私たちは、本日、たたかうメーデーの歴史と伝統を受け継ぎ、国民総決起の場として、第78回中央メーデーを大きく成功させました。

　大企業は過去最高益を更新し、「我が世の春」を謳歌する一方で、労働者の正規から非正規雇用への置き換えを推し進め、いまや「３人に１人が非正規雇用」という事態をつくりだしてきました。
さらに「偽装請負」など違法・脱法行為を．くりかえし、ワーキングブア（働く貧困層）を生みだし所得格差をひろげてきました。
　いまや「格差是正と貧困の解消」は日本社会の最大テーマとなっています。
　私たちは07春闘で「格差是正と貧困解消」を最重点課題に、すべての労働者の賃金引上げを要求するとともに、「時給1000円以上」「均等待遇」などの要求実現をめざし、引き続き粘り強くたたかっています。

　安倍首相は、任期中の憲法改悪を公言し、昨年の改悪教育基本法の強行成立に続いて、今国会でも「改憲］「教育再生」を最重点課題とし、改憲手続き法と教育の国家統制を強める教育改悪三法の成立強行を狙っています。「戦争する国づくり］への道が急速に強まるばかりです。また労働者への一方的な労働条件変更を合法化する労働契約法の審議も予定されています。
　内開府の社会意識調査によると、「この１年間悪くなった」ものとして、「教育」　「医療・福祉」「地域」との回答が多数を占めています。「格差社会」がいっそう拡大し、国民の中に深刻な事態を招いていることを物語っています。

　こうした超夕力派、暮らしと福祉破壊の安倍内閣に対して、閣僚の問題発言や不祥事、郵政造反組の復党問題に対する国民の批判が高まったことと相まって、多くの世論調査で「内閣不支持］が「支持］を上回っています。さらに「従軍慰安婦」問題をめぐって、アメリカのマスコミや議会、韓国・中国など国際社会からもきびしい非難を浴びています。

私たちは多くの労働者・国民の力と社会世論によって、政府・財界が狙ってきた残業代ゼロ法案＝ホワイトカラー・イグゼンプションを今国会に提出させることを断念させました。この緒戦の成果に確信を持ち、安倍内閣による改憲手続き法などあらゆる憲法改悪の策動を許さず、「なくせ！ワーキングプア、格差と貧困」、働くルールの確立、庶民大増税反対、社会保障の充実、安全・安心な地域社会の実現にむけて働く仲間の力を総結集しましょう。
　参議院選挙で、平和と暮らしを壊す勢力に厳しい審判を下し、政治革新の流れをひろげましょう。
　第78回中央メーデーの成功を力に、世界の労働者と連帯し、憲法を守って、労働者の生活改善などの諸要求を実現するために意気高く前進していきましょう。