ホンダの隠れ家 〔作業日誌〕 ピックアップの巻 その1




入手したフレームから走れるモンキーに!
無から有へ、そして静から動へ。
モノを本来の姿に戻し、命を吹き込んで生かしてあげます。
モノを生かすも死なしてしまうのも、縁があって手にした者次第でモノの運命は変わってきます。
モノを持つと言うことは責任が重い事だと思います。
モノに対する考え方は人それぞれ。 そんなに偉い人間ではありませんから、
何が正しくて何が間違っているなんてヤボな事は言いません。
単なる物欲でモノだけ抱え込んで満足と言う方も当然いらっしゃいますが
それはそれとして、私がフレームとは言え生きる可能性のあるものを入手した以上、
なんとか生かしてあげたいです。
これが商売であったり損得を考えると、丸ごと購入が手間も採算の面からも得ですが、
個人の趣味の世界ですから、自分の今できる範囲で無理せず気楽に形にしていこうと思います。













〔モンキーの組み立て〕

今回は少しずつパーツを集めてきた4Lモンキーを形にしようと思います。
友人から4Lのフレームを譲ってもらったので、そのフレームに合わせて、せっせと4Lパーツを買い足していきました。
4Lモンキーは、ホンダの純正パーツがほとんど入手できますので、高価になってしまいますが新車を作ることさえできると思います。
まあ私はそこまでしませんが、せっかく作るので持っているパーツ以外は、なるべく入手できるうちに新品のパーツを購入してみました。
程度の良い中古パーツと新品パーツを織り交ぜて、中古のパーツは洗って磨きながら組んでいきました。
ある程度小物パーツも揃ったところで、一気に組んでいきます。
途中で猫の手も借りたい時、手にグリースが付いている時などはデジカメの撮影どころではないので
記録の撮影は省略してしまいましたが、だいたいの流れでご覧ください。
仕事の合間にちょこちょこと各パーツごとに部品を分けて組み付けておいて、あとはフレームに合体させていきます。
今回は入手できたパーツから組んでいったので、順番はバラバラで参考にならないかと思いますが(笑)
細かなネジ類など頼んだパーツが届くと、全部一緒になって何がどこに使うのかも解らなくなってしまいます。
小さな頃からずっと見ていた両手ブレーキのZ50Aはネジ一本までどんなパーツでもすぐに解るんですが
4Lモンキーは、ネジまで細かく判別できませんね〜。
届いた純正パーツをパーツリストを片手に、だいたいに組み付ける場所ごとに分けてマジックで書いたり、
ボルト・ワッシャー・スプリングワッシャー・ナットと組んで分けておいたりと自分ですぐに取り出せるように。
さあ、組み付けるパーツの準備ができましたので組んでいきましょう!







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組み立てする前に、ある程度必要なパーツをパーツリストとにらめっこしながら事前に用意しておきます。








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さあ用意したパーツを組んでいきましょう〜!



純正のシートも用意しましたが、今回はリアのキャリアも付けずに定番のTLシートでも付けてみます。
ベアリング類など、たっぷりシリコングリースを塗りつけて一気に組み付けましたが
やはりパーツをしっかり用意したようで足らないパーツがチラホラと出てきました。  またパーツを発注し直さないと・・・。
あると思っていたパーツが一つでも無いと完成しませんし、作業も中断してしまうので、やはり事前のチェックは大切ですね〜。
本当は載せるエンジンも綺麗にしておくべきですが、気が短くて早く組みあがった姿を見たいので、あまり綺麗なエンジンではありませんが搭載。
エンジンがフレームに付くとスタンドも付きますので、やっと自立できるようになります。
会社で組んでいたので、メンテナンススタンドは用意していなかったので、壁にフレームを立てかけて組んでいましたが、自立してくれて作業も楽に。
ハーネスを取り付けて、各部の電装品と結線していき、余った配線が無ければOK。
今回は気分も新たに〔メインキー・ハンドルロックキー・ヘルメットホルダーキー〕の3点セットも新品にしてあげました!
普段乗りできるような可愛い相棒の為に、今回はパーツの入手も頑張っちゃいました。
新品でホンダさんから入手できるのは感謝しないと!  以前両手のA型を組む時に、何でもホンダさんから入手できたのに
その時はまた今度余裕がある時に買えば良いや〜なんて思っていたら、知らぬ間にどんどん欠品になっていたので、それを教訓に。
思ったうちに行動を・・・。  しかしパーツが入手できるとは言え、結構高価で財布がイタタです。
まあ形にしておけば、あとに残りますからね〜。
とりあえず組める所まで組んで、今日の作業は終了です。
不足しているパーツを洗い出して、パーツが揃ったところで再度挑戦!
友人から譲ってもらったフレームからモンキー作りが始まりましたが、段々と欲しかったモンキーの形になってきました。
早く始動させたいな〜。 やはり動かないとモンキーではありませんからね・・・。

つづく








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パーツも揃って組み付けて、試運転まで辿り付きました!



頼んでいたパーツは、2点が生産中止だった以外は翌日に届きました。
修理していて、すぐにパーツが揃うのはありがたいですね〜。
普段、旧車にありがちなパーツ難で作業が中断して試行錯誤している事を考えると嘘のようです。
旧車たちが旧車と言われる以前は何でもホンダさんから入手できて気軽に直せたのですが・・・。
その頃は、パーツはいつでも手に入ると思っていましたから特に慌てて注文しませんでしたが
今となっては夢のような話でした〜。 本田さんが元気だった頃に、もっと購入しておくんだった。
と言っても、旧車整備もパーツが無ければ無いで、何とかなっていますが。

揃ったモンキーパーツを取り付ける部分ごとに分類して、自分でも解り易いように最初にセットにしておきます。
パーツの分類が出来ると、あとはどんどん取り付けていきます!
チェーンは長めで届きますのでスプロケットの大きさに合わせてカットして取り付けます。
仮組みしたボルトやネジ類も入手した新品のボルトとネジに交換します。
取り付けゴムが無かったサイドカバーも、ゴムが入手できましたのでパチンとハメる事が出来ました。
今回載せたエンジンは5Lタイプのモンキーのものなので、キャブとマニホールドが若干違います。
キャブは良いとして、マニホールドは高さがちょっと違い、そのままではエアクリーナーの取り付けがフレームと干渉気味なので
4Lのノーマルタイプがあったので交換しておきます。 ガスケット類も新品に交換しておきます。
キャブとマニホールドも取り付いたところで、タンクに燃料コックを取り付け、
あとはタンクとキャブにガソリンホースをホンダのバルク品から適当にカットして繋ぎます。
社外品の燃料ホースは耐久性が・・・なので、やはり純正品は不安がなくて良いですね。

さあ各パーツが取り付いて、オイルを入れてガソリンも入れたところで試運転させます。
あたりまえの事ですが、すんなり始動してくれました。
カムチェーンの伸びた音が出ていたので調整して、さあ部屋の中での組み立てから外へ出してあげましょう!
フレームだったモンキーが、なんとか形になってエンジンも始動しました!
夏は夕暮れも遅くありがたいもので、7時過ぎても明るいです。
せっかく外へ出したので試運転させてみます。  始動から加速、ギャチェンジと一連の動作にも問題無いようです。
あとはキャブの調整と、本日までに入手出来なかったパーツ数点を取り付けて完成です。
ウィンカーが点滅しなかったのも直ればOKそうです。
純正タイプのシートとキャリアも用意しましたが、とりあえず今回はTLシートを取り付けておこうと思います。
それ以外は純正風で何とか形になりました。 中古パーツも何点か余ったので、もう一台形にしようと思います。
モンキーはプラモデル感覚ですぐに組み立てできるのでストレスなくて楽しいですね〜。
とりあえず4Lモンキーは完成と言う事で、今回のご報告は終わります。
次のご報告をお楽しみに!   おわり







☆ オマケ ☆


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サイドカバーにオリジナルステッカーを作成してみました。



終わりと書きましたが、今日はせっかくなのでサイドカバーのステッカーも自分仕様にしようと思い、デザインして作ってみました。
私の基本は何事もシンプルに。 作ったぞ〜と言う感じではなく、純正からこんな感じのもあったのかなと思えるように。
本業が印刷業ですから、普段からお客さんの注文に応じてデザインしますが、それもガチャガチャした感じがしない自然にと思っています。
色合いもあまり多色を使って目が疲れる感じも苦手なので、なるべく統一感が出るようにシンプルに。
純正にありそうで古くさい感じに見えるかな?

せっかく形になったモンキーですから、ナンバーも取得しましょう!
市役所に行って、ナンバーを交付して頂きました。 ナンバーが付くと立派なバイクですね〜。
これで公道復帰が出来そうです。ホッ。  細かな調整はおいおいと・・・。
とりあえず会社で出来る事も終わりましたので、会社から自宅へ持って帰ります。

一週間前はフレームで持ち込んで、持ち帰る時にはモンキーになっていると言うのも不思議な感覚ですが
クルマに載せて自宅の他のモンキーたちと一緒に並べてあげましょう。
ホンダのストリートに載せて、自宅に無事に帰ってきました!
自宅に戻ると周りは真っ暗でしたが、立派になって戻ってきた記念に記念撮影、パチリ。
早速ガレージへ入れて一区切りできました。

さて次は何を形にしようかな〜