと舌を出した。
眉間にいい感じにしわが寄っている。
「甘いな〜ここまで甘いとは思わなかった。」
「だろ。無理なら飲まなくても良い。」
「いや、飲む。」
お礼と悪戯を兼ねて涼介はこのカフェラテを渡したので飲んだ中里の反応を見て涼介の目的は達成されたのだが、中里は最後まで飲みきった。
「甘いのは嫌いじゃないが、飲み物が甘いっていうのはまた別だな。」
「そうだな。」
飲み終わった中里が感慨深げに言うのに涼介は笑いながら頷いた。
空になったカップを涼介は中里の手から取る。
「ゴミはいいよ。」
「ん。一応ごちそうさま。じゃあそろそろ帰るな。」
「ああ、またな。」
それは涼介の口から自然に出た言葉だったが、中里は一瞬驚いた顔をした後苦笑する。
「もう病院に来ないから、会うこともないだろうけどな。」
「店に行くよ。」
「バーカ。来たって楽しくないだろ。もう来んなよ。」
荷物を持った中里は涼介にさっさと背を向けてドアに向かう。
「じゃあな。」
振り返りもせずに中里は言うと涼介の返事を待たずにドアを閉めた。
閉められたドアになんだか涼介は自分を拒まれたような気がした。
月末になって涼介は女装している中里を最後に見に行くことにした。
店に行くと中里ではなく初めて来た日に隣に座っていた子がやってきた。
「ごめんなさい。あの子、もう辞めちゃったの。」
「そうですか。」
今月中ならいると思っていた涼介は自分の迂闊さに心の中で舌打ちする。
「急に辞めたいって電話があって辞めちゃったのよ。これから指名も増えそうだったのにもったいない。」
中里がいないならここにいても意味が無いのでまだ喋りそうな雰囲気を無視して涼介は立ち上がる。
「帰らせてもらって良いかな。」
「あら、ごめんなさい。どうぞ。」
店を出ようとした涼介に何故か着いてきたその子が秘密話をするように涼介に顔を近づける。
「あの子、来週の日曜日にお給料取りに来るからその時来たら会えるわよ。」
女の格好してないけどね、とその子は笑う。
「それはどうも。」
わざわざここに来なくとも、妙義に行けば中里と会えるのだから無駄な情報だと涼介は思った。
そして妙義に行ってまで中里に会うつもりもなかった。
何故店にいる中里には会いに行くのに峠にまでは会いに行かないのだろうと考える必要のないことを涼介は考える。
理由はもちろん時間だと涼介は直ぐに答えを出すが、では時間があれば妙義にまで中里に会いに行くのかと考えればそれは否だった。
時間があっても涼介は用事もないのに峠まで中里に会いに行かない。
そうだ、用事はないのだ。
なのに何故自分は店に行ったのだろうか。
今だって時間がそんなにあるわけではないのに。
中里が女装していることは理由にならなかった。
何故なら病院で中里と会えるのであればきっと自分は店に行かなかっただろうからだ。
つまり自分は峠にいる中里に会いたくないのだろうか。
いや、会うのは別に構わない。
ただ会いたいと思うのは峠にいる中里ではない。
何故だろうか。
自分が会いたい中里と峠の中里の違いを考える。
もしかして自分は中里に優しくして欲しいのだろうか。
受け入れ難い考えであるがそれが一番真実に近いと涼介は分かった。
思いもかけない自分の気持ちに涼介は一つ溜息を吐く。
分かってしまったからには自分が中里に会いに行くことは二度とない。
涼介は自分がそんな存在を持つことをまだ許していなかった。