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※マンガはクリックすると、拡大して見れるよ。
ウチ、(福)日本聴導犬協会のイベントや講演会で、おかあちゃんと一緒に全国を回らせていただいてます。
遠くは、札幌。初札幌は、身体障害者補助犬法施行前だったので、飛行機の搭乗試験の時と、講演会で3回も行かしてもろた。
中央市場の食堂さんは、ウチのことも歓迎してくれて、いくら丼やホッケの塩焼きや、ウニや、北海道の海産物、お父ちゃんもおかあちゃんもようけいただきました。ウチらは、テーブルの下で大人しく待っているだけやけど、お父ちゃんやお母ちゃんが、
「みかんも一緒でうれしいわぁ」
って言ってくれるので、うれしい。この前は、フェリーでと苫小牧港に入ったので、やっぱり近くの食堂に入りました。まゆみさんが、海鮮丼ってとって、お母ちゃん、有馬さんと矢澤さんが、
「みんなで分けようね」
と、楽しみにしていたんや。そしたら、目の前にやってきた海鮮丼を見て、あまりのおいしそうなので、急にまゆみさんが、
「これは、私だけで食べる。他の人は食べたかったら、もうひとつ取って」
って。ほんとにいつも、私的(?)な、まゆみさんです。なので、他の物も山ほど取った上に、海鮮丼が2つだったので、4人とも食べ過ぎの苫小牧食堂でした。 |
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この前は、山形やったろ。後は、山口や静岡にも行かせてもろた。東京はよく行くねん。
意外と、大阪でのイベントは少ないんや。大阪阿倍野ロータリークラブさんのご支援で大阪に嫁げたんやで。ありがたい。ホテルニューオータニ大阪さんや大阪ガスさんでの研修会や国際ソロプチミスト大阪さん、大阪浪速西ライオンズクラブさんなど、いろんな会に参加させていただいてます。光栄です。でも、数的には地元なのに、他の地域よりも少ないんは不思議やなぁ。近くでは、京都、兵庫県や滋賀県へは、ようけ行かしていただいてます。地元、大阪でも聴導犬の仲間を増やしたいので、皆さん、よろしくお願い申し上げます。 |
さて、今回は、待ち望んだ大阪でのデモンストレーション。
大阪コミュニケーション・アート専門学校主催「補助犬シンポジウム」にお招きをいただきました。
日本で初めて介助犬をアメリカから導入した千葉れい子さんも、介助犬シーナちゃんと一緒に参加されました。まゆみさん、えみちゃん、有馬さんとお母ちゃんと4人やっても、大勢の方とお話したりするのは、協会犬の管理もあるので、手が足りへん。
ずーーっと応援してくださる幸井夫妻と、大阪府の広報支部長の櫛田えり子さんもお手伝いに来てくださいました。助かりました。おおきに。おつかれさんでした。 |
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補助犬のユーザーと育成団体。それに企業さんが、一緒にステージに上がって本音でお話をさせていただきました。盲導犬の訓練士さんから、ユーザー宅との移動のために訓練士と補助犬との搭乗を航空会社が認めてほしいって、要望が出ました。有馬さんも同意見です。
今、補助犬法後であっても、ユーザーと認定試験を合格した補助犬なら、飛行機に乗れるけど、ユーザー宅に移動するのに、訓練士と補助犬では乗せてはくれへん。
(福)日本聴導犬協会では、まつ君を沖縄のユーザーさん宅に移動しなければならへん。すでに滞在訓練も済んでるし、まつ君の乗り物への同乗はすばらしい。電車乗車訓練も、すごい好成績なんや。でも、航空会社さんは、
「ユーザーが一緒でなければ、必要性がないので、乗せません」
航空2社で相談して決めたそうや。
でも、必要性って? 補助犬法では、社会は、「補助犬への普及への努力義務がある」って定められている。
でも、移動するのに、飛行機なら貨物室となると、せっかく訓練した補助犬もトラウマになることだってある。(福)日本聴導犬協会では、今回、車で大阪まで行き、フェリーで
沖縄って考えているけど、日程も費用も予定以上になるんや。
ユーザーさんが、
「補助犬は自分の伴侶と同じ。なので、質の高い補助犬がほしい」
って、長野は遠くても一所懸命、自分で選んで、決心されて貸与を希望しても、こんなに移動が大変では補助犬と暮らす気持ちもなえてしまいかねへんなぁ。
どうか、航空会社さん、よろしくご検討いただけますようお願いいたします。 |
▲OCAの皆さんと
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さて、ウチのおかあちゃんは、聴導犬のユーザーの代表として、企業さんに要望を出させていただきました。
これが「補助犬シンポジウム」でのお母ちゃんからのお願いです |
聴導犬みかんユーザー
岸本淑子
■私たちが望むこと
1:聴導犬は、私ども聴覚障害者にとっては、ペットではなく、耳であり、頼るべき家族です。音を教えるという仕事をしていない、外を歩いている時でも、私にさまざまな音を教えてくれています。みなさまへのお願いは、ペット犬ではないので、触るために追いかけてこられたり、声をかけたり、ご自身の犬を近づけたりしないでいただきたいと、いうことです。
2:また、盲導犬はかなり周知されていますが、聴導犬の場合は、仕事の内容やその役割などが、まだまだ認知されないのが現状です。
聴覚障害が外見に表れず、私どもの障害についても、社会からは理解が得られにくく、そのうえ、聴導犬はさまざまな犬種を生かして訓練がされていますので、補助犬の中でも「ペット」と間違えられやすいという欠点もあります。
他のペット犬同様に、公的な場所へ同伴することで、周囲の方から「かみませんか?」とか、危惧される方が今だにいらっしゃるのは悲しいことです。
これらのことから、聴導犬に関するPRの機会をさらに与えていただきたいと願っております。
3:聴導犬希望者への願いとして、私は偶然、日本聴導犬協会というアフターケアのしっかりした育成団体と出会えましたが、育成団体ごとに訓練方法もアフタケアの仕方も異なるので、自分で調べ、自分で決めるという身体障害者の「自己選択」「自己決定」という、本来の自律のための「聴導犬」選択をしていただきたいと願っております。
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