第一回「グレ」編 (所要時間5分〜10分)
最初の状態。

流水で腹腔を洗い、水けを拭き取ります。

内蔵とエラは鮮度を保つために、釣り場で「野ジメ」「血抜き」をした後に取り除いてあります。

通常の捌きの場合、この段階でウロコをひきますがこの捌き方の場合、最後までウロコはひきません。

真ん中は文化包丁、上は出刃包丁。
胸ビレを持ち上げ、写真のように切り込みを入れた後、背ビレの際から切り込んで行きます。
包丁の切っ先に中骨を感じながら、徐々に切り込むのがコツ。

身の真ん中まで切り込んだら、腹側からも同様に切り込みます。

腹側が終わったら、腹から背にかけて包丁を渡し、身を外します。

(この過程の写真を撮り損なってしまったのが残念。)

三枚におろした状態。頭を切り落とさずに残しておくと残骸の片づけが楽です。

水っぽくなるのを極力避けるために、最後まで身は洗いません。
腹骨の付け根の下に包丁を入れてひき、腹骨をそぎ取ります。包丁を寝かせるようにして使うのがコツ。

不慣れな間は、「身を取りすぎたかな?」と思うくらいにそぎ取ると腹骨が残りません。
皮を引きます。この時だけ文化包丁を使います。後は出刃包丁で。

頭側からでも尾側からでもOK。やり易い方から。

包丁をまな板に押し付けるような感覚で持ち、皮をしっかりと掴んで引っ張ると簡単。
この時、ウロコをつけたままにしておけば皮が掴み易く楽に引けます。

(ウロコも飛び散らないので後始末が楽。)
皮を引いたら、最後に水洗いして水けを拭き取ります。
(キッチンペーパーが便利。)

この後、小さい魚ならば血合い骨を指で探りながら、骨抜きで取り除き、30cmを越えると身ごと切り取って、さく取りします。
グレ提供・写真撮影:まこやん氏

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