「鬼畜眼鏡」ゲーム感想



鬼畜眼鏡 通常版鬼畜眼鏡 通常版

SPRAY 2007-10-12
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楽しみにしていた、眼鏡変身BLゲーム、鬼畜眼鏡がようやく発売されたので、早速プレイしてみました!
眼鏡で変身、なんてちょっと魔女っ子アニメのような、わくわくの設定ですよねv


キクチ・マーケティングに勤める佐伯克哉は、何をやっても失敗ばかりの、平凡なサラリーマン。
ある日、謎の男から一見何の変哲も無い、眼鏡を手渡される。
その眼鏡をかけると、いつもの気弱な自分とはまるで違う、傲慢なくらいに自信があふれた、優秀な人間に変わってしまう。
克哉が所属する窓際部署の営業8課は、もぎとってきた親会社のMGNの仕事を、三ヶ月という短期間でハードな営業目標を達成しないとリストラの憂き目にあうことになってしまった。
眼鏡をかけて別人のように仕事が出来るようになった克哉は、ばりばりと仕事をこなしていくが……。



システムはビジュアルアーツ系で快適です。
マウスホイールでの文字送りが出来ると便利だったんだけどなー。
あと、クイックセーブ&ロードもあったら便利だったかも。
そのくらいで、あとはAVGとしての基本的なものはほぼそろっています。
セーブ数も100個と多めです。
二枚組みCDロムで、ディスクレスプレイ可。


お話は、気弱な若手サラリーマン、佐伯克哉が、丸眼鏡に金髪おさげの美形の喪黒福造……謎の男・Mr.Rに、不思議な眼鏡をもらった事から始まります。
展開も、眼鏡をつけるかつけないかで変わって来るという、まさに眼鏡装着AVGでした!

ボイスは、主要キャラのみフルボイスで、脇役には声がついていません。
喫茶店・ロイドのマスターは素敵に渋い伯父様だったので、ぜひ声がついて欲しかったところ。
もし容量の問題だったのなら、次回からはDVDロムにして欲しいですね。
どのキャラのボイスも違和感無く楽しめました。
眼鏡の有無でガラッと雰囲気の豹変する主人公も、きちんと演じ分けられています。
原画は、BL漫画や、BL小説の挿絵でおなじみの、みささぎ楓季さんです。
スプレーの明るめの塗りがよく映えていて、立ち絵も一枚絵も綺麗でした。
シナリオは、「学園ヘヴン」でおなじみのTAMAMIさんです。
が、「学園ヘヴン」とは言うまでも無くテーマも方向性も違う作品なので、テイストは全然違います〜。
三人称で、読みやすい文体でした。

攻略は思ったよりも易しく、狙ったキャラを追いかけていると、何がしかのエンドを見られる作りになっています。
眼鏡をかけたルートと、眼鏡なしのルートがあります。
18禁乙女ゲームの、UTMに例えるなら、眼鏡アリが愛憎ルート、ナシが純愛ルートといったところでしょうか。
眼鏡ありが鬼畜な主人公攻めルートで、眼鏡なしだと、へたれな主人公受けルートになります。
攻略キャラによって、眼鏡ルートしかないもの、眼鏡なしルートしかないものがあります。
両方あるのは、主人公の同僚で親友の本多と、親会社・MGNの御堂部長のみでした。
全キャラ、リバ(眼鏡あり・なし両方)だと嬉しかったので、その点は残念でした。
思わず、このキャラの眼鏡ありルート、無しルートは、こんな感じだろうか、と脳内でシチュエーションを想像してしまいました(笑)

エンド数は、全部で31個です。
バッドエンドやノーマルエンドの種類も豊富でした。
眼鏡ルートでは、基本的に眼鏡をかけつづけ、なしルートでは眼鏡をしないで進めるとルート入り出来ます。
眼鏡をかけるタイミングよりも、選択肢によって上下する、鬼畜ポイント(グラフで確認できます)でエンドが分岐するようです。
鬼畜度がMAXだと、バッドエンドになるようなので、眼鏡グッドエンドを見るには後半で鬼畜メーターをあげすぎないようにするのがコツです。
眼鏡なしルートでは、鬼畜メーターは0になるように選択していくとグッドエンドになります。
エンドをいくつか集めると、Mr.Rがエンド後に果実をくれ、EXTRAの、クラブRでおまけSSが見られるようになります。
ボイスありのエロ話で、シチュエーションに凝ってました。
主人公(眼鏡)×主人公(ノーマル)のカップリングも、このクラブRで楽しめました。
おまけとはいえ、そこそこの長さがあり、お得感たっぷりですよ。
キャラ攻略毎に、EXTRAのキャラ紹介ページが見られるようになったり、主要攻略キャラのグッドエンド達成で過去話が見られるようになったりと、フルコンプまでのおまけも充実していて、サービス精神あふれる作りでした。


眼鏡をかけた時のキチク度、個人的にはこのくらいでちょうどよかったのですが、よりハードなものを求めてプレイしたかった方には、もう一歩、踏み込んで欲しいものかもしれません。
でも、同じスプレーの作品では(第一作目は未プレイですが)、ダントツにエッチ度も高く、ハードな内容でした。
不思議眼鏡で変身というリリカル(?)な設定の割には、内容の方は眼鏡ありの鬼畜ルートも、なしのヘタレルートでも、どちらかといえばシリアス路線で展開しますので、エロが多めのルートでもストーリー中心にならざるを得ず、その辺のところが、鬼畜のみに特化するには難しいのかもしれません。
最も、エロでもストーリー重視、というかそこに至る過程と結末も重視する方向になるのは、女性向けゲーム全般に言えることだとは思うのですが。
眼鏡あり・無しの、アップダウンはとてもよく出ていたので、小道具としての”眼鏡”の役割はプレイ前に思っていた以上に、出ていたと思います。

プレイしてみてのお気に入りは、眼鏡克哉だと御堂ルート、眼鏡無しだと本多ルートが好きでした。
眼鏡あり・無し両方あるキャラですが、私の好みは、克哉×御堂と、本多×克哉ということですねv
逆も美味しいのでどちらも捨てがたくはあるのですが。
特に御堂部長のツンデレっぷりは、並み居るボブゲの中でも際立っていたのではないかと思います。可愛い……!
個人的に、眼鏡ルートのメインヒロインは御堂、ノーマル(眼鏡なし)ルートのデフォルトヒーローは本多、という印象でした。
この微妙なニュアンスの差は、ぜひプレイして確かめていただきたく(笑)
グッドエンドは眼鏡あり・無しルートどちらも甘い雰囲気のものが多かった(一部、バッドちっくなキャラもいましたが)のも、嬉しかったです。


初回特典の小冊子の内容は、ネタバレ注意の但し書きがありますが、
『どんな種類のネタバレも見たくない!』
という方(……は、そもそもここをご覧になっていないと思いますけど・笑)以外は、特に激しく本編のネタバレ要素を含むものではないので、先に見ても構わないんじゃないかと……。
TAMAMIさんの小説は、克哉&本多の話で、みささぎさんの漫画は、克哉&御堂の話でした。(受け攻めは読んでご確認を……)


おまけも充実、ボリュームもあって、丁寧に作られた印象のボーイズラブゲームでした。
サラリーマン萌え・スーツ萌え属性のある方はより楽しめる作品だと思います!
もちろん、眼鏡萌えの方は言うまでもなくvv
そんな属性ないよ、という方も、新境地を開拓するつもりでプレイをお薦めします。
あと、環境的には、クールビズ推奨なのでしょうが……、

やっぱり、スーツにネクタイは必要

……です。
あらゆる意味でvv
と、改めて実感した作品でもありました(笑)
クールビスでも、秋には再びスーツにネクタイ!ですよね、うん!!




2007/7/24




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