今回は、栃木県の方ならよくご存知の「しもつかれ」を紹介します。

 しもつかれ

 2月最初の午の日(初午)に「わらつと」に「赤飯」と「しもつかれ」を入れたものを稲荷神社に供える風習がありました。
 稲荷神社は猿田彦命と大宮女神という神様を祀った神社で、ともに五穀豊穣・家運隆昌を司る神様です。この神様に正月の残りの鮭の頭、節分の豆、少し堅くなりだした大根・人参を「鬼おろし」でおろしたもの・酒粕などを一緒に煮てお供えをし、農作物の豊作祈願をしたのが始まりといわれています。

<材料と作り方>


材料(4人分)

塩鮭の頭 100g
水 300cc
大根 1500g
人参 150g
大豆 50g
油揚げ 40g
酒粕 70g
塩 適量
しょうゆ 適量


作り方

1 鮭の頭をよく洗い、2cm角に切っておく。
2 大根、人参は鬼おろしですりおろしておく(水分は捨てない)
3 大豆は厚手のフライパンでよく香ばしく煎っておく。
4 油揚げは湯通ししてからタテ半分のせんぎりにする。
5 酒粕は溶けやすいようにちぎっておく。
6 厚手の鍋に鮭の頭と水を入れ、沸騰したらあくを取り、煎り大豆を入れて弱火にし、やわらかくなるまで(約3時間)、水をたしながら煮る。
7 6が煮えたら2と3を加え、1時間30分ぐらいそのまま煮る。
8 よく煮えたら酒粕を入れる。溶けたら味を調整する。
9 全体を均一になるように混ぜる。
 
資料提供 : 宇都宮栄養専門学校 郷土料理研究倶楽部顧問 田村桂子