宮崎税務会計事務所

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 新年明けましておめでとうございます 

 2010年 1月 1 日    

季節の移ろいを味わう余裕もなく働きつづけて気が付くと、今年で60歳になります。年男もひとつの人生の折り返し点であり、還暦を自営業として迎えられることは、多くの方々のおかげと感謝しております。社会に出てからサラリーマン時代を10年あまり経験した後、独立開業してすでに20余年となりました。今日の社会経済状況は、まさに1929年の大恐慌の発端となった80年前の社会経済体制の激動の時期に思わせます。これから多年に渡り日本全体で既成の常識が覆されるような激しい時代が続くことになりそうですが、今日までの「毎日を悔いのないように生きる」ことを日々繰り返しながら、これから生じる多くの事項に取り組んでいきたいと思います。そして、皆様の喜びに貢献できれば幸いです。


子供手当ては「いつか来た道」でしょう  

 2009年 11月  18日    

経済の大きさは国内総生産(GDP)で表示されます。先ごろ中国に追い越され日本は世界第3位に落ちることが予想されて話題になっていましたし、昨年の1月には大田元経済財政大臣は国民一人当たりのGDPは先進国の中で18位に低下したのでもはや日本は「経済が一流」と呼ばれる状況ではないと国会で発言しました。GDPは、大きく分けて消費と投資に区分されます。そのうち70%占めるのが消費で、その他は主に投資です。消費の内訳は、民間消費55%と政府消費15%に分かれますし、投資も民間設備投資と政府の土木建設投資に区分されます。政府の支出は、国会の予算で決められますので、翌年に及ぼす影響は大きなものがあります。民間は財政支出の大きさとその方向に向けて設備投資をしますし、家計はサイフの紐を調整するわけです。
昔、景気対策として6月のボーナス時期に特別減税の援助をして消費を盛り上げようとしましたが、多くの家庭はこの資金を消費せずに貯蓄に回しました。近頃では定額給付金もありましたが、目に見える消費の盛り上がりは見当たりませんでした。今回の子供手当については、義務教育期間の小中学校生が対象であり、実際にはあまりお金のかからない年代なのです。それに比べて高校や大学は何倍も教育費がかかります。親御さんはその手当金を将来に備えて貯蓄に回しそうです。消費は増えずに、貯金経由での国債購入がその行き先ではないでしょうか?


 地球温暖化への疑問  

 2009年 9月 24 日    

地球の歴史は、氷河期と気温が温暖な間氷期を繰り返しています。人類の歴史は400万年前に始まりますが、その間、幾回もの氷河期を動物として生き延びてきました。そして、1万年前に氷河期が終わり間氷期が始まりました。このチャンスに私たちの祖先は、家畜を飼いならし、植物を育てて計画的な食料生産を始め、8000年前にはメソポタミア文明やエジプト文明が始まります。その後の人類は発展し生息域を宇宙にまで伸ばそうとしています。
これも、気候が温暖な間氷期だからこそ可能になったことです。氷期と間氷期の繰り返しには2万3000年、4万1000年、10万年といった周期性があるそうですが、最後の氷期が終わってから現在まで1万年が経過して、あと1万年は間氷期が続くと予想されています(中学校、高校の地学教科書より)。
でも、地球の温暖化が進み氷河が溶けて海水面が20m上昇すると、低い土地にある都市は海面に没することになりますが、反対に気候の変化により不毛の砂漠が肥沃な大地となり、高地が低地となってシベリアの凍土が広大な耕作地に変わるものです。人類は、傲慢にも地球をコントロールすることを考えるよりも、気温の上昇を地球の変動の一部として受け入れて、その提供される環境に合わせて生きることを考えるべきです。
人類が恐れなければならないのは、地球の温暖化の対極にある地球の凍結である氷河期ではないでしょうか?熱帯地方に暮らすホームレスは生きていけますが、極寒の地にはホームレスはいません。


 夏越しのシクラメン  

 2009年 9月 14日    

昨年末にプレゼントされたシクラメンが、花が終わった5月から現在まで無事に夏を越しました。
シクラメンが夏を越す方法には、水分を断って球根を眠らせる方法と葉を茂らせながら夏を越す方法があるようですが、今回は葉を茂らせながらの夏越しです。半年近く直射太陽に当たらない場所に置いたので、葉が千手観音のよう に一方向に向かってひょろひょろ伸びています。まだ、花芽は見あたりませんがいつごろ咲きだすのか楽しみです。


 不況が深刻化しています。  

 2009年 9月 9 日    

今年の2月ころは、世界的不況の大合唱で国内企業への資金繰りのために、金融機関からどのように借入金を調達するかが問題でした。このため、国は、各種の緊急融資金を用意しました。
しかし、最近は、企業の業績がさらに悪化して毎月の返済が難しくなりつつあります。このため、借入金のリスケジュール(re-schedule)を金融機関と打ち合わせることが増えました。リスケジュールというのは、銀行にしばらくの間、返済を減額・繰り延べしてもらって資金繰りをつなぐ方法です。 零細中小企業の再生に向けてリスケジュールは一時的な猶予手段になります。手続きとしては、金融機関に、返済猶予申込書、資金繰り表、経営改善計画書等を提示してお願いすることになります。
でも、企業の業績向上のための手段は、社内的にはすでに実施済みであり、新たな売上増大策や経費の節減策は なかなか見つからないものです。このため、企業としては、金融機関にアピールできるものが少なく、資金繰りとともに苦しいのが現状です。


 地球温暖化の話  

 2009年 9月 3 日    

国立局地研究所の開放がありました。その内容は、南極観測の展示とお話が中心でした。説明をしている研究所の職員は、専門家ばかりですから隕石拾いの話、南極で自転車に乗る話等興味ある話が聞けて面白かったです。この秋に日本をたち昭和基地に赴く本吉隊長の講演が興味深いものでした。この方は、南極観測には何度も従事している地質学が専門の学者の方です。昭和基地での気温の変化は長年変動が無いこと、10数年前までは、世界の気象学者は、間氷期が終わりに向かうにつれて地球は寒冷化していくという予告していたことをあげて、最近の地球温暖化の世界的な合唱に疑問を呈していました。私も地球温暖化の問題は、情報の操作により作られた危機であると思っていますので、同意見の方がいてうれしくなりました。しかも、この方は、昭和基地観測の隊長であり純粋な学者の方だからです。地球温暖化の危機は、欧米の排出権取引市場で一儲けをたくらむ人たちの行為を正当化するための演出に見えるのです。
さて, 南極大陸に勤めるのには何が必要でしょうか?昭和基地に勤める隊員になるのには、学者をはじめコック、医師、機械の技術者等たくさんの職種がありますので、それぞれの分野での優れた技術を持つことが必要であり、そして頭の能力以上に頑強な体力と根性が必要になるそうです。昭和基地には、飛行機を使っても最短でも5日近くかかるそうですが、地球から宇宙に飛びだすのに必要な時間は8分30秒です。


 横田基地の開放パーティについて  

 2009年 8月 23 日    

横田基地の開放日がありましたので久しぶりに参加しました。参加者は、アメリカの戦闘機や各種の飛行機をカメラに納め、最大の輸送機ギャラクシの機体に触れたうえにコクピットの席にも座らせてくれました(1時間並びました)。アメリカ軍のほかに海上自衛隊の飛行機も陳列してありましたが、災害活動や人命救助を中心とした明るい迷彩を施した自衛隊と中東やアジアにスクランブルできる体制にあるアメリカ軍とでは兵器から受ける印象が違います。機体に黒いグレーの金属色を施された戦闘機や輸送機は威圧感があります。陳列されている飛行機の中には、一機142億円といわれる最新の戦闘機 F22.ラプター が2機ありました。この日のために那覇から持ち込んだようです。この飛行機が日本の次期戦闘機になる可能性は消えましたが、世界の最新鋭戦闘機です。機首は高速モーターボートの舳先のようで、空気の海を突き進むのを感じさせる迫力です。機体の前には銃を持った兵隊が1名巡回しているほか機体の下には4名ほどの兵隊が詰めていました。開放スペースが広いので米兵も電気自動車で巡回して警備をしていますが、若い兵隊やその家族は日本人とのふれあいを楽しんでいます。広い格納庫でのライブと屋外でのライブの2つのステージがあるうえに、トイレも多数設置されていて不自由を感じませんでした。昔と変わらずに、観客にボールを投げさせて、的に当たると水がめの上にいる人が水に落ちるというゲームをみて懐かしくまた安心しました。お祭りの盛り上げ方は、アメリカ人にはかないません。入間にある自衛隊の航空ショウと比較して基地の規模はもちろん、基地内に飲食店さえ出店できずトイレの設置でも自衛隊は規制が厳しくてかわいそうです。コーラやスプライトは1$、バドワイザーやミラーのビールは3$、ステーキ定食とかTシャツは1000円でした。1$は100円の交換レートです。毎年、来場している日本人はUS$で支払いをしていました。20年以上前の参加者は、帰りの土産に持てるだけのビールやコーラを買い求め、ステーキを食べるのに長い行列ができたものでしたが、豊かになった日本人は広い空間とアメリカの雰囲気を楽しんでいます。


 夏の花が花壇にひろがります  

 2009年 8月 18 日    

7月にお天気草を4株購入して植えておいたところ花壇一面に広がりました。この草花は生命力が強く「挿し木」ならぬ「挿し草」でもその生育範囲を広げていきます。丈夫で長持ちの草花は歓迎です。


 敗戦の日を迎えるにあたり  

2009年 8月 3日  

終戦記念日になると話題になる靖国神社は小さな建物です。ここには、戦争の遺品を集めた遊就館があります。冷暖房完備の博物館を思わせるりっぱな建物です。遊就館の訪問者は、戦争を体験した人ばかりでなく、予想以上に多くの戦争を知らない20代の若人カップルが目 に付きます。きれいに飾られた展示物からは、戦争の悲惨さはあまり実感できませんが、全コースを見学するのに、2時間近くかかります。それでも、戦地に散った若人の遺書を見 ると悲しくなるのは、多くの人の共通した気持ちです。
 靖国神社についてはA級戦犯を祭ることの是非が政治的問題になりますが、日本人はどのくらい東京裁判を知っているのでしょうか?
裁判の名を冠した東京裁判(極東軍事裁判)は、勝者が敗者を裁く軍事裁判で手の汚れた者が判決を下したものです。この裁判では、通常の戦争犯罪に加えて、新たに「平和に対する罪」が問われましたが、ニュルンベルク裁判にかけられたドイツと東京裁判の日本の戦争行為に対してだけが対象であり、アメリカの原爆投下や日本とドイツの各都市への焼夷弾のよる一般市民への殺戮は裁判の対象外でした。これは表向き裁判の名を借りた連合国とその国民に向けた報復の舞台でした。勝者の裁きによる戦後のアメリカやイギリスによる殺人であり、ソ連にとっては日露戦争での復讐の機会を提供したものでした。
 戦争全般を指導した罪としてのA級戦犯は28人、内訳は職業軍人17人他は外交官、首相経験者でしたが、裁判の判決は、開廷前の戦犯指名時から決められていたようです。B、C級の戦犯も同じことでしょう。
A級戦犯として絞首刑にされた中には 文民である外交官.首相である広田弘毅も含まれています。    
  東京裁判の被告が、その子供に 当てた手紙には、「戦争はしてはならない。しかし戦争を始めたからには、 負けてはいけない。あらぬ事柄まで押しつけられて、さらに、苦しめられる。」と ありました。
19世紀は、産業.文化で圧倒する白人と有色人種の戦いであり、支配者と被支配者の時代です。今の日本では植民地など身近に感じませんが、当時は、アジアはすべて植民地化されて、アヘン戦争で敗れた「清」の後は、その手が日本に迫ってくる切実な問題でした。日本は、世界の植民地争奪競争が終わりかけたときに、最後の侵略者として参入したのが不運でした。 アメリカやイギリスは、すでに、世界中に多くの植民地を持ち、その現状を維持するために侵略国から平和主義国に国の衣を変えようとしていました。産業が成長して成熟期を迎えると、国内の需要が飽和状態になると、更なる製品の販路開拓が必要になります。武力による制圧が済んだ後では、平和による外交を唱え、製品を輸出して富を本国に持ち帰ることができます。そのためには安定した秩序が必要になります。これを「平和」と呼びます。その国益を守るために新参者の日本が追い落とされたのでしょう。
現在では、鉱物資源や水源獲得を目的にした中国によるウイグル自治区やチベットへの武力行使、ロシアによるチェチェン共和国への介入がその例です。
このことは、教師も学校の授業ではふれず試験問題にもなりませんでした。そもそも、昭和以降分の授業は時間切れで中学校の義務教育は終わったような気がします。もっとも、45年前のおぼろげな記憶ですが--------   
さらに、マスコミは、明治以降の欧米やアジアとの関係については、中国や韓国の反発を恐れているのか、アメリカへの遠慮なのか、あるいは、数多の戦争に国民を扇動して戦場に送り込んだマスコミ自身のボロ隠しのためかわかりませんが、戦前の日本のおかれた立場を明確にしていません。
日本のおかれた立場を冷静に評価することが今後のためにも必要と思います。
時代が進み、先進国は、製造業を中心にした産業資本主義から金融業を中心にした金融資本主義に変わりつつありますが、そこでも、今後の金融業を左右する主導権争いが行われています。現在の世界不況から脱却した後の好景気に向かって、先進国であるアメリカやイギリスの金融機関が優位になるような制度改革が進んでいます。


 あじさいの時期  

 2009年 7月 13日    

梅雨の合い間に照りつける日差しが、厳しさを増してきました。さらに、せみの鳴き声も聞こえくる今日この頃です。
先日は、長い地中生活の後でボヤットしていた「ニーニーゼミ」を木の上で捕まえました。これからは、いろいろなせみが、夏の到来を告げにやってきます。  せみやトンボを見たら素手で捕まえたくなるのは郷愁のようです。今の子は、せみやトンボを追いかけないので昆虫の皆さんはのんびりしています。


 財政の大盤振る舞いと近未来 

 2009年 7月 3日    

 緊急経済対策の大義名分の下におこなわれた定額給付金や高速道路料金の引下げは、目先を楽しむ人や老人にとっては朗報ですが、日本に行く末を案じる人や若人にとっては不安の種になりそうです。定額給付金の予算は、給付金の2兆円と事務費用825億円の合計2兆825億円であり、高速道路の料金引下げは5000億円の負担となり代金は道路公団に支払れます(2008年度第2次補正予算より)。当面は、道路財源が充てられますが、いづれは、国債(借入金)に置き換えられます
その一方で、2008年度は、国の租税収入が予算額を下回り歳入欠陥が生じました。国ばかりでなく地方公共団体も同様か、もっとひどい状態でしょう。いすれも、国の信用を前面に出し「国民」という担保により借入れを進めています。09年度の企業業績の厳しい見通しからは、同じように歳入欠陥が生じると予想されます。 国債の減額(償還)は、国の資産の売却や増税に財源を求める方法、およびインフレ利得による目減り待ちしかありません。話題として、消費税の税率を上げれば、年金や医療の問題がすべて解決するかのように取り上げられますが、これは錯覚です。今の消費税の税収は10兆円ですから、税率を20%に上げると40兆円の税収が見込めますが、 国債の残高 は846兆円(09年3月末)あります。さらに、国債のGDP比175%では、国民がその所得を1年9か月分全部ささげてやっと精算できる額です(笑)。
近い将来、国民が苦い薬の消費税増税を受け入れただけでは、一時的な延命処置に過ぎず根本的な解決にはなりません。長期金利の上昇を恐れるのは財務省の人ですが、その影響を受けるのは国民です。経常収支の黒字額が急速に減少している今、「借入金をどこまで支え続けられるか」の実験が続きます。


 変わらぬ自然に癒しを求めて  

 2009年 6月 25 日    

(別山から見た剱岳)
北アルプスの剱岳が、映画の主役になりました。いつも10人程度の観客しかいない映画館が中高年で満席 の状況でした。
こんなの初めて!!
木も生えていない険しい岩山には、わらじや美濃笠がよく似合います。剱岳の四季折々の景色をバックに重厚な音楽に聞き入っていると立山が面前に迫ってきます。今年は、暑い夏に向けて映画を見る人と剱岳への登山者が増えそうですね。


 明治時代の原点   

2009年 6 月 19 日

「坂の上にたなびく一筋の雲」は、国や個人の目標を一点に絞り突き進んでいた時代の情熱を感じます。法人はデフレで悩み、個人は生活水準の低下を恐れて自信をなくしている今の日本とは正反対の時代です。平和な時代では、戦争の是非を論争しあうこともなく、ただ、「平和」を念じていれば済むようですが、明治時代は、アヘン戦争後の清国を見て欧米に植民地化される恐怖と戦っていたのですから、現在とは緊迫感が違います。
近代の歴史の足跡は、三浦半島から始まりました。三浦半島は、水深の深い海からすぐに山が迫っている平地が少ないところです。半島の突端近くの久里浜には、幕末時代のペリー上陸記念碑があります。アジアの植民地化を知っていた人々は、明治維新を企画して国論の統一をはかり欧米に付入る隙を与えないように、さらに、追いつこうとしました。そして、日本は富国強兵政策で急速に力をつけて植民地争いに参加していきます。
大陸に進出して清国と戦い日清戦争に勝利した後、さらに隣の大国との摩擦を引き起こして日露戦争につながります。日露戦争前にペリーに感謝して上陸記念碑が建てられました。この碑は総理大臣伊藤博文の自筆です。日露戦争に勝利した日本は、世界の一等国となり国民の感情が、大いに高揚しました。日本海海戦の旗艦 三笠の記念公園は横須賀にあります。さらに、第一次大戦の欧州特需に沸き、大正時代のバブル景気へと突入します。第一次世界大戦の後のバブルがはじけたあとの不況は、昭和初期から始まる世界恐慌へと続き、満州事変から満州国建国へと暗い昭和の戦争時代を進むことになります。そして、アメリカと戦い敗戦により富国強兵政策は終わりました。戦後の横須賀軍港は、アメリカの第7艦隊の母港になり日本人は立入禁止です。
1950年後の日本は、経済至上主義を掲げて焦土と化した国土から、またたくまに高度経済成長を遂げ1980年代はニューヨークの不動産や多くの有名絵画を購入する経済の絶頂期を迎えますが、やがて、歴史が繰り返すかのように昭和末期(1989年)にバブル景気が崩壊して今日のデフレ経済になりました。今の、日本の社会情勢は、昭和の初めの頃とよく似ているように見えるので、経済至上主義の行く末が気になるところです。なお、横須賀には、「海軍のカレー」が名物としてあります。


 経済危機対策の税制改正成立  

 2009年 6月 19日    

経済危機対策の補正予算案が、衆議院で再可決されました。これで、住宅取得に関しての贈与税控除額の500万円上積み控除が認められます。


 高山植物は梅雨好き 

 2009年 6月 11日    

 

関東と北陸地方は、10日梅雨入りしました。しばらくは、不快ですが梅雨明け後は、活動的な真夏になります。昨年(2008年)は、7月上中旬が暑く梅雨明け後は、天候が不順で都心では、ゲリラ豪雨が多かった年でした。例年は、夏の高気圧に覆われて晴天が続くものですが、天候不順は夏山も同じです。 
梅雨明けを待ちわびて、7月25日から北アルプスの扇沢を中心に針の木岳から爺が岳周辺を縦走する予定で出かけましたが、山の裾野は太陽に照らされていても上部はガスがかかり、針の木雪渓は肌寒く眺望はありません。宿泊した峠の小屋では、夜半、窓の外に稲光が絶え間なく光っていました。梅雨時に登山する人は、高山植物の生き生きと咲きほこる姿を見るために来ているようです。
私は楽しみにしていた山頂のパノラマが、ガスで見えずまた肌寒いので縦走よりも温泉に惹かれて早々と下山しました。でも、山の天気は気まぐれです。下山の途中で写真のように別れの笑顔をみせてくれました。帰宅後に調べたところ関東は7月19日に梅雨が明けましたが、北陸の梅雨明けは8月6日でした。フライングのお粗末です。でも、数日後、白馬岳で雷に打たれる事故がありました。 


 手塚治虫展をみて  

 2009年 6月 1 日

雨降りの中では、屋内の散策にかぎります。 江戸東京博物館 で開催されている手塚 治虫展を見てきました。宝塚市にある同記念館からの出張展示物です。子供のころからの生い立ちや、作品 群の紹介とそこにこめられたメッセージについて、子供たちや若い人が薫陶を受けるかのように熱心に見 ていました。
私は、小学生のころ「少年サンデー.マガジン」で見かけた漫画に懐かしさを覚えながらも知 らない作品も多くあるので楽しめました。彼の学生時代の手帳やノートが展示されていましたが、そこには、 まるで教科書のように丁寧な文字や、きれいな線で書かれた昆虫写生、そして美しい写真のような絵が描かれていました。レオナルド・ダ・ヴィンチの 解剖図や細かい図形を思い起こさせます。私の記憶にある手塚氏は、初期の少年雑誌のころは、「鉄腕アトム」「ジャングル大帝」「リボンの騎士」など、おおいに人気がありましたが、雑誌の発行部数が伸び、読書層の年齢が上がるにつれて、迫力を売り物にした劇画やギャグ漫画にその人気を奪われ「手塚の時代は終わった」といわれました。
しかし、大人向けの小説のような漫画「ブラックジャック」「火の鳥」等を発表して、読者に強いメッセージを伝え、再度、その地位を不動のものにしていきました。その、こめられた読者への思いは、戦争で空襲にあい九死に一生を得るなかで、さながら地獄図 のような多くの死体を見たことが「生」にたいする原点であったそうです。
 ------    帰りの駅で「東京メトロ線で人身事故発生のため運行停止」が表示されていました。鉄道の人身事故は、ニュースにもならない時勢だから、もう一度、先生の漫画を読み直して見ましょうか ----


 中小企業緊急雇用安定助成金  

 2009年 5月 30日    

 今の経済情勢では、中小企業の事業主は売上げの減少に悩まされ、役員の報酬減額はすでに実行済みで、従業員の人件費の削減も緊急の課題となりました。しかし、従業員の解雇ではなく休業により雇用を守り、やがて来る景気回復を待つ方法もあります。それは、経営者が、従業員の協力により各人を順番に休業させることにより給与を減額して経営の安定を図る方法です。従業員には、休業した日には日当の60%を支払いますが、助成金を受領してその穴埋めをすることができます。この制度としてハローワークを窓口とする「中小企業緊急雇用安定助成金制度」がありますので、ご検討ください。詳細は、こちらの パンフレット 中小企業緊急雇用安定助成金  をご覧ください。


話のタネ

2009年 5月 27日

みなさんはすでに、定額給付金を受領したと思いますが、所得税から見ると、これは一時所得に該当します。しかし、今回は、生活給付金として所得税と住民税は課税されないことになりました。当然のようですが、非課税にするためには、条文を国会で可決しなければなりません。


 経済危機対策の税制改正案は霧の中  

 2009年 5月 22日    

経済危機対策の補正予算案は、5月13日に衆議院で可決しましたが、まだ参議院での審議が不透明です。税法としては成立していませんので、住宅取得に関しての贈与税控除額の500万円上積み控除等ありますが、贈与の実行は、もう少しお待ちください。4月の時点 では、すぐにでも施行されるように表現をしましたが、現在のところ、まだ成立の時期はわかりません。有効求人倍率や中小企業の売上高および地価の下落には、下げ止まり感はありません。株式市場は3月の安値から3割ほど上昇しましたが、再度、市場が崩れる前に有効な経済対策を実行してもらいたいものです。


 山と海の三浦半島  

 2009年 5月 19 日    

三浦半島は、海からすぐに山が迫っている平地が少ない土地で、小さなトンネルが多いにもかかわらず京浜急行の快特電車は、速いうえに安定しています。中央線の特別快速や西武線の急行電車のスピードに慣れているものにとっては驚きです。大変快適なので横浜駅下車の予定が品川まで乗車して、新宿経由での帰宅となりました。 鉄道のレール幅(ゲージ)には、狭軌と標準軌とがあり、狭軌の鉄道はJR東日本や西武鉄道等多くの鉄道会社で利用されており、レール幅の広い標準軌は新幹線や京浜急行が採用しています。狭軌は、欧米列強に追いつくべく鉄道建設を急いだ明治時代のおきみやげのようです。


 春爛漫です  

 2009年 5月 15 日    

緑に囲まれた事務所の周りも花が満ちています。毎年、ビオラのこぼれた種が、春になると忘れずに花壇に咲きほこります。でも、花びらは、20世紀の植え付け時は幾多の色合いでしたが、単色が多くなりしだいに、原種に戻るようです。でも、丈夫で手間のかからないのが数多の種の中からの生き残りの条件のようです。


 人口の推移と為替について  

2009年 5月10日    

統計資料が揃っているのは一流国の証拠といわれます。総務省統計局のデーターを元に平均的日本人と国力の動向を考えてみました。現在の日本の人口は1億2千万人で世界の中で10位に位置し、その中位の年齢は45歳と推測されます。この年齢は、体力を使う時期はすでに過ぎて中年です。人生の峠にさしかかり、健康の問題も出てきたころです。そして、会社では、後輩を育てるのが任務となる年代でしょう。今の社会の仕組みを変えたがらず、昭和の過去を懐かしむ風潮は日本の老化現象ではないでしょうか。
それでは、他の国は何歳でしょうか?世界の人口は67億人(2008年)でその中位の年齢は29歳です。まだまだ、うらやましいくらい、若いですね。アメリカは、3.1億人の人口で36.5歳(2010年)と推計されています。注目の中国は13億人で35歳です。それぞれ若人から中年に差し掛かるころです。人口大国のインドは、12億人の人口で25歳と世界の中位の年齢よりも若いのが特徴です。インドから先進国への移民が、今後増大するのは、自然の道理でしょう。日本は、10年後の2020年には、人口は440万人減少して1億2千万人となり、その推定年齢は49歳となります。島国のうえ言葉の壁がある日本は、海外からの移民に国民が拒否反応を示すため、人口の社会増は期待できませんので、世界に占める日本のウエイトはさらに減少を続けることでしょう。
これは、日本経済に大きな影響を与えます。輸出主導の経済から内需を中心とした経済成長を維持し、日本経済からの持続的豊かさを享受するためには、一定の人口が必要だからです。マスコミに登場するエコノミストは、リーマンショック後のアメリカや欧州の経済危機(銀行危機)を捉えて盛んに円高を予測していますが、世界の資金が緊急避難している現状や 短期的にはともかく、長期の人口動態から判断すると1ドルが140円を突破する円安も視野に入るようです。
世界の人口統計参照


 靖国神社の界隈  

 2009年 4月 29日    

天気が良いので散歩として、靖国神社周辺を歩いてみました。すでに、桜は八重桜が、残り少ない花をつけているだけでした。今日が、昭和天皇の誕生日であることを右翼の街宣車の拡声器で思い起こされます。------ 髪の毛と 昭和はうすく なりにけり ------「平和な日本を守ろう」と叫ぶデモと右翼の拡声器の宣伝はいつものことですが、デモ参加者や街宣車よりも出働した機動隊員のほうが人数でも車両数でも圧倒していました。人気のラーメン店「斑鳩」は、路上に並んでいる人の列が短くてラッキーでした。やはり、祝日ですね! 祝日の呼び名は変わっても、不景気を一瞬でも忘れさせてくれる心地よい季節です。


 築地.月島の散策をしました  

2009年 4月24日

都内散策は、歴史ある建物やテレビや映画で見聞きした事件等で見ものが多くあきさせません。今回は、暖かい陽気に誘われて築地、月島、佃島、聖路加タワ ーを散策してみました。この地区は、時代の先端を行く建築物と明治や江戸をしのばせる建物や景観が並存する面白い場所です。 休日の昼時には、軒を連ねる築地市場のすし屋さんが、外では呼び込みに店内では客の注文取りに 大忙しでした。でも、予想したよりは、人出は少ないように思いました。おい しそうに寿司をほうばるのは、若いカップルと熟年の二人ずれ、女性のグル ープと家族連れです。でも、ここには、青山や銀座のおしゃれな雰囲気ではありませんが、リラックスできる市場です。築地本願寺を見てから、子供のころ絵本で見た勝鬨橋をわたると月島地区です。月島の西仲通りは、もんじゃ焼き屋さんが並んでいます。商店街をあげての売込みに熱意を感じます。残念ながら、たいこ腹は、すでに寿司に占領されており別腹の余地がありませんので次回の楽しみとしました。佃島では、佃煮老舗の「天安」でおみやげを購入して、佃大橋をわたります。川風が肌に心地よく疲れた足を慰めてくれます。聖路加ガーデンの展望室からは、東京湾と隅田川を行き交う船が望め、また、今日の散策コースが眼下に広がり鳥瞰図のように見えます。あとは、新富町駅や築地駅から帰路に着いてもよし、銀座に出ても好しのコースです。


 経済危機対策に伴う税制改正についてA  

2009年 4月20日

贈与税の減税の詳細が、明らかになりました。住宅の購入や増改築のために父母や、祖父母から受け取る金銭の贈与は500万円まで贈与税が課税されないことになります。歴年課税では、贈与税の非課税枠を500万円上げて610万円となり、相続税精算課税制度では4000万円までは贈与税がかからないことになります。土地価格が下落している状況では、住宅の第一次取得者にとっては朗報ですね。


 桜の樹 あわれ  

2009年 4月11日

桜の樹の枝が、自宅にかかる場所では、夏には風通しを悪くして毛虫を発生させ、秋には枯葉を撒き散らして掃除の手間をかけるので枝を切られて太い幹だけを晒している桜の樹が哀れに見える。公園や、学校の桜の樹はのびのびと枝を伸ばして花をつけているのに道端に植えられた桜は不運である。誰もが桜の花を賞賛し楽しむが、その感嘆の声は役所には届かず、桜樹の隣家の不満だけが行政を動かす。自然に癒しを求めるのは世間の風潮ですね。


 経済危機対策に伴う税制改正について @ 

2009年 4月9日

贈与税の減税の詳細はまだ未発表ですが、住宅の購入や改修に関連させています。住宅産業への刺激は、既存の住宅取得控除や相続時精算課税方式と重なり目新しいことはありません。贈与税の非課税枠を500万円上げて610万円にしても住宅の購入や改築には、さらに多くの資金が必要なのが現実です。先行きに不安を抱える今、新たな住宅需要の増加はどのくらい発生するのかわかりませんが、安定した生活が送れる社会の実現が、内需を中心にした景気回復の基になることでしょう。


 散策したくなる時期になりました   

2009年 4月 6日    

桜の咲く時期になりまして、自然と心も体も外に向き始めました。多摩地区の北部には、東京都の水源として作られた多摩湖や狭山湖があります。そして、その周りは水源を守るための広範囲の雑木林が狭山丘陵のうえに広がっています。春先には、 野山北・六道山公園 の整備された山道に新緑を求めて大勢のハイカーが、散策を楽しむようになりました。特に夫婦2人の熟年ハイカーが目立ちますね。冬が終わったことを実感し、活動的な夏に向けての足慣らしの散歩です。 また、汗を流すことのできる日帰りの入浴センターの 「かたくりの湯」もありますのでぜひ武蔵村山方面にお越しください。


 春が来た♪春が来た♪ 

2009年 3月 30日    

山梨県塩山市にある 慈雲寺 のイトザクラを毎年訪れていますが、年毎に開花が早くなっているようです。一本の巨木は、今年も、見事な枝振りを見せています。桜花をつけた枝が、垂れ下がり人の体を包みこむようです。女性に人気なのは、「夜目、遠目、桜の内」と言うことなのでしょうか。一見の価値はあります。桜のあとは、ピンクの桃の花が一面に開きます。


 今年の税制改正について(2)  

2009年 3月 27日    

個人に関係するもうひとつの税制改正は、証券関連です。(20年の税制改正ですが適用は21年1月からになります。)上場株式の配当所得と株式の譲渡損との相殺ができるようになりましたので、株式の含み損を抱えた投資家は、配当所得の額に見合った譲渡損失の額を発生させるのが合理的の行動になります。ただ、配当控除の規定は適用できないので給与所得や不動産所得等との関連には一切影響を与えません。現物株の配当金も、信用取引での配当金と同じ扱いになるということです。


 今年の税制改正について(1)  

2009年 3月 25日    

個人に関係する今年の所得税改正は、不動産関連と証券関連です。不動産関連は、住宅の新規取得と住宅改造の費用を特別控除する制度です。また、新たに土地(住宅用に限らない)を取得して5年間以上保有していれば、売却時の利益から1000万円が特別控除されます。これらの改正は、景気回復を願う国の政策ですから、不動産の取得や住宅改築に踏み切れない人の背中を押すことになるでしょう。景気が回復しないことには、いつまでも、雇用助成金や緊急融資だけでは雇用は維持できないうえに、治安の悪化を招くことになります。


 第2回ワールド・ベースボール・クラシック 祝う連覇  

2009年 3月 24日

今年は、不景気風が吹き寂しい思いの国民に久しぶりに明るい話題を振りまいてくれました。勝てそうで勝越せないてフラストレーションがたまる展開でしたが、最後はイチローが決めてくれました。来月からはメジャーリーグやプロ野球が開幕しますので、大いに盛り上がり消費を刺激してほしいものです。


 

 古い自転車も現役 

2009年 3月 21日

春になると外出が楽しくなります、特に自転車で風を切るのは爽快ですね。自転車は、サイクリングやマウンテンバイクのスポーツ車ばかりではなく、毎日の通勤用や買い物用でも多く利用されています。一台100万円を超えるような高級車は、常に盗難の心配をしなくてはなりませんが、安価な一般車は、消耗品扱いで気楽なものです。でも、大事に扱えば10年以上有効に利用できます。タイヤの磨耗、カゴの毀損、ブレーキの消耗等をコマめに修理すれば愛着がわきます。今の時代にはぴったりの状況です。まるで、定年退職者のようです。


愛でる人も無く  

2009年 3月18日

昨年、株分けしたシンビジュウムがやっと開花しました。冬の時期、シクラメンや、ポインセチアの後を受けて確定申告で来客が多く注目されるべき時期を逃してしまいました。残念ながら、後数日でライバルの桜が咲き始めます。多くの人の関心は、暖かい気候と花見に移り室内でひっそり咲く小さな花には関心が向きません。でも、この花にとっては、1年の成果です。観客は少ないですが、満開を愛でてあげます。


確定申告が終わりました。 

2009年 3月 16日

毎年、確定申告書の提出は3月の13日.14日.15日に集中するものですが、今年は16日に税務署が大変な混雑状態でした。確定申告者の多くは、年金を2ヵ所から受給している人、医療費の還付請求、中途退職者のかただと思うますが、納税する人もこの日に集まります。今年の感想は、 平成20年前半の利益を10月からの株価急落により消費意欲が落ちたことで利益を減少させた事をうかがわせました。また、残念ですが個人事業の廃業が増加しています。


ホームページの開設にあたり 

2008年11月27日 


おはようございます。 変動の激しい現在において、経済状況から感じた社会の一面を載せたいと思います。そして、皆さんのお役に立てるような情報を提供できれば幸いです。