ホンダの隠れ家 〔作業日誌〕 ピックアップの巻 その1




〔 ステップバンのダメ出し 〕

今日は梅雨の晴れ間と言うか雨もやんでいたので、ステップバンに手を加えてあげました。
最近はなるべく毎日ステップバンに乗るようにしています。
毎日乗ることによって、エンジンの冷えている時、炎天下で暑くなっている時、
など様々な条件のもとステップバンの状態が把握できます。
やはり止まってアイドリングさせている状態で、いくら調子よく感じても実際に走らせて調子が悪いのでは困りますから。
改善しなければいけないところが見つかったら、すぐに気づいたうちに対処していきます。
すぐにやらないと忘れちゃいますから、後でやろうとしたら試運転から再スタートですからね・・・。
さて今日もいくつか改善したいところがありますので作業の開始です!


ノンキー





■■■■■ H19.7.1 (日)   曇り  ■■■■■
ステップバンのライトを固定し焦点調節のネジとスプリングがサビサビでネジ山もつぶれ固着して調整できない状況でした。いつかやらなくちゃとは思っていても、今は不具合が無いから良いかなと先延ばしにしていましたが、今日は作業始めの第一弾で!
固定しているネジは全部で6本。 そのうち4本は前オーナーさんも外せなかったのかネジ山が見事に潰れてドライバーでは外れません。 完全な固着ですからバイスプライヤーで挟んで弛めていきます。潤滑剤をスプレーするものの、なかなか外れてくれませんね〜。 結局力技となり、4本ともネジはポッキリ折れてしまいました。 こうなったらドリルで折れたボルトのセンターにドリルで貫通させてタップにてネジ山を作ります。
何とか4本の潰れたネジも新しいネジと交換でき、やっとライトを取り付けする事が出来ました。 せっかくなので気になっていたライト固定の枠もサビサビでしたから別のものに交換しましょう。 シールドビームも夜間暗くて不安ですからハロゲンタイプに交換したいと思います。 私の好みはシールドビームと同じ前面のガラスが丸い曲面になっているシビエなんですが、手元に違うメーカーのものしかありませんでしたからフラットタイプのもので。 このライトにはシールドビームには無い小さなスモール球も付いているので、せっかくですから夜間も存在感があるように点灯するように配線を組みましょう。 ウィンカーからスモールを点けた時に電気が流れる配線を見つけ分岐させます。電気は得意ではありませんが、この検電ペンは電気の流れを光りで見せてくれますので重宝です。 ライトのスイッチをオフからスモールへ、そして完全なオンへ一段ずつ引いてはウィンカー配線に流れる電気を確認します。 普段は電気が流れていなくて、スモールスイッチが入った時にだけ検電ペンが光る配線を見つけ、そこから配線を分岐させてライトの裏側から出ているスモールライトの配線に繋いであげます。
無事に片側のスモールが点灯しました。 同じ事を、もう片側も作業してライトは完了!これで夜間の走行も明るくなって楽しくなるかな〜。 ハロゲンタイプにしたり、電球のワット数によっては配線に負担がかかりハーネスを新しくしなくてはいけないかも・・・。
配線をしていたら楽しくなって、ガレージを探していたらタコメーターが出てきたので付けてみますか〜。 転がっていたタコメーターなので説明書もありませんが、4本出ている配線をつないであげれば良いでしょう!  とりあえずちゃんと動くのか点検してみます。配線の色はたいてい決まっているものです。 その色で推測してテストしてみます。ライトの配線は電球にいっていますからOKと。 黒い配線はアースですね〜。 赤い配線はプラス電源でしょう。残る配線は回転を拾うポイントからイグニッションコイルに伸びている配線に付ければOKかな。 早速推理に基づいて仮の配線をすると、エンジンをかけて回転を上げると針が一緒に動いてくれました。 始動OKですから、これを室内のメーター横に置いておきますか。 ポイントの配線以外は室内でできますので、最初は3本組んでしまいましょう。 ハンドル前のテーブルを外すと配線が出てきます。ここから3本の配線を分岐させます。 私の作業は、いつでもノーマル状態に戻せる事。見た目がゴチャゴチャとかも嫌なので、配線もカプラーを使って簡単に着脱できるようにしてスッキリと。 余計な配線でショートや電気系のトラブルもありますから、あとから手を加える場合はシンプルに! 見た目がスッキリなイジリ方は、意外とトラブルも少ないですよ。 室内の配線が終わり、エンジンルーム側からの配線を室内に引き込んで結線して全て完了! エンジンを始動させて回転が上がりました。電気も点灯!
あとは気になっていたキャブですね〜。特に問題は無いんですか、学生時代に乗っていたステップバンと比較してしまうとキャブに違和感があって・・・。キャブもオーナーさんによってはクセが残っていて、調子が良くても自分にはピンとこない事も。 掃除してもパーツを換えても、このキャブのクセは多少は残るようで〜。 せっかく普段乗りするステップですから自分に合うキャブを探します。 とりあえず2セットのキャブを掃除して学生時代に乗っていたキャブの感じに近いものを選びます。 と言って普通では同じに感じると思いますが(笑) 2個めに付けたキャブがシックリきますね〜。 エンジンも喜んでいる感じ。 このキャブでとりあえず乗ってみましょう。 ちょっとした気分や感覚の問題ですが、少しでも違和感があると乗るのも気が重くなってしまいますので・・・。外観の汚れも掃除して、あとはエンジンに完全に組み付けて完了! さてさてキーを回して始動させます。 アクセルを踏んで回転を上げて、しばらくアイドリングさせておきます。 後方のマフラーからは良い感じで水がほとばしっています。完全燃焼しているかな〜。 匂いもガスくさくないですね。 始動性・拭け上がりも良い感じ。ずっと綺麗に安定してアイドリングしています。 あとは乗った感覚ですね〜。 違和感無く好みの感じでありますようにと願いを込めて走行テストをしてきました。 学生時代に乗ったステップバンのエンジンに近くなりました。 微妙な感覚の差なんですが・・・。 これで納得して今日の作業は終われます。 あとの調整は実際にもっと乗り回してからと言う事で。
今日はヘッドライトから作業を始め、簡単な作業でしたがタコメーター、キャブの交換&掃除と作業を進めていきました。 気になる事は気づいたうちにどんどん手を加えてあげると、乗っていてもどんどん快適になって実感できますから楽しいものです。 やればやるほど調子が悪くなるのでは手を出さない方が良いですが、何とか快調になっているので、イジっていても楽しくて仕方ありません。 自分にとって乗りやすくて、楽しくなるクルマが理想的ですね! これは相性もあると思いますが、新車を乗ってもシックリこない事もありますし、同じクルマでも??なんて事も。 一台一台同じようで同じじゃないと言うのは、パーツの複合体ですから組み方&状態で仕方ありません。
クルマに慣れるか、自分が慣れるかかな〜。 今日も気持ちよく作業は終了! つづく