自然に恵まれた栃木県に、昔から伝わる郷土料理を紹介します。材料・作り方などを掲載しましたので、ぜひご覧下さい。
 また、郷土料理に関する情報も随時受け付けしております。郷土料理というすばらしい食文化を後世に残すことができればと思っています。ぜひ協力ください!

  ばんだい餅


 
栗山・川俣地区に伝わるもので、もち米ではなく、 うるち米でつくったお餅にあんをからめ、愛宕神社に供えたものです。
愛宕神社には雷神を祀り、ぼうかの守護神といわれています。
7月24日は愛宕神社に、ばんだい餅を供えて、雷よけを祈願したものと思われます。
ばんだい餅の名は、板台に延ばしたのでこの名がついたとのいわれがあり、からめるあんによって、あんころ餅、じゅうね餅、じんだ餅などがあります。


●材料(4人分)

<餅> 米 320g  水 400g

<作り方>
 1 米はよく洗い、浸漬後、炊飯する。
 2 炊きあがったご飯を餅つき機でよく搗く(すりこぎで搗いてもよい)。
 3 搗いた餅を丸めてあんをからめる。 

 

<あんの作り方>

 

じんだあん

枝豆120g  砂糖40g  塩2g

<作り方>
1 枝豆は茹でて、冷水にとって冷ます。
2 さやから豆を出し、薄皮を除いてすり鉢でよく摺る。
3 砂糖・塩を加えて味をととのえ、丸めたもちにからめる。

 

 

じゅうねあん

荏胡麻(エゴマ)50g 砂糖25g 醤油15g

<作り方>
1 エゴマは煎り、すり鉢でよく摺る。
2 砂糖・醤油を入れてさらに摺る。
3 香りがでて、ねっとりしたら丸めた餅にからめる。

 

 

あずきあん

小豆100g 砂糖100g 塩少々

<作り方>
1 小豆を洗って、1〜2週間浸漬し、やわらかく煮る。
2 砂糖を入れて煮詰め、あがり際に塩を入れる。
3 丸めた餅にからめる

   
資料提供 : 宇都宮栄養専門学校 郷土料理研究会顧問 田村桂子