遊びの森周辺の自然環境と地質
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九十九里地域の地層は第三紀鮮新世(約数100万年前)〜第四紀洪積世(約100万年前)に堆積した砂岩と泥岩からなる上総層群からなる。茂原地域はこのうちの、梅が瀬層、太田代層、黄和田層という水溶性天然ガスを含む砂泥岩が400m〜600mの厚さで互層構造を成し北東〜南西方向へ3°〜12°傾斜して東京湾に潜り込んでいる。 | |||||||||||||||||||||||||
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茂原市を中心に九十九里町から大多喜町の範囲では、特にガス水位が上昇していて”茂原型”といわれる鉱床を成している。99%という高純度のメタンを含むこの天然ガスは、化学工業原料や、都市ガス供給用としては貴重な資源ではあるが、採掘によって広範囲に大規模の地盤沈下を招き問題となっている。 九十九里平野は大平洋プレートの潜り込みにより、浅い海底が押し上げられて出来た平野であり、砂岩や泥岩の砂粒の間隙に鹹水があり、これは海水と同一成分で、天然ガスとともに多量にヨードを含んでいる。また採掘と同時に多量の塩分が排出し、これが小河川や用水に入り動植物の生態系になんらかの影響が出ていることも考えられる。 地質構造からこの地域は低湿地が多く、湿地は砂の層であり、水位が高いので土壌は多量の水を含んでいる。空気の流通が悪いので、枯れた植物体は腐りにくく、土壌中に積もって湿原を形成する。茂原市周辺の湿原には湿性植物が群落をつくって生育している所がある。現在保護されているのは、長生村尼が台の湿性植物園と成東食虫植物群落である。 |
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九十九里平野の中央に位置する茂原市は海岸から6キロ離れているが気候は温暖多雨な大平洋式気候で年平均気温は15、5°年間降水量は1600mmである。
茂原市七渡の遊びの森の周辺の景観は水田と屋敷林が適度に配置された平地であり、森と水辺に恵まれた里山という感じで、宅地化はあまりされていない。屋敷林は良く保護され杉や欅、常緑紅葉樹は巨木化し、孟宗竹等の竹やぶも手入れされて美しい。野鳥、昆虫も豊富だが、得に鷺は日常的に見られる。反面水性昆虫や魚類は少ない、地質等の影響があるのか、単に水質の悪化によるものか分からない。
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九十九里平野は長さ約60km、幅約10kmにわたる広大な海岸平野である。海岸に平行して走る九列の砂丘と、その間の低湿地からなり、砂丘上には集落や屋敷林と畑が発達し、低湿地は主に水田となりこの地方特有の自然を造ってきた。 土地の隆起と沿岸潮流による砂丘の形成とが重なって、陸地が沖へ進出した結果生じた地形である。 低湿地は水はけが悪く酸素不足から堆積物は分解されないまま泥炭化し、湿性群落が出来て行った。茂原〜八積間や成東〜東金地区には湿原が残され保護されている。かって茂原から長生村にかけての一帯は低湿地や大小の沼が広がって「大どぶ」といわれていた。ここには湿地特有の植物がたくさん生育し「植物の宝庫」といわれていた。しかし近年、この湿地は乾田化され、埋め立てられて住宅地や工場敷地にされ急速に減少してしまった。 今回ビオトープの予定地茂原市七渡はこの低湿地の北の一角にあり、もとは芝刈り場だったものを数十年前に杉を植林し、その後宅地を予定して十年前に皆伐したもので、西、南、東側を森に囲まれ、北側に水田が開けている。地下水位は非常に高く数メートル掘れば水が出る。
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