〜みかん漫画〜

2006年4月23日 
◆楽しかったでぇ「山形手話サークル連絡協議会」さんでのデモ◆
 ※右のマンガををクリックすると、拡大して見れるよ。
 この前な、ウチな、山形の手話サークル連絡協議会さ んのデモンストレーションに行かせてもろたん。お父ちゃんとお母ちゃん、それに(福)日本聴導犬協会のまゆみさんと矢澤さん、なな姉ちゃんと、しん君も一緒やった。 
新幹線も乗れるし、気楽やわ〜。5時間も平気だよ
 大阪では、桜は散っているのに、日本はほんま長いなぁ〜。
 山形のお城では、桜まっさかりやってん。夜桜を見 て、お父さんはプロの絵描きさんやから、めっちゃ喜んではったわ。
 東京から山形までは、車で5時間くらいかかって、夜遅くに山形国際ホテルに着き ました。本当は、ホテルのレストランはオーダーストップまでに後、1分くらいやってん。
ママ、桜のライトアップや!すてき
 そやのに「どうぞ、どうぞ、ゆっくりしてください」 と、ホテルの方は、すばらしい対応やった。
 お母さんとまゆみさん、矢澤さんが1200円のパスタセット。お父さんはステーキセット。
 そしたらな、いやぁーー、驚いた。パスタセットと車えびプレートとは書いてあったけど、どっちかやと思ってたのに、両方共やってん。

 カルボナーラのパスタが終わって、「おいしかっ た」って言ってたら、「車えび」がイタリアン・ハーブ・ソティで出てきた。「えーーー」って、女性3人は喜びの叫び。お父さんは、「そっちにすればよ かった・・」やて。
 やっぱり、女の方が、おいしい物探しは上手なのかも な。
 協会犬たちでも、食べ物になると、断然女性上位や なぁ。
ホテル、間に合ってよかったぁ。ゆっくり休もう
 
 翌日、デモンストレーションの会場は国体があった大 きな施設で、協議会さんの熱意で、150人ほどの方が集まってくれたんや。
 ななちゃんのデモンストレーションは、さすがに熟 女。押さえどころが違う。
 しん君のデモンストレーションは、巧み。
 ウチは、デモンストレーション犬やないのに、みんなが 音を教えていると、ついついでしゃばってしまうんやなぁ。
 お母さんにはまったく必要のない「赤ちゃんの声」なんか、教えてしもた。音がすると、体が自然に 動いてしまうんや。
ねぇママ、ウチもデモやりたいよ〜!
 
 デモンストレーションが終わった後も、みなさん熱心 で、ウチに「がんばってね」なんて、やさしい言葉をかけてくれたわ。ありがたいなぁ。
 ウチは、お母ちゃんとおとうちゃんに出会えてほんまによかったと、思ってるねん。
 こんなに幸せな犬生ってあるやろか。だって、ウチの こと、ホンマの娘みたいにかわいがってくれはるし、いつも「みかんはえらいなぁ。みかんはすごいなぁ」って誉めてくれはるんや。
 犬であっても頼りにしても らえるのは、うれし♪



〜みかん漫画〜

2006年3月某日  
◆補助犬法の超党派議員の会、厚生労働省の検討会でお父ちゃんが要望◆
 聴導犬ユーザーは、他の補助犬ユーザーとちょっと 違うんやなぁ。
 補助犬法の改正への要望で、盲導犬、介助犬のユー ザーさんからは、同伴拒否への改善が最も求められたけど、聴導犬の場合は、限られた地域やけど、ユーザーになれるかどうかの事前審査を各地のリハビリテー ションセンターに限っている場所があってな、それやと、なかなか行かれへん。
 リハビリテーションセンターって、各地に1軒あるかどうかやし、待ち時間も長い。それに、聴導犬貸与の事前審査で、聴覚障害の度合いを調べるなら、近くの耳鼻咽喉科でもええやろ? それを、リハビリテーションセンターに限られては、希望者でも途中 で挫折してしまう例も出てきてるんや。
 な、数がもっとも少ない聴導犬の理由は、事前審査 や、「聴導犬は高い」と思われていることや。それに「聴導犬」って名前は知っているけど、「歩くには不自由しない」なんて返事した人もいてはった。聴導犬の仕事自体が、なかなか理解されていないらしい。残念やなぁ。
 そういったことで、以下のような要望書になりまし た。みなさん、よろしくご理解くださいね。



厚生労働省 補助犬検 討委員会
委員各位殿
全日本聴 導犬ユーザーの会副会長、大阪市障害者相談員
岸本 宗也
聴導犬ユーザーの自立と、社会参加のために謹んで以 下の要望についてご検討をいただきたくお願い申し上げます。

■普及啓発について
1:聴導犬の頭数が伸びない理由として
@希望者の意欲を喪失させる特定医療機関での事前審査:
ユーザーとしての適性審査に、特定のリハビリテー ションセンターでの審査を義務つけている地域がある。しかし、聴覚障害についての審査であれば、地元耳鼻科医であっても対応は可能である。特定医療機関の 指定および長時間にわたる事前審査は、希望者の意欲を喪失させる可能性がある。

A聴覚障害者への配慮の欠如:
聴覚障害者にとって、希望者への事前審査や認定試験 についての懇切な事前説明は不可欠である。しかし、それらを体験した希望者から、審査に関するインフォームドコンセントのなさが指摘されている。また、長 時間を費やす事前審査や認定試験において、手話通訳士は複数必要であり、審査する側の会話のスピードでも配慮をもって行うべきである。

B行政による育成団体の指定:
 自分で選び、決定する過程も、本来の自立と社会参 加である。行政による育成団体(業者)指定は聴覚障害者の自主独立を妨げるとともに、独占禁止法に抵触するものではないか。
2:受け入れについて
@聴覚障害ゆえの育成団体側からの協力体制の必要性:
 他の補助犬ユーザーと異なり、聴覚障害者は一般社 会とのコミュニケーションにおいて、手話や要約筆記などを用いなくては会話がなりたたない。そのため、同伴についての説明書の必要性や、育成団体がユー ザーとともに、聴導犬についての理解を得られる積極的な活動も不可欠である。
A聴導犬ユーザー同士でのケーススタディの実施:
 補助犬ユーザーである当事者が、お互いの問題点を 出し合い、対処策を検討する会を実施し、自分たちの手で「補助犬を通した自立や社会参加」を推進していくこと自体が、本来の補助犬のあり方と考えている。
 「補助犬を通した自立、社会参加」は困難な局面にお いても、すべてを行政や他の専門家に頼るのではなく、自分たちに何ができるのかを、何をすべきかを模索することから始まると信じております。
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