シンナー

 接着剤や塗料のうすめ液として使われているシンナーは、60〜70%のトルエンとキシレン、ベンゼンを合む混合液です。揮発性が高いため、容易に気管から吸収され、肺から吸収されるので迅速に、かつ確実に体内に取り込まれます。
 又、血液によって脳まで運ばれるので、中枢神経を麻痺させてしまいます。シンナーの蒸気を吸入してしまった場合、のどの痛み、頭痛、めまい、気持ちの高ぶりや多幸的な状態などが現れます。
 処置としては新鮮な空気の所に移動し、頭痛、めまいなど気分のすぐれない時は、医師の診断を受けてください。大量にシンナーを吸ってしまった場合、血圧が低下し、呼吸が麻痺し、昏睡から死に至ることがあります。シンナーでの死因は、呼吸抑制と酸素欠乏による窒息死が最も多いと言われています。
 又、シンナーを誤飲した場合、ロや食道、胃の灼熱感、悪心、嘔吐などが現れます。大人の推定致死量は15〜30ミリリットルと言われています。
 処置としては吐かせたりせずに、至急医師の診断を受けてください。事故がおきないようシンナーの保管場所や取り扱いには十分に気をつけてください。