● 「ユア・メモリーズオフ〜Girl's Style〜」ゲーム感想  ●

ユア・メモリーズオフ~Girls Style~(初回限定版)ユア・メモリーズオフ~Girls Style~(初回限定版)

5pb. 2008-01-31
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キャラソンが流れる乙女ゲーを久々にプレイしたいなあ……と、思って、Girl's Styleのモニターに応募し、落札したのでプレイしました!
サントラとドラマCDがついた、初回限定版でのプレイです。
元々はギャルゲーのシリーズで、それの乙女ゲー版として作られたようです。(『ときめも』みたいな感じ?)
これ1本で独立したお話なので、元のギャルゲーのシリーズを知らなくても支障はありません。
おそらく、舞台設定なんかが共通してるんじゃないかと思うので、元シリーズ知ってたら、ニヤリとくるとこがあるのかもしれませんね。


高校卒業を控えた、月岡海(つきおか うみ)は、『キュービックカフェ』でウエイトレスのバイトを始めた。
ある日、カフェにお客として来た、クラスメイトの本条理人(ほんじょう まさと)から誘われて、地元バンドのライブを見に行く。
はじめて見た『ユア』というバンドの演奏に、強く心を惹かれた数日後、カフェに『ユア』のメンバーが訪れる。
彼らは店の常連だったのだ。
海は、『ユア』のメンバーから、バンドの練習を見に来ないかと誘われるが……。



システムは、『水の旋律』と同じで、とても使いやすいです。
セリフを選択していくことでストーリーが分岐する、オーソドックスなアドベンチャーゲームです。
主人公の名前は『月岡海』で固定です。
攻略キャラは6人で、脇役含めてフルボイス。
メジャーな声優さんでがっちり固めてあって、安心して浸れますv
キャラグッドエンドでは、その攻略キャラによる歌が流れます。
ゲーム中でも、バンドシーンでは歌があります。
バンドメンバーの佐々俊一(ささ しゅんいち)をクリアすると、俊一視点でのプレイが可能になり、そちらでは主人公のボイスもついています。
各キャラのグッドエンド&バッドエンドを見ると、その声優さんのフリートークがタイトルメニューの『Memories』(おまけ)から聞けるようになります。
スチル、エンドをフルコンプすると、攻略キャラ以外の声優さん(主人公や脇役など)のフリートークも聞けるようになります。
おまけは、スチル回想や音楽鑑賞はありますが、シーン回想はありません。
その代わり、ショートカット機能(物語の途中から始める事ができる)があり、セーブ数が約60個とコンシューマーゲームにしては多いので、好きなシーンの保存が容易です。
シーン達成率(100%にしなくても、おまけのフリートークは聞けます)も表示されるので、やりこみ型の人には嬉しいのではないでしょうか。
ちなみに私のシーン達成率は、96.5%くらいです。


主人公がバンドのメンバーになって……、というのが軸となって展開するストーリーなので、バンドのことがお話のかなりのウエイトを占めています。
そのせいか、最初のライブが終わるまでの、共通ストーリーが長めです。
もちろん、それまでにも攻略キャラとのイベントはあるのですが、登場が遅いたっくんはちょっと割を食った感じかなー。(スチル枚数とか)
でも、個別ルートに入ってからの恋愛模様は、各自、それぞれにカラーが違ったので、楽しめました!
恋愛もですけど、主人公の成長譚という部分にもかなり筆をさかれているような印象を受けました。
なので、攻略キャラとの甘〜い展開のみを求めてプレイしていたとしたら、結構重い展開があるので、ちょっとだけきつい部分もあるかもしれません。
ですが、最終的にはどれも爽やかなハッピーエンドになるので、読後感はよかったと思います。


コンシューマーゲームにしては、思ったよりスチルが多く感じたのが嬉しかったです。
立ち絵も1枚絵もキレイで、スチルによって別人!ということもなく、満足です〜。
キャラによって枚数にばらつきが合ったのが残念ですが、たっくんは出番が遅いからな……。
と、今まで2回ほど名前をあげたことからもわかるように、お気に入りキャラは、たっくんです。
年下で、ちょい自己中心っぽい行動を取ったりもするのですが、素直で可愛く、恋愛に対してもストレートだったので、グッときました!
特に歌をプレゼントしてくれるとこ。
やっぱバンドものなので、そういうお約束かましてくれるキャラが一人くらいはいないとね(笑)
元々のバンドメンバー3人の中では、秀巳が好きかな。
なんかこう、フツーにカレシに欲しいタイプと言うか(笑)
唯一、海ちゃんがバンドに入らないでお話が進む、くーたルートもよかったです。


デフォヒーローっぽい俊一は、海ちゃん視点では、恋愛というよりもバンド青春ストーリーっぽかったんですが、俊一視点では、海ちゃんに惹かれていることがちゃんと伝わってきました。
男の子視点から話が進むっていうのも、新鮮で面白かったです。
でも、俊一って、どんだけキヨが好きなんだよ……と、俊一ルートやってて思いました。(スミマセン、キヨとヒデ間違えてたので訂正しました〜!)
なんか、ことあるごとに、選択肢に出てくるんですけど、バンドメンバーのキヨが!
俊一視点ルートで出てきた、海ちゃんとキヨで恋愛が進むルートでのバッドエンドは、キヨと俊一で、どこまでも堕ちて行く……という感じの、ある意味大変美味しいエンドでした。
私は嬉しかったけど、乙女ゲー的にはいいんですか……?
むしろこれ、BLゲームで見たい系統のバッドエンドだったなあ。


キャラグッドエンドコンプ後?条件はよくわかりませんが、一通りエンドをコンプしたら、俊一視点の海ちゃんエンドグッドのエンドに追加される形で、『Yourトゥルーエンド』が見られます。
ここまで来ると、『ユア』というバンドの軌跡を見守った〜!という達成感があって、とてもよかったですv


途中で聴けるバンドの挿入歌も、キャラグッドエンドで聴けるキャラソンもかっこよく、「久々にキャラソンのかかる乙女ゲーを……」という、当初の目的も十分に果たせて、満足です。
ストーリーもしっかりしていて、甘さはちょっと控えめかな?という感じですが、主人公の成長ストーリーとしても楽しめました。
好きになった人と、一緒に少しずつ変わっていく、という雰囲気の物語展開が、とてもよかったと思います。


2008/3/12
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