*MAYSTORM〜4*



スイを元の姿に戻す。白鳳にとって、現在、人生最大の目的と言えよう。本来、著しく協調性を欠き、団体行動に適さない白鳳が、曲がりなりにもパーティーを率い、凸凹道中を続けているのは、全てスイの呪いを解くためだ。浅はかな願いを口にしたばかりに、弟の成長期を奪った事実は、白鳳の心を常に苛む。仮にスイの解呪を果たしたとしても、失われた数年間は二度と取り戻せない。街々で獲物を求め、いかがわしい遊びに耽ろうと、押し寄せる罪悪感からは逃れられなかった。白鳳の色恋が実らないのは、相手が暴れうしの突進に引くせいもあるが、白鳳自身、幸福な状態を避けていることも大きい。その場限りの情事を楽しむだけで、決して本気にはならないし、万が一、琴線に触れられた場合は、即座に身を翻して逃げて来た。言葉すら失ったスイの辛さを思えば、重荷を分け合う誰かを求める資格などない。しかし、実のところ、白鳳は恋人が出来ないだけで、ある意味、よっぽど価値のあるナイトに囲まれていた。
(私には十分過ぎる僥倖だよねえ)
強気な態度とは裏腹に、脆い部分を持つ自分が、前向きに旅を続けられたのは、従者一同の心身に渡るサポートがあればこそだ。彼らにはいくら感謝しても感謝しきれない。皆が幸福を掴めるのなら、いかなる助力も惜しむまい。愛人云々は抜きにして、これが白鳳の正真正銘の本音だった。なのに、DEATH夫の帰還が解呪の妨げになると聞かされ、白鳳の唇は色を失い、小刻みに震えていた。
「DEATH夫が悪魔界へ帰ると、なぜスイの呪いが解けないのさ」
水面を渡った風に煽られ、足元の草がざわざわと波打つ。叫びたい衝動を堪え、白鳳が投げかけた疑問へ、DEATH夫は淡々と切り返した。
「お前の弟の解呪の条件は?」
「男の子モンスターを全種類捕獲すること」
「俺がパーティーを抜けると、コンプリートは不可能になる」
「不可能って・・・・・・・あっ」
不意に、ひとつの可能性が閃いた。先日、ヒライナガオで捕獲した父の面影を持つ稀少種。眼前のDEATH夫の不在で、全種類制覇が果たせないのは、彼が単なるはぐれ系ではなく、オンリーワンだからではあるまいか。
「ひ、ひょっとして、DEATH夫、レアモンスター?」
「ああ」
「ちっとも気付かなかった。。」
迂闊だった。ペンダントがリングだった時点で、違和感を覚えるべきだった。服装等が異なるレアモンスターの存在は、すでに認知していたのに。そもそも、あの潜在能力は、いくら悪魔界で育ったとは言え、完全にはぐれ系の域を超えていた。
「無理もない。俺も数日前まで忘れていた」
悪魔界を追放された時、真の力のみならず、記憶の一部を失ったのかもしれない。
「レアモンスターの自覚って、思い出すものなの?」
「いや、前世での悪魔界のことだ」
「がが〜〜〜ん!!」
DEATH夫の返答を聞くやいなや、白鳳の脳天へ特大のトライデンが突き刺さった。なんと、彼は何代も続く、ザ・ラックの側近だったのだ。代替わりのたび、能力に積み重ねがあるのなら、下級悪魔を一蹴する天賦の才もうなずける。今考えれば、フローズンに語った過去も、前世の出来事が入り交じっていたのだろう。時の流れを超え、延々と続く主従関係に、××者のちっぽけな横恋慕が入り込む余地はない。さすがの白鳳も完全な敗北感に打ちひしがれた。が、その一方で羨望の思いが膨れ上がった。まるでワインを熟成させるみたいに、美形モンスターを何代もかけて、自分好みに仕込んで行く。まさに究極の光源氏計画ではないか。
「く〜っ、長年かけて理想の従者を育てられるなんて羨ましいっ。やっぱ、こないだ、神秘の回廊でレアモンスターの卵を探して、ちょろまかしてくるんだったよ」
人間たる白鳳の命には限りがあるが、2代や3代は十分付き合えそうだ。どうせ、しもべを持つのなら、××の粋を凝らして完璧な愛人を創り上げたい。腐臭漂うロマンに目を細める白鳳を見遣りながら、DEATH夫はそっけなく言いかけた。
「なら、ハチを仕込めばいい」
「ちょっとぉ、選りに選ってハチはないでしょ」
「あいつもレアモンスターだ」
「嘘っ!?初期不良品か、破損した卵から生まれたんじゃなかったのっ」
レアモンスターの意義が揺らぐ事実判明に、白鳳は素っ頓狂な声をあげてしまった。男の子モンスターにあるまじき不細工さとへっぽこさで、はぐれ系と言われても受け容れがたかったハチが、まさかレアモンスターだったとは。白鳳の中でレアモンスターの価値が一気に下落した。



ハチ=レアモンスター説はまだ信じられなかったが、DEATH夫が断言するからには、紛れもなく真実なのだろう。神風やフローズンすら分からなかった珍生物の正体を、他者に興味のないDEATH夫がよくぞ見抜いたものだ。服装どころか容姿から思いっ切り異なっていたにもかかわらず、パーティー全員、レアモンスターの”レ”の字も浮かばなかった。
「よくハチがレアモンスターって分かったねえ。直に聞いたの?」
「あいつは己のことを知らない」
「でしょうね」
DEATH夫の言葉に、白鳳は妙に納得して、尖った顎をこくこくと沈めた。DEATH夫は白皙の美貌を一瞥すると、抑揚のない口調で先を続けた。
「数々の特殊能力は一般モンスターではあり得ない。それに、なぜか最初から同じ波長を感じた」
交流を好まないDEATH夫が、ハチに心を開きつつあるのは、コケの一念に屈した部分もあるが、感覚的に同類だと察知したことが大きかったのかもしれない。
「ハチも以前、DEATH夫は自分と同じだって言ってたっけ」
当時は共に会いたい対象がいるからと解釈したけれど、今思えば、ハチの野性の勘が無意識裏に、DEATH夫との類似性を告げた気がする。  
「安心しろ、あれはお前の元を去ったりしない」
「スイさえ戻れば、ハチなんかどこへ行こうと知ったこっちゃないよ。DEATH夫だったら、未来永劫いて欲しいけどさ」
DEATH夫のらしくない気遣いには感激したが、内容自体はこれっぽちも嬉しくなかった。美形のオトコならともかく、ひょうきんな福笑いに懐かれるのは真っ平ゴメンだ。白鳳の複雑な心境を知ってか知らずか、金の瞳はぼんやりと川の流れを追っている。
(んもうっ、むしろ、ここでフォローしなきゃダメじゃん)
肝心な場面でDEATH夫に無視され、内心苛立ったものの、悪魔が朴念仁に育てたのだから仕方ない。声をかけるタイミングを逸し、しばし黒ずくめの長身を見つめる白鳳だったが、生来、好奇心が強いだけに、レアモンスタ−への興味がむくむくと湧き起こった。
「ねえねえ、レアモンスターって以前の代の記憶も残るの?」
「種族による。俺は悪魔界での出来事を断片的に覚えてるだけだ」
「じゃあ、代替わりのたび、100%リセットされるケースもあるんだね」
「多分な」
「次代のハチは、私のことは綺麗さっぱり忘れてたらいいなあ」
ただでも脳みそ3グラムで、記憶容量が極少なのだ。珍生物の”かあちゃん”から一刻も早く解放されたい白鳳は、願望を込めてしんみり呟いた。だが、白鳳を待っていたのは、奈落の底が抜けるような地獄の宣告だった。
「あいつは新たに誕生した種だから、刷り込みは強烈だ。代々のハチはもちろん、お前が転生しても渋太くついて来るかもな」
「うげげっ!!イヤだっ、最悪〜っ!!」
ハチのにんまり顔のアップが、脳裏でフラッシュバックした。へちゃむくれの虫に代々付きまとわれるなんて、絵にも冗談にもなりゃしない。ショックと嫌悪のあまり、絶叫した白鳳を見て、DEATH夫の口元がわずかに緩んだ。無論、同行者の表情の変化を見逃す白鳳ではない。
「今、笑ったね、DEATH夫」
「気のせいだ」
「ううん、絶対に笑った。さては、わざと大げさに言って、繊細な私を傷付けるつもりだったんでしょ」
「お前が繊細なら、世界中の人間は全て繊細だ」
「き〜っ、憎たらしいコっ!!全くDEATH夫と来たら・・・・」
例によって、従者の的を射たツッコミに、白鳳は我を忘れていきり立った。ところが、罵倒の途中でいきなり沈黙したので、DEATH夫は訝しげに相手の顔を覗き込んだ。
「どうした」
「だって、レアモンスターならば、DEATH夫って呼ぶのはおかしいもん」
学者さん→ノーベル学者さん、ハチ少年→ハチであれば、DEATH夫の進化型たる彼にも当然、レアモンスターとしての名前があるはずだ。唯一無二の名を呼べば、ふたりきりの道行きも一層盛り上がるに決まってる。しかし、白鳳の期待も虚しく、DEATH夫はあっさり言い渡した。
「今まで通りにしろ」
「そうは行かないよ。私は型から入るタイプなんだから。さ、早く正式な名前を教えてよ」
「お前が知る必要はない」
「何さ、ケチっ。名前くらいいいじゃん」
しつこく食い下がったのに、頑なに拒否され、白鳳はぷんすかしながら頬を膨らませた。が、不意に、古文書で見た悪魔の真名に関する記述を思い出した。悪魔は真の名前を知られたら、相手の下僕にならなければいけないという。代々悪魔界で育てられた彼が、そのしきたりをごく自然に受け容れていても何ら不思議ではない。要するに、マスターであるラック様さえ承知していれば、後はどうでもいいのだろう。
(やれやれ、名前すら教えてもらえないとはねえ)
対マスターと仮の主人とのあからさま過ぎる差に、白鳳はもはや敗北感を通り越し、苦笑せざるを得なかった。



不純な動機でモンスター退治を買って出た天罰か、DEATH夫と懇ろになるどころか、スイの解呪への思わぬ壁が判明したり、悪魔界主従の密な関係を聞かされたり、まさに踏んだり蹴ったりだ。とは言うものの、日常会話すらほとんどしないDEATH夫が、自ら真相を告白したことは白鳳をいたく驚かせた。特異性を示す要素はあったが、仲間たちは彼がレアモンスターとは予想だにしていなかった。ゆえに、DEATH夫が何も告げず、悪魔界へ帰還しても、一同は解呪の挫折を知らぬまま、和やかに見送っていただろう。白鳳たちが幻の希望を抱き、当てのない旅を続けようと、元の暮らしを取り戻したDEATH夫には、痛くも痒くもない。基本的に他者に無関心で、面倒を嫌う質なのに、敢えて波風を立てる内容を告げた意図が分からない。紅の双眸に不安の色を滲ませ、白鳳は恐る恐る尋ねた。
「どうして、わざわざ教えてくれたの?黙っていれば気付かなかったのに」
「お前が力尽きて野垂れ死にしようと、知ったことではない」
「ぶー」
無味乾燥な声音で突き放され、白鳳は露骨に美しい顔をしかめた。
「だが、他の連中はバカの付くお人好しだから、お前が目的を果たすまでずっと行動を共にするだろう。あいつらに実りのない旅路を強いるのは・・・・いささか哀れだからな」
「DEATH夫」
これではっきりした。やはり、DEATH夫はフローズン以外のメンバーも、単なる同行者と見なしていなかったのだ。主人の叶わぬ願いに助力して、命を無為に消費させるのは、断固、阻止したかったに違いない。はぐれ系であっても、一般モンスターの範疇に入る彼らは、残された時間に限りがあるのだから。
「誤解するな、あくまでフローズンたちのためだ」
「うふふ、分かってる、分かってる」
嬉しげに微笑む白鳳から視線を外すと、DEATH夫はぶっきらぼうに一言吐き捨てた。しかし、余計な付け足しこそ、本心では白鳳の行く末を慮っている証拠だ。DEATH夫の心情が身に染み、艶やかな紅唇はますます綻んだ。が、残念ながら、白鳳はいつまでも笑っていられなかった。DEATH夫に突き付けられた選択が、白鳳を厳しい現実へ引き戻した。
「で、お前は全て納得の上で、俺を悪魔界へ帰すのか」
「・・・・・うん、私にDEATH夫を引き止める権利はないもの」
即答こそ出来なかったが、たいして間をおかず、白鳳は言い切った。無論、スイの解呪を諦めたりはしないが、本来、白鳳が単独で成すべき過程で、協力者を犠牲にする道は採れなかった。能力は次代に受け継がれても、断片的にしか記憶が残らないところを見ると、各世代ごとのDEATH夫ははっきり別物なのだ。スイが人間に戻るまで、一緒にいてくれなどと頼めるわけがない。
「弟のことはどうする」
「取り合えず、DEATH夫以外の全モンスターを捕獲した後で考えるよ。各地を巡るうちに、いい方法を発見するかもしれないし」
捕まえていない男の子モンスターがいる以上、しばし収集に専念しよう。残り一種になって初めて、レアモンスターDEATH夫の不在が課題となるのだ。そもそも、スイが小動物にされ、ひとりぼっちで旅を始めた頃と比べたら、優秀で心優しい従者に囲まれ、捕獲もはかどっている今は夢のようだ。あのどん底の時期より、事態が悪化することはあり得ないし、たとえ新たな試練に見舞われてももうひとりではない。辛い日々を切り抜けてきた自負と、頼れるお供の存在が、白鳳に挫けない強さを与えてくれた。
「お前は・・・能天気にも程がある」
やせ我慢でなく、ナチュラルに明るい白鳳を見て、無表情なDEATH夫には珍しく、呆れたように眉をたわめた。
「そうかなあ。だって、最後の一種の時点で、DEATH夫がちょこっと戻って来れば、結果オーライなんじゃないの」
「それは捕獲なのか」
「全種集めればいいんだもん。大丈夫、大丈夫。なんなら、そのまま私の愛人になってくれても大歓迎だよv」
めげない性質も一歩間違えるとただのおぽんちだ。白鳳の場合、真性××者の血が絡むのでいっそう始末が悪い。DEATH夫の言動にいつにない情を感じ取り、すっかりお調子に乗った白鳳は、黒いシルエットの傍らまでにじり寄ると、諸腕で抱きつこうとした。けれども、難なく体をかわされたばかりか、右手を思いっ切り捻り上げられてしまった。
「いい加減にしろ、バカが」
「わ〜ん、痛〜いっ」
マスターの存在は置いといて、DEATH夫は健気で麗しい主人に惹かれつつあると確信したのに、いつも通り容赦なく撃退され、当てがはずれた白鳳は涙目になった。



捻られた手首を何度か回し、白鳳は力なくため息をついた。
(おかしいなあ。DEATH夫は絶対軟化してると思ったのに)
気遣ってくれるのと、セクハラを容認するのとは、明らかに方向性が異なるのだが、こういう場面で、白鳳はご都合主義の解釈をしたあげく、相手の怒りを買うのが常だった。1vs1だと仲裁に入る仲間もいないし、モンスターを倒す前に、気まずい状態が続くのは避けたい。白鳳は怖々とDEATH夫の顔を覗き込んだが、意外にも彼の面差しに険はなかった。むしろ、柔和な光を湛えた眼差しで、DEATH夫は静かに語りかけた。
「俺の帰還は仮定の話だ。今から気を揉むことはない」
死神の佇まいが心なしか寂しげに見えた。いくらDEATH夫が帰還を望もうと、未だに何の目処も付いていない。代々仕えるレアモンスターなら尚更、マスターが鷹揚に構えているケースもあり得る。しかし、彼一代の生涯は、マスターにとってほんの一時。代替わりしてから呼び戻されても後の祭りなのだ。そういう意味では、DEATH夫とて白鳳同様、寄る辺ない立場に変わりなかった。
「仮定じゃないよ。ハチ曰く、マスターはDEATH夫を見守ってるって。きっと、程なく迎えに来てくれるさ」
「気休めはよせ」
「気休めじゃないもん。ハチの五感の鋭さは分かってるでしょ」
「・・・・・・・・・・」
DEATH夫を元気付けるべく、目一杯快活に言い放ったけれど、正直、彼が悪魔界に復帰出来るか否かは、まだ予断を許さない状況だ。それに、首尾良く解決したとしても、DEATH夫の帰還とスイの解呪が相反する事実は変わらない。でも、白鳳は決して悲観的になっていなかった。
(もし悪魔界へ帰ったら、DEATH夫は私たちのため、可能な限りの助力をしてくれる)
封印が消えたDEATH夫の戦闘力は、モンスター相手なら無敵だし、上級悪魔のマスターが、人智を超えた裏技を提供してくれるかもしれない。弟を元に戻すには、遥か遠い道のりだが、事態は間違いなく好転している。己にそう言い聞かせ、くいと顔を上げた白鳳の虹彩に、こぢんまりとした吊り橋が映った。
「あ・・・あれかなあ」
「らしいな」
会話が弾んだ、という表現には当てはまらないが、思いの外、充実したやり取りを続けるうち、どうやら、目的地の近くまで来たらしい。遠目なので、モンスターの姿こそ見えないが、複数の邪悪な気は察知出来る。敵の存在を実感して、ようやく使命に目覚めた白鳳は、大きく伸びをして奮い立った。
「ちゃっちゃと片付けて、村の英雄になるぞ〜♪」
難題はひとまず胸の奥にしまい込もう。今の白鳳の最大のお目当ては、モンスター退治の実績を引っさげて、村人(男限定)にちやほやされることだ。享楽主義を信条とする白鳳は、降って湧いたチャンスを決して逃がさない。ところが、鼻息も荒く、橋へ向かう白鳳を尻目に、DEATH夫は微動だにしないではないか。
「ほら、DEATH夫も一緒に来て」
「俺は手伝わない。お前ひとりで戦え」
「え〜っ、マジで力を貸してくれないのっ!?」
「当たり前だ」
「そんなあ」
好戦的なDEATH夫が、まさか付き添うだけとは思わなかった。戦場まで来た以上、半数は引き受けてくれると目論んでいたのに。しかし、モノは考えようである。ここで熟練の技を披露すれば、DEATH夫から揺るぎない高評価を得られるはずだ。ただでも、心境の変化がうかがえるし、後の展開次第では、愛人までいかずとも、一夜の過ちくらい犯せよう。
「よ〜し、私の華麗なる戦いぶりを見せてあげるからねっ」
戦いの果ての美味しい妄想に酔いしれ、ムダに闘志を燃やす白鳳は、愛用の鞭を堅く握り締めると、単独で吊り橋へ特攻した。


TO BE CONTINUED


 

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