■■■NHK教育『歌壇』’02.3.31■■■
『歌壇』は、堺さんの高校時代の恩師である伊藤先生との
繋がりで出演されたそうです。
はじめに、堺さんの紹介がありました。伊藤先生は、堺さんの事を
「印象に残る優秀な生徒。自分でものを考えて、自分で結論を出して、
行動する生徒で非常に印象に残りました。」と・・・
学校のはずれにあった堺さんの所属していた演劇部と、伊藤先生のカウンセラー室が
近かったそうです。「すごく居心地が良かった」と堺さん。
伊藤先生は、堺さんの事をこの様に言われていました。
「一生懸命自分の表現したいものを持っていて、でもそれを、表現できる演技力がない。
演技力が身についた時には、自分の想いが消えてるんじゃないかと、
切実な問いを持っていた。」と・・・
そして・・・(笑)
大事な教え子の写真だからと、高校時代の堺さんの写真をTVで披露。(Tシャツ姿の写真。)
そして、もうひとつ、なんと堺さんがウエディングドレスを着ている写真を披露!!!(笑)
「ちょっと待って下さいよ〜」と堺さんも苦笑。
「誰から手に入れたんですか?!」(笑)との問いに伊藤先生は、
笑いで誤魔化し(笑)、ビデオもあると追い討ちを(笑)これには、堺さんもたじだじでした。
堺さんは、果敢に高校生活に挑戦し、文学も短歌もその頃から好きだったそうです。
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この日は、「夢」を題材に投稿があったものの中から、伊藤先生が選ばれた10首を紹介。
10首を堺さんは、「どれも絵が浮かぶ。どんなシュチュエーションだったんだろう、
どういう気持ちだったんだろうと掻きたてられる」と言われた後、
その中から堺さんが3首を選ばれました。
■「制服に いのち包みし頃の夢 透かし見ていた 松ごしの空」
堺さん「制服にいのちを包むって言う言葉が感覚としてなんか、どんな学生時代
だったのかな〜っというか。すごく制服に育まれたというか、素敵な学生
時代を過ごしていたんじゃないのかな〜と。その頃の思い出と
それを思い出している今の気持ちと、想像を掻き立てられる一首。
いのちを包むという感覚が目新しい。」
■「級友の 一人は今もライバルか わが夢の花 ことごとく摘む」
堺さん「これは、なんかどういう方なのか、すごく想像を掻き立てられる
感じですよね。おいくつの方なのか、どういった感じの人なのか、ライバルと言う人は
どういう人なのか・・夢の花をことどとく摘むと言うことですから、
なんか・・この怨念のこもった歌と言うか。深い想いと言うか、どろどろした想いが
伝わってきますよね。その人の内面を見てみたいような感じの・・いい歌ですね。」
■「夢と云う字は美しく 好ましく けれども 何故か 書き辛きかな」
堺さん「これはなんというか大人の歌というか。夢と云う字がなんか書き辛いな〜、
そこでひかかってしまうというのは、僕にはあまりない感性というか・・・。
すごく目新しかったですね。でもどう書き辛いんだろうって・・・
なんか引っ掛かる、その何かっていうのはどういう事だろうって
すごく想像を掻き立てられる歌でしたね。」
★夢という字の書き辛さを通して、夢を実現のする事の難しさを表現されていると伊藤先生。
(81才の方の作品でした)
この後、伊藤先生が選ばれた3首に対して、絵が浮かぶ歌ですね・・と堺さん。
堺さんと伊藤先生が選ばれた6首以外についても、お2人のお話がありました。
堺さんは、やはり、歌からドラマのワンシーンを想像されるようで、
絵が浮かぶと言われていました。
また、ひとつの歌を通してこんなエピソードを・・・
堺さん「僕も舞台の夢をよく見て、最初から最後まで夢で一回見た事があって、
ものすごく疲れましたね(笑)
最初から最後まで演じきって、、あの努力は一体なんだったんだろうって(笑)」
(夢から醒めた堺さんの顔を想像してしまいました。(笑))
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若山牧水の歌の紹介のあと(宮崎の歌人)・・・・・・
若山牧水を演じてみたいと言う堺さん。「そういうドラマとかないかな〜って思って」
(伊藤先生がきっかけで、いろいろ歌を読んだとそうです)
堺さん「やっぱり短歌って、その人の生きざまみたいなやつをひとつひとつ
結晶化していくような作業のような気がして。。
その人が好きじゃないと、短歌ってなかなか読まないな〜って。
僕はそういうタイプなので・・・」
堺さんの若山牧水を見たいと伊藤先生!!(私も見たい!)
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この後、堺さんに質問・・・
■演劇や文学を志すきっかけは何かあったんでしょうか?
堺さん「僕の行ってた高校は田舎の方の進学校でしたから、
朝から晩まで勉強しなさい、勉強しなさいという学校だったんですが、
自分で表現したい、自己表現と言うか、覚えるだけではなく、
自分はどうなんだろう、自分は何を考えてるんだろうと言うことを
やってみたいな〜っと思って。そしたら、ちょうど
演劇部がさびれていたというか・・ちょうどいいやと
思って、入りましたね(笑)」
■演技をする事でどんなものを目指していきたいですか?
高校の時から変わらないものは?
堺さん「オリジナリティなんでしょうね。 自分にしか出せないものと言うか・・。
歌とか読んでいても、その人の生きざま、それをすごく結晶化して
世に問うていると言うか・・やむにやまれないものを置いているというか。
演技というのは、歌を作るのとは逆の作業と言うか・・・
結晶化されたものを手のひらで、体温で溶かして、どういう気持ちだったんだろうって
想像するような作業ですから、なんか、すごく人間に興味があるんでしょうね。」
伊藤先生「そうね、堺さんの場合は人間に対する感心がすごく強くてね。だから、演劇だけではなく
音楽にも哲学にもなんでも感心を持つ。その中からオリジナリティを見つけだそうとしてる。
自分はなんの為に生きているのかと、そういう問いに修練していくんだろうね。」
堺さん「お芝居にしても、オーバーアクションにならずに、すごく自信があるから、
逆に自分のことを言えるし、すごく静かな語り口で他人に伝えるって、最低限のことを
やってらっしゃる方がすごく素敵だな・・と思うんで。」
高校の時の伊藤先生が素敵だったと堺さん。
■舞台の目標は・・・
堺さん「やりたいものがいっぱいあります。
短歌10首並べられても、どういうシーンなんだろうって
どういう感情なんだろうってやりたいな〜って思う気持ちになりますから。」
■堺さんの時代劇も現代劇も見たと言う伊藤先生に・・・
堺さん「時代劇は楽しかった。非日常と言うか・・・・
なんなかできる機会じゃないですから。。。。」
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30分とは思えない深い内容を、レポする事によって改めて実感しました。
堺雅人さんの心の奥にあるものが、これからの演技にどう生かされていくのかとても感心があります。
また、高校生の時に、切実に問い続けた気持ちをずっと持ち続けて
欲しいと思うのでありました。 きく