「蝶の毒 花の鎖」のファンディスクです。
本編の後日談が収録された「蝶の毒 華の鎖 幻想夜話」と、「蝶の毒 華の鎖 ミニゲーム」が収録されています。
ディスクレス可。
DVDディスク1枚なのですが、ADVゲームとミニゲームは別のプログラムになっていて、それぞれインストールする必要があります。
これ、1つにまとめて欲しかったな〜。
大正愛憎サスペンス劇場だった「蝶の毒 華の鎖」。
攻略キャラとのその後も見てみたいと思っていたので、FD化して嬉しかったです!
ADVパートである「蝶の毒 華の鎖 幻想夜話」には、ベストエンドの後日談、バッドエンドの後日談、攻略キャラ視点のベストエンド後日談の3種類が、選択肢のないノベル形式で収録されています。
ベストエンド後日談と、バッドエンドの後日談を攻略キャラ5人分をすべて読むと、攻略キャラ視点の後日談が読めるようになっています。
プレイ時間は文字速度ノーウェイトで、ベスト、バッドの後日談がそれぞれ40分前後くらいでした。
攻略キャラ視点の後日談は少し短くて15分前後くらい。
1キャラ1時間半くらいあれば読み終わってしまいます。
スチルはコンプおまけも入れて、差分抜きで56枚です。(攻略キャラ一人につき差分抜きで11枚ずつ)
一本道ノベルだし、プレイ時間だけ見ればボリュームは少なめですが、中身はどっこい、
かなり濃いです。
特にバッドエンド後日談が……!!
攻略キャラがヒロインと上手くいかなかった結果、不幸になって行く様子が、攻略キャラ視点で切々と語られて行くと言う……。
ハッキリ言って、
かなり鬱です。
続きが気になって読んじゃうんだけど、バッドエンドのその後って言うのは、どうやったってハッピーにはならないんですよね。
面白いんだけど、面白いんだけど〜!! あーやっぱ選択間違っちゃったんだよなあ……と、やりきれない気持ちになりました。
しかし、ちょっと特殊な立ち位置だった真島はバッドエンド後日談も切なくて、乙女ゲー的にも美味しい話だったと思います。(実は続きが一番気になっていたので、読めて嬉しかったです)
先にバッドエンド後日談を見てから、ベストエンド後日談を見たのは、つくづく正解だったなと思いました(笑)
ベストエンドの後日談は、ちゃんと攻略キャラが百合子と幸せそうなので安心しました〜!
バッドエンドとベストエンドって、表裏一体と言うか、タイトルやテーマが対になってるんですよね。
だから、ちょっとした選択の間違いで、こんなに道が変わっちゃうんだ……と無常感を噛みしめた(?)と言うか何と言うか。
バッドエンドを読むことで、ベストエンドのありがたさが身に染みました。
ベストエンド後日談をプレイした後は、「よかったね、幸せになって……!」と攻略キャラに(特に秀雄に)語りかけたくなりました(笑)
だけどこう言う、心をえぐるようなバッドエンドって、女性は意外と好きな人多いんじゃないかなという気もします。
昼ドラ的なドロドロしたドラマを、つい見てしまう感じとでも言いますか……。(中学の頃、夏休み明けに女子の間で昼ドラの話題で盛り上がったことがありますww)
ミニゲームは、「問答」と「占い」の2つが収録されています。
「問答」は、ストーリー仕立てのクイズコーナーです。
最初に攻略キャラを選び、蝶毒と大正時代に関するクイズを連続10回正解すると、選んだキャラとのご褒美小話がスチル付きで読めます。
1問でも間違うと最初からやり直しですが、何度でも再チャレンジできます。
問答をクリアした後も、ご褒美小話を読みたかったらクイズを最初からやらなければいけないのがちょっとめんどうでした〜。
クリア後はシーン回想に入れて欲しかったですね。問答のスチルも、画像(スチル鑑賞)に収録されませんし。
甘くて可愛い小話で、百合子のスチルもとても可愛かったので、クリア後はいつでも簡単に見られるようにして欲しかったです……!
「占い」はADVパートでは出番の少ない鏡子さんが占い小屋の妖しい占い師となって、ここぞとばかりに活躍する、鏡子さん救済コーナーです(笑)
「恋愛運」「金運」「健康運」を占ってくれます。
最初にパートナーを選んで、占い小屋に向かいます。占うのは百合子だけなのですが、出た結果によってパートナーとの会話が変化します。
占いの途中でもランダムでちょっとしたイベントが起こることも。
スチルはありませんが、鏡子さんのカリスマ占い師っぷりや、パートナーとの休日逢い引きなやり取りが楽しかったですv
ミニゲームの「問答」を全員クリアすると『褒美』が開き、それも含めてAVGパートも全てをクリアすると『終幕』が開きます。
『褒美』は、まさかのサブキャラが美形化して、声優さんまで変わって登場したので噴きましたw
『終幕』は、本編「蝶の毒 華の鎖」にもコンプ後に開いた、オールキャラによるぶっちゃけ座談会の新作です。
今回もギリギリまでキャラを崩していて可笑しかったです〜!
「蝶の毒 華の鎖」本編が好きな方なら、ボリュームは少なめでも十分楽しめるFDだと思います。
本編初回版についていたエクストラディスのボイスパッチがついていたのですが、やっぱり声がつくと面白さ倍増でしたw
2013/12/26