ホンダの隠れ家 〔 作業日誌 〕 ステップバンの巻 part.1



私の作業日誌を綴っていこうと思います。
壊れていて動かないモノ、パーツが欠品していて本来の役目をしていないモノなどを見ると
どんなものであれ、動くようにしてあげたくなります。
できれば発売当時の生まれた姿に戻してあげたいですね。
形だけ元に戻っても動かなければ意味がありませんので、キチンと調子よく動くように!
趣味の週末整備ですから、時間の空いたときに自分のペースでノンビリと。
技術的な難しい事はあまり書きませんので、お茶でもしながら暇つぶしにご覧下さい。




旧車の人生も様々で、ガレージで大切にされるクルマもあれば、そのクルマたちを維持する為に部品取りにされていくものも。
同じクルマとして生まれて、どこで道を間違えたのか、いやその道に進んでしまったのか・・・。
クルマはオーナーさん次第で人生がガラッと変わってしまいますが、私にとってはどれも同じ。
ホンダの工場から生まれてきたものは、どれも平等。  どんな人生を歩んできても、可能な限りできる事を。
我が家に縁があってきたものは、ここで最後の余生をゆっくり過ごして貰うために私も頑張ります。半分死にかかっているクルマやバイクを、なんとかこちらの世界へ引っ張ってあげます。

その為に最初にする事は、まずは現状の把握から。何があって、何が足らないのか。  何かが足らなくては、こちらもスッキリしません。
他の車輌と見比べながら、間違い探しのように一つずつ足らないパーツを補っていきます。
18年程、一度も動かずガレージで眠っていたステップ











★上側が新しい作業報告です!
最初にご覧頂くには、下から見て頂ければ





■■■■■ H18.11.25   晴れ  ■■■■■  その12
前々日にキャブの装着以外は作業を完了していたので、今日は続きからやります。 寒さも和らいで心地よい作業でしたが、それでも冷えている事には変わりはありませんので、キャブのゴム製のマニホールドなども硬くてキャブを入れづらいです。こんな時には灯光機! これを横に置いておくだけで温まります。数分エンジンの横に置いておくだけでじんわり温まってきます。何度やってもハマらないキャブがストンとハマってくれました。 これはよくやる私の手段です。他にも応用が効きますよ! とりあえずキャブを付けたら本日の作業は終わったも同然。 二日前の作業から、やっとホッとしました。

さて次はオイルを入れます。 私は台数も多いですし、いつも20L缶を購入しています。 これもホンダ純正オイルです。 10W−30
安いオイルでも、マメに交換してあげる方がエンジンには良いです。
さてオイルを入れたらラジエーターにクーラントを入れましょう! その前に水道水でジャバジャバと垂れ流しで洗ってあげます。オイル交じりやゴミなども洗い流します。汚れた色から水道水の透明になったらOKかな。 まあ慣らし運転を済ませたら、また交換してあげますが。
用意したクーラント液を20パーセントに水で薄めます。 この希釈は人それぞれです。使う環境も季節も違いますから、環境にあった割合でどうぞ。
私は一年を通して20パーセントですが。
ホンダ車は緑が一般的かな?  時々他のクルマの修理を頼まれると赤いクーラントが入っているとドキッとします。
昔からグリーンが私のクーラントのイメージなので・・・。
クーラントも入れましたので、そろそろエンジンを始動させましょうか。
さてさて、手動にてエンジンを回して何も干渉していないのを確認して、プラグコードを外した状態でセルを空回ししてみます。
問題無さそうですね! さあプラグキャップを取り付けてエンジンを始動させてみましょう〜。 エンジンが無事に復活してくれるかな〜。 いつになっても、この瞬間は楽しみですね! 動いて当たり前なんですが、ドキドキ感はあります。 セルを回すと、ブォ〜ンと元気よくエンジンが復活しました。 調子良さそうです。きっとステップバンも走りたくて仕方なかったのでしょう。 エンジンは動いてはいたものの、内部が詰まって気持ちも良くなかったのかな。
早速エンジンが始動したところで、試運転へ行って来ましょう! 秋の快晴の高原をステップでドライブしてきました。 久々のポカポカ陽気に、ステップも喜んでいるようです。 とっても良い感じ。

ところがクルマのエンジン音に耳を澄ませながら走っていると、またまた問題を発見!  なんと片側のドライブシャフトから音が〜。 ハンドルを思い切り切って動き始めるとコトコトコトと音がしています。 片側だけですが、これはドライブシャフトが駄目ですね・・・。 ブーツは破れていませんが、前オーナーさんが敗れたまま走ってしまっていたのかな〜。 これは交換しなくちゃ!
また楽しみが増えました。 トラブルを出し切るのも楽しみの一つですね。








■■■■■ H18.11.23   曇り  ■■■■■  その11
午前中に降った雪も昼頃には融けたので、先々週に突然壊れたウォーターポンプと抜けたヘッドガスケットの交換を、重い腰をあげて作業にかかりました。寒ささえ無ければエンジンの脱着は嫌いではありませんが、やはり寒いと気がのりませんね〜。なんと言っても直接素手で工具には冷たくて触れませんし、腰や筋肉が寒さで硬直してしまうので、作業もはかどりません。
まあ壊れてしまったのですから直さなければ! 意を決して庭に出て作業を始めました。 以前のオーナーさんがどんな整備をしていたか解りませんし、18年も不動でしたから、やはりヘッドを降ろすなら、全部点検する為に腰下も降ろしましょう!
キャブや補器類をどんどん外して、エンジンを降ろす準備をしていきます。タイミングベルトを外せば、上下に分割のエンジンのヘッド側が外れます。時間がありませんから、どんどん外していきます。 と言いながら、写真を撮影しながらの作業は結構大変・・・。まあ皆さんへのご報告ですから頑張ります。これを見て、何だ俺もできそうと思ってもらえれば良いかなと。
そうこうしているうちに腰下のシリンダーもミッションから分離して降ろせました。 ヘッド&シリンダーが降りて、エンジンルームはスッキリしました〜。ここで一安心なんてしていられません。
まずはバラしながら各部のチェックをしていきましょう!
それにしてもオイルにまみれて汚ないエンジンですね〜。 まあ簡単に汚れは落としておきましょう。 本当は後々の細かな異常を見るにもピカピカにしておくと、ちょっとの油の滲みなどで、故障の早期発見にも繋がりますのでオススメなんですが、今回は寒くて時間も限られていますので程々に。
さて今回の故障の原因のウォーターポンプですが、これは普通ならエンジンを載せたまま交換できます。 しかし今回はエンジンの中の様子も見たかったですし、一番最初の水温計の異常な上がり方もありましたし降ろしました。降ろした腰下のシリンダー横には、ファンベルトカバーやらプーリーやらもありますが、この際みんな外しましょう。 外したウォーターポンプは想像通りガタガタです。これはファンベルトの張り過ぎですね〜。 張り過ぎのまま走行していると、新品でもすぐにウォーターポンプは壊れちゃいますよ! まあサビサビ状態ですから交換して正解だったかな。
ベルトカバーやプーリーなどを外すと余りにも汚れがヒドイので、ここは普段洗浄できない場所ですから綺麗にしてあげましょう。 あまりの貯まった砂とドロでパーツクリーナーがすぐに終わってしまいました・・・。
とりあえず内部はこの程度に綺麗にしておけばOKかな。
寒いですから、どんどん作業を進めましょう!
エンジンの外れたミッション側も油でドロドロ。 ここも綺麗にしなくては駄目ですね。 クラッチのレリーズベアリングも新品にしてあげたかったですが、探しましたが我が家にストックが無く、まあ特に異常は無かったので、このまま使いますか・・・。
降ろしたついでにクラッチは新品に交換しましょう! 今までは社外品がついていましたが、純正の新品クラッチを付けてあげましょう。 これで走りも快適かな〜。  作業は直った後の事を想像しながらやると、ついつい手が先へ先へと進んでいきます。 この辺になると寒さも気になりません。
さて、夕暮れも近くなってきましたので作業を進めましょう! 用意した新品のパーツたちにどんどん組替えてエンジンに取り付けていきます。こういった作業でも特殊工具があると作業が楽ですよ。 たとえばファンベルトのプーリーを外すにもフライホイールの固定する金具は重宝です。 これはクラッチの交換にも重宝します。やはり専用工具ですね。 と言って無くても問題なく作業は出来ますが。
ウォーターポンプはリビルトしたものに交換してエンジンに組み付けました。駄目なパーツも一通りチェックして組み付け完了! 今回は時間が無いのでバランサーの方は手を出しませんでした。そこはまた暖かくなってから。さあ、ここからは一気にラストスパートして組み付けていきます。 エンジンをボディに載せましょう!  ミッションにエンジンを固定して、ボディにも固定して、なんとか先が見えてきました。 とりあえずエンジンはOK。 あとは補器類を付けていきます。  なんとかキャブ以外は完了しました。
エンジンの壊れる前に室内のヒーターからポタポタとクーラントが漏れていましたので、ついでに直しておきましょう。 ホースを外してみると、ホースに問題があるのではなく、本体の部分に亀裂が・・・。
もう別のヒーターがあるので交換しちゃいましょう。 余計な作業が増えてしまいました。 なんとか別のものに交換して、これでクーラントも入れられます。 エンジンも整備が終わって、あとはオイルとクーラントを入れて、キャブを取り付ければ今回の作業は完成です。 なんとかエンジンの音を聞いて試乗までやりたかったですが、さすがに夜中は寒いです。身体も冷え切っていますし昼食も食べていないので、そろそろ作業は区切りのよいところでやめましょう。 寒くなると手が真っ赤になって異常に膨れてきます。素手の作業は辛いですね・・・。 週末には走れるかな〜。なんとか雪の本降りまでに直りそうです(ホッ)    つづく








■■■■■ H18.10.28   晴れ  ■■■■■  その10
交差点でウィンカーを出して右左折して、普通は曲がりきったところでウィンカーは自然と戻るようななっていますが、実際に走行してみるとウィンカーは出たまま戻る気配がありません。
これではいちいちウィンカーを出した後にレバーを手動で戻さなければなりません。 これでは乗っていても快適ではありませんので、早速直します。
まずは様子を見る為にハンドルを外します。 内部のスプリングが欠品か駄目になっているかなと。
予想に反してちゃんとスプリングワッシャーが入っていますね〜。とりあえず、またハンドルを付けて試してみますが、やはりウィンカーは戻りません。 さて他が原因ですね・・・。 ハンドルを回す機構を、ハンドルのシャフトからたどって確認していきます。
原因を発見! 左のシャフトの付け根部分の取り付け位置が少し下がってしまってます。 その為ハンドルを回した時に上に余裕が出来て逃げてしまいますね。
調整すると、しっかりウィンカーが戻るようになりました。
一つ問題クリアーです。  次はメインキーから伸びた意味不明な配線を。

メインキーから伸びた配線はイグニッションコイルまで伸びています。 その配線も剥き出したままで、それを軽くビニールテープで巻いてあります。意味不明なものは元に戻します。 本来のイグニッションコイルに伸びる配線は途中で切られていたので結線し直して、キチンとギボシ端子で処理しておきます。  これでエンジンの始動テストをしてみます。
問題なくエンジンはかかりますね!
ここも問題解決!

エンジンルームを覗いていると、どうもエンジンのヘットカバーが汚れていて気になりますので、ちょっと磨いてみました。 エンジンは本来綺麗にしてあると、ちょっとしたオイル漏れなども目に付いて、壊れる前に未然に保護できます。
と言って、今日は時間が無いので、表面の見た目だけですが。
メッキもやり直してやると綺麗になるんですが、それをやり出すと全塗装もしたくなりますので、とりあえずはこのままで。

カギをフルセットで交換しましたが、面倒なドアキーのみ交換していませんでした。 今日は気分も乗っているので一気に交換しちゃいましょう!
ドアの内張りを外し、ピンを引き抜いて別のドアキーシリンダーに交換します。
無事にこれも交換終了!
さて次の作業へ〜。

何故か一番開け閉めされていたからか、ドアゴムがボロボロになって熔けています。 これではドアを閉めても密閉が悪いです。
これは中古の程度の良いドアゴムを持っていたので、それに交換しちゃいましょう!
今まで付いていたものを外して、ピンも引き抜いて、別に用意したゴムに交換です。 ドアの締まりもバチンなんて音がしなくなりました!
全てのドアのゴムを交換できれば良いですが、それはまたの機会に・・・。
ドアのゴムには、写真のようなビンが入っています。これをごむに嵌めてボディにポコンポコンと押し込んでいきます。
グルりと一回りして装着します。
結構手間仕事ですね〜。

ステップバンは普通のクルマ。 他のホンダ旧車に比べても自由度があって、イベントに行っても、同じステップバンが2台とないように、各々オーナーさんの好みに仕上げられています。
これはステップバンの開発思想に合っていて良いんじゃないかな〜。
無理にノーマルに押し込めてしまうと、本来のステップバンの楽しさも半減かと・・・。
仕事にも遊びにも使えるように、更に乗っていて楽しく快適に!  こんなイメージで作っていますが、とりあえずエンジンも直って快適なクルマになると、やはり人間は欲が出て、走る道具だけでなく、音楽も聴けたらな〜なんて。  思ったら止まりません。 ホームセンターの広告にたまたまCDデッキが売りに出ていたので購入してきました。 カーステを買うのは久しぶり。今まで付いていた古いコンポは助手席の膝の上あたりに取り付けてありましたが、これでは足元が狭くなってしまいますし、昔のコンポよりも幅が広くなっていますので、更に狭く・・・。
学生時代を思い出し、思い切ってグラインダーでCDデッキの穴を開けてしまいました。 まあ自分で乗るのでいいか〜。ピッタリはまって快適です。
早速ステップバンに乗ってCDを聴きましたが、更に楽しくなりました!
ステップバンをイジっていると、気分は20歳の頃に戻ります。何をしても楽しいです。  出来るなら、塗装も自分好みにしたいけど、まだ塗装もやり直すには勿体無いので、とりあえずはこのまま乗っていますか〜。
そろそろステップバンの修理も終わりが近づいています。 直す場所が無くなってきました。  リアゲートのダンパーの交換と、リアのフロアーのマットの作成、スペアタイヤの取り付け金具の交換を残すのみ・・・。 ヒーターの室内側のホースも交換がありました〜。 まだ探せば作業はあるかな!








■■■■■ H18.10.27   晴れ時々曇り  ■■■■■  その9
今日は壊れていたカギを予備で保管していたものと交換しました。 リアゲートの部分のカギが壊れていましたが、一つだけ交換してしまうと2個のカギを持ち歩かなければならず厄介なので、一つのカギで統一できるように一台分まとめてそっくりの交換です。車体は後期型のステップバンですが、たまたま予備にとってあったのが前期型。 まあ贅沢はいってられないのである物を使いましょう。

さてカギの交換が終わって、次はメーターの電球が切れて、水温計の電気が点かず夜間見れないので、部品屋さんで購入した新品の電球と交換します。 ステップバンからメーターを外しましたが、せっかく外したので綺麗にしてあげましょう!
メーターからパーツを分離していきます。 ガラスはガラスクリーナーで汚れを取り除いていきます。各パーツのホコリもきれいにして・・・。

長年の汚れはすごいですね〜。 磨いているティッシュがすぐに真っ黒になってしまいます。 これだけくすんでいたらメーターもハッキリ見えないわけですね〜。 夜間の照明を点けるとポワ〜ンと見える感じでした。
パーツをバラしたついでに、銀色で文字部分に筆差しします。メーター枠の銀色部分にも銀色のペンで塗っておきます。これで見た目は綺麗になりました。
あとは元通りに各パーツを組んでいきます。
これでメーターは完成!

さて本来の目的だったメーターを照らす電球を思い切って全て新品に交換しちゃいましょう!  完全に黒くなっているもの、黒くなりかかっているもの、電球も程度がマチマチですので、後々バラバラと交換するのも大変ですから、この際スッキリ全部新しく。
このメーター球は、現行車で他の部分で使っているので入手も問題ありません。 ちゃんと新品で入手できます。
12Vの5W球。

メーターの掃除と、電球も交換したので、ボディに取り付けます。 配線をはめてメーターケーブルを取り付けて、ネジを2本はめて完成です。
さてライトを点けて、メーターの電球が点灯するかな?
無事に全て点灯して明るく見えるようになりました。
掃除前の写真左のメーターに比べて、乱反射も無くなり水槽を覗いたようにハッキリ見えるようになりました・ メーターだけ新車のよう!
こういう細かな所も改善してあげると、乗っていても気持ちが良いものです。 これで、また一つ問題がクリアしました。

夕方から市街地から外れた郊外のお客さんの所へ納品と集金を頼まれていたのでステップバンで出掛けてきました。 郊外と言っても標高の高い山村のお客さんですから、まだまだ眠りから覚めたばかりのステップにはキツイかなと思いましたが、なるべく乗って、更にダメ出ししていきたいので。
乗らないとダメな部分が見えてきませんからね!
やはり乗っていてダメ出しを一つ発見。 ウィンカーを出して曲がっても、普通は自然とウィンカーが戻るのに、ハンドルを戻してもウィンカーが出たままです・・・。 ハンドル部を外して要点検ですね! また宿題が一つ。








■■■■■ H18.10.25   晴れ時々曇り  ■■■■■  その8
サーモセンサー スーパーDX  前期用 水温計  こちらは後期用
昼休みにお天気も良いのでステップバンを直そうかと!
水温が上昇し続けて、ファンが一定のところで回るにもかかわらず針がメーターを振り切ってしまう・・・。
先日車検から上がって試乗した時の状態でしたが、一応別の水温計・サーモセンサー・別の新品サーモスタットを新たに用意してのぞみました。
エンジンをかけアイドリング状態で水温が上がるまでかけたまま待ちます。 待っている時は、なかなか水温が上がらないものですね〜。
やっと水温が上がっていよいよ点検の時が。 これでファンが回って、それでも水温計が上がり続けると前回と同じ症状になりますので、悪い箇所の特定をする事が出来ます。
針が半分を超えたあたりで、いつものようにブォーンと勢いよく回り始めました。 ここまでも以前と同じ。 あれっ、水温が少し下がりました。 更にあれれっ、ファンも止まります。 ファンが止まると言う事は水温が下がった証拠。 水温計の針も安定してます。 しばらく様子を見ても、この繰り返し。 全然異常なし! 我が家に戻ってきて直ってしまったのか、それともこのまま壊れていたら処分しちゃうぞと言ったのがステップバンに聞こえたのか・・・。 いずれにしても普通に動いて問題は解決しちゃっているので、少し様子を見ることにします。 午後は天気も良いし、営業に使って走らせてみようかな。 止まっている状態と、実際に走らせた時と、やはり機械物は違ってきますから。
クルマは生き物だな〜。でも私のご機嫌をとらなくても良いのに(笑)
ちゃんと大事に乗ってあげるから!

まあ結果として直ってしまった形ですが、サーモセンサーも水温計も突然直ってしまう事はありませんから、エンジン内部の水路の詰まりが原因でその詰まりが取れたかな〜。また暇をみてラジエーターのクーラントの交換と、再度オイル交換でも。
午後から仕事に乗り回して一気に高原まで配達&集金にと行って来ましたが、ステップはとっても快調! 登坂で他のクルマを追い越していくくらいですから。 エンジンも力があって乗りやすいです。  水温も安定していて問題無しです。

エンジンが直ると、他が気になってきます。 トンネルに入ってライトを点けてもメーターの電気が片側点きません。 後部のドアの締まり具合が悪いのかビシビシと音がします。カギも壊れているので直さないと!  空冷と違って快適な水冷車にはカーステが欲しいですね〜。 CDデッキでも付けようかな・・・。 現代車の軽よりも快適に感じるのは私の錯覚かな??  乗っていて、とっても楽しいです。








■■■■■ H18.10  ■■■■■  その7
ブレーキのカップは昔からホンダ純正品を使いません。 私はあるメーカー専門です。 カップは規格品ですからホンダに在庫が無くなってもサイズさえ合えばOKです。
このメーカーのカップは長持ちしますよ!

水温が上がる理由の一つがサーモスタットの故障。 エンジンの水温が上がってもサーモスタットが82度で開いてくれないとラジエーターで冷やされたクーラントがエンジン側に回ってきません。 夏場に遠出してサーモスタットが壊れたと思ったら、サーモスタットを抜いてあげると、たえずラジエーターから冷えたクーラントが循環してきます。 まあこれは一時しのぎの方法ですが。 このまま外しておくと、なかなかエンジンも温まりませんし、エンジンの性能にも左右しちゃいますので。 やはり一定の温度が大切です。 いつでもパッキン紙から切り出せるようにパッキンをデータ化してあります。

エンジンを掛ける時にゴリゴリ音がしています。 これは明らかにセルモーターから音が出ています。 きっとベアリングが駄目になっているのでしょう。バラしてOHすれば良いですが、時間がないので予備のモノと交換しちゃいます。 配線を外して固定の12mmボルトを2本外せば簡単に交換出来ます。 エンジンの掛かりの悪いクルマはセルモーターが駄目になり易いですね〜。 フライホイールとの当たりが悪かったり、磨耗しているとお互いが滑って噛み合わずギャンギャン泣く事があります。 この場合は要交換ですね。 水温が上がってもファンが回らないのは、このファンスイッチが駄目です。これは迷わず新品に交換ですね。 これも社外品の在庫です。

始動したもののキャブが今ひとつ。 内部が多少詰まっているのかキャブが落ち着きません。
バラしてクリーナーで洗浄していきます。
仕事の合間の作業ですから、ゆっくりもしていられませんので、外観はともかく内部だけをササッと!
とりあえず詰まりもとれて全て貫通しているようです。バラシたキャブを元通りに組んで作業は終了。
組んだところで早速エンジンに組み付けて様子を見てみます。
問題なさそうですね。  とりあえずアイドリング状態ではOKですから、あとは動いている状態で普通に走ってくれれば良いのですが。
クルマもバイクも走らせて負荷をかけないと解りませんからね。 坂道あり下りあり、デコボコ道ありと、止まっている時とキャブの使用条件が違いますから、どんな条件でも調子が良くないと困りますからね・・・。
それは乗ってからおいおいと。
まずは普通にエンジンが始動してアイドリングしている事。 でないと車検さえ取れませんから〜。

エンジンが普通に掛かるようになったものの、水温計の針もグングン上昇していきます。 途中でファンが回っているのに、それでも針は急上昇・・・。
今までもオーバーヒート等を経験していますが、その場合はラジエーターのファンが回らない場合とサーモスタットの故障です。 ラジエーターファンが回りっぱなしで水温が下がらない・・・。 サースタットが開かずエンジン側に冷えたクーラントが回っていかないのかな?
早速、新品のサーモスタットに交換します。 さてさて、様子はどうでしょう。再度エンジンを始動させて様子を見てみます。 やはりファンは回っても水温は上昇していますね。 メーターが振り切りそうです〜。
まあ間を空けて考え直しましょう! 駄目な時は駄目ですから。


さて日を改めてチャレンジです。エンジンをかけて様子を見ます。 しばらくすると水温が上昇してきます。 あれっ、先日と様子が違います。水温が上昇してもファンが回りません。 とりあえずファンが単独で回るか直結にしてテストしてみます。 問題なくファンは回ります。 となるとエンジン側のファンスイッチが駄目ですね〜。 これはポイントのケースをそっくり外してあげないとファンスイッチは交換できないので面倒でやりたくないんですよね〜。エンジンが降りている時ならいいですが、覗き込んでの作業は腰が痛くなりますし・・・。
とボヤいてもステップは直りませんから重い腰を上げて始めましょう!
そっくりポイントケースを外して、古いファンスイッチを外し、新品のファンスイッチを付けたら元通りに組み付けます。  さてさてエンジンは掛かるかな〜。  ブォ〜ン! セルも一発で始動してくれました。 調子も良さそう。
さて水温は?   ラジエーターは交換してありますし、洗浄もしてあるから問題ないのですが、ファンスイッチを交換して一定温度でファンが回るようになって良くなったのですが、それでも水温計は上昇していきます・・・。
さて徐々に原因を追い込んできましたが、順番に改善してきたので、残る原因は3点のみ。 とりあえず3点改善すれば直るはずですから頑張りましょう。 その3点は、水温計・サーモセンサー・エンジン内部の水路の詰まり。
これを解決してあげましょう。 まずは水温計を別のものに交換して針の振れを確認してみます。それでも同じ状態なら残りの二つが原因。交換して直れば水温計が壊れていた事になります。
まあ腰も痛いですし、陽も暮れて夜の作業は辛いですから、今日はこの辺で・・・。  また後日の宿題に!








■■■■■ H18.10.5   曇りのち時々雨  ■■■■■  その6
燃料タンクから燃料ポンプまでガソリンが来て、それでエンジンが掛からない。これには原因が3つ考えられます。 キャブ・エンジン・点火、この3点が揃わないとエンジンは掛かりませんから、一つずつチェックしてみましょう。 なるべく簡単な所から。 作業を覚えてくると、どうしても近道をしたくなるものです。 まずはプラグを外して見て見ますか。 ベチャベチャに濡れていますね〜。 と言う事は、燃料ポンプからキャブへはガソリンが行って、プラグにも燃料が届いていると言う事になります。 すると火花が弱いか出ていないか。
段々と不動の理由と問題点を絞り込んでいきます。 と言うか改善していきます。プラグをエンジンに接して、セルを回してみても、火花がチョロチョロです。ちょっと弱いな〜。 プラグコードからプラグキャップを外し、コードを1cmほどカットして付け直します。 さて火花はどうかな? 先程よりは良いですが、まだ本調子とはいかないようです。さてお次はポイントです。 ポイントの接点を紙ヤスリで整えて、あとはケース部分をそっくり洗浄してみます。
さてどんなものか。 火が強くなってきました。 さあ、エンジン始動の再チャレンジです。 どうかな〜。 まあエンジンに圧縮があれば掛からないはずはありませんが、キーをひねって始動させてみます。 キュルキュル、ブォ〜ン!
エンジンが力強く掛かってくれました。 エンジンが掛かれば、あとは普通の車検整備ですね。 ああ、長年の眠りから覚めました。 今日は30分の作業でなんとか無事に終了!  やはりクルマもバイクもエンジンが動くと楽しいですね〜。可愛く感じてきます。 掛かりさえしたら、あとは何とでもなりますから。  あ〜、更に公道復帰へ前進です。 エンジンが無事に始動して気持ちよく作業を終われますね〜。








■■■■■ H18.10.4   曇り  ■■■■■  その5
燃料タンクが付かないと、エンジン始動には弾みがつきません。 自走させるために、先日外した燃料タンクの代わりに、別の燃料タンクを取り付けます。時間が無いので外装の洗浄と塗装は後にして、早速ジャッキアップして装着します。 暗い場所と床下に潜っての作業は楽ではないですね・・・。 なかなか思うように手が入らなかったり、態勢が苦しくて筋が吊ったり〜。 更に砂やサビがポロポロと目に落ちてくるのは辛いです。なるべくやりたくない作業ですね。 やるならリフトがある場所で。 しかし出張修理は文句も言えないですしね・・・。 ボルト留めしてゴムホースを交換し、更にエアー抜きのホースは新品にして、なんとか内部の綺麗なタンクに交換完了! これで一区切りつきました。 ここからは作業も弾みがついて公道復帰も目前ですね。

さて、壊れていた燃料ポンプも交換し、さあ燃料タンクからエンジンルームへガソリンが流れてくるかやってみましょう!
バッテリーを繋いで、キーを一段回します。 燃料ポンプが見違えるように勢い良く始動しました。 コンコンコンコンコン〜。 まだキャブにホースを繋いでいませんので、ホースの口からドバドバとガソリンがこぼれてきます。綺麗なガソリンがでてきたところでチェック終了。 タンクOK、ポンプOK! 順調です。さてキャブに繋いでエンジンの始動をさせてみますか!
掛かりそうで掛からない、何ともハッキリしない感じです。 楽をしてエンジンを始動させようと思いましたが、そう簡単に長い眠りから覚めてはくれませんね・・・。 今日はちょっと延長して1時間の作業になってしまいました。 つづく








■■■■■ H18.9.27   曇り  ■■■■■  その4
またまた作業の続きを! そう簡単には始動させてくれませんね〜。 燃料ポンプも駄目なくらいですから、タンクも想像がつきます。 やはり乗っていて不安になりますから、タンクは取り外してチェックして、掃除なり交換なりしなくては駄目ですね。 まずはタンクを外してみましょう。 クルマをジャッキアップさせて下に潜り、4本のボルトとホース類を抜けばOKなのですが、クルマの下に潜っての作業は嫌ですね〜。 サビやらドロやらポロポロと。 スチーム洗浄しても、やはり粉がパラパラと。 これが目に入ると痛くて痛くて・・・。
N360やバモス&TN360のタンク交換は意外と簡単ですが、水冷系はちょっと面倒。 できればやりたくないです。 とりあえずは外しましたが、やはり中はドロドロのまっ茶サビです。 ちょうど外したばかりの程度の良い燃料タンクがあるので、それに交換しちゃいましょう! このタンクは掃除して、また次の車輌へのスペアとして。 スペアを作っておくと、作業がスムースになりますのでオススメ。 外したらスグに直しておくクセをつけておくと良いかも。
今日も30分の作業は終了!  少しずつでも前に進んでいきます。 エンジン始動の日は近いかな・・・?  つづく







■■■■■ H18.9.25   晴れ  ■■■■■  その3
我が家のガレージではないので、作業も通いで毎回30分ほどしかできませんので、少しずつの進行ですが、確実に一歩ずつ前へ。
今日は現状確認して、エンジンの始動前に補器類のチェックを。 ラジエーターが何故かパンクしているようなので、スペアのラジエーターを持ち込んで早速交換しました。 ラジエーターはラジエーター屋さんへ持っていけば新品のようになって修理からかえってきますので、もしスペアが無ければ専門店へ。簡単に修理&コア増しなどをしてくれます。 オーバーヒート気味なクルマならコア増しすると水温が下がりますよ! 長年のサビで水路の詰まりもありますからね・・・。 お金に余裕があればお薦めです。
ラジエーターの交換も終わり、クーラントを入れて完了です。 ここで水を入れては駄目ですよ〜。 つい間に合わせでなんてすると、冬季間にウッカリ交換し忘れて、エンジンごと凍結して割れるなんて事になりますから・・・。
さてさて各部をチェックして、イグニッションスイッチを回してみますか! アレレ、燃料ポンプが全く動きませんね〜。 とりあえず外してみましょう。電源をとって、燃料ポンプ単体で動作チェックしてみます。 しかし、やはり動きませんね。 内部でサビやガソリンのカスが詰まっているのでしょうね。 これも時間が無いので、スペアに交換してしまいます。 この駄目な燃料ポンプは次の車輌の為に、後で直してスペアにしておきます。 外したパーツは荷札を付けて現状を細かく書き残しておくと、次の作業にとても楽です。
今日は、この辺で・・・。   つづく








■■■■■ H18.9.21   曇り  ■■■■■  その2
急な引き取りで置き場に困り、とりあえず仲間の会社へ置かせて頂きました。そしてまずはステップバンの現状を把握します。 やはり最初は全てのチェックをしていきます。良いもの悪いもの、更に必要なモノ。 再生までの道筋を頭にイメージして、プランが決まれば一筋に進んでいきます。ただなんとなくの整備では、摘み食いのようになってしまって、時間だけが過ぎてしまって、何をしてよいか迷路に迷い込んでしまいますからね。 一筋の光を頼りにただひたすら作業を進めていきます。さて現状は?
長年のホコリをスチーム洗車で洗い流します。ついでにエンジンルームも。水が掛かってはいけない所は確実に防水して。  予想通りボディは良さそうですね〜。 エンジンもツインに載せ換えられて良さそうな感じ! 簡単に動いてくれればラッキーなんですが、18年の眠りはそんなに簡単には動きませんね(笑) タイヤのエアーも入れて、外見はOKのようです。








■■■■■ H18.9.21   曇り  ■■■■■  その1
長年眠っていたステップが、縁あって我が家にやってきました。18年程車検が切れたままガレージの中で、ずっと復活の日を夢見ながら・・・。
夢は実現させてあげないといけません。 ずっと私が迎えに行くのを待っていてくれたのですから、もう一度颯爽と風を切って走らせてあげないと〜! とりあえずは18年もの間眠っていたのですから、ブレーキの固着、タイヤのパンク等は仕方の無い事です。 ガレージから引っ張り出さなければいけません。ガレージにも車体にも傷を付けずにロックした状態のクルマを引き出すにはテクニックがいります。 しかし何度もこんな状態のクルマを引き出している私にとってはそんなに問題ではありません。 有無を言わせずズルズルと一人で引き出してしまいます。 しかし今回は建物と建物のスペーズが狭いので引き出しずらかったですが、それでも30分と掛かりませんでした。ガレージから引き出したら、仲間に頼んでいた積載車を待つだけです。予定よりも早く引き出してしまったので、積載車の到着まで待つのが逆に大変でした・・・(笑)
さてさて、引き揚げたら公道復帰のプランを立てますか!
走りたくて待ちわびていたクルマやバイクは、とっても素直に動いてくれますので、意外とスムースに進むものです。