サイトフィッシングについて

最近少しサイトフィッシングについてコツみたいなものがわかりましたので、MGLFの方々にレポートしたいと思います。まああくまで個人的な意見ですので参考程度にして下さい。ただし、これに関する反論や批判は一切受け付けませんので、よろしくお願いします。

ずばり、サイトのキーワードは

@     回遊魚を狙う

A     回遊ルートを予測しアプローチ

B     魚の目線より下で食わせる

以上の3点にです。今年に入ってから合川のクオリティフィッシュは全てサイトでの実績(思っているだけかも・・・)です。

合川ダム 46cm 37cm (4月) 44cm 35cm位

また、サイトフィッシングとは見えている魚にルアーを投げ、ルアーが見える場所で魚がバイトするものと考えがちです。しかし、ある場所で回遊ルートにぴったりの場所を見つけ、実際に魚が泳ぐのが見えたので、次に通過する魚に狙いを絞ってアプローチする。これもサイトフィッシングではないかと私は考えてます。よってここでお話するのは広義でのサイトとお考え下さい。

さて、これから@〜Bについて解説します。

@ 回遊魚を狙う

見えている魚は大きく3つに分けられると思います。

a.テリトリー依存型 ・・・ほとんど動かない。アプローチすると逃げ、また戻ってくる。

b.やる気ない型  ・・・動きはあるが、規則性がない。比較的浅いところを泳ぐが、泳ぐ速度は遅くて、浮いてるだけのものも。また、アプローチにはほとんど反応しない(逃げない)。

c.回遊型     ・・・決まったルートを泳ぎ、泳ぐ速度は比較的速い。やる気ない型よりは深い水深を泳ぐ。

この3つの分類で釣れる可能性が一番高いのがcタイプだと思います。合川の魚は全て動きの速いものを狙って釣りました。aやcを釣る方法はあるかも知れませんが、私にはまだ解説できませんのでご了承下さい。

A 回遊ルートを予測してアプローチ

最近よく思うのは、個体によって多少のズレはあるものの、大場所と呼ばれるところには回遊ルートがあり、回遊型の魚はそこを通って移動しているのではないかということです。

例えば、今回の合川ダムの前の川筋BWはベンド部アウトサイドが砂地で1m位のシャローとなっており、そこからベンド部インサイドの岩を中心とした5〜6m位まで落ち込みます。よく下を観察すると、マテリアルが砂から石に変わる部分に壁状ブレイクがあり、回遊型の動きの速い魚はブレイクの少し上の砂地の部分、水深3mぐらいのところを早めのスピードで泳いでいました。今回の合川ダム前の川筋BWはジンクリアといってもよいほど澄んでおり、本来ならば人間から見えるか見えないかの深さなのかも知れません。リザーバーで岸沿いが釣れないときに、底が見えるか見えないかの水深を探ると良い結果が出ることがあるのは回遊ルートにその辺りのレンジがよく使われているからかも知れません。

また、4月の合川ダムでも熊野川BWの岸から2m位のブレイク沿いを回遊している魚を何匹も見てエリアを絞り、遠目からアプローチしたところ46cmをゲットしました。

あと、これは違うといわれるかも知れませんが、雄琴港の赤い灯台の周りも回遊ルートとの予測をつけアプローチしてます。雄琴港の赤い灯台の周りは防波堤から外に3〜4m位はゴロタ石が沈んだ1m位のシャローから一気に4〜5mのウィードエリアに落ち込みます。そこで良型が近くで揚がったのをヒントにアプローチしました。ちなみにこの周りでは50cmと42cmが揚がりました。プリスポーン状態のバスが雄琴湾内のスポーンエリアに入る前、ウロウロするときに通る場所と考えています。

B 魚の目線より下で食わせる

次にアプローチですが、遠目からアプローチした方が良いと思います。理由はもちろんスプークさせたくないからですが、ルートを予測出来るならば逆に食ってるところが見えないくらい遠いところに投げるくらいが良いかも知れません。とにかくスプークさせないことが必須条件です。

そして、食わすのはほとんどフォールのみ。着底したらあまり動かさない。下手に動かして、ルアーが魚に向かって猛スピード向かってくるとか、魚の体に当たる、横切るのは最悪です。唯一、魚の後ろを追い抜くかたちは本等は書いてあるので試してみましたが、ボートポジションからこっちに向かってくる魚にアプローチするのは難しいのと、追い抜くスピードで動かすとルアーが浮いてしまいますので実現していません。これは今後の課題です。

最後にここがキモですが、魚の動きを予測し、魚とルアーが交差する瞬間には魚の目線より下にルアーがあることが良いのではないかと思っています。イメージとしては、泳いでいる魚の鼻先から1m位先をフォールしながらルアーが通過し、着底。食うタイミングとしては、落ちているルアーを追いかけて上から中層で食うか、着底したものを食うといった感じです。

そのためにはフォールスピードと距離が重要となります。自分の握っているルアーがジグヘッドリグならば、フォールスピードが早いため回遊予測ルート手前に落とす。サターン常吉であれば、フォールスピードが遅いため回遊予測ルートのかなり先に落とします。ここで、魚が通過する瞬間にルアーが魚の上を通過する様であればアプローチは失敗。次のタイミングを待ちます。

以上のことをふまえれば、タックル選択も結論がでます。自分のボートポジションから比較的回遊エリアがたくさん見通せる場合は、フォールスピードの遅いものを用意し、遠目にキャストする。回遊エリアの見通しが悪かったり、水深が深いところを泳いでる場合はフォールスピードの速いものを選択するのがベストでしょう。とはいうものの、見つけた瞬間にタックルを持ち変えるのはなかなか難しいので、今握っているタックルのフォールスピードに合わせてアプローチ距離を変え、バスの少し先にフォールさせることをイメージすることが重要です。

以上長々と偉そうに書きましたが、元ネタはフィッシングVというTV番組で、加藤誠司がサイトフィッシングをリザーバーで行っている様子を収録しているものがあり、そこからかなりのヒントを得ています。この番組は非常に参考になりますので、貸して欲しい方がいれば、DVDにて貸出します。和田まで連絡を下さい。

最後に、これを読んで頂いた皆様のMGLF参加率がもっと上がってくれたらいいなあと考えています。(最近参加者少なくなりました・・・)次の風屋ダムでサイトフィッシングを是非試して見て下さい。