NTTリストラ裁判結審に
東京地裁来年3月29日判決
NTTリストラ裁判は、札幌判決に続き、11月1日に大阪、11月29日に東京で結審を迎えました。 裁判関係では松山が来年1月31日結審。判決は大阪が3月28日、東京が翌日29日となり、各地の審理が大詰めとなりました。
11月29日午前8時 東京地裁前で、宣伝行動。前日の励ます会に参加した家族の皆さんも加わり、宣伝カーでの訴えとあわせて30数名で意気高くチラシ配布。 群馬から貸切バス2台で支援者が到着。裁判所前が騒然となる程の賑わい。傍聴者の整理が大変。 10時30分裁判開始 裁判長「双方の最終陳述を開始する」最初に志賀正雄原告「8年ぶりに単身赴任解消と思ったのもつかの間3年後に又退職再雇用を選択しないと神奈川の厚木に配転させられた。80過ぎの両親の介護を抱えて1人息子の配転は両親を落胆させた。2年後に母をその1年後に父を亡くし、いずれも死に目に会えなかった。戻る最中、弔辞を考える悔しさは言葉にならない」と訴え。次に飯野和子原告「上申書を子供に書いてもらった。親が長距離通勤で疲れ果て思春期の子供に寄り添ってやれなかった。その事を改めて気づいた。女性が毎日往復4時間も通勤させられ、年々体力が落ちている。夫の負担も大きい。家族崩壊の危機にある。家族を引き裂く、人間らしい生活を奪った会社に時間を返せと言いたい」と訴え。 続いて松本弁護士が原告代理人として「渡部が営業にふさわしく選ばれて厚木に来たというが証拠も無い。長野オリンピック中継をした技術者を何の関係も無い営業にさせた業務上の必要は無い」と会社を批判。 今村弁護士「満了選択者を組織的選択者と敵視し、みせしめに首都圏へ配転させた事は、和解を拒否してまで構造改革と称して別会社を選択させる狙いだ。不利益を与える事が目的」と批判。 志村弁護士「会社の陳述は配転法理を歪曲。みちのく裁判の判決にわざと触れてない。多数組合が決めても総て了とならない。引用姿勢が欺瞞の対応をとらざるを得ない事を表している。」と締めくくった。 会社側代理人「配転が有効か無効か、不法かどうかが争点。構造改革は必要。研修も充分した。通常の配転。みせしめはない。不利益はこうむっていない」と傍聴者が失笑する答弁で時間を余しての最終陳述。 最後に裁判官が「判決は3月29日午後1時半710号法廷」と宣言して結審した。 |