第25回 通信労組・東京支部定期大会
黒岩委員長挨拶

通信労組東京支部第25回定期大会に参加の代議員の皆さん、傍聴者の皆さんご苦労様です。また、お忙しい中、私たちの大会に連帯・激励に駆けつけてくださいましたご来賓の皆様大変ありがとうございます。

さて、この大会は安倍首相が政権を投げ出し、新たな内閣が発足するという激動のなかでの開催です。参議院選挙の結果は、自・公政権が新自由主義路線による「構造改革」で、国民・労働者への生活破綻を広げる一方、大企業にはリストラ「合理化」のやりたい放題を許し、飽くなき利潤追求に応えてきた結果が、国民に「ノー」の審判が下されたものです。

新たな内閣のもと、早期の衆議院解散総選挙がとり立たされています。私たちも今の情勢をNTTの横暴なリストラ「合理化」を止めさせ、人間らしく、安心して働ける職場を作るチャンスと捉え取り組みたいと思います。

NTTが2002年5月に強行した、11万人リストラ「合理化」は6年目に入っています。NTTはシステム故障や保守体制問題を抱えながらも、2010年までに光3千万加入を至上命令とし、「今の仕事を・今の場所で」の約束を反故にした料金部門、116センタの広域集約、販売部門の新会社を設立し、NTT東日本業務のほとんどをアウトソーシングするなど、なお、いっそうのリストラ「合理化」を推し進めています。

また、NTT労働者の生活と、雇用を脅かす2大元凶である、「成果・業績主義」、「50歳・退職賃金切り下げ再雇用」制度廃止のたたかいの取り組み強化が必要です。今年、50歳労働者の7回目となる選択が迫っています。この違法・脱法の施策は一刻も早く止めさせるしかありません。そのために東京地裁の中西茂裁判長の不当判決を、高裁ではなんとしても覆し勝利させることが必要です。また、雇用継続者の60歳超え延長を勝ち取ることも制度の根幹にせまるたたかいです。2年目となる「改正高齢者雇用安定法」の適法を勝ち取る取り組みを強めたいと思います。

07年春闘は、かってなく職場労働者の大幅賃上げへの期待が高まった春闘でした。きわめて低額な不当な回答でありましたが、8年ぶりの有額回答を勝ち取れたことは重要な成果であり、確信としたいと思います。これを足がかりに、08春闘では大幅な賃上となる取り組みを構えてたたかいたいと思います。

次に、NTT情報通信の公共性を守らせる取り組みです。総務省の研究会は07年8月17日、離島など過疎地を含めた固定電話のユニバーサル(全国一律)サービス制度について、2010年初頭以降には、一律サービスを義務付ける対象をIP電話に変えるべきだとの報告書骨子をまとめています。また、NTTグループも、残り3000万件について、2010年までに移行計画を示すとなっています。システムに問題を抱えるIP電話が国民のライフラインとして「安心・安全」が図れるのか等、国民のための情報通信のあり方について検討を深める必要があります。

最後に、組織拡大強化、通信労組運動の継承発展についてです。団塊世代の退職時期が近づいています。また、派遣、パートなど、正規労働者の非正規労働者への置き換えが増加しています。非正規労働者の組織化も含め、通信労組運動の継承発展のために、みんなで知恵と力を出し合い、職場でのあらゆる要求をくみ上げ、一つ一つ実現させる中で組織拡大強化を成功させたいと思います。そのために東京支部は分会、組合員とともに全力で奮闘する決意を申し上げるのと、この大会が多くの実りあるものになることを願い、挨拶といたします。

2007年10月6日

 貴支部のNTT11万人リストラ合理化に反対する闘いをはじめとした、日夜の奮闘に敬意を表します。また、日ごろの通信労組千葉支部に対してのご支援・ご協力に感謝いたします。

私たちは、全国大会で向こう一年間の活動方針を決定しました。その重点は、第一に、「五〇歳退職・賃下げ再雇用」制度を廃止し、働くものの生活と権利を守り、NTTに社会的責任を果たさせる運動を強化する、第二に、職場に根ざした労働組合運動と組織拡大・強化を追及し、次世代役員の育成を行う、第三に、情報通信の公共性を守り、「安心・安全」確保の運動を強化する、第四に、改憲手続法(国民投票法)の発動を許さず、憲法九条を守り、国民諸要求の実現をめざすたたかいをすすめることです。

通信労組千葉支部は、このたたかいを貴支部と連帯し共にたたかうことを決意するとともに、通信労組東京支部25回定期大会の盛会を祈念いたしましてお祝いのメッセージとさせていただきます 

         2007106
               通信労組千葉支部
               執行委員長 鈴木 健男

通信労組東京支部第25回定期大会おめでとうございます。

 さきの参議員選挙では自公政権の大敗という結果となりました。これは、今までの「貧困と格差」をひろげてきた構造改革路線にノーの審判をくだし、新しい政治の流れに向かって、国民的な模索が始まりつつあることをしめしています。この動きは、労働運動にとっても、労働組合運動の前進と、要求実現運動前進にとっても大きなチャンスを作りました。

 地域会社の劣悪な労働条件向上に向けた闘いや、東京高裁でのNTTリストラ裁判の勝利に向けて、この1年間ともに闘っていきましょう。

 大会の成功をお祈りします。

           通信労組埼玉支部委員長  北爪隆夫