*FIRST CONTACT5〜まじしゃん・前編*



たったひとりで全てを執り行うしかないと思い定めていた。それが人の領域を超えた不遜な願いのせいで、弟を犠牲にしてしまった愚か者に対する罰だと。なのに今、心強い同行者に囲まれ、和やかに談笑しながら新たな国を目指している。まさかこんな僥倖に恵まれるなんて想像もしなかった。皆、男の子モンスターだけど、人間と変わらぬ繊細な心と優れた知能の持ち主だ(約1匹例外もいるが)。白鳳の真の目的を知らないにもかかわらず、常に労を惜しまず、快く力を貸してくれる。彼らの指南により本格的な戦闘術を身に付けたおかげで、最近は捕獲に苦労する場面もなく、収集は順調そのものだった。しかし、成り行きとはいえ、自分たち兄弟のため、仲間を裏切るような行為を手伝わせている彼らに、こちらは何一つ報いてやれないことが心苦しかった。
「・・・・・これから滞在する街は土壌が豊かで、大麦、小麦の生産で知られています・・・・・」
「農業国なんだ」
「ならパンや御飯の味には期待できそうだね」
「きゅるり〜」
「おおおっ、飯が美味いのかっ」
白鳳のコメントを聞いて、食いしん坊のハチが期待に瞳をくりくりさせている。農業が盛んなら、ハチが集める蜂蜜もきっと良い値で買い取ってもらえるだろう。
「・・・・・野菜も特産物みたいです・・・・・」
「確かにこの辺りにも大きな畑が目立ちますね」
天を目指してすくすくと成長する作物は整然と配置され、いかにも手をかけて育てられた様子だ。やがて、生産者の丹誠に応えた立派な実を付けるに相違ない。
「オレは、オレはなっ、芋が好きだぜ〜」
「ハチは食べ物ならなんでも好きなんだろ」
「きゅるり〜」
「違わいっ、美味いものだけだ」
「・・・・・案外、贅沢・・・・・」
「ホントだね、いっちょ前に」
「な、何だよう」
散々からかわれた末、白鳳におでこをピンと弾かれ、スイの隣でふくれっ面をするハチにくすくす笑いが漏れる。傍らで荷物を抱えるオーディンと後方を行くDEATH夫は口を開かなかったが、同じ無言でも双方の態度には天と地の隔たりがあった。会話に参加しなくても、皆を穏やかな表情で見遣り、時に笑みさえ浮かべているオーディン。卓越したパワーと行動力を生かして、ダンジョンでも常に大活躍だ。そんなに勇猛な彼がフローズンを前にしたときだけ、巨体を縮こまらせ照れまくるのが何とも微笑ましい。一方、DEATH夫は相変わらず他者とコミュニケーションを取ろうとしなかった。気が向かないと探索に同行するどころか、部屋にこもって出て来もしない。戦闘時、むやみやたらに相手にとどめを刺しに行くのも困りものだった。あくまでも捕獲が目的で殺生をするつもりはないのだ。もっとも、オーディンの加入で、ようやく力ずくで死神を止めることが可能になって、白鳳は胸を撫で下ろしていた。オーディン自身が温厚な性質なのももちろんだが、きっとフローズンの辛そうな顔を見るのが耐えられないのだろう。
「我々の宿は風花館となっているけど、近くに繁華街はあるのかな?」
「夜遊びはダメです、白鳳さま。睡眠不足ではダンジョンで力が出せませんよ」
神風の正論にやや眉を顰めた白鳳だったが、フローズンの可憐な唇から奏でられた答えは、彼を落胆させる内容だった。
「・・・・・街の中心から外れた場所にありますが、宿泊料金は半額程度で、男の子モンスターの滞在にも抵抗ないようです・・・・・」
「さすがフローズン。抜かりがないね」
「きゅるり〜♪」
「あ〜あ、ガッカリ。また、街中じゃないのかあ。。」
我が意を得たりとうなずく神風に引き換え、白金の頭は力なく垂れた。根っから遊び人の困った主人に悪さをさせまいと、最近の宿泊施設はいつも鄙びた宿ばかりだ。だが、繁華街にある豪華な宿ほど、人間以外の滞在を認めないのもまた事実だった。道行く人に心ない視線を浴びせられる場面も都会の方が遙かに多く、態度には表さないが、感受性が強いだけに内心傷ついているのかもしれない。そこまで考えると、白鳳もこれ以上しょーもない不満を口にする気にはなれなかった。




左右の野菜畑の緑を楽しみながら、白鳳たちは一路国境へ向かったが、不意に前方に激しい気の乱れを感じた。斜め後ろを行く神風もほぼ同時に察したらしく、緊張した表情で声をかけてきた。
「白鳳さま、この先で気のぶつかり合いを感じます」
「そうみたいだね」
「・・・・どうなさいますか・・・・」
「揉め事に巻き込まれるかもしれません」
フローズンとオーディンが遠慮がちに主人の意向を尋ねて来たが、すでに白鳳の気持ちは決まっていた。いかなるアクシデントが降りかかろうと、今の最強の布陣なら何も恐れることはない。
「迂回する道もないし、取りあえずこのまま進もう」
「おうっ」
白鳳の指示にハチが諸手をあげて元気に応える。が、脇の神風は納得しつつも、なお神妙な面持ちを崩さなかった。
「分かりました。気を引き締めて参りましょう」
「合点だっ」
「・・・・・はい・・・・・」
「きゅるり〜」
「神風は心配性だなあ」
「・・・そうですか」
それは白鳳さまがいつも無謀な行動に出るからだと、喉の奥まで出かかったが、ぐっと堪えて飲み込んだ。訴えたところでまるっきり自覚がないだけに、徒労に終わることは目に見えている。従者の微妙な心理が多少は伝わったのか、形の良い紅唇がそっけなく付け加えた。
「早く宿に入ってゆっくりしたいから、私的な争いに関わり合う気はないよ」
「くれぐれもそう願います」
こちらには窺い知れない事情があるだろうし、火の粉が降りかかって来ない限り、素知らぬ顔で脇を通り過ぎるつもりだ。我ながら己が一番だと思っているし、面倒見だって決して良くない。ところが、眼前の林で繰り広げられるシーンは白鳳のわずかな親切心・・・ではなく、××心をかき立てる光景だった。年端もいかぬ少年を10人以上の魔導師らしき男たちが寄ってたかって攻撃している。よくよく見れば、少年だと思ったのはどうやらはぐれ系の男の子モンスターのようだ。
「・・・・・まじしゃん、です・・・・・」
「たったひとりを大勢で倒そうとするとは許せん」
人一倍正義感の強いオーディンは拳を握り締めて憤慨している。並外れた魔力を持つ彼は、卑劣な輩に屈することなく孤軍奮闘していたが、いかに優秀な魔法使いとて、まだ成長期にある身の体力・魔力は無尽蔵ではない。
「う・・・ん、少々目に余るかな」
時と場合により結構卑怯な手も使うので、あまり偉そうなことは言えない白鳳だが、基本的に数で圧倒するやり口は好きではなかった。
「よしっ、助力してあげよう」
震い付きたくなる愛らしい男の子が窮地に陥っている。まさに降って湧いた絶好のチャンスではないか。白鳳の真紅の瞳が妖しく煌めいたのに気付き、神風は苦い顔を隠さなかった。
「私的な争いには関わり合わないんじゃなかったんですか」
「あんな酷い状況、人として放っておけないよ」
綺麗事をほざいているが、××として、の間違いだろう。
「はくほーは良いヤツだなあ。オレも協力するかんなっ」
嘘で塗り固められた言葉をストレートに受け取り、ハチはやる気満々で張り切ったが、むろん従者はそんなお為ごかしにごまかされない。
「白鳳さま、取り囲まれているのが可愛い男の子モンスターじゃなくても、そういう心境になれますか」
「うっ」
「きゅるり〜。。」
端麗な顔が露骨に引きつった。
「・・・・・分かり易い性格・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
大方、まじしゃんを救い、恩を売っておいて、あわよくばその後・・・とか目論んでいたに相違ない。神風のみならず、フローズンにも不純な動機をすっかり見透かされ、白鳳はしばし返答に詰まったものの、そこに願ってもない助け船が現れた。
「まあ、その辺のことはともかく、汚い連中のせいで彼が困っているのは事実だ」
「そうそうっ、オーディンの言う通りだよ」
「全く・・・調子がいいんですから」
尻馬に乗る主人に呆れる神風だったが、オーディンの意見は的を射ていた。確かに同じ男の子モンスターが人間にいたぶられる様子は、見ていて決して気持ちのいいものではない。万が一、後で白鳳がいかがわしい行為に及ぼうとしても、全員揃っていれば、どうとでも止めようはあるではないか。ふと、フローズンと目が合った。どうやら、彼も同じことを考えていたようで、小さな頭をゆっくり縦に沈めた。
「じゃあ、さっそく奴らをやっつけよう」
ご意見番ふたりが異を唱えないのを良いことに、白鳳は早くも鞭を構えて歩み出した。邪パワーが漲る主人に苦笑しながら後に続く一同。だが、DEATH夫だけはその場を動こうとさえしない。どこまでも拒絶の姿勢を崩さない彼が気になるのか、ハチはその肩先までやって来ると、明るく呼びかけた。
「なあ、ですおは手伝ってくれないのかー」
「くだらん。あの程度の人数に苦戦するのは弱いからだ」
凍れる金の双眸は抑揚のない口調で吐き捨てた。にべもない。
「ハチ、こんなヤツ放っておこう」
「う〜ん、でも」
白鳳に促されてもまだ去りがたいようで、叩き落とされない程度の距離を保ち、黒いシルエットの周りをぶんぶん飛び回っている。先日、転落寸前のところを助けられただけに、白鳳も内心、彼にある種の興味を抱きつつあったが、それはまた別の機会に追及すれば済むことだ。
「ほら、行くよ」
「きゅるり〜」
「お〜い、待ってくりー」
置いて行かれては堪らないと、慌てて仲間を追い掛けるハチ。ひとり無関心のDEATH夫を残し、白鳳たちは大小の強烈な気が飛び交う修羅場に接近した。





時が経つにつれ、まじしゃんは人海戦術に徐々に追い詰められてきた。気迫だけは失っておらず、相手を気丈に睨み付けているけれど、技に力も切れも失われているのは明らかだった。
「せっかく我々を探し出したのに残念だったな」
「爺に余計な義理立てなどしなければ、長生きできたものを」
「何をっ、奥義書を取り戻すまでは負けるものかっ」
口を真一文字に引き結ぶと、拳を握り締めて構え直す。その姿を熱っぽく見つめる白鳳がうっとりと一言漏らした。
「ふふふ、可愛い子はどんな表情をしても可愛いなあv」
「白鳳さま、非常時に止めて下さい」
「きゅるり〜」
脱力して肩を落とす神風とスイを尻目に、紅いチャイナ服は光と闇の渦をものともせず、優雅な仕草で魔導師たちの前に立ちはだかった。ちなみにスイは戦闘の巻き添えを食わないよう、ハチに抱きかかえられている。
「ちょっと待ってくれないか」
「な、なんだ、お前たちは」
闘気の嵐を難なくかいくぐって現れたのだから、連中が驚くのも無理はない。
「可愛い男の子の味方さv」
ウインクして言い放つ白鳳の後ろで神風が頭を抱えた。
「!?」
男の子モンスターを率いた銀髪の美青年は、一種異様な雰囲気を醸し出すらしく、男たちがあっけに取られた隙に、白鳳主従は容赦ない攻撃を開始した。鞭を片手に白鳳が華麗に舞い、神風の狙い定めた矢が空間を引き裂き、叫びまで凍らせるフローズンの冷気が逆巻き、オーディンの拳が全てを粉砕する。そして、スイと一緒に声を限りに声援を送るみそっかすのハチ。100%の力を出さなくてもこのパーティーに敵う戦士がそうそういるはずもなく、包囲していた連中は瞬く間に地に伏し、首魁らしい初老の魔導師とまじしゃんが1対1で残された。
「さ、後は存分にやってくれ」
多勢に無勢だったのが気に障っただけで、事情を知らない以上、この先は当事者同士で決着を付けてもらうしかない。風のように現れた謎の一行はゴミ掃除を済ますと、即座に退き、傍観者と化した。
「白鳳さま、意外とクールですね」
大木に背を預け、サシの戦いを見守る白鳳に、神風がいかにも驚いた風に言いかけた。
「私が奴らを全滅させて、あのコを助けると思ったのかい」
「ええ、まあ」
「それじゃいくら何でも贔屓が過ぎるよね」
「きゅるり〜」
要するに逆の意味でアンフェアだと言っているのだろう。日頃は無茶苦茶な主人だが、時折、思わぬバランス感覚を見せることもあった。
「・・・・・本当によろしいんですか・・・・・」
「あいつが負けたらどうすんだよう」
「ふふ、1対1なら彼は負けやしないよ」
「なるほど」
自信たっぷりに断言した通り、まじしゃんの方が魔力、技能とも遙かに上で、ほんの数撃の光の玉で男を退けた。力尽きた相手が膝から倒れ込んだのを見届けるやいなや、彼は白鳳たちのところまで駆け寄ってきた。





「ありがとうございますっ。貴方がたの厚意で無事、本懐を遂げることが出来ました。本当に何とお礼を言って良いかっ」
喜びと達成感で顔を紅潮させたまま、何度も頭を下げるたび、柔らかそうな前髪がふんわりと揺れた。
「私は白鳳。こっちは一緒に旅をしている男の子モンスターだよ」
「神風です」
「・・・・・フローズンと申します・・・・・」
「オレ、ハチだぜー」
「オーディンだ」
なおも合流しようとせず、離れたところで白鳳たちを眺め遣るDEATH夫はわざと無視することにした。
「僕、まじしゃんといいます」
落ち着いて事の詳細を聞けば、件の男はまじしゃんの育ての親たる師匠から破門された魔導師で、それを逆恨みして、以前からの悪仲間と共に師匠を襲撃し、大切な奥義書を盗み出したという。そして、まじしゃんは奥義書を取り返そうと、村を出立して男を追っていたのだ。
「やっぱり連中の方が悪者だったんだ。いかにもあくどそうな顔してたもんなあ」
「白鳳さま、顔で判断しちゃダメだって、いつも言っているじゃないですか」
「いいや、オトコは見かけだよっ。あとは財力」
「全く懲りないんですから」
「きゅるり〜。。」
この根拠がない信念のせいで、いつも詰まらない男に引っ掛かり、散々な目に遭っているのにこれっぽちも反省の色がない。最近は白鳳も強くなったので、自分から押し倒しても、力ずくで襲われる危険はなくなった。が、旅を始めた頃は悪辣な人身売買組織に騙され、嬲りものにされる寸前で神風が乱入して事なきを得たことさえあった。
「口でお礼を述べるだけじゃ、気が済みません。僕に出来ることなら何でもします」
可愛い子羊自らの申し出に、白鳳は舌なめずりをしてずずずいと傍らへ寄り添った。
「ふふ、まじしゃんは良いコだね。なら、私と熱い一夜を・・・・・」
含み笑いと共に、少年魔導師の肩を抱き寄せようとした主人の細い手首を、神風が力任せにひっ掴んだ。
「どさくさに紛れて、何やってるんですか、白鳳さま」
「ちぇっ、これからいいところなのに」
「いたいけな少年を××の道に引きずり込まないでください」
「だって、神風たちがちっとも夜伽してくれないんだも〜ん」
「当たり前ですよ、恋人でもないのに」
「きゅるり〜」
「はあ・・・・・こんなはずじゃなかったのになあ」
趣味と実益を兼ね、美形の男の子モンスターを捕獲しているのに、肝心のパーティーメンバーがちっとも意のままになってくれない。キスひとつさせてもらえず、たまに実力行使に出ても、返り討ちに遇うか冷たくあしらわれるかだ。高望みをせず、彼らと同じ容姿を持つ普通モンスターとの睦み合いで満足すればいいのかもしれない。だが、元来、手に入らないものほど欲しくなる習性だけに、より一層彼らそのものを強く求めるようになっていた。
(いつか、神風たちが足元にも及ばないくらい強くなって、絶対に餌食にしてやるっ)
負のエネルギーはなかなか侮れない。実のところ、白鳳の実力が飛躍的に向上しているのは、スイの解呪のためだけでなく、こんな邪な目標を達成せんと日々、躍起になっていることも大きかった。




真性××の毒牙に晒された危機も知らず、まだ興奮収まらないといった顔付きで、まじしゃんが言いかけてきた。
「良かったら、これから僕の村に一緒に行きませんか。ぜひ、おじいちゃん・・・いえっ、師匠にも会ってもらいたいです」
「大したことはしてないよ。ヤツを倒したのは君自身だし」
「そんなっ、白鳳さまたちが来なかったら、僕は奥義書を奪還するどころか、連中に殺されてしまったことでしょう」
「どうします、白鳳さま」
「まじしゃんの故郷はどこにあるのかな」
誠意ある申し出はありがたいが、こちらにもこちらの都合がある。あまりに遠隔地で、旅の妨げになるようでは、残念ながら快諾しかねる。
「北に見えるあの山の奥まったところです」
不届き者を探して、2年近く諸方を彷徨ったまじしゃんだったが、連中は遠国へ逃亡したと見せかけ、目と鼻の先に潜んでいたのだ。
「案外、近くでしたね」
「う〜ん、そうだなあ」
曖昧な口調で答えつつ、白鳳はフローズンにちらりと視線を流した。予定の変更に関してはスケジュールを管理する彼にお伺いを立てなければ。
「・・・・今回はそれほど急ぎの行程ではありません・・・・」
「熱心に勧めてくれるんだし」
「オレもまじしゃんの村、見たいぜっ」
「きゅるり〜」
段取りの良いフローズンにしては珍しく、宿に予約をしていないのが幸いだった。これなら予定を変更しても大勢に影響はない。
「そこまで言ってくれるのなら、お邪魔させてもらおうかな」
「わあっ、いいんですねっ。白鳳さま、僕、嬉しいですっ」
まじしゃんが抱きつかんばかりの懐っこさで、目を輝かせてこちらを見上げているのに気付き、白鳳はいたく満足していた。今までのパーティーメンバーとの出会いで、こんな美味しいシチュエーションがなかったのが不思議なくらいだ。
(ああ、これだよ♪男の子モンスターとの関係はかくあるべし。今までが何かの間違いだったんだ)
困り顔の神風を見ない振りで、まじしゃんの頭を優しく撫でる白鳳の目に、フローズンとハチがDEATH夫を迎えに出向く様子が映った。フローズンが必死になって語りかけているが、黒ずくめのシルエットはその場で佇んだままだ。うっかり胸元に接近したハチがまたもや大鎌の柄で小突かれている。
(それに引き換え、DEATH夫はとことん可愛くないなあ)
ああ見えて、心の奥底に一欠片の情らしきものはあると分かっていても、勝手極まりない言動でいつも不愉快にさせられることは否めない。
(そばに置くなら、やっぱり素直なコが一番だね)
フローズンに連れられ、ようやく戻って来たDEATH夫と目も合わせず、白鳳は嬉しげに微笑むまじしゃんと肩を並べて歩き出した。



TO BE CONTINUED


 

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