宴もたけなわ
作詞:竹内 信太郎
十八の男は背伸びをして酒に呑まれることを覚える
口からでまかせ吐き捨てたら思考停止した宴の夜
かまととぶっていたあの女が本性を晒して暴れまわる
その膝に手を伸ばそうとした男は下心を忍んで
揺れる視界の奥でぼんやり気付いたら嘘をつきとおせ
幸せで虚しさを隠すように頭を麻痺させた時間だけど
朝の自分に吐き気を押し付けるなんて碌でもない気分さ
ここはひょんなことで思い出のかさぶた剥がしていく都合の良い幻
手放しで上っ面の気持ちを投げ合って、また独り
そのまま生娘だと思っていたあの娘が見知った顔と夜へ溶けていく
僕はまた何も見なかったことにしたくて
それなのにまだ憶えてるんだ
僕はどうしようもないような夜のことを
「うとうとしていた」なんて誤魔化し
「記憶にございません」なんて自問自答を繰り返す
今日はいつもより少し大きな音でウォークマンを聞きながら帰ろう
真っ暗な窓が僕を見て笑ってる また明日もいつも通りなんだ
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