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 *リベンジ*
 
 あのひとが僕を避けている。
 こないだのラブレターの一件以来、ひしひしとそう感じる。
 前は、学校帰りに気軽にお茶などしてたのが、
 最近は、誘っても取ってつけたような理由で断ってくる。
 せっかく僕なりに勇気を出して手紙を書いたのに、
 すっかり裏目に出て、お友達からも遠い関係になってしまった。
 
 さすがにちょっぴり意気消沈してしまったけれど、
 まだ天は僕を見放してはいなかった。
 今日の日本史の時間に合同研究の課題が出て、
 くじでパートナーを決めたら、なんと僕の相棒はあのひとだった。
 ラッキー。
 あのひとはばつが悪そうな顔をしていたけど、
 接近する大義名分が出来たからには、
 僕は一切手加減しないよ。
 さっそく、日曜に図書館で待ち合わせをすることになった。
 学校の課題じゃ、さすがに逃げられないよねえ。
 
 僕はおいしいお弁当をこしらえて持っていくつもり。
 今まで料理なんか一切関心のなかった僕だけど、
 先月から隣町の料理学校に通っている。
 食欲は人間の三大欲望のひとつだし、
 あの年代の男性は、心がこもった手作りのものに弱そうなんだもん。
 そして食欲が満たされたところで、今度は性欲ってカンジかな。ふふ。
 
 でも僕、耳年増だから、いっぱしのことを言ってるけど、ホントはまだ経験がないんだ。
 けれども、そういう方がオジサマには喜ばれるかもしれないね。
 あなた好みのカヲルになってあげるよ♪なーんて。
 
 
 
 ・・・・・・・・・・ああ、早く日曜日にならないかなあ(#^.^#)。
 
 
 
 TO BE CONTINUED 
  
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