2000/12/03 Endless Talk Session〜10番勝負〜EXTRA 第3回 ゲスト:服部 隆之

(福)突然ですが、あなたが出会えてよかったなぁと思う人は誰ですか?僕はですね、基本的に全ての人に出会えて良かったと思えるタイプの人間なんですよ。まぁ、僕にとって今日お迎えするゲスト、まっこの方は出会えて良かったというか出会うべくして出会ったと思える方ですよ。行ってみましょう。
福山雅治 10th ANNIVERSARY ENDLESS TALK SESSION 10番勝負 番外編。皆さん覚えてるでしょうか。僕はですね今年デビュー10年でございます。そして、この番組では、その記念に数々の著名な方をですね、お迎えしての実のあるトークセッションを展開してきました。今日は久々にその番外編でございます。13番勝負目くらいのトークセッションです。今日お迎えするのは、これまでで1番肝脂肪がたまってる方じゃないでしょうか?!(笑)この方にとって音楽とは一体何か?色々語り合いたい。紹介しましょう、この方です。
(服)私にとって音楽とは肝脂肪です。(笑)
(福)何を言ってるんですか?
(服)リスナーの皆さん、初めまして作曲家の服部隆之です。
(福)服部さんだぁー!!
(服)どうも。
(福)どうも、こないだは。まぁ、今回はですね「MAGNUM CLASSICS」というアルバムを作るにあたって、ロンドンに一緒に出向いて、「こやぁー、確かに肝臓に脂肪が溜まるだろう」というくらいのですね、偏食とですね、アルコール摂取をしてしまった服部さんでございます。
(服)よく言うよっ!だいたい終わってから部屋飲みを慣行しているのは、あなただという気が僕はするんですよ。
(福)(笑)いやいやいや。まぁ、そんな楽しいロンドン・トークも交えながらTalking FMへの初めてという事でのいらっしゃい・マシーンでございます。
(服)だけど、これ番外編で13番目って、ちょっと不吉だね、何か。
(福)(笑)そんな事ないですよ。
(服)(笑)そんな事ない?何か、あんまり・・
(福)そんな事ないですよ。それは、あくまで西洋的な考え方ですから。
(服)あっ、そうですか。そうですね。
(福)日本では13番といえば、かの長嶋監督の背番号もね、「3」が付いたじゃないですか?
(服)「3」が付きました。(笑)それ強引だと思いますけどね。
(福)ちょっと無理矢理だと思いますけどね。
(服)そうです。
(福)よろしくお願いします。
(服)よろしくお願いします。
(福)はいっ。というわけでですね、服部さんの紹介なんかを少しして行きたいと思いますが。基本的に服部さんは音楽家でございます。
(服)はい。(笑)
(福)作曲をしたり、アレンジメント・編曲をしたり、本当にたくさんの音楽を手がけて参りまして。
(服)そうですね。
(福)あのー、一番最初にいわゆるポップスの世界でヒットしたのは誰だったんですか?
(服)さだ まさしさんです。おなじ長崎の出身で。
(福)あっ、さださんが最初なんですか。私の大先輩ですよ。
(服)それが最初ですね。
(福)最初がさださんで。そして森高千里さん。
(服)そうです。
(福)南よしたかさん。
(服)そうですね。チャゲ飛鳥やったり、中森明菜さん。
(福)明菜さん、すごい!
(服)なんかバラバラだよねコレ、なんか・・・
(福)いやいやー、だって日本のポップスですよ。
(服)あと美川憲一っていうのも入ってる。
(福)いやっ、日本のポップスですよ。(笑)
(服)あっ、そう。(笑)
(福)もう、いや全然トータルの。(笑)
(服)何か、そんな感じで。
(福)あとは映画音楽・ドラマ音楽ありますね。ドラマ音楽多いですよね。
(服)ドラマ多いですね。
(福)最近では「合い言葉は勇気」。
(服)あっ、そうですね。
(福)「チーム」「すずらん」、あと「オケピ」やってましたね。舞台の方で。
(服)「オケピ」・・はい、そう松たか子さんね。映画もドラマも、ミュージカルも、三谷幸喜って脚本家と一緒に仕事する事が多いんで、その一連で「オケピ」も少し。
(福)という事でね、休む暇なく働いてる服部さんでございます。
(服)(笑)いやいやいや。
(福)いやっ、だって時間無いでしょう?こんだけやってると。
(服)そんな事・・何かね、結構休んでると思いますよ。基本的に俺、自分の人生休みだと思ってて。
(福)うわっ。じゃぁ運動しましょう!!(笑)
(服)えっ(笑)
(福)もうちょっと、こう・・(笑)
(服)そうなんだよね。運動しないとね。実感してんだよっ(笑)
(福)いやいやいや、そして私、福山との出会い。
(服)はい。
(福)ミュージックステーションの・・
(服)ミュージックステーションだと思う。
(福)やつが最初ですよね。あの、年末スペシャル。
(服)あれ、いつ?・・もう、何年前?
(福)5年・・6年前
(服)5、6年前?
(福)のNKホールでやったスペシャルの時に、「It's Only Love」のストリングス・バージョンでやろうって事で、服部さんにストリングスをアレンジしてもらって。「It's Only Love」を歌物で歌ったっていう。
(服)それが最初ですね。
(福)第一印象って覚えてます?
(服)第一印象?もちろん覚えてますよ。
(福)あっ、そうですか。
(服)いや、もっとキャピキャピした人なのかと思ってたの。
(福)「僕、ましゃー。服部さん、よろしくー」「ヨロピクー」とかっていう。
(服)そう、いやそれで、若手のロック・スターなわけでしょう?これ古いかな。
(福)いやいやいや。
(服)それでさー、もの凄いね、まぶしい人かと思ってたの。
(福)(笑)
(服)俺、どっちかっていうと暗いんで。俺は、ゆっくりのすごい暗い人間なんで。もう、見た瞬間まぶしくてさ。話噛み合わないで終わるのかなぁって、結構思ってたの。
(福)そしたら、くすんでたでしょ?
(服)(大笑)ピンポン、ピンポン!本当そう。
(福)ボヤァーとしてたでしょう?
(服)くすんで・・・、いやっなんかね、大人なんだよね。
(福)大人ですか?
(服)なんか熟成されちゃっててさ。
(福)ハッハッハッー(笑)
(服)雰印気が。だからそれが、すごい以外だったですね。
(福)なるほどね。
(服)それで、「It's Only Love」をストリングス・バージョンにするっていう事で、まぁ、ストリングスが目立つアレンジに変えてったじゃないですか。
(福)そうですね。まぁ、ほとんどストリングスアンサンブルの中で歌ものを歌うという。
(服)今までロックの人とお付き合いしても「ストリングスっー?」っていう風な、雰印気が満ちあふれてる人っているんだよ。
(福)でもね、ロックとストリングスの融合というのは本当それこそ「ビートルズ」から「レッド・ツェッペリン」・・・
(服)それがJ・ロックの場合は結構ね、ここが大事なんですよ。
(福)なるほど。
(服)そういう、だからね、ひょっとしたらあんまり福山君自身は好きじゃないけど、プロデュサーとかそういう企画のアレの為に無理矢理これやってんじゃないのかなって思った事もあったんだけど。そうじゃなくて、あなた以前ブラスバンドにいたんだって?
(福)そうですよ。ブラスバンド部だったからこそ、逆にいえばストリングスに対してすごく憧れと、あれがあったんです。
(服)それも俺の大好きな大好きな、ホルンやってたんでしょ。
(福)ホルン!(笑)
(服)それがまたねぇ。
(福)ホルン好きなんですか?
(服)僕、ホルン大好きっ!
(福)あっ、そうなんですか?
(服)俺、ホルンとチェロは楽器の中で一番好きで、そうそこで勝手に身近に感じちゃってる。
(福)いたいや、身近ですよ。(笑)
(服)いや、だからこうやっぱり聞く姿勢が福山さんの中で違いますよね、ちょっとね。
(福)いや、でも僕ねそのクラシックの話は後でもしようと思ってたんですけど、昔から、何ていうんだろ、言い方変ですけどクラシックの曲って「古典じゃないか」、「昔の音楽じゃないか」という風なイメージはブラスバンド部やってたから全然なくって、要するにポップなメロディ、まぁポップという言葉の拡大解釈ですけど、ポピュラリティがあるメロディっていうのはすごくねクラシックの中にもたくさんあると思うんですよ。
(服)うん、たくさんある。いいとこついてだね、やっぱりいわゆる今クラシックと言われてるのは、結局昔で言えばまぁモーツアルトだってヒットメーカーですよね。あの時代にしか居ないわけだから。
(福)そうですよね。
(服)やっぱり、良い作曲家っていうのは、良いメロディライターっていう所がありますよね。
(福)そうですよね、そう思って聞いてたんですよ。まぁまぁそんな話もこの後、後でやって行きたいと思いますけど。で今回ロンドンでクラシック・アルバム「MAGNUM CLASSICS」作成した訳ですけど、僕はロンドン初めてだったんですよ。
(服)どうでした?
(福)えっ!?ロンドンですか?
(服)うん。
(福)食べ物・・
(服)食べ物の話すると今日、俺もう一回呼んでもらわないといけなくなっちゃうから。
(福)そうですね。そうですね。
(服)うん・・まずかったね。
(福)(笑)
(服)ねっ・・・。
(福)という事でですね、今日はこの後2人でロンドン振り返りながら、私と服部さんのタッグを組んだ福山presents「MAGNUM CLASSICS Kissin' in the holy night」について、たっぷり伺って行きたいと思いますので。じゃぁ、ここでですね私と服部さんがですね出会ったナンバーですよね。
(服)そうですね。
(福)こちらの方、聞いてみましょう。福山雅治で「IT'S ONLY LOVE ストリングス・バージョン」

♪♪ 福山雅治 「IT'S ONLY LOVE ストリングス・バージョン」♪♪

(福)いやぁ、若い。すいませんね、こんな歌で。
(服)いやいやいや、いいんじゃない?
(福)歌い直しましょうか?ちょっと。
(服)いや、いいですよ。(笑)何、照れてるんですか?全然いいじゃないですか!
(福)いやいやいや。(笑)
(服)俺のアレンジもなんか若い気がする。
(福)お互い若かったんですねー。(笑)
(服)(笑)うるさいですね、書くだけ書いてって。
(福)いやぁー、元気いいなぁっていうかんじがね。
(服)元気いいね、確かに。
(福)まぁ、そんなね時代もありましたよという話でね。お送りしたナンバーは福山雅治「IT'S ONLY LOVE ストリングス・バージョン」。これ服部さんのアレンジでしたけどね。CMをはさみましては、このあとまだまだ、服部さんとお話しして行きたいと思いますのでこの後もよろしくお願いします。

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